2010年12月31日金曜日

現代の錬金術

超微細(ナノ)技術を駆使して、レアメタルのパラジウムそっくりの性質を持つ新合金を作り出すことに、京都大の北川宏教授らが成功した。元素の周期表で両隣のロジウムと銀を材料に、いわば「足して2で割って」、中間のパラジウムを作り出す世界初の手法で、複数のレアメタルの代用品の合成にも成功、資源不足の日本を救う“現代の錬金術”として注目されそうだ。
ロジウムと銀は通常、高温で溶かしても水と油のように分離する。北川教授は、金属の超微細な粒子を作る技術に着目。同量のロジウムと銀を溶かした水溶液を、熱したアルコールに少しずつ霧状にして加えることで、両金属が原子レベルで均一に混ざった直径10ナノ・メートル(10万分の1ミリ)の新合金粒子を作り出した。新合金は、パラジウムが持つ排ガスを浄化する触媒の機能や水素を大量に蓄える性質を備えていた。“現代の錬金術”が資源問題を解決してくれると良いですね。

2010年12月8日水曜日

にいがた・マンガフェスティバル2011

水島新司さん、高橋留美子さんら有名漫画家を輩出し、“マンガの聖地”とされる新潟市。漫画文化を世界に発信して漫画で“まちなか”に元気を取り戻そうと、平成23年2月26、27日、中央区内で「にいがた・マンガフェスティバル2011」が開かれる。市内で別々に行われていた漫画イベントが結集するほか、新たにキャラクターショーや漫画に登場する料理が再現されるなど、漫画づくしのイベントとなる予定だ。
主催するのは、新潟国際アニメ・マンガフェスティバルを開催している日本アニメ・マンガ専門学校▽にいがたマンガ大賞を主催する実行委員会▽漫画同人誌の即売会を行っているガタケット事務局−の3団体と新潟市でつくるにいがた・マンガフェスティバル実行委員会。
当日は、にいがたマンガ大賞の受賞者作品展や同賞最終審査員で新潟市出身の漫画家、魔夜峰央さんのサイン会(りゅーとぴあ)、新潟国際アニメ・マンガフェスは日本最大のイラストコミュニティサイト「ピクシブ」作品展(県民会館)、ガタケットはコスプレ撮影会(県政記念会館)−などを予定している。
漫画の料理再現は古町モールにブースを設け、「オバケのQ太郎」などに出てくる「小池さん」のラーメン、「将太の寿司」のすしなどが味わえる。NEXT21アトリウムなどでも漫画家の原画展、懐かしのアニメの放映、フィギュア展、痛車(いたしゃ)といわれるキャラクターのラッピングカーなども登場する予定。
実行委はあえて観光客の少ない2月に開催し、県内外はもちろん海外も含めて1万人規模の集客を目指す。
小島実行委員長は「集客力のある3団体のイベントを一つにまとめ、新潟のマンガパワーを示したい。商店街や一人一人がいろいろな形で参加できる継続的なイベントに育てていく」と意気込んでいる。町おこしに漫画が一役かってくれると良いですね。是非1万人以上の集客を目指して頑張って下さい。

尿検査でがんを見つける方法

尿検査でがんを見つける方法を、東京都臨床医学総合研究所とバイオベンチャーのトランスジェニック(本社・熊本市)などの研究グループが開発した。早期の大腸がんで6割以上の高率で見分けることができた。血中のたんぱく質をはかる従来の検査に比べて感度が高く、体への負担もないという。すでに特許を取得し、国内のメーカーと共同でがん検診用キットを開発している。
同研究所の川喜田正夫博士らのグループが開発したのは、尿に含まれる化合物「ジアセチルスペルミン」の量を抗体検査で調べる方法。この化合物は細胞の増殖に関係している。増殖する細胞で分泌されると、血液中をめぐって尿と一緒に排出される。がん細胞は増殖能力が高いため、体内にあると尿にこの化合物がより多く含まれるということは知られていた。
研究グループは、マウスの免疫細胞からこの化合物を特異的にとらえる抗体を作り出すことに成功。この抗体を使って尿にある化合物の量を調べ、早期がんでも見分けられることをがん患者で確かめた。
その結果、大腸がんでは248人中75.8%をがんと判別。粘膜や大腸壁にとどまる早期の段階でも6割以上のがんを見分けられた。国内のがんによる死者の中で大腸がんは女性で最も多く、男性は3番目に多い。大腸がん検査は、便の中に血が混じっていないか、血液中のたんぱく質「CEA」の量を調べ、さらに内視鏡で確認する。しかし、CEA検査はがんが進行しないと見分けにくく、早期がんを見分けるのが難しかった。この検査方法は乳がんなどにも使えることがわかっている。今後、ほかの早期がんの検査に使えるかどうかを調べる。がんの治療後の経過観察や再発の有無などを確かめる検査にも使える。
川喜田さんは「ジアセチルスペルミンはどんながんでも尿中で増える。検査値が高いのに内視鏡検査で大腸がんが見つからない場合は、ほかの臓器にがんがある可能性がある。そうした検査への応用もできるだろう」と話す。あらゆる癌が簡単な尿検査で早期に発見できるようになると良いでしょうね。

受賞記念講演

10日のノーベル賞の授賞式に先立ち、ノーベル化学賞を受ける根岸英一・米パデュー大特別教授(75)と鈴木章・北大名誉教授(80)が8日午前(日本時間8日夜)、ストックホルム大の講堂で恒例の受賞記念講演を行った。
共同受賞者のリチャード・ヘック米デラウェア大名誉教授(79)の次に登壇した根岸さんは「50年来の夢が実現した」と切り出し、舞台の上を動きながら、身ぶり手ぶりを交え、授賞理由となったパラジウム触媒を使ったクロスカップリング反応「根岸反応」を英語で熱心に説明した。
最後に鈴木さんがホウ素を使った「鈴木反応」を確立するまでの経緯を解説、今でも医薬品など身近な製品の生産に役立っている研究の内容を紹介した。まさに研究者にとって最高の舞台でのレクチャーといった感じでしょうね。中国の圧力で授賞式に参加しない国々もあるようですが良い授賞式になることを期待したいですね。

6年後に再チャレンジ

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8日、通信トラブルが発生していた日本初の金星探査機「あかつき」の金星周回軌道への投入に失敗したと発表した。JAXAは検討チームを設置し、詳しい原因を調べる。軌道を修正すれば6年後に再チャレンジできるため、それまで機体を休眠状態にして備えるという。
日本の宇宙開発にとって悲願だった地球以外の惑星周回軌道への探査機投入は、平成15年の火星探査機「のぞみ」に続き、再び失敗した。会見した計画責任者の中村正人JAXA教授は「重力のある惑星に(探査機を)投入するのは難しかった」と話した。
JAXAによると、あかつきは7日、減速のために12分間の予定で逆噴射を開始。しかし、地球から見て金星の裏側に回っている間に、何らかの原因で緊急時モードに入り、2〜3分ほどで逆噴射を中断したと推測される。
軌道データを分析した結果、現状ではすべての燃料を使っても周回軌道に入れることは不可能と判明し、8日午前3時すぎに投入を断念したという。
機体に損傷は見られないといい、今後軌道を修正すれば平成28(2016)年12月〜同29年1月の間に2回、再投入の機会が訪れる。中村教授は「途中で科学観測も行い、(機体に搭載された)皆さんのメッセージを送り届けたい」と話した。周回軌道に投入させるには相当な技術力と運が必要なんでしょうね。6年後の再チャレンジの機会を最大限に活かして欲しいですね。

セーフホールドモード

宇宙航空研究開発機構は7日、金星探査機「あかつき」が、機体が回転する「セーフホールドモード」の状態に入っていると発表した。
低速度の通信は維持できており、同機構はデータを解析中。探査機が金星の周回軌道に入れたかどうかは、8日午前にも判明する見通しだ。
同モードは、機体に異常が生じた際に、事態が悪化しないよう回転して探査機の方向を安定させ、太陽電池パネルによる発電量を最低限確保する仕組み。回転に伴い、アンテナから出る電波が10分周期で強弱を繰り返しているという。同機構の中村正人教授は「データを見る限り、特に壊れた点があるとは思っていない」と話している。
あかつきは、〈1〉あらゆる方向と通信できるが、送信量の少ない「低利得アンテナ」〈2〉ごく限られた方向としか通信できないが、大容量の「高利得アンテナ」〈3〉その中間の「中利得アンテナ」——の3種類を搭載している。計画では、同日朝に金星の周回軌道に入った後、中利得アンテナで地上と通信を行い、さらに高利得へ切り替えるはずだった。何とか回転を止めて安定な方向へ導く手立てが上手くいくと良いですね。周回軌道に入っていて欲しいですね。

2010年12月7日火曜日

櫻井よしこ氏

第26回正論大賞がジャーナリストの櫻井(さくらい)よしこ氏(65)に贈られることが決まった。フジサンケイグループがこのほど開いた正論大賞の選考委員会で、日本再生へ向けた精力的な言論活動が高く評価された。
正論大賞はグループの基本理念である「自由と民主主義のために闘う正論路線」を発展させた学者、文化人らに贈られる年間賞。
櫻井氏は「日本文明を誇りとする」立場からシンクタンク・国家基本問題研究所を設立、「日本人の誇りと志」を取り戻すべく提言を続けている。櫻井氏は、周辺への膨張、歴史の欺瞞を続ける中国に対して厳しい目を向け、日本が戦略的な対応をとる必要性を強調。尖閣諸島沖漁船衝突事件などをめぐる民主党政権の混迷を厳しく論評している。
また、家族、皇室、靖国参拝など日本の伝統的な価値観を尊重し、民主党が推進しようとする外国人参政権などには明確なノーを突きつけた。こうしたぶれない姿勢と切れ味鋭い論調が正論大賞にふさわしいと評価された。櫻井氏は産経新聞「正論」執筆メンバー。今後もぶれない姿勢で日本再生に向けて切れ味良い提言を期待したいですね。

好きな分野を追い続ける大切さを強調

ノーベル化学賞を受賞する鈴木章・北海道大名誉教授(80)と根岸英一・米パデュー大特別教授(75)が7日午前(日本時間7日夕)、ストックホルムのスウェーデン王立科学アカデミーで会見した。2人は若者へのメッセージとして、好きな分野を追い続ける大切さを強調した。
会見は英語で行われた。鈴木さんは授賞理由となった有機化学について「医薬品や液晶の材料など新しい物質をたくさん作り出せるのが面白い。日本はこの分野に強く、さらに活発になる」と分析、夢中になった分野を追い続けた人生を振り返った。また、根岸さんは「色紙には、自分が何が好きで、何が得意かを見つけて、と書く」と紹介。恩師で化学賞受賞者の故ハーバート・ブラウン博士の「永遠の楽観主義を持ち、夢を追って」という言葉を披露した。
会見には、物理学2人、経済学3人の受賞者も参加した。会見場に顔を見せた根岸さんの妻すみれさん(73)は、夫の様子を「最高の舞台なので甘くつけて90点」と笑顔で採点した。多くの若者が好きな分野を追い続けて第二・第三の鈴木・根岸になっていって欲しいですね。

脊髄損傷で手足がまひしたサルが回復!?

ヒトのiPS(人工多能性幹)細胞から作った細胞を、脊髄(せきずい)損傷で手足がまひしたサルに移植して、歩けるようになるまで回復させることに慶応大などのグループが成功した。7日、神戸市で開かれた日本分子生物学会で発表した。
慶応大の岡野栄之教授らのグループは、京都大が作ったヒトのiPS細胞から神経細胞のもとになる細胞を作製。サルの仲間のマーモセットに、脊髄損傷から9日目に移植した。移植を受けないと手足がまひして起きあがれず、握力も弱いが、移植を受けたマーモセットは、6週間後に自由に歩き回れるまで回復。握力も改善した。
経過をみた84日まで、がんはできなかった。移植した細胞がうまく働かなくなる拒絶反応を防ぐために免疫抑制剤を使った。
今回は、レトロウイルスを使って作製したiPS細胞を用いているので、移植した細胞が、がんを引き起こす恐れが残っている。岡野教授は、レトロウイルスを使わずに作製したiPS細胞で同様の実験を行い、人の治療に応用する準備を進めていくという。iPS(人工多能性幹)細胞の有用性は証明された感じですから安全性をより高めて人間に対する治療への準備を確実に進めていって欲しいですね。

成功していて欲しいですね!

5月に打ち上げられた金星探査機「あかつき」が7日午前、約5億キロの旅を終え、地球の隣の惑星、金星から550キロの地点に達し、金星の周回軌道投入のためのエンジン逆噴射を実施した。直後から予定時間を大幅に超えて通信できないトラブルが起きたが、約1時間半後に通信は回復した。金星の周回軌道に投入できたかどうか、確認を急いでいる。軌道投入に成功すれば、日本初の惑星探査機として、謎の多い金星の気象観測を始める。
相模原市の宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所では7日午前8時52分、あかつきの減速を確認。通信にかかる時間(片道3分35秒)を差し引くと、ほぼ予定通りの同8時49分ちょうどに逆噴射を始めたことを確認できた。
あかつきは逆噴射後間もなく、地球から見て金星の裏側に入ったため通信が途絶。しかし再開予定時刻(同9時12分)を過ぎても再開しなかったため、管制室は緊迫した空気に包まれた。通信は同10時28分に回復したが、あかつきから届く情報が少なく、探査機の状態は分かっていない。
あかつきは打ち上げ以来、金星を全速力で追いかける形で飛行してきた。金星の周回軌道に入るには、秒速37キロから同35キロに速度を落とさなければならない。減速する逆噴射のタイミングは一度きりだ。今日の夜の10時過ぎには金星の周回軌道に入ったかどうかが分かるようですが成功していて欲しいですね。

一発勝負に勝利して!!

宇宙航空研究開発機構は今日、日本の金星探査機「あかつき」を金星の周回軌道に投入する。
成功すれば、日本の探査機として初めて、地球以外の惑星を周回しながら長期的な科学観測を行うことになる。
あかつきは今年5月に打ち上げられ、5億2000万キロを旅して金星に到達。今日午前8時49分から主エンジンを噴射して減速し、軌道に入る。投入の成否が判明するのは今夜の見通しで、2年間、金星の大気や気象を観測する予定。
日本は小惑星探査機「はやぶさ」や月探査機「かぐや」では成功したものの、1998年に打ち上げた火星探査機「のぞみ」は周回軌道投入に失敗し、自前の惑星探査の実績はない。
宇宙機構は、投入に合わせ、7日午前5時30分から、相模原市の宇宙科学研究所で金星観望会を実施。午前7時から午後1時まで衛星管制室の様子などをモニターで見学できる。投入の成否が具体的に分かるのが今夜という事ですから今さらながら5億2000万キロという距離の大きさを感じますね。まさに一発勝負といった感じですから今から1時間後に控えた大勝負に是非勝利して欲しいですね。

2010年12月6日月曜日

来年 1月21日に「アースマラソン」完結

マラソンとヨットで世界一周する「アースマラソン」で現在中国を横断中の芸人・間寛平(61)が6日、来年1月4日の日本上陸宣言に続き、ゴール日を来年 1月21日(金)、場所は大阪城音楽堂と定めた。上陸地の九州・西福岡マリーナマリノアから18日間で620kmを走り抜き、2年弱におよぶ長い戦いにピリオドを打つ寛平は「今から涙出そうでね、ほんとにもう涙が出かけてる」と感慨深げにコメントを寄せた。
寛平は「この2年間日本を離れて地球一周ということに、いろいろまぁ頑張ってきたんやけどやはりなんとも言えんね」といろいろな思いが交錯。「ちょっとゴールが見えてきたから嬉しいな」と語る一方、各地で苦戦を強いられるたびに発してきた弱音やツッコミなど「それが言えなくなるっていうのも、ものすごくさみしいね」と哀愁も漂わせている。
ゴール当日は午後6時より『お帰りなさい!寛平ちゃん アースマラソン ゴールイベント in 大阪野音』としてイベントを開催。前人未到の偉業をみんなで祝うべく当日の入場券は無料で、応援ゲストも多数来場予定。12月8日より受付を開始する。本当に前人未到の快挙達成ですね。最後が最も苦しいのかもしれませんから是非頑張って下さい。

背番号「18」

プロ野球「北海道日本ハムファイターズ」からドラフト1位指名を受けた早稲田大学・斎藤佑樹投手が6日、都内で仮契約を結んだ。
斎藤投手の契約金は1億円、年俸は新人選手の最高額である1500万円。さらに、活躍に応じて5000万円の出来高払いがついた。
斎藤投手「ゼロの数え方がわからなかったので、ちょっとビックリしましたけど、最高の評価をしていただき、すごいうれしく思っています。(背番号は)18番を提示していただきました。一日でも早く、北海道の皆さんにはユニホームを着て活躍する姿を見てほしい」
斎藤投手は、9日に札幌ドームで入団発表を行い、背番号「18」のユニホーム姿を初披露する。背番号「18」はエースナンバーですから期待の大きさを感じますね。活躍をおおいに期待したいですね。

レアアース(希土類)を回収、再利用する技術

日立製作所は6日、ハードディスク駆動装置(HDD)のモーターやエアコンの圧縮機から、レアアース(希土類)を回収、再利用する技術を開発したと発表した。2013年をめどにリサイクル施設を本格稼働し、グループの年間使用量の1割にあたる50~60トンの回収を目指す。
レアアースは中国の輸出制限などで安定調達が課題になっており、日立はリサイクル技術の開発とともに、新たな調達先確保や代替材料の開発も加速させる方針だ。
日立が開発したのは、使用済みHDDや圧縮機から、レアアースを含む磁石を効率的に回収する装置と、砕いた磁石粉から化学薬品を使わずにレアアースのネオジムとジスプロシウムを抽出する手法。リサイクル施設の本格的な稼働と同様に代替材料の開発を早急に進めて欲しいですね。

2010年12月5日日曜日

REIC

岡山大病院呼吸器外科の豊岡伸一助教は3日、アスベスト(石綿)が原因で発症する悪性胸膜中皮腫の患者に、がん抑制遺伝子を組み込んだウイルスを投与する臨床研究計画を森田潔病院長に申請した。学内の審査委員会の承認を経て、国に申請する。豊岡助教は「安全性を確かめ、新しい治療法を確立したい」としている。
病院によると、遺伝子は「REIC」と呼ばれ、岡山大が平成12年に発見。正常細胞にはほとんど影響せず、幅広い種類のがん細胞を死なせる効果が、人の組織やマウスを使った実験で確認されている。
臨床研究は、化学療法や手術による治療が難しい患者などが対象で、最大30人に実施。ウイルス量を徐々に増やして胸部の病巣などに投与し、安全性や効果を確認する。十分に安全に配慮して臨床研究に臨んで下さい。そして新しい治療法を早く確立して欲しいものですね。

日本分子生物学会若手研究助成 富澤純一・桂子基金

日本の分子生物学の草分けであり、DNA複製の研究で数々の業績をあげた元国立遺伝学研究所所長の富澤純一さん(86)が、若い研究者の支援に役立ててほしいと、私財の1億5千万円を日本分子生物学会に寄贈した。同学会は基金を設立し、今後10年間、毎年5人に300万円ずつ贈る。
名称は「日本分子生物学会若手研究助成 富澤純一・桂子基金」。今年1月に亡くなった妻桂子さんの名前も加えた。桂子さんは生前に「社会貢献ができたら」と口にしていた。「若い人が楽しんで研究して、新しいものを生み出してくれたら」と富澤さん。使い道は研究費に限らず、生活費にあててもいいという。
対象は原則39歳以下で、生命科学の基礎研究に取り組む人。「科学はすぐ役に立つことが求められるが、自由な発想の基礎研究から予想もしない成果が生まれる可能性がある」と基礎研究の大切さを指摘する。来年1月7日から31日まで募集する。基金運営委員会委員長の山本正幸・東大教授は「若手にとって大きな励みになる」と話している。
富澤さんは大阪大教授を経て、米国立保健研究所の部長を務めるなど日米で活躍した。1986年度の朝日賞を受賞。2000年の文化功労者に選ばれた。日本学士院会員、米国立科学アカデミー外国人会員でもある。この基金を活用した若手研究者の自由な発想から画期的な研究成果が出てくる事を期待したいですね。

首都ストックホルムに到着

ノーベル化学賞に決まった北海道大の鈴木章名誉教授(80)と米パデュー大の根岸英一特別教授(75)が4日夜(日本時間5日朝)、授賞式出席のためスウェーデンの首都ストックホルムに到着した。式は10日夕(同11日未明)に開かれる。
受賞者の定宿「グランドホテル」に最初に着いたのは鈴木さん。専用リムジンで登場し、「札幌よりも寒く、雪も多いね」と笑顔を見せた。長旅のせいか、「飛行機では(時差調整のため)寝ておらず、ゆっくり休みたい。あしたは休養に当てる」と少し疲れた様子も。
一方、根岸さんの第一声は「やってきたなぁ」。「ストックホルムは5回目だが、雪は見たことがない。授賞式は緊張すると思うので今のうちにリラックスしたいね」と元気な様子だった。ゆっくり休んで最高の状態で授賞式に臨んで欲しいですね。

「網膜色素変性症」の患者の視力が回復

大阪大大学院医学系研究科(大阪府吹田市)の不二門尚(ふじかどたかし)教授(感覚機能形成学)、神田寛行助教らの研究グループは、網膜の異常で失明した「網膜色素変性症」の患者の網膜を、微弱電流で刺激し、視力を回復させることに成功した。
6人中5人で効果が確認され、目の代わりとなる小型カメラでとらえた光の動きを追うことができた人もいた。国内で「人工視覚」の成功例は初めて。不二門教授は「数年以内につえなしで歩けるようにしたい」としている。
目の構造をカメラに例えると、角膜、水晶体がレンズ、網膜がフィルムにあたる。健康な人が見た映像は、電気信号に変換され、網膜、視神経を経て脳の視覚野に送られ、「見える」ようになる。しかし、網膜色素変性症になった人は、網膜の視細胞が徐々に消失するため、信号が視覚野へ届かなくなって光を失っていく。
不二門教授らは、患者の網膜の外側の強膜の中に、刺激電極のチップ(7ミリ・メートル四方)を装着。チップから微弱電流を流し、眼球内に埋め込んだ帰還電極にあて、返ってきた電流で網膜内にわずかに残った神経細胞を刺激する方法を考えた。
2005年秋と08年春には、計4人にチップを装着。手術中のわずかな時間に光の刺激を与えたところ、3人が光の方向を判別できた。
今年4〜7月には、失明して10年以上になる女性2人に1か月間チップを装着しCCDカメラをおでこにつけてもらった。カメラで取り込んだ画像情報は、体外の装置で電気信号に変換され、体内装置を経て、強膜内のチップに送られた。
千葉県の女性(67)はパソコンの黒い画面上に不規則に現れる白色の棒をカメラで見て、位置を指さすことができた。女性は「闇の世界でしたが、白い光がはっきり見え、棒の位置を追えました。光が見えるというのは素晴らしい」と話す。
是非杖なしでも歩ける段階にまで早くもっていって欲しいですね。

鳳龍弐号

九州工業大(北九州市戸畑区)の学生チームが開発を進めている小型衛星「鳳龍(ほうりゅう)弐(に)号」が、2011年度に打ち上げられる宇宙航空研究開発機構のH2Aロケットに搭載されることが決まり、3日から耐性試験が始まった。
今回の衛星は、球状の太陽電池を使って発電効率を向上させる実験を行うことが目的で、史上初の300ボルトの高電圧発電に挑戦する計画だ。
同機構は08年、鹿児島県種子島から打ち上げているH2Aの余剰スペースに搭載する小型衛星の公募を開始。09年1月と今年5月、鹿児島大や民間企業などが開発した計10基を宇宙に打ち上げた。3度目となる11年度打ち上げ分には7件の応募があり、選定委員会が9月、技術力や研究課題への期待度などから鳳龍弐号だけを選抜した。
九工大によると、一辺約30センチの立方体で、重量は約6・7キロの小型衛星。計画では、高度680キロの軌道を約1時間40分で地球を1周し、同大から通信制御する。
一般的な板状の太陽光パネルとは違って、球状の太陽電池を使う。球面を利用することで、様々な角度から当たる光を効率良く吸収し、安定して発電できる。これまでの宇宙空間での発電の最大値は国際宇宙ステーションの160ボルト。今回の実験が成功すれば宇宙ホテルや宇宙基地といった大量の電力を必要とする施設などへの活用が期待できるという。発電実験の期間は約1年間。
来年7月の完成を目指して始まった試験では、実物大の模型を使って、200度の温度差や強い振動に耐えられるかどうかを調べる。火薬を爆発させてロケットと衛星を分離する際の衝撃耐性試験や、衛星との通信試験も行う予定だ。
学生ら25人で作る「鳳龍プロジェクト」マネジャーで大学院1年の西村さんは「たくさんのトラブルに直面するかもしれないが、乗り越えていきたい」と意気込む。指導する趙孟佑(ちょうめんう)教授(宇宙工学)は「小さな衛星でも大きく世の中に役立つことを証明したい」と話している。まずは搭載が決定おめでとうございます。様々な課題と直面するでしょうが、頑張って乗り越えて打ち上げへの準備を進めて欲しいですね。

がんばれ!!「あかつき」

今年5月に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた金星探査機「あかつき」は7日、金星の周回軌道に投入される。成功すれば、地球以外の惑星を回る日本初の人工衛星となる。金星の大気と気象の謎解明に向けた計画は正念場を迎える。
「あかつき」は7日午前9時ごろ金星に最接近し、周回軌道に入るためメーンエンジンを逆噴射する。噴射は12分間の予定で、最低でも9分20秒は噴射しなければならない。失敗すると次の投入機会は数年後となるため、チャンスは事実上、この1回だけ。最も緊張する瞬間だ。
このとき、地球とあかつきの距離は約6400万キロ。電波の往復に約7分かかり、データや命令をやりとりすると間に合わないため、逆噴射などの軌道投入作業は事前に送信したプログラムに基づき、あかつきが自律的に判断して行う。
日本は平成10(1998)年に火星探査機「のぞみ」を打ち上げたが、15年に挑戦した周回軌道への投入は機器のトラブルなどで失敗している。日本の宇宙開発にとって、惑星周回軌道への投入は“8年越しの宿題”ともいえる。
あかつきの主目的は金星の気象観測だ。地球のすぐ内側で太陽を周り、大きさが同程度の「明星」は地球の兄弟星と呼ばれるが、大気や地表の環境は著しく異なる。
硫酸の厚い雲に覆われた金星は、地表の平均気圧が地球の約90倍。大気組成の約96%が二酸化炭素で、温室効果により地表の平均気温は約460度に達する。さらに、上空を秒速約100メートルの暴風「スーパーローテーション(超回転)」が吹き荒れる過酷な世界だ。
あかつきは5台の観測カメラを使い、赤外線から紫外線までの異なる波長で雲の中や地表付近を“透視”。カメラごとに観測する高度が違い、連続撮影と組み合わせて大気の流れを立体的に把握し、兄弟星の素顔に迫る。
あかつき計画をまとめる中村正人・宇宙航空研究開発機構(JAXA)教授は「惑星探査は総合力。私たちのチームは『今後こそは投入するぞ』と意気込んでいる。百パーセントの自信がある」と話す。
あかつきと同時に打ち上げられた、日光の微弱な圧力で進む宇宙ヨット「イカロス」は予定の実証実験を成功させ、6月に帰還した探査機「はやぶさ」は小惑星「イトカワ」の微粒子を持ち帰るなど、最近、太陽系での研究成果が顕著だ。あかつきの本格稼働で、太陽系が舞台の「大航海時代」は新たな段階に入る。
8年越しの宿題に最高の結果を持って答えて欲しいですね。あかつきの自律的な判断が良き方向に成される事を祈るばかりですね。

2010年12月4日土曜日

マグネシウム合金製の鋳物を製造する新たな技術

福井大学は、軽くて強度の高いマグネシウム合金製の鋳物を製造する新たな技術を開発した。鋳型に網状のステンレスを用いることで、砂や石こう、金属を使った従来の鋳型に比べ様々な形状の鋳物を作りやすい。従来より低コストで短時間に鋳造できるという。使う人によって形や大きさが異なる医療器具などの製造に向いており、企業と組んで用途を開発する。
福井大産学官連携本部の米沢晋教授らが中心となって開発した新工法は、セ氏600~700度に加熱して溶解したマグネシウム合金を筒状のステンレス製の網に流し込む。網の目を適当な大きさに調整すると合金が漏れ出さずに固まり、筒状の鋳物ができあがる。
網は柔らかく、自由に変形できるので、様々な形状の鋳物を作ることができる。例えば、球状の網の内側に、炭素繊維でできたフェルトの球を置いた鋳型を用いると水に浮く鋳物も製造できる。
新工法は、形状が少しずつ異なる複数の鋳物を短時間で作るのに適している。米沢教授らは多品種少量生産が求められる医療器具や、工業製品の試作品といった分野で需要があるとみている。
網の鋳型は時間とコストの削減にもつながる。通常の鋳型は、鋳物と同じ形をした木や発泡スチロール製の模型を砂で包み固めて製作する。鋳型として使う前に分解し、内部の木を取り外す必要がある。
新工法の場合、網で作った模型自体が鋳型となるため、この工程を省くことができる。
合金を流し込む際の鋳型の温度管理も容易になる。従来、合金が鋳型に熱を奪われて流し込んだ直後から急激に冷え、鋳型内部に行きわたる前に固まってしまう。
これを防ぐには鋳型を熱する必要があるが、合金がゆっくり冷える網の場合はこの問題が生じにくい。合金の様子が肉眼で見えるため、鋳造が成功したかどうかを常時確認できる。
マグネシウムは比重が1.7とプラスチック並みに軽い。合金の重さ当たりの強度はアルミ合金や鉄より高く、コンピューターやカメラなど軽さと強度が求められる製品に多く使われている。振動や衝撃の吸収性に優れ、リサイクル性も高いため、プラスチックの代替品としても注目される。是非企業とタッグを組んで様々な用途への活用を考えて欲しいですね。

中学3年生で英語検定1級に合格

沖縄市立宮里中学校3年生の幸喜なみさんがこのほど、英語検定1級に合格した。幼いころから得意な英語を磨き、大学卒業程度といわれる難関を突破した。中学生の1級合格は県内でもまれ。
父親が国際協力機構(JICA)に勤務し、転勤が多いため、幸喜さんはケニアで生まれ、トルコやイスラエルで暮らした経験もある。10月に高校受験のため沖縄に戻り、英検に挑戦した。
各地のインターナショナルスクールに通い、日常会話でも英語を使う環境にあったが、日本に戻ってからは自分のレベルに合った過去問を解いたり、学校の外国語指導助手(ALT)と会話して面接の練習をした。英語科担当の下條教諭は「英語力を向上させようと一生懸命だ」と話す。
両親はイスラエルに駐在し今は祖父母と暮らすが、母やイスラエルの友達から祝福の電話を受けた。幸喜さんは「今は日本語と英語ができる人がたくさんいる。それに何かプラスして力を付けて、英語を使えるような仕事をしていきたい」としっかりした目で将来を見据えた。日本の伝統文化や心を持つ事が大切なのかもしれませんね。

世界最高の発電効率の太陽電池

三洋電機は3日、住宅など市販向けで世界最高の発電効率となる太陽電池を、欧州で11年2月に発売すると発表した。従来の最高は米サンパワーが発売する21.4%だったが、三洋はこれを上回る21.6%を達成。三洋の高効率太陽電池シリーズ「HIT太陽電池」の新製品として、ドイツなど西欧諸国を中心に発売する。
三洋は13年度中に親会社のパナソニックと共同で開発した発電効率23%の次世代太陽電池を発売する計画で、住宅の屋根など狭い面積で効率よく発電できる利点を前面に出し、環境意識の高い欧州でのシェア拡大を目指す。新製品は、電気抵抗を抑えることで、夏季の高温時でも発電量が低下しないよう改良。単位面積当たりの年間発電量を、従来品より約44%向上させた。是非大きなシェアを持てるようになると良いですね。より効率の良い太陽電池の開発を更に進めて欲しいですね、

ナノバブルを発生させ水質を浄化するシステム

直径千分の1ミリ以下の極めて小さな気泡(ナノバブル)を発生させ、水質を浄化するシステムを、立命館大生命科学部の今中忠行教授(生物工学)らの研究チームが開発し3日、発表した。立命大びわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市)内の池で半年間、実証実験を行い、滋賀県と共同で琵琶湖の水質改善に利用する方針。
琵琶湖の湖底では酸素不足が原因でヘドロが蓄積し、水質に悪影響を与えている。今中教授は、湖底でナノバブルを発生させると、気泡に含まれる酸素をヘドロを分解する微生物に効率よく運べ、その成長を促進することを突き止めた。
ナノバブルは超音波を使ったり、加圧させたりして発生させるのが一般的だが、超音波や加圧では琵琶湖の生物に悪影響を与える恐れがあった。このため、今中教授は大阪市の機器メーカーと共同で、目に見えないセラミック製の超微細な穴から気泡を出すことで生物に悪影響を与えない装置を開発。直径千分の1ミリ以下のナノバブルを安定して出し、微生物までうまく酸素を運べるようにした。
装置は本体を水上に浮かべ、そこから延びたナノバブル発生部分を水中に沈めて使用する。太陽光発電パネルと蓄電池を備え、給電なしで作動する。
今中教授は「琵琶湖に装置を浮かべておくと、水質が浄化される。琵琶湖固有種にも悪影響を与えないため、早急に実用化を目指したい」と話している。早く実用化して実際に稼働させて欲しいですね。その結果で他の湖等にも適用して浄化を進めて欲しいですね。

鹿児島焼酎の夕べ・イン・関西

「鹿児島焼酎の夕べ・イン・関西」が大阪市のラマダホテル大阪で開催された。主催は九州新幹線全線開業PR関西地区推進会議事務局(鹿児島県大阪事務所内)。焼酎や独特の食文化など鹿児島の魅力を紹介した。
来年3月12日の九州新幹線全線開業で、新大阪駅〜鹿児島中央駅間が約4時間で結ばれ、関西と鹿児島のアクセスが向上する。これまで以上に関西と同県のビジネスや人的交流が深まることが期待されており、焼酎などの鹿児島の魅力をアピールした。
焼酎の魅力を伝えるためにマーケティングコンサルタントの西川氏が講演。西川氏は98年から鹿児島県本格焼酎マーケティング研究会の座長を務め、薩摩大使も務めている。
西川氏は「九州新幹線全線開業を機に鹿児島と鹿児島の焼酎を盛り上げていきたい。焼酎は日本を代表する文化。鹿児島でいう『だいやめ』で、日本の人々の疲れを取り、元気になってもらおう」と会場を沸かした。
だいやめとは、鹿児島弁の焼酎の晩酌のことで、疲れを取るという意味がある。
日本自体が焼酎をゆっくり飲んで疲れを取って元気になって欲しい気もしますね。

授賞式参加のため日本を出発

今年のノーベル化学賞を受ける北海道大名誉教授の鈴木章さん(80)と米パデュー大特別教授の根岸英一さん(75)が4日午前、スウェーデンのストックホルムで開かれる授賞式に出席するため、成田空港から日本を出発した。は10日(日本時間11日未明)にある。
2人は搭乗前に空港内で記者会見。鈴木さんは「一生に一度のことなので、できるだけ楽しんできたい。スウェーデンは友達も多いので会えるのが楽しみ」と話した。
根岸さんは「いまだに飛行機みたいに大きなものが飛んで降りるのが不思議なので、無事到着するように神に祈っています」と周囲を笑わせた。多いに授賞式を楽しんで来て欲しいですね。またご夫婦で参加されるのでしょうから良い思い出が残る旅行である事を祈っています。

料理マスターズ

農林水産省は今年度、日本の「食」の普及や食文化の発展に貢献した料理人を顕彰する「料理マスターズ」制度を創設したが、初受賞者7人を呼び、11月25日、都内のホテルで授与式を行った。旅館・ホテルの料理人も顕彰対象だったが、今回は選から漏れた。
料理マスターズはフランスの農事功労者がモデルとされる。ゴールド、シルバー、ブロンズの各賞を設けているが、初めての開催となるため、今年の受賞者は全員がブロンズ賞に。次のレベルであるシルバー賞はブロンズ受賞者の中から選ばれることになる。
応募は自薦・他薦を問わず受け付け、審査委員会(委員長・榊原英資青山学院大教授)で審査し決めた。同日の授与式には松木大臣政務官が出席し、メダルなどの授与や祝辞を述べた。
初受賞者となったのは、沖縄県石垣島産の食材を使った「石垣島ラー油」を開発、“食べるラー油”のブームの先駆けとなった辺銀食堂の辺銀暁峰さんや、故郷である山形県庄内地域を元気にしたいという思いから、地元の野菜、畜産物、海産物などの食材を使った「地場イタリアン」を掲げる奥田政行さんら 7人。
同省は顕彰制度を続けることで、料理人の育成、地方の農林水産業の活性化につなげたいとしている。農業にも様々な問題がありますが食文化を通じて地域を元気にしていって欲しいですね。

2010年12月3日金曜日

夢のまた夢が正夢になった

日本文化の発展に貢献した個人や団体に贈られる第58回菊池寛賞の贈呈式が3日、東京都内で行われ、宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))はやぶさプロジェクトチームなど6件が表彰された。はやぶさチームは2日に政府から感謝状が贈られたばかりで、連日の表彰となった。
贈呈式では作家生活50年の筒井康隆さんが「はやぶさチームと一緒にもらえたのがうれしい。もっとも、われわれにとってはやぶさといえば『加藤隼(はやぶさ)戦闘隊』ですが」と会場を笑わせた。はやぶさが着陸し試料採取した小惑星「イトカワ」は戦闘機「隼」を設計した糸川英夫博士にちなんだ命名で、決して無縁ではない。
はやぶさチームを代表して贈呈式に臨んだJAXAの川口淳一郎教授は、はやぶさの打ち上げから地球帰還までの7年間の苦闘を振り返り、「夢のまた夢が正夢になった。受賞は望外の喜びです」とほほえんだ。連日の受賞おめでとうございます。是非「はやぶさ」の後継機が具体的に決まって欲しいですね。

2010年12月2日木曜日

LEDの明るさをリアルタイムで変えられる装置を開発

福島大学は1日、発光ダイオード(LED)の明るさをリアルタイムで変えられる装置を開発したと発表した。小型で消費電力が少ないLEDは電球の代わりとして最近普及しているが、明るさを自在に変化させられないのが課題だった。今後、応用範囲が広がると期待される。福大は22日午後5時から、福島市の大学構内の中央広場で、実証実験を兼ねたイルミネーションの点灯を始める。
LEDは電圧をかけると光る半導体の一種。明るさは製造時の調整で決まってしまう。製品化された後に明るさを変えるには、点灯数を増減させるしかなかった。
福大はソフト開発会社「シーエー」(福島市)と協力。LEDに瞬間的に電圧をかけ、人間の目では気付かない100分の1秒単位で点滅させるプログラムを開発。点滅速度を変えると、感じる明るさが変化する目の錯覚を利用した。
実証実験では高さ10メートル、幅5メートルの木のオブジェを中心に、4500個のLEDを飾り付ける。光センサーや赤外線センサーを組み合わせ、人間の動きなどに反応して発光パターンが変化するイルミネーションをお披露目する。設置期間は未定。
開発を担当した八代勉・共生システム理工学類教授は「LEDを点滅させる技術自体は新しくはないが、人の知覚を応用した例は聞いたことがない。いずれは商品化を目指したい」と話した。是非早めに実用化(商品化)して欲しいですね。

「トミーカイラZZ」をEVとして商品化

京都大大学院生が経営するベンチャー企業「グリーンロードモータース」(京都市)が、1997年の発売後に生産中止となった人気スポーツカー「トミーカイラZZ」を電気自動車(EV)として商品化し、同大学で2日公開した。
車体には繊維強化プラスチックを採用した。ガソリン車と同水準の重さ約640キロで、EVならではの急加速、急減速を実現。「キレの良い」操作感が醍醐味だという。価格は約680万円で来年6月に販売を開始、年間100台の売り上げを目指す。
ファンの間で“幻のスポーツカー”と呼ばれる後継モデルもEVとして復活させる計画。
「トミーカイラZZ」は京都市の自動車メーカーが発売。国内外で人気を集め約200台を販売したが、その後、生産を中止した。価格的にはこんなもんなんでしょうかね?是非売り上げ目標を軽くクリヤーして欲しいですね。

ブラックホールがあと500年程度で衝突

北の空のアンドロメダ座にある巨大楕円(だえん)銀河「3C66B」(距離約2.8億光年)の中心で、二つのブラックホールが互いに回転しながら近づき、あと500年程度で衝突する状態にあることが、国立天文台、名古屋大、岐阜大のグループによる観測で分かった。1日発行の米天体物理学専門誌で発表した。
研究チームは平成15年、3C66Bの中心核の公転運動を観測し、ペアのブラックホールの存在を発見。今回、国立天文台の野辺山観測所(長野県南牧村)のミリ波干渉計と、フランスのビュール高原電波干渉計(PdBI)の観測により、2つのブラックホールが太陽と地球の距離の1000倍程度まで接近し、衝突まではあと500年程度と推定されることを突き止めた。
誕生から137億年の宇宙の時間スケールでは500年は“一瞬”。衝突直前の2つのブラックホールの存在を強く示唆する観測は世界で初めてという。小さな銀河が次々に衝突して巨大楕円銀河や巨大ブラックホールができていくとする銀河形成仮説を裏付ける成果で、研究グループはさらに詳細な観察を続ける。
500年といったらかなり未来の話ですが宇宙のスケールからいったらまばたき一瞬なんでしょうね。具体的にどんな現象がおこるのか興味がありますね。

ものづくりは国を支える基本

人類が初めて小惑星の鉱物を持ち帰った探査機「はやぶさ」の開発にかかわった大学や企業118団体に、海江田万里・宇宙開発担当相と高木義明・文部科学相は2日、功労者として感謝状を贈った。
表彰された団体のうち最も規模の小さいのが平均年齢65歳、常勤社員4人の金属加工業「清水機械」(東京都江東区)。所狭しと並ぶ旋盤などの工作機械を操る「町工場」で、約30年前から宇宙開発にかかわる。
地球に帰還するカプセルや小惑星の試料採取装置など、はやぶさの最重要部分の試作品作りを開発当初の96年から担った。代表の山崎秀雄さんは「何事も初めてだけに、研究者も頭の中で考えるだけでは分からない。はやぶさが持ち帰った微粒子並みの0.01ミリの精度で試作した」と振り返る。
今も新型ロケットの風洞実験模型や将来の探査機用部品の試作に余念がない。「小規模だが技術を持つ20~30社と連携してきたのが強み。ものづくりは国を支える基本で、良い物を作れたら怖いものはない」と胸を張る。
来年で創業100周年の潤滑剤メーカー「川邑(かわむら)研究所」(東京都目黒区、従業員約30人)も表彰された。
探査機には太陽電池パネルなどの可動部分があるが、真空の宇宙で油は蒸発するため、固体被膜潤滑剤という同社の開発品が不可欠になる。かつて造幣局の委託で金銀の精錬法を研究し、その際に生じる不純物の二酸化モリブデンが真空中で優れた潤滑剤になると発見、宇宙利用への道を開いた。国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」や多くの人工衛星に使われている。工学博士の川邑正広社長は「個々の技術にはそれぞれ歴史がある。その積み重ねが日本をつくっている」と語った。こういった中小の企業のものづくりの技術があればこそ奇跡的な偉業が成し遂げられたんでしょうね。日本のほとんどの企業は中小でしょうから、ここが元気を取り戻す事が重要でしょうね。

全119団体に感謝状

小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトにかかわった全119団体に2日、海江田宇宙開発担当相と高木文部科学相から感謝状が贈られた。
プロジェクトの主体である宇宙航空研究開発機構など20大学・研究機関、孫請けまでも含めた企業99社が対象。贈呈式で高木文科相は「はやぶさの姿は国民に夢や希望を与え、日本の高い技術力を世界に発信した」と、試料を地球に持ち帰った偉業をたたえた。
感謝状を受け取った宇宙機構の川口淳一郎教授は「地球に戻ったはやぶさのカプセルは、アポロのカプセルにも引けを取らない存在だ。先進技術を確実なものにするためにも、はやぶさの後継機の実現をお願いしたい」と、後継機の開発に理解を求めた。後継機の実現を早めに決定して欲しいですね。

ヒトiPS細胞の効率的な凍結保存液を開発

京都大再生医科学研究所の玄丞烋(げんしょうきゅう)准教授と松村和明助教のグループは1日、ヒトiPS(人工多能性幹)細胞の効率的な凍結保存液を開発したと発表した。従来法より解凍後の細胞の生存率が2倍以上高く、「iPS細胞バンクの構築などに役立つ」という。
食品添加物のポリリジンに無水コハク酸を加えた合成物質や、不凍液として用いられるエチレングリコールなどから作った。
ヒトiPS細胞は、ほかの細胞に比べ、氷の結晶によるダメージが大きい。新たな保存液は、凍結しても保存液の結晶化が抑えられて細胞への影響が少ない上、浸透圧による毒性が低いため、従来の保存液ほど凍結や解凍の作業を素早く行う必要がなく、取り扱いが簡単だという。
ヒトiPS細胞の凍結実験では、解凍後の細胞の生存率が、従来の保存液では20〜30%だったのが、新たな保存液では60〜80%に高まった。
玄准教授は「iPS細胞から分化させた体細胞や受精卵の保存にも応用が期待できる」と話している。細胞バンクの構築が早く出来るようになると良いですね。

2010年12月1日水曜日

紫黒米

高齢化が進む小さな集落の再生を手助けするため、京丹後市丹後町の上山(うえやま)集落で作られた古代米(紫黒米(しこくまい))入りの雑穀ご飯が6日から、京都大学(左京区)の学生食堂のメニューに加わる。昨年、試験販売したところ好評だったため、本格的に売り出すことになった。売り上げの一部は、上山集落の環境整備にあてる予定だ。
上山集落は山あいにあり、住人は7世帯14人(10月末現在)。ほぼ半数が65歳以上という。農林業で暮らしを支えることが難しくなっているなか、地元で農業を営む桑原さんが集落の特産にしようと、約10年前から古代米の栽培を始めた。毎年、地元の宇川小学校の5年生たちが田植えから草取り、稲刈りまで作業を手伝っている。
桑原さんは、4500平方メートルの田で数百キロの古代米を収穫し、旅館や民宿に販売してきた。2年前からは、府の「ふるさと共援活動」事業で、京都大大学院農学研究科の秋津元輝准教授のゼミが集落に入り、農作業の手伝いや資源調査などを続けている。
昨年12月、京都大の学生食堂で10キロ(2千食分)を試験的に販売し、1週間ほどで完売した。今年は200キロ(6万500食分)を用意し、6日から2カ月ほど提供する。歯ごたえのある独特の食感で風味も良い。秋津ゼミの学生たちが、古代米や上山集落を説明した「卓上メモ」を作り、食堂のテーブルに置く。
価格は、白米のライスS(180グラム)84円、M(260グラム)105円、L(360グラム)126円の各3円増しにする。上乗せ分の収益は、上山集落の再生に役立てるための基金として積み立てる。
桑原さんは「古代米の生産が、集落のみんなが食べていけるような生業になれば」と話している。大学ばかりでなく販路が大きく広がって集落が食べていけるようになると良いですね。

創造力で立ち上がらなくてはならない

大阪「正論」懇話会の第21回講演会が1日、大阪市北区のホテル阪急インターナショナルで開かれ、建築家の安藤忠雄氏が「日本の『環境・技術立国』を目指して−世界に誇れる日本」と題して講演した。安藤氏は日本が誇るべき新たな分野として、環境対策と建築などの技術を挙げ、これらを世界に発信すべきだと提唱した。
安藤氏は、日本は経済の国際競争力を失いつつある中で、「(経済大国としての)存在感がなくなり、閉塞(へいそく)感がある」と指摘。人口増加で資源、エネルギー、食料が世界的に不足しつつあり、日本が得意とする資源の再利用など環境、建築関連の先進技術が「世界に大変役立つ」と訴えた。
さらに、自身が手掛けた国内外の数々の建築を紹介しながら、「新しい文化が新しい力を生み出す。日本は経済力ではなく、創造力で立ち上がらなくてはならない」と強調した。
また、出身地の大阪についても触れ「大阪は仕事がない、不法駐車が多い、緑が少ないといわれるが、これらは市民が参加することで解決できる。大阪から世界を変えていく気持ちが大事」と呼び掛けた。創造力を持って世界に役立つ技術を開発していく事が重要でしょうね。

Miluira

工業用模型メーカーのTakayanagi(浜松市)は1日、都内で独自開発した1人乗りの小型電気自動車(EV)「Miluira(ミルイラ)」を発売したと発表した。同日から購入予約の受け付けを始めた。
ミルイラは家庭用電源により12時間で完全充電でき、35キロの距離を走れる。全長は約2.2メートルで最高時速は60キロ。往年のクラシックカーを思わせるデザインにした。価格は630万円。運転には普通自動車の免許が必要だが、車検は不要としている。
同社は従業員約10人の零細企業。2007年から電気自動車の開発を始め、これまで数千万円を投じたという。1日の発表会で高柳力也社長は「価格は高いが、わくわくして乗ってみたいと思える商品になった」と語った。
同社は半数以上の部品を浜松市周辺企業から調達。今後部品の仕様などを公開して、小型電気自動車への他企業の参入を促し、コスト削減を目指す。
多くの地元の企業の協力を得てコストを削減して価格をもう少し押さえてみたらどうなんでしょうかね。そしてMiluiraで地元を日本を元気にしていって欲しいですね。

山中―バルザン基金

京都大学iPS細胞研究所は1日、山中伸弥教授が新型万能細胞(iPS細胞)の功績で授かった賞金で若手研究者を支援する基金を創設したと発表した。山中教授の名前を冠した「山中―バルザン基金」で、5年間で総額約4000万円を若手1人に助成する。iPS細胞の研究を後押しする計画だ。
所長を務める山中教授が今年、バルザン財団(本部・イタリア、スイス)が授与する「バルザン賞」を受賞。賞金約8000万円(100万スイスフラン)の半額を基金に充てる。iPS細胞の研究を加速的に進める為にも優秀な若手の研究者が必要でしょうからもっと多くの若手に助成できるようになると良いですね。

発電効率の高い新型太陽電池

シャープは1日、発電効率の高い新型太陽電池を堺工場(堺市)で10年度中に量産すると発表した。投資額は約150億円、生産能力は年間20万キロワット。既存の葛城工場(奈良県葛城市)と二極体制で、需要増に対応する。
新型太陽電池は単結晶タイプで、太陽光を受ける「受光面」の面積を広げ、発電効率を従来の14.2%から17%に高める。将来はさらに発電効率を20%以上にする方針だ。他工場での増産も検討する。
シャープは3月、堺工場で薄膜型太陽電池を年産16万キロワット体制で生産を開始。環境意識の高まりや政府の補助金制度による需要増に応えるため、国内での生産ライン新設を検討してきた。葛城工場はフル稼働状態で生産ライン増設が困難なことから、堺工場で量産することにした。
今回の量産で、太陽電池の10年度の販売量を09年度比6割増の130万キロワットに引き上げる。韓国や中国が日本を追い抜こうと躍起になっていますから発電効率を更に向上させ良い製品を作り出して欲しいですね。

先端医療機器開発・臨床研究センター

キヤノンは1日、京都大学の医療機器開発施設の建設や人材育成を支援するため5億円を寄付すると発表した。京大が新設する「先端医療機器開発・臨床研究センター」(2011年5月に完成予定)は臨床研究から薬事申請まで手がける。新施設を拠点に先端の画像診断装置や関連技術を共同で開発し、早期実用化を目指す。
キヤノンと京大は06年から10年計画で画像診断装置の共同開発プロジェクトを進めている。同社は新施設に研究者を常駐させ、目の病気を高精度に見つける検査装置、従来製品と比べ痛みがなく乳がんを検査できる「光超音波マンモグラフィー」などを開発する。キャノンの得意とする分野と京大の医療分野がタックを組んで画期的な医療機器を誕生させて欲しいですね。

2010年11月30日火曜日

学長顧問に就任

東京大学は29日、今年のノーベル化学賞に選ばれた根岸英一・米パデュー大特別教授(75)が学長顧問に就任すると発表した。
就任時期は未定だが、教育や研究、国際化などについてアドバイスしてもらう。
根岸さんは同大工学部応用化学科を1958年に卒業した。同大大学院工学系研究科は、根岸さんの名を冠した特別研究室を設置する予定という。適切なアドバイスを頂いて東大の化学関連の教育研究が大きく飛躍的に発展していくと良いですね。

45歳の誕生日

秋篠宮さまは30日、45歳の誕生日を迎え、これに先立ち、紀子さま(44)と共に記者会見に臨まれた。
今年6月に結婚20年を迎えたご夫妻は、互いに贈る言葉を問われ、「これからも楽しく過ごしましょう」(秋篠宮さま)、「たくさんの思い出をありがとうございました」(紀子さま)と答え、笑顔を交わされた。
この春、大学、高校、幼稚園に進まれた3人のお子様について、秋篠宮さまは「学校や幼稚園をエンジョイしている」と喜ばれた。ご夫妻によると、長 男の悠仁さま(4)は、皇太子ご夫妻の長女愛子さま(8)と赤坂御用地で一緒に散策したり、虫を追いかけたりして過ごすこともあるという。お誕生日おめでとうございます。お健やかに一年をおくられる事をお祈りいたします。

2010年11月29日月曜日

北極環境研究コンソーシアム

日本の北極圏の研究体制が遅れているとして、文部科学省は来春にも研究組織「北極環境研究コンソーシアム」を発足させる方針を固めた。北極圏は北極海の海氷減少など地球温暖化の兆候が表れやすい重要な研究対象であるほか、アジアと欧州を結ぶ航路や海底の豊富な鉱物資源の開発で急速に各国の注目を集めている。日本としても研究体制を充実させて国際社会に貢献し、発言力を高めるのが狙いだ。
構想によると、国立極地研究所が海洋研究開発機構の協力を得て事務局となり、東京大や北海道大など数十人の学者が参加。米アラスカ大国際北極圏研究センターとも連携、観測強化と気候変動予測の精度向上を目指す。
一方、北極圏に領土を持つカナダやロシア、米国など8カ国は「北極評議会」に加盟し、この地域の開発や研究協力、環境保護を主導している。最近は北極海の航路や資源開発で関心が高まり、日中韓など周辺国が相次いでオブザーバー参加を申請。文科省は政府による交渉に加え、研究組織を整え、北極圏で進められるプロジェクトへの対応を整備することにした。
構想は、12月に東京都内で開かれる国際北極研究シンポジウムで発表される。事務局を担う国立極地研究所の山内恭副所長は「個人レベルだった北極圏での観測や研究を連携させ、温暖化現象の解明に貢献するなどして、日本の発信力を高めたい」と話す。早く進めて国際社会に対する貢献は勿論、発言力を高めていくべきでしょうね。

日本の医療を新たな成長分野に!

海外から重い病気の患者を受け入れ、日本の医療を新たな成長分野にしようという取り組みが注目されるなか、大阪大学附属病院が開発した心臓の筋肉を再生する最先端の治療を受けるため、サウジアラビアなどから患者2人が初めて来日した。
来日したのは、拡張型心筋症など重い心臓病を患う、いずれも50代のサウジアラビア人とフランス人の男性患者2人です。大阪大学附属病院は、サウジアラビアの首都リヤドにある富裕層が多く利用する民間病院と提携を結ぶなど、海外から患者を受け入れる取り組みを進めている。2人は、太ももの筋肉を培養して作った薄い細胞のシートを病気の心臓の周りにはり付け機能を回復させる最先端の治療を受ける予定で、29日は心臓の働きを調べる検査や医師の説明を受けています。海外からの患者の受け入れをめぐっては、政府の新成長戦略で、経済成長に貢献度が高い施策としてあげられていて、経済産業省は、阪大病院での取り組みをモデルケースに、外国人患者の受け入れ態勢を強化したいとしている。サウジアラビアからの患者で、弁護士のサーレ・アルシェリーダさんは「サウジアラビアのテレビや新聞で、阪大病院が開発した技術が紹介され、私も受けたいと思って日本に来ました。治療がうまくいくと信じています」と話していました。治療を行う大阪大学医学部の澤芳樹教授は「日本の医療は高い水準にありながら、あまり世界に知られてこなかった。今回の受け入れをきっかけに、われわれが開発した治療法を世界で広く利用されるようにしたい」と話していました。最先端の治療法等をどんどん世界に向けて発信していくべきでしょうね。

新たな粒子数百個が見つかる!

6月に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の試料容器から、0・1〜0・01ミリ・メートルの新たな粒子数百個が見つかった。
宇宙航空研究開発機構が29日、発表した。この容器からは、小惑星イトカワの非常に小さな粒子約1500個がすでに見つかっている。今回の粒子は、これに比べて10倍ほどの大きなものだという。宇宙機構は今後、電子顕微鏡を使って、この粒子がイトカワのものかどうかを調べる。
宇宙機構によると、容器を逆さにして軽い衝撃を与えたところ、容器の中から新たな粒子がこぼれ落ちた。これまでの調査でも、0・01ミリ・メートル前後の粒子は約60個見つかっており、今後はこれと合わせてイトカワ由来かどうかを調べる。今回見つかった数百個のなかには岩石質のものも数多く含まれており、3分の1から半分ぐらいがイトカワの粒子である可能性もあるという。粒子の詳しい分析の結果が待たれますね。太陽系の起源の解明につながっていくと良いですね。

2010年11月28日日曜日

衝撃緩衝装置

自転車製造が伝統産業の堺市で、長時間乗ってもお尻が痛くならない自転車のサドルを同市中区の無職大浦昇次郎さん(74)が発明した。
バネの取り付け位置を縦から横にするなど工夫をこらし、走行中の衝撃を和らげた。「乗り心地が良く、高齢者や自転車によく乗る人に最適」と大浦さん。何度も申請して念願の特許も取得し、実用化を夢見ている。
大浦さんは2006年夏、自転車で買い物に行った際、10分もするとお尻に痛みを感じたことから、「サドルを改良すれば……」と思案。以前、工事現場でレッカー車のオペレーターとして働いていた頃、ワイヤ同士がからみ合わないような仕組みを考えたことがあり、“発明好き”の虫が騒ぎ出した。ホームセンターで木材やバネを買い、模型を作ってアイデアを巡らせた。
サドルには通常、垂直方向にらせん状のバネが二つ付いている。「地面から伝わる振動がお尻を押し上げるように伝わるのが痛みの原因では」と考え、バネを横向きに取りつけることを考案。軸を途中で切り離し、鉄製のアームを組み合わせてバネとサドルを結ぶ形を考えついた。「衝撃緩衝装置」と名付け、特許庁に説明文と設計図を付けて数回申請、今年3月にようやく特許を取得した。その後の半年間は寝る間を惜しんで製図を数百枚重ね、試作品作りに励んだ。
だが、出来上がっても実際に座るとバネが体重に負けて押しつぶされた。バネを4本に増やしても駄目で、業者に市販の2倍の太さ(4ミリ)のバネ(長さ約9センチ、幅約2センチ)を作ってもらい、それを左右に2本取り付けてみた。すると、衝撃に合わせてバネが適度に変化し、クッションのような効果を発揮してショックを拡散させることに成功したという。
大浦さんは「この装置は電動自転車やベビーカー、車いす、けが人を寝かせたまま搬送するストレッチャーなどに幅広く応用できるはず」と期待。自転車などの部品メーカーに実用化を働きかけている。12月7日にはマイドームおおさか(大阪市中央区)で開かれる「知財ビジネスマッチングフェア2010」に出展する。確かに長時間、自転車に乗っているとお尻が痛くなりますから具体的に実用化されると良いですね。

ゴードン・ベル賞

長崎大先端計算研究センターの浜田剛准教授らのグループが、米国電子学会の「ゴードン・ベル賞」を2年連続で受賞した。
昨年は低価格で高速計算が可能なスーパーコンピューター「DEGIMA」の開発成功が評価されたが、今回はさらに性能を高めたことなどが認められた。
浜田准教授らは、安価で市販されている画像処理装置(GPU)を大量につなぎ合わせるなどの方法で、従来は数十億円かかるスーパーコンピューターの開発費用を約3800万円に抑制。毎秒158兆回の計算が可能だったが、今回はGPUを増やすなどの改良を重ね、同190兆回の計算ができるまでにした。
このスーパーコンピューターは、天体物理学や金融工学などの応用研究に活用されているほか、三菱重工業長崎造船所との共同研究で船体の構造解析にも応用されているという。
ゴードン・ベル賞は、「スーパーコンピューター分野のノーベル賞」とも言われる。
浜田准教授は「昨年受賞してから、コツコツと改良を重ねてきた。その成果が認められてうれしい。これからも、さらにより良い研究ができるよう精進したい」と話していた。おめでとうございます。更に研究を進めて3回4回と受賞を重ねていって下さい。

光明皇后発願(ほつがん)一切経(五月一日経)

東大寺を造営した聖武天皇とともに、仏教興隆策を進めた光明皇后(701〜760)が写経させた「光明皇后発願(ほつがん)一切経(五月一日経)」の一部(断簡(だんかん))が見つかったと26日、大阪大学総合学術博物館(大阪府豊中市)が発表した。740(天平12)年5月1日の日付が記され、筆跡などから原本と判明。同博物館は正倉院宝物級の文化財だとしている。
「五月一日経」は、光明皇后が父母の追善供養と聖武天皇の福寿を願い、奈良時代に国家事業として、約20年かけ写経させた7千巻近くにのぼる仏教経典。約1千巻が現存し、うち750巻は正倉院宝物として伝えられ、残る巻は各地に散在している。
発見された断簡は縦26.6センチ、横68.5センチ。「出曜経(しゅつようきょう)」と呼ばれる経文(全20巻)のうちの「巻第四」で、全体で26紙(1紙は長さ約44センチ)が継がれた写経の巻末の2紙分。写経用の黄麻紙(おうまし)に白銀の光沢紙で裏打ちされており、虫食いなどもなく、状態は良好。経文の末尾と、奥書にあたる「天平十二年五月一日記」という光明皇后願文(がんもん)の全文が記されている。
昨年死去した井上薫・大阪大学名誉教授(日本古代史)の遺族が遺品整理中に発見、今年9月に同館に寄贈した。大阪大学の日本史研究室と米田雄介・元正倉院事務所長が調査。正倉院宝物の「巻第六」と比較し、願文の文言や日付、書写した人物の筆跡などが一致し、「五月一日経」の原本と判明した。
鑑定した米田氏は「2紙のみだが保存状態が非常に良く、まさに正倉院宝物級といっていい」と話している。
1300年余り前の皇后様の思いが込められているんでしょうね。そんな思いをつないで紡ぐまれて来た日本の歴史に対して自信を持って良いのではないのでしょうかね。

TBP2

京都大学ウイルス研究所の増谷弘准教授、大学院生の吉原栄治さんらは、食べ過ぎや運動不足などの生活習慣が原因でなりやすい「2型糖尿病」の発病や悪化に関係する遺伝子を見つけ、英科学誌に発表した。血糖値を調節する「インスリン」の分泌を抑える仕組みにかかわっていた。治療薬の開発につながると期待される。
糖尿病患者の大半は2型。小児期に発症し、ウイルスや免疫異常で膵臓(すいぞう)の細胞が破壊されインスリンをつくれなくなる「1型糖尿病」とは違い、生活習慣が主な原因だ。
グループは、遺伝子の異常で肥満になるマウスに注目。このマウスは、インスリンの分泌が悪くなるだけでなく、インスリンが効きにくくなって2型糖尿病とそっくりな症状が出る。
この肥満マウスでTBP2という遺伝子の働きをなくしたところ、肥満になってもインスリンの分泌が減らず、インスリンが効きにくくなることもなく、血糖値も上がらなかった。この遺伝子はインスリンの分泌にブレーキをかける分子の働きを調節していることがわかった。
これまでに知られていなかったインスリン分泌を制御する仕組みとみられ、増谷准教授は「TBP2の働きを抑える新しい糖尿病治療薬が開発できる可能性がある」と話している。一番は生活習慣を変えていく事が必要なのでしょうが治療薬が開発されていく事にも期待したいですね。

本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト

講談社は、応募者を60歳以上に限定し、その中からミステリー小説の新たな書き手を見つけようという「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」をスタートさせる。
ミステリー小説界の重鎮、作家の島田荘司さんが選考委員を務め、優れた作品は書籍として出版。同社は「対象を60歳以上に絞った新人賞は例がない」としている。
長い社会経験を積んだ人だからこそ書ける物語があるはず、という思いから生まれた試みで、実質的なスタートとなる来年1月15日には、島田さんが説明会を開き、本格ミステリー小説の書き方から選考基準までを講義する。その際、詳しい募集要項も示され、来夏の締め切りで作品を募集する。賞金は出ないが、出版されると印税が支払われる。
高齢の新人作家では、中小企業金融公庫、山一証券などを経て、2005年に74歳でデビューした加藤廣(ひろし)さんの歴史小説「信長の棺(ひつぎ)」(日本経済新聞社)が27万部のヒットを記録した成功例がある。
島田さんは「かつて日本の経済力を支えた栄光の集団が大挙して前線を退き、余暇生活に入った。この中には必ず天才がひそんでいる。執筆に時間ができた今、頭脳と体験を本格ミステリーの創作に振り向けてほしい」と話している。説明会への参加方法などは、講談社ノベルスホームページ(http://shop.kodansha.jp/bc/kodansha-novels/)を参照。
是非多くの方々が応募して多くの秀作を世に送り出して、それを通じて日本を元気にして欲しいですね。

カーボンナノチューブの太さを自在に操る方法

髪の毛の数万分の1の細さで鉄よりも強く、産業への応用が期待されている新素材・カーボンナノチューブの太さを自在に操る方法を、名古屋大学の伊丹健一郎教授(物質理学)らが開発した。23日付の独専門誌電子版に掲載された。
炭素原子が筒状になったカーボンナノチューブは、1991年に飯島澄男NEC主席研究員(現・名城大教授)が発見した。軽くて強度があるため、自動車の車体や飛行機の機体に使ったり、電気を通す特性を生かして電子部品に応用したりするなど、幅広い活用が考えられている。ただ、現在の合成法では太さや長さを自由に制御することはできなかった。
伊丹さんらは09年、チューブの最小単位となる輪「カーボンナノリング」を合成。この輪をつくる際に使った「部品」に別の部品を加えることで直径1.9ナノメートル〜2.2ナノメートル(ナノは10億分の1)までの太さが異なる3種類のリングを作ることに成功した。
これらのリングを鋳型にして、リングを縦に伸ばすことができれば、太さの違うカーボンナノチューブを自在に製造できる。伊丹教授は「分子をつなぐ有機合成化学を使って実現できた。安価に長さを伸ばす方法の開発も目指したい」と話している。是非、太さと長さを自由に制御できる方法の開発して欲しいですね。

2010年11月27日土曜日

あきた吟醸ビール

地ビールメーカー「あくら」が11月26日、吟醸酒向け酵母を使った「あきた吟醸ビール」を発売した。
「華やかな香りが特徴の吟醸酒の個性を生かしたビールは作れないか」と、同社と秋田県立大学生物資源科学部准教授の中沢さんが4月に吟醸酵母とビール酵母を交配した「あきた吟醸麦酒酵母」を開発。特許も出願した。
六条大麦の麦芽やホップなど秋田県産の原料にこだわりながら、新酵母を使うことで、「吟醸酒のようなフルーティーな香りのビール」の商品化に成功した。
「温度管理などの工程も通常のビールとは異なる製法で商品化にこぎ着けた。皆さんに喜んでいただける商品に仕上がった」と同社の長谷川醸造長。同大学・地域連携研究推進センターの佐藤さんは「地元には高い技術やユニークなアイデアも少なくない。当商品は新しい分野へのチャレンジとしての意義も大きい」と話す。
同社直営レストランで提供するほか、県内スーパーなどで販売する。販売価格は525円(330ミリリットル)。地域が元気になっていくと良いですね。

宇宙での食料生産に道を開く快挙

国際宇宙ステーション(ISS)で収穫した小麦の種子が、岡山大学資源植物科学研究所(岡山県倉敷市)で発芽した。心配された宇宙線による遺伝子損傷も少なく、宇宙での食料生産に道を開く快挙という。
実験は、同研究所がロシア科学アカデミー生物医学研究所(モスクワ)と進める宇宙穀物の共同研究の一環。2009年11月、ISSの植物栽培装置で栽培を始め、今年2月、種子の収穫に初めて成功した。1996年に米航空宇宙局(NASA)が別の宇宙ステーション「ミール」で小麦の栽培に成功したが、穂の中に実ができず、種子がとれなかったという。
今年3月、種子15粒をソユーズで地球に持ち帰り、うち5粒を岡山大の杉本学准教授が譲り受けた。22日にシャーレにまいて温度20度の培養庫に置くと、23日に3粒、24日に1粒が発芽した。
今後、生育スピードや実の数、遺伝子の違いを地球産の小麦と比較する。順調なら6月ごろに収穫できるという。
杉本准教授は、ISSで06年に約5カ月保存した大麦の種子を地球で栽培し、「宇宙ビール」の醸造に成功しており、「宇宙線の多い過酷な環境でも食料生産は夢じゃないという手応えを感じた。将来、宇宙小麦のうどんや即席めんができれば面白い」と期待している。過酷な環境でも植物は十分生きて種子を結ぶんですね。将来、宇宙産の食物を口にするのが当たり前の時代がくるのかもしれませんね。

岡山大学地球物質科学研究センター

探査機「はやぶさ」が持ち帰った小惑星「イトカワ」の微粒子を、三朝町にある岡山大学地球物質科学研究センターが分析する予定だ。はやぶさのプロジェクトにかかわっていた中村栄三教授が、帰還に向けて分析設備を整えてきた。中村教授は「微粒子がいつできたのかなど、総合的に微少量の物質を分析できる設備は世界で他にない」と意気込んでいる。
同センターは、これまでにも隕石(いんせき)の研究などの実績があり、物質に含まれる元素、年代などを分析することができる。イトカワの微粒子が同センターにきた際には、十数人の研究員で臨むという。
センターにある微細加工が可能な「フォーカスイオンビームシステム(FIB)」を使えば、わずか0.01ミリメートルというイトカワの微粒子1個を5枚程度に薄く切断することができる。スライスした微粒子は、電子顕微鏡で1ナノメートル(1ミリメートルの100万分の1)まで観察できる。
これまでに宇宙航空研究開発機構が調べた鉄とマグネシウムだけでなく、他の元素についても厳密に調べる。センターが備える「2次イオン質量分析計」は、同じ元素でも重さに違いがあるかまで計測することができ、地球外の物質かどうかを決定づけられるという。
微粒子の成分を調べると同時に、形成された年代が判明すれば、太陽系の歴史に迫ることができる。ただ粒子の大きさが小さいため、中村教授は「どこまで情報がとれるか、やってみないとわからない。徹底して調べたい」と話す。是非徹底的に調べて太陽系の歴史に迫る結果を出して欲しいですね。

2010年11月26日金曜日

時速500キロを是非体感してみたい!!

JR東海は、時速500キロの走行を一般の人が体験できるリニアモーターカーの試乗を、早ければ3年後にも、山梨県にある実験線で有料で始める方針を明らかにした。
JR東海は、2027年に東京と名古屋の間でリニア中央新幹線の開業を目指していて、山梨県の実験線では、長距離走行での乗り心地などをテストするために、路線をこれまでの18.4キロから42.8キロまで延ばす工事が行われています。JR東海では、早ければこの工事が終わる3年後にも、リニアモーターカーの試乗を一般の人に有料で始める方針を明らかにしました。試乗はテストの合間の時間を利用して行い、開業後に予定している運転速度の時速500キロの走行も体験できる見通しだということです。記者会見したJR東海の山田佳臣社長は「できるだけたくさんのお客さんに乗っていただき、リニアモーターカーのよさを知ってもらいたい」と話しています。時速500キロを是非体感してみたいですね。

2010年11月25日木曜日

テイキョウサット

帝京大理工学部(栃木県宇都宮市)の学生たちによるサークル「宇宙システム研究会」が設計した人工衛星「テイキョウサット」が、20日に静岡市で開かれた「衛星設計コンテスト」で日本機械学会賞を受賞した。今後もさらに完成度を高め、実際の打ち上げを目指す。
コンテストは、宇宙産業での人材育成を目的に宇宙航空研究開発機構(JAXA)や関連学会が主催し、1993年に始まった。大学院や大学、専門学校の学生が人工衛星の設計を競い、優秀作品は実際に宇宙に打ち上げられたこともある。
帝京大の宇宙システム研究会は航空宇宙工学科の学生や大学院生ら約20人でチームを作り、「微生物の観察」をテーマに人工衛星を設計。大学や高専など17校が応募した「アイデア部門」に参加した。最終選考に残ったのは帝京大を含め、防衛大、東京工業大、鳥羽商船高専の4校。部門の最優秀賞に当たるアイデア大賞は「該当者なし」だったが、衛星の構造や着眼点が評価されて主催者賞の一つ日本機械学会賞を受賞した。
「テイキョウサット」は30センチ角の立方体をした小型衛星で、重さは約20キロになる予定だ。微生物の粘菌をアルミ合金製の容器に入れ、無重力状態や宇宙での放射線がどのように影響するかをデジタルカメラで観測する計画だ。
主に物理学などが専門の学生たちにとって、微生物や構造設計、放射線は専門外。勉強のために学内外の研究室を訪ね回ってノウハウを学んだという。また、合金の専用容器はさくら市内の金属加工メーカー「湯原製作所」が無料で引き受けた。同社は航空宇宙分野への進出を目指しているといい、「宇宙産業のノウハウを学ぶためにも、できるかぎり協力したい」と前向きだ。
顧問の久保田教授は「人工衛星の設計は総合的な科学。他の研究者や地元の企業の協力が必要」と話す。
今後の課題は、評価されたアイデアをもとに実物の人工衛星を作り上げることだ。来年のコンテストでは、より具体的な実現性を審査される「設計部門」に参加する予定だ。 是非地元の企業とも連携しながら衛星を具体的に打ち上げる所まで持っていって欲しいですね。

短距離2冠達成

広州アジア大会は第14日の25日、当地の奥体スタジアムで陸上女子二百メートル決勝が行われ、日本記録保持者の福島千里(22)=北海道ハイテクAC=が、23秒62で初優勝し、22日の百メートルと合わせて、日本女子初の百、二百メートルの短距離2冠を達成した。海外勢を含めると3人目。二百メートルの日本女子の優勝は、82年ニューデリー大会で二百、四百メートルの2冠に輝いた磯崎公美以来6人目。リレーでも金メダルを獲得して短距離三冠を達成して欲しいですね。

珪藻土ともみ殻から高純度のシリコンを作製

秋田大は、食品ろ過に使用した後の珪藻土(けいそうど)ともみ殻から高純度のシリコン(金属シリコン)の作製に成功したと発表した。金属シリコンは主に半導体や太陽電池の原料として使われ、現在は大半を中国からの輸入に依存している。国内でも豊富にある廃棄物を組み合わせて低コストでの量産を目指す。
研究に携わった同大の村上英樹講師によると、従来の珪石とコークスを使う作製法は大量の電力を必要とし、国内消費のほぼ全量が輸入で、このうち90%は中国から。近年は価格が高騰している。
珪藻土は藻の一種である珪藻の殻の化石が堆積(たいせき)したもので、主成分は二酸化珪素。高い吸着性、保水性、保温性などが特徴で、ビール工場などではろ過剤として使われている。
大学は産業廃棄物として捨てられていた使用済み珪藻土を引き取り、コークスに代わる材料としてもみ殻を使用。互いに反応しやすい性質があり、消費電力を抑えながら純度99%以上の金属シリコンを作製することに成功した。半導体に使うにはさらに高い純度が求められるが、太陽電池やポリエチレンなど石油系高分子材料代替品の原料として精製するには十分だという。
村上講師の説明では、廃棄物同士で原料費が低いため、現在の夜間電力料金であれば輸入価格の半額程度で生産できる見通し。「後は運搬費と人件費をいかに抑えられるか。11年度中にコストを見定め、ぜひ事業化していきたい」と話している。廃棄物同士からシリコンが作製できるとは画期的ですね。是非事業化して生産して欲しいですね。

2010年11月24日水曜日

微生物でレアアースを回収、精製する技術

ハイテク製品や光ファイバーなどに欠かせないレアアース(希土類)が大腸菌など身近な微生物の細胞の表面で濃縮されることを、広島大などのチームが見つけ、17日に発表した。中国からの輸入に頼るレアアースを回収、精製する技術として期待される。成果は米科学誌に掲載された。
広島大の高橋嘉夫教授(環境化学)らは大腸菌や桿(かん)菌など6種類の微生物を、レアアースが溶けた液に入れた。すると、微生物の細胞の表面にレアアースが集まり、濃縮されることがわかった。
15種類のレアアースで実験し、いずれも溶液そのものの濃度より1万倍以上も濃縮されることを確かめた。特にツリウム、イッテルビウム、ルテチウムでは濃縮率が10万倍を超えた。金属イオンの回収に広く使われる「陽イオン交換樹脂」より濃縮の効率は10〜100倍も良いという。
濃縮される仕組みを調べるため、大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県佐用町)で微生物にX線を当てて細部を観察したら、細胞表面の細胞壁にある「リン酸基」にレアアースが結びついていた。
レアアースが結合した微生物を酸にさらせば、レアアースが酸に溶けて回収できる。また、濃縮率の違いを利用すれば、複数の種類のレアアースが混在した溶液から、狙った種類だけを分離・精製するのにも使えるという。
ただ、微生物は生き物なので、繰り返し使えないのが弱点。「レアアースがくっつく部分を人工的につくれれば実用化に近づく」と高橋さん。
ツリウムは光ファイバー、イッテルビウムはガラス着色剤やレーザー、ルテチウムは放射線源(ベータ線源)などに使われる。レアアースは中国が世界の生産の97%を占めている。是非日本国内で回収から精製の流れが出来上がっていく事を期待します。

夢は大きければ大きいほどいい

ノーベル化学賞受賞が決まった米パデュー大特別教授の根岸英一さん(75)が21日、東京都内で講演し、「一人の人間がノーベル賞を受賞できる確率は1千万分の1。宝くじに当たるような数字だが、考え方次第で近づける」と若い世代に奮起を促した。
一般向けの講演は受賞決定後初めて。「夢は大きければ大きいほどいい。自分が好きなもので向いていることが何なのかを客観的にみきわめることが大切だ」などと熱弁をふるった。授賞式があるスウェーデンに12月4日出発する予定。若者を刺激する講演をどんどんして欲しいですね。そして日本を元気にして欲しいです。

バルザン賞

優れた業績を残した研究者らを表彰する「バルザン賞」の授与式が、ローマの大統領宮殿で行われ、さまざまな組織や臓器に変化するiPS(人工多能性幹)細胞を開発した京都大学の山中伸弥教授(48)ら4氏に同賞が授与された。賞金は各100万スイスフラン(約8400万円)。
山中教授は、再生医療への応用が期待されるiPS細胞の開発で医学全般に貢献したと評価された。
山中教授は「今後の研究の励みになる。科学としてはブレークスルーしたが、実用面では途中段階だ。多くの患者が待っている。今後も研究をしっかり進めていきたい」と話した。
同賞は、イタリアの新聞記者を記念して1956年に設立されたバルザン財団(本部・イタリア、スイス)が、自然科学と人文科学の研究者計4人に毎年、授与。人道・平和に貢献した人には数年おきに贈られている。 受賞を励みとして実用化に向けて更なる研究を進めて欲しいですね。

川口淳一郎教授

東京証券取引所は24日、12月30日の今年最後の株取引「大納会」に、小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトを率いた宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授をゲストに招くと発表した。川口教授は1年の取引を締めくくる鐘を鳴らす。
東証は毎年、その年に活躍した人物を大納会に招待している。今年は「日本の科学技術の高さを世界に示した」として、川口教授に白羽の矢を立てた。様々な困難を克服しイトカワ由来の微粒子を地球に持ち帰った「はやぶさ」にあやかって様々な困難を克服して大きく実績をあげる事の出来る一年となる事を祈るばかりですね。

2010年11月23日火曜日

中高年が博士号取得を目指して学んでいる!!

福島大学で、中高年が博士号取得を目指して学んでいる。今年度から新設された同大初めての博士課程で学ぶ人たちで、在籍する11人のうち、60歳代が3人、50歳代が2人おり、4月時点での平均年齢は45・5歳。「第2の人生」の目標として博士号取得を目指そうと、人気が集まったようだ。大学側は「予想以上に幅広い年代が集まった」と驚きながらも、社会人として経験を積んだ院生による研究の成果に期待を寄せている。
今月初旬、共生システム理工学研究科博士後期課程に入った11人のうち、50〜60歳代の院生4人が、サプライチェーンマネジメント研究室のゼミで討論していた。全員が銀行やメーカーなどのOBもしくは現役の社会人。トヨタの生産方式というこの日の研究課題に対し、「前の会社では、小集団を作って生産活動を高めていた」「日本では人間関係が生産効率に影響を与えることが多い」など、自らの経験を基にした意見を活発に交わした。星野教授は「受け身になりがちな若い学生に比べ、学習意欲が高く、現場の経験を踏まえた議論ができる。教える側も大きな刺激を受ける」と目を細める。
いわき市平の鈴木さんも会社を辞めて博士号取得を目指す1人だ。東京の大学を卒業後、出身地のいわき市で外資系の化学・医薬品メーカーに勤務。顔料の生産管理に携わってきたが、「会社の外で何が起きているかを知りたい」と、2005年4月に福島大大学院地域政策科学研究科に入学し、会社員との二足のわらじをはいた。
入学式では「長男と同年代の学生に囲まれて恥ずかしかった」が、過疎の進む自治体を訪ねる授業や、進路を相談してくる同級生と話すことは楽しかったという。片道2時間の大学へはフレックスタイム制度の利用や土日曜を使って通った。
研究では、いわき市の100以上の企業にアンケートし、CSR(企業の社会的責任)について調査。もっと研究を続けたいと、昨年6月に退社した後、「どうせなら博士号を」と考え、今年4月に入学した。
現在の研究テーマは、CSRに環境経済学を組み合わせ、ビジネスモデルとして理想のCSRを提案すること。来年の4月までに論文1本を書き上げることを当面の目標とし、参考論文を読む日々を送る。鈴木さんは「子供の頃は勉強嫌いだったのに、この年齢になって新たな自分を発見した。これからも新しいことを学び続けていきたい」と意気込む。
同大総務課によると、同大の学部、修士課程に入学する50歳以上の学生の数は1996〜2000年の5年間で11人だったのに対し、01〜05年は53人、06〜10年は78人と増加傾向にある。中村民雄副学長はこの理由について、「高度経済成長を支えた人たちの勤勉さが、学問を突き詰めるという研究の方向性と合致したのではないか。その延長として博士課程でも高齢の人たちが多く入学したと考えられる」と指摘。その上で「多様な人がいることで大学内で切磋琢磨が出来る。制度もより良いものに改善していきたい」と話している。
ガンバレ中高年!!と言ったところですね。是非団塊の世代を中心に中高年世代がもうひと頑張りして日本を元気にして欲しいですね。

水素を吸収し貯蔵できるナノサイズの合金を開発

京都大学の北川宏教授や九州大学などの研究チームは、水素を吸収し貯蔵できるナノサイズの合金を開発した。ロジウムと銀を原子レベルまで細かくし混ぜることで、水素吸蔵材料として利用されているパラジウムのおよそ半分の量の水素を吸蔵する合金を作れた。開発した手法を応用して、資源確保が課題とされるレアメタルのパラジウムを使わずに、燃料電池用の水素吸蔵材料をつくる研究の進展が期待できる。
ロジウムと銀はどちらも水素を吸わない物質。水素を吸わない物質を合金にし、水素を吸収できる物質を作った例は初めてだという。パラジウム原子に比べると、ロジウム原子は電子と陽子が1個ずつ少なく、銀原子は電子と陽子が1個ずつ多い構造を持つ。
北川教授らはロジウムと銀を1対1で混ぜ合わせれば、パラジウムに似た性質を持つ物質を作れるのではないかと予測した。是非レアメタルに頼らない効率の良い水素吸蔵材料を実用化して欲しいですね。

老人性難聴の仕組みの一端を明らか

東京大学と米ウィスコンシン大学の研究チームはマウスの実験で、高齢者の多くが発症する老人性難聴の仕組みの一端を明らかにした。摂取カロリーと、細胞の寿命にかかわる遺伝子の働きが関係していた。カロリーを制限するとこの遺伝子の働きが活発になり、病気につながる細胞の損傷を防げるという。
東大の田之倉優教授らの成果。米科学誌セル(電子版)に19日掲載される。老人性難聴は加齢とともに音の感知に関連した細胞が死滅するのが原因。そこで、田之倉教授らは細胞の寿命にかかわるSirt3という遺伝子に注目した。
この遺伝子を持たないようにしたマウスを、カロリー制限して人間の中年に相当する年齢まで育てると難聴になった。遺伝子操作していないマウスもカロリー制限をしないと多くが難聴になったが、制限をすれば難聴にならなかったという。
難聴マウスの内耳の細胞は活性酸素によって傷害を受けていた。Sirt3遺伝子の働きが弱まるために発生する活性酸素が、細胞を傷つけたと考えられるという。同遺伝子は人間にもある。遺伝子の働きを強める薬剤が見つかれば治療に使える可能性がある。補聴器が必要無くなれば良いですね。是非研究を進めて欲しいですね。

iPS細胞から効率よく血小板を作製

ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から効率よく血小板を作製し、マウスの実験で止血効果があることを確認したと、東京大医科学研究所の江藤浩之特任准教授(幹細胞生物学)らが22日付米科学誌に発表した。
江藤さんは「血小板には細胞核がなく、輸血する前に放射線を照射したりフィルターを通すので、iPS細胞を臨床応用する場合に懸念されている腫瘍化の危険性がない」と話している。
現在、輸血に使う血小板は献血に頼っているが、将来的には供給源としてiPS細胞の利用が期待できると強調している。
江藤さんらはヒトの皮膚の線維芽細胞からiPS細胞を作製。数種類の血液細胞増殖因子や栄養細胞を組み合わせて培養し、血小板のもとになる巨核球を作製、血小板もできた。
iPS細胞から巨核球を効率よく作るには「cMyc」という遺伝子がよく働く必要があり、巨核球から血小板を作る際には逆に、この遺伝子が働かないようにすることが重要という。
作製した血小板を、レーザーを照射して血管を傷つけたマウスに輸血する実験で、傷ついた部分で血栓ができ、止血効果を確かめた。輸血に使う血小板に利用できるようになる事を期待したいですね。

全行程約500キロを走り抜く!

パナソニックの乾電池形充電池「EVOLTA(エボルタ)」を動力源に、1日1回の充電で「東海道五十三次」の走破に挑戦していた小型ロボットが22日、ゴールの京都・三条大橋に到着し、全行程約500キロを走り抜いた。
大八車を引いた高さ約20センチのロボットは計12本の単3充電池を積み、9月23日に東京・日本橋を出発。スタッフが赤外線で誘導し、人が歩く程度の速さで1日に10〜20キロずつ進んだ。箱根の急坂などの難所をクリアし、約300人が待つゴール地点に姿を見せると大きな歓声があがった。
別の小型ロボットは08年に米国グランドキャニオンの「登頂」、09年には仏ルマン24時間耐久レースに挑戦して成功した。製作を担当したロボットクリエイターの高橋智隆さんは「無事に走り切れて安心した。僕もビールで充電します」。
完走できて良かったですね。ロボットの性能とEVOLTA(エボルタ)の良さがあっての完走なんでしょうね。

44年ぶりの金メダル

アジア大会第11日(22日、中国・広州)陸上女子100メートルで福島千里(22)=北海道ハイテクAC=が11秒33で優勝し、同種目の日本勢では1966年バンコク大会の佐藤美保以来、11大会ぶりの金メダルを獲得した。今大会の陸上で金メダル第1号。
勝利を確信できないまま、興奮のるつぼにいた。優勝を知ったのは、スタンドから大きな日の丸が投げ込まれたとき。国旗を広げ肩にかけると、ようやく柔らかな笑みが顔中に広がった。
「走っているときは必死でした。(勝ったのは)私じゃないかと思っていたからホントに勝ててよかった。優勝できて、ホントにホントにうれしいです」。超天然系の口調も、この日は興奮で少し早口になった。
武器のスタートダッシュがこの日は5番目と遅れた。50メートル過ぎでようやく2番手に上がると、34歳の前回女王フビエワ(ウズベキスタン)をゴール前で差し切った。わずか0・01秒差の金メダル。追い上げる珍しい展開にも「自分の走りができていたら120%よかったかもしれないけど、優勝できたからそこは目をつぶって」と笑った。
一見、“女の子走り”のような独特な走法。小学生時代にスピードスケートで鍛えた下半身の強さと、頭を上下にぶらさない安定した走りが、好記録を生んでいる。今季は1秒間に4・7歩を刻む高速ピッチを落とさずストライドを伸ばすことを課題に筋力強化。上半身が分厚くなり体重は約2キロ増え、走りに力強さが加わった。大会直前には左足首を痛めたが、この日はテーピングを巻いて乗り切った。
「世界陸上やロンドン(五輪)に向けていいスタートがきれたかなと思う。いろんなレースを経験して、たくましくなっていきたい」。200メートル、400メートル継にも出場予定で、『短距離3冠』も射程内。広州でさらなる強さを身につけ、2年後の夢舞台への階段を上がる。44年ぶりの金メダル獲得おめでとうございます。短距離3冠を獲得して世界への階段を確実に登っていって下さい。

2010年11月22日月曜日

磯野靖子さん

第52次南極観測隊の一員として、名古屋大学太陽地球環境研究所研究員の磯野靖子さん(25)が参加し、約1年間オゾン層などを定点観測する。同大の女性越冬隊員は初めてで、24日の出発を前に磯野さんは「過酷な環境での生活になるが、きっちりと現地のデータを集めてきたい」と力強く語った。
磯野さんは山口県防府市出身で、高校時代にテレビでオーロラを見たことをきっかけに南極に興味を持った。山口大で物理学や天文学を学んだ後、水野亮教授の研究室に加わった。研究室では太陽の活動がどの程度、オゾン層の破壊に影響しているのかを研究してきた。自ら国内外の電波望遠鏡を回って天体を観測してきた積極性を買われ、今回隊員に抜てきされた。
地球を取り巻く磁場の関係で太陽光線を直接受ける南極は、光線が地球環境に与える影響を調べるのに最適だという。磯野さんらは、同大が技術協力した大気の観測機器を使い、オゾンの分子量が季節や高度によってどのように変化するのか詳細なデータを集める。磯野さんは「温暖化など環境問題を解決する上でヒントになる」と話している。
水野教授も観測隊員として参加。2人は24日に出国しオーストラリアで、一足先に出港した南極観測船「しらせ」に合流する。水野教授は来年3月に、磯野さんは2012年3月にそれぞれ帰還する。是非過酷な生活環境でしょうが頑張ってデータ収集にあたってください。

愛の言葉を飛び交わせ日本を元気にしましょう!!

「いい夫婦の日」(11月22日)を控えた21日、伊勢市二見町江の二見興玉神社で、夫婦円満の象徴の夫婦岩(めおといわ)に向かって愛の言葉を叫ぶ「夫婦の町の中心で愛を叫ぶ(めおチュー)」があった。
市民有志でつくる日本愛妻家協会伊勢支部が「夫婦の町・二見」をPRしようと、昨年に続いて開いた。
12人が参加。1人ずつ夫婦岩の前に立ち、「体が燃え尽きるまで愛することを誓います」「毎日ご飯を作ってくれてありがとう」などと、口元に手をあてて絶叫した。
響波(ひびきなみ)清美さん=桑名市矢田=は、夫に寄り添われて登場。おなかの中の赤ちゃんに向けて「大好きな夫との間にできた待望の赤ちゃん。来月あなたに会えるのを楽しみにしているから、元気に生まれてきてね」と叫ぶと、周囲の見物人から拍手が送られた。社会の要は家庭です。家庭の要は夫婦です。今夜思い切ってあなたから奥さんに「愛」伝えたら如何でしょう。それによって良い夫婦がより良くなり家庭が良くなり社会が良くなるように感じます。今夜全国の家庭で愛の言葉を飛び交わせ日本を元気にしましょう!!

稲村和美氏

兵庫県尼崎市長選は21日投開票され、新人の前県議・稲村和美氏(38)(無所属)が初当選した。
女性市長としては全国22人目で、41歳で当選した伊東香織・岡山県倉敷市長(44)を抜いて、5歳の女の子を育てる全国最年少の「ママ市長」となる。尼崎市は全国で初めて現職の白井文氏(50)から2代連続で女性が市長を務める。
当選を決めた稲村氏は「白井市政8年間が評価された結果。改革をもう一歩前に進めたい」と述べた。
選挙戦は専従スタッフが4人だけ。白井氏の後継候補として「今度も女性市長」をスローガンに掲げ、震災ボランティア仲間や、保育所に通う長女(5)の友だちの母親、近畿の市民派議員らが、選挙はがきの発送から選挙カーの運転まで手伝い、選挙活動を担った。
神戸大大学院法学研究科修了。1995年、阪神大震災を経験、被災者の救援活動に汗を流した。全国から集まった学生ボランティアらのリーダー役を務め、同年5月には学内にボランティアセンターを設立。被災者の生活再建が取り残される現実に「税金の使い道が間違っている」と憤り、尼崎市議が主宰する勉強会に参加したことが尼崎との出会いになり、政治家を志すきっかけになった。
母親が保育所への送迎をしたり、夫が激励のために長女を事務所に連れてきたりと、家族も選挙をサポート。「ママ市長」になることについて、稲村氏は「仕事もしっかり向き合い、子どもとも向き合って、全力をかけて両立をがんばりたい」と話した。女性の時代と言われますから女性が政治に参加する事は良い事だと思いますが、まずはお手並み拝見といった所でしょうかね。頑張って下さい!

ガンバレ大学4年生!!

氷河期再来の就職戦線で、中小企業への就職を目指す学生が増えている。大手の門戸が狭まっていることが大きいが、希望する仕事との相性を見極め、積極的に中小を選ぶ学生も。背景には、就活サイトで大量の学生から応募を受け付けて、流れ作業のように進んでいく大手の選考への疑問があるようだ。
早稲田大政治経済学部四年、岩城さんが就活を始めたのは「よさこい」の踊りのサークルを引退した昨年11月。マスコミ、金融などの説明会を回った。だが、質問時間が短く、仕事をイメージできなかった。今春、大手損保と地銀二行から内定を得たものの、違和感は残ったままだった。
もう一度「好きなこと」を見つめ直した。そして出た答えが「天体観測」。子供のころのぞいた望遠鏡のメーカー「ビクセン」(埼玉県所沢市、正社員57人)への就職を目指すことにした。キャンプで見た流星群や、天体望遠鏡でのぞいたクレーターに感動。大学で天文同好会にも入った。
ビクセンは天体望遠鏡のシェアが国内一。独自の技術や学校への天文普及活動で、政府の「元気なモノ作り中小企業300社」にも選ばれている。だが、就活サイトに採用情報を載せていなかった。
そこで直接、メールで思いを伝えた。社長と一対一の説明会と面接があり、6月に内定した。「中小企業は、社長と合うかどうかが大事。選考は大変だが、会社のビジョンの説明など大手にできない丁寧なケアをしてきた」と、新妻社長は狙いを話す。
岩城さんはサークルでイベントを企画した経験を生かし「人を集める仕事をしたい」とアピール。詳しい仕事内容を尋ねた。「創業60年の歴史があり、安定性もある。納得いくまで話しこみ、質問もできました」
中小企業志向は、就活を始めたばかりの2012年卒業予定の学生にも。都内の私大3年生の女性は「日本経済は(企業数の大半を占める)中小企業で成り立っている。目を向けたほうが、興味ある仕事が見つかる」と理由を話す。
この夏、従業員100人ほどの印刷会社のインターンシップ(就業体験)に参加。インターネットや大学の説明会で、就活サイトにない会社も探す。給与や福利厚生を理由に大手を目指す学生は多いが、「それだけで決めると続かない。本当に自分が楽しめるかどうかが大事」と思いを語った。
就職が未だ決まらない来春卒業の大学生がかなりいるとニュース報道もありましたが元気にもの作りを進めている優良な中小の企業もまだたくさんあるように感じます。是非夢と希望を持って自分に合った中小企業を見つけて。その企業を大きくしていったら良いんじゃないでしょうかね。ガンバレ大学4年生!!

日本IBM科学賞

日本アイ・ビー・エムは、優れた基礎研究活動で次世代のイノベーションを支える国内の若手研究者に贈る、「日本IBM科学賞」の今年の受賞者4人を決定した。
受賞者は、物理分野が木村剛(つよし)・大阪大大学院基礎工学研究科教授、化学分野が上垣外正己(かみがいと・まさみ)・名古屋大大学院工学研究科化学・生物工学専攻教授、コンピューター・サイエンス分野が林正人(まさひと)・東北大大学院情報科学研究科准教授、エレクトロニクス分野が平山秀樹・理化学研究所テラヘルツ量子素子研究チームリーダー。
授賞式は、29日に東京都中央区の日本アイ・ビー・エム本社で行われ、それぞれ賞金300万円と賞状、記念メダルが贈られる。日本や世界を刺激する革新的な仕事を是非大きく展開していって欲しいですね。

2010年11月21日日曜日

神戸ロボット工房

「鉄人28号」の巨大モニュメントで知られる神戸市長田区に、市が推進するロボット開発拠点「神戸ロボット工房」が19日、オープンした。災害時のレスキューロボットを開発する「NPO法人国際レスキューシステム研究機構(IRS)」の研究拠点などが入居し、活動を始めた。
阪神大震災で大きな被害を受けた同区では、再開発後の地域活性化のシンボルとして昨年10月に原寸大の鉄人28号が完成するなど、ロボット産業を中心とした地域活性化を進めている。
工房は、昭和レトロ建築の小学校校舎の有効活用のため、神戸市が同日開所した地域人材支援センターに入居。今後、ロボット開発に挑む市内の中小企業の支援なども手がける予定。
センターの開所記念式典では神戸市の矢田立郎市長は「最先端のロボット技術が歴史ある施設に集まった。地域と連携しながら活用したい」とあいさつした。ロボット産業による地域活性化が確実にすすんでいくと良いですね。

安藤美姫、逆転して2連覇

フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦のロシア杯最終日は20日、モスクワで行われ、女子はショートプログラム(SP)5位の安藤美姫(トヨタ自動車)がほぼミスなしの演技でフリー1位の120.47点を稼ぎ、合計174.47点で逆転して2連覇。今季GP2連勝、通算5勝目をマークした。
SP首位の鈴木明子(邦和スポーツランド)はフリー2位の合計172.74点で2位。2人はGPの上位6人によるファイナル(12月・北京)進出を決めた。
安藤さん今期調子が良さそうですね。ファイナルは日本勢同士の優勝争いが展開しそうですね。

TSUBAME2.0

米バージニア工科大学が集計したスーパーコンピューターの省エネ性能ランキング「グリーン500」で、東京工業大学のスパコン「TSUBAME2.0」が世界2位となった。日本のスパコンは10位内に3つがランクイン。演算性能の高さでは中国などに抜かれたが、省エネ技術で日本勢の強さを示した。
グリーン500は消費電力当たりの演算能力の高さを競う。1位は米IBM製のスパコンだが、同機種は試作機の扱いで、実際に運用しているスパコンの中では東工大のTSUBAMEが1位。消費電力を抑えやすい画像処理チップ(GPU)を採用したほか、冷却機構を工夫するなどして省エネ性能を高めた。
日本勢では、次世代スパコン「京(けい)」の試作機が4位、国立環境研究所のスパコンが10位に入った。この部門でも世界一を目指して欲しいですね。

欽ちゃん名誉局長に就任

タレントの萩本欽一(69)が19日、三重テレビ放送の報道制作局などの名誉局長に就任することが決まり、津市の本社で会見。「もう一度テレビをつくりたいという自分の夢物語がかなった。地方からすてきな番組を全国に放送し、日本中を元気にしたい」と抱負。07年に自身が率いる茨城ゴールデンゴールズが三重で試合をして以来、同局と親交を深め、三重県の観光大使も務めている。就任は12月1日付。是非日本を元気にする番組を三重から発信して欲しいですね。

「あかつき」が来月7日に金星に到着

宇宙航空研究開発機構は18日、日本初の金星探査機「あかつき」が来月7日に金星に到着し、観測に必要な周回軌道に入ると発表した。
5月21日の打ち上げから半年余りを経て、約5億キロ・メートルの旅路の正念場を迎える。
計画では7日午前、あかつきの軌道制御エンジンを噴射し、飛行速度を毎秒35キロに減速することで周回軌道に投入する。
あかつきとの通信は、片道215秒もかかる上、金星の影に入る影響で、一時途絶する見通しのため、事前に操作命令を送信し、あかつきが自動で実行する。投入の成否は同日午後9時頃に判明する。
あかつきは、最終的に金星から近い場所で約550キロ、遠い場所で約8万キロの軌道を周回する。赤外線などを使って、雲の動きや大気の成分を調べ、謎の暴風「スーパーローテーション(超回転)」の解明に挑む。
もうすぐ金星に到着するんですね。日本の技術も凄いものですね。無事周回軌道に乗る事を期待したいですね。

反水素原子を瓶の中に閉じこめる?!

日本の理化学研究所など8か国の国際研究チームは、宇宙創成の際にできたとされる「反物質」の一種、反水素原子を瓶の中に閉じこめることに初めて成功した。
18日の英科学誌「ネイチャー」電子版に発表する。
研究チームは、欧州合同原子核研究機関(CERN)の装置を活用。加速器で作った反陽子と陽電子を特殊な瓶に入れて、磁場の中に閉じこめ、電気的な力でゆっくりかきまぜることで反陽子と陽電子1個ずつを結びつけ、反水素原子を生成。余った反陽子と陽電子を取り除き、反水素原子だけを瓶の中に封じ込めた。実験後の計測では、計38個の反水素原子が0・2秒間存在したことを確認した。
反物質は、ダン・ブラウンの小説「天使と悪魔」で、ごく微量でも大規模な爆発を起こす爆弾の材料として登場するが、今回の手法では短時間に消滅してしまい、爆弾に使える量をためるのは不可能という。小説の中での内容が現実化される時代になって来ているんですね。驚きでもありますね。

カムイ

札幌市のNPO法人「北海道宇宙科学技術創成センター」が開発を進めている小型ロケット「カムイ」(全長2・85メートル、重量16キロ)の打ち上げ実験が20日、北海道美唄市の工業団地で行われた。燃料に愛知県安城市の商工会議所が作ったペットボトル再生材を使用、実験は成功した。
カムイは燃料に火薬を使わず、固体燃料と液体酸素を用いたハイブリッドロケットで、安全で低コストなのが特徴。同センターや北海道大、地元企業などの共同開発で、2002年から打ち上げ実験を行っている。
今回は固体燃料に、ペットボトルのふた約500個で作ったポリプロピレンを使用。安城市の子どもらが集めたものを選別し、削って作った。ロケットは計画通り高度約200メートルまで一気に上昇した。安城商工会議所は「自分たちが集めたフタがロケットの燃料になって、空を飛んだことを多くの子どもたちに知ってもらい、大きい夢を持ってほしい」としている。小型ロケットの目指す目標が分かりませんが再生材を利用しての打ち上げを様々な面から検証して実用化に向けて更なる研究を進めて欲しいですね。そして子供たちの夢を宇宙に届けて欲しいですね。

2010年11月19日金曜日

萩原麻未さん

若手演奏家の登竜門となるジュネーブ国際音楽コンクールのピアノ部門最終審査が18日行われ、萩原麻未さん(23)=広島市安佐南区=が優勝した。同部門で日本人が優勝したのは初めて。
萩原さんは最終審査でラベルのピアノ協奏曲を披露。「優勝するとは思わなかったので信じられない」と笑顔で喜びを語った。
萩原さんは5歳からピアノを習い始め、2000年に13歳でイタリア・パルマドーロ国際コンクールで優勝。今年、パリ国立高等音楽院修士課程を首席で卒業し、現在はパリを拠点に活動している。
ジュネーブ国際音楽コンクールは1939年発足。楽器演奏や声楽、指揮などクラシック音楽の幅広い部門を審査することで知られる。ピアノ部門ではアルゼンチン出身の世界的ピアニスト、マルタ・アルゲリッチが57年に優勝している。
本当におめでとうございます。世界的なピアニストとして更なる活躍を期待したいですね。 

2010年11月18日木曜日

日本一のジャンボこけし

日本一のジャンボこけしが17日、黒石市袋の津軽こけし館で一般公開された。東北新幹線全線開業を控え、07年売却の純金銀こけしに代わり、観光客を呼び込む新たな「スター」として、黒石温泉郷など地元が期待している。
ジャンボこけしの制作は7月から作業が始まり、地元園児や小学生らも絵付けなどに参加。高さ約4・21メートル、最大直径約1・5メートル、重量は約1・6トンもある。03年完成の高さ約2メートルの「日本一木地だるま」と並んで、エントランスホールに展示された。安全祈願の後、鳴海広道市長らが、こけし胴部の「だるま絵」に金色の塗料で目を入れた。
製作実行委員会の佐藤会長は「こけし館の存在感が増すことを期待する」と語った。本当の「スター」になると良いですね。

無形文化遺産に結城紬が登録

ケニア・ナイロビで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会で16日、無形文化遺産に結城紬(つむぎ)が登録され、生産者や関係者からは喜びの声が上がった。地元には登録決定を知らせる垂れ幕も登場。産地活性化にもつながると期待がふくらむ。
結城紬は、結城市と栃木県小山市を産地とし江戸時代初期には名称が確認される歴史の古い絹織物だ。今回、「組踊(くみおどり)」(沖縄県)とともに登録され、日本からの登録は18件となり、茨城県内では昨年登録された「日立風流物(ふうりゅうもの)」に次いで2件目。
県教委文化課によると、登録で直接、国などからの補助につながることはないが、国内外の認知度が上がってPRがしやすくなり、地域活性化にもつながると期待される。
橋本昌知事は「県の伝統産業、結城紬が国際的に認められた。知名度も上がるので、産地もこれをきっかけに元気を出し、地域振興につなげていただきたい」と話した。結城市では17日、JR結城駅北口と市役所大町分庁舎に垂れ幕が掲げられ、市民に登録決定をアピール。同市は昨年から着物で市内散策を楽しんでもらうイベント「きものday結城」を開催、約200人が参加したという。
小西栄造市長は「世界に認められ、うれしいかぎり。ライフスタイルの変化で和服を着る人が減り、和装の振興が課題。結城紬を後世に伝えることは行政の責務と思っている」とコメント。県本場結城紬織物協同組合の外山好夫組合長は「生産者にとって何よりの励み。責任の重みを感じ、後継者への伝承が重要という思いをますます強くした」と話した。絹織物が無形文化遺産に登録された事は良い事ですね。地域の活性化に一役買って欲しいですね。

KAN‐FULL BLOG

政府は17日、菅政権の政策課題などを紹介するインターネットサイト「KAN‐FULL BLOG」を開設した。菅直人首相が動画で語りかける「KAN‐FULL TV」、政策解説の「一歩一歩」、秘書官らがつづる「官邸雑記帳」で構成。動画は毎週更新し、サイトに新たな内容を掲載したことを伝えるメールマガジンも発行する。
17日夜の「KAN‐FULL TV」では、先に横浜市で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を報告。各国との首脳会談の様子や、首相の記者会見が動画で紹介された。
小泉内閣以降の歴代内閣はメルマガなどネット上の広報に力を入れたが、菅内閣で途絶えた。内閣支持率急落を受け、首相周辺が新たな広報を検討。「KAN‐FULL」(カンフル)の名称には「日本が元気になるカンフル剤」、「菅首相がフル回転する」などの意味を込めたという。ブログで元気になるほど簡単なものではないでしょうがね。関心のある方はブログをのぞいてみて下さい。
サイトはhttp://kanfullblog.kantei.go.jp/です。

小惑星イトカワの微粒子約1500個見つかる!

6月に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の試料容器から、小惑星イトカワの微粒子約1500個が見つかったと、宇宙航空研究開発機構が16日、発表した。
粒子は大きさ0・001〜0・01ミリ・メートル前後で、電子顕微鏡で調べたところ、大半がイトカワの岩石と同じような成分で出来ていることが分かった。月より遠い天体の表面から試料を持ち帰ることに成功したのは、人類史上初の快挙となる。太陽系の成り立ちをひもとく重要な成果として、世界中から注目されている。
はやぶさは2003年に打ち上げられ、05年11月、約3億キロ・メートル離れたイトカワに着陸。離陸直後、燃料が漏れ、7週間にわたって通信が途絶した。しかし、故障した機体を研究者らが巧みに遠隔操作し、今年6月、地球帰還を果たした。イトカワの試料を収めた容器も回収された。
容器には、イトカワの砂を採取する計画だった。採取は、装置が作動せず失敗したが、宇宙機構は「着陸の衝撃で舞い上がった微粒子が容器に入り込んだはずだ」と期待。試料容器内を特殊なへらでかき取り、へらに付着した微粒子を顕微鏡などで分析していた。
その結果、約1500個の微粒子は、大半がかんらん石や輝石などの鉱物で、鉄の含有量が非常に多いことがわかった。はやぶさは、イトカワを周囲から詳しく観測しており、その時のデータと比較したところ、鉱物の成分がほぼ同じだった。隕石(いんせき)分析の専門家らを加えて会議を開き、「微粒子はイトカワのもの」と結論した。
一部の粒子からは、地球にない結晶構造の物質も見つかった。小惑星の物質は、地球上と違い、太陽系が誕生したころの様子をとどめる。容器内には、まだ多くの粒子が残っているとみられる。宇宙機構は分析を進め、小惑星がどうやって出来たのか、初期の太陽系はどのような物質で出来ていたのかなどの謎に挑む。
是非様々な謎の解明にイトカワ由来の粒子が役立つと良いですね。

地球シミュレータ

海洋研究開発機構のスーパーコンピューター「地球シミュレータ」が、気象や気候変動の分野に使われる計算手法で世界一になった。
同機構が17日発表した。単純な計算を解くランキング「TOP500」では中国のスパコンが初めて1位を獲得し日本は最高で4位だったが、複雑な計算では世界一を奪還した形だ。
「地球シミュレータ」は2002年に「TOP500」で首位になったが、その後は海外勢におされ今年は54位だった。1位になったのは、「高速フーリエ変換」という計算の速さを競う国際ランキング。昨年3月に更新したシステムが1秒間に12兆回の計算をこなし、米オークリッジ国立研究所のスパコンの11兆回をおさえトップに輝いた。ともかく世界一というのは気持ちが良いですね。是非単純な計算のランキングでも中国を抜いて世界一になって欲しいですね。

2010年11月14日日曜日

32年ぶりのメダル獲得

バレーボールの女子世界選手権は14日、東京で決勝と3位決定戦が行われ、3位決定戦で日本は世界ランク2位のアメリカと対戦。セットカウント3−2で勝利し、1978年の銀メダル以来8大会ぶりのメダル獲得となった。
日本は第1セット、序盤は一進一退の攻防を繰り広げたが、後半にミスが重なり、流れに乗れず18−25で落とした。しかし、第2セットは持ち前のコンビバレー、粘るバレーを展開。序盤はリードを許したが、途中出場の石田瑞穂が流れを変え、エース木村沙織のスパイク、井上香織の移動攻撃など多彩なバレーで25−23で競り勝ち、セットカウントを1−1の振り出しに戻した。
第3セットを21−25で落とし、後がなくなった日本は、続く第4セットから荒木絵里香(26)を投入。序盤からリードを保ち、中盤では荒木、木村のスパイク、山口舞(27)のブロックなどが綺麗に決まり、アメリカを圧倒。25−19で取り、セットカウントを2−2とし、ファイナルセットへ持ち込んだ。
最終セット、アメリカのミスにも助けられ、15−8。セットカウント3−2でアメリカを破り、日本は3位で銅メダルとなり、78年の銀メダル以来、32年ぶりのメダル獲得となった。本当におめでとうございます。どの試合も紙一重の戦いでしたから精神的にも大きく成長した感じですね。是非金メダル目指してなおいっそう頑張って下さい。

宇宙工学に関する研究活動開始

宇宙航空研究開発機構は9日、宇宙飛行士の山崎直子さん(39)が12月初旬から、母校の東京大学で非常勤研究員として宇宙工学に関する研究活動を始めると発表した。
宇宙機構によると、小型衛星の開発で知られる東大大学院工学系研究科の中須賀真一教授の研究室に入る。休職扱いとなるが、語学や健康維持といった飛行士としての訓練は続ける。
記者会見した山崎さんは「14年ぶりの学生生活でわくわくしている。宇宙を利用する現場の人たちの意見も聞き、宇宙をもっと身近なものにしたい。わたしも、ゆくゆくは国際宇宙ステーション(ISS)の長期滞在を目指したい」と語った。宇宙に滞在した経験を生かして研究生活を出発して欲しいですね。そしてISS長期滞在を目指して語学と健康維持にも励んで欲しいですね。 

ウイルスのキャプシド(殻)の人工合成に成功

九州大と北九州市立大の研究グループは、医薬品開発やナノテクノロジーの研究などに使われるウイルスのキャプシド(殻)の人工合成に成功したことを明らかにした。天然のウイルスキャプシドは大量生産が難しかったが、今回の成功で医薬品開発に新たな道が開ける。
研究成果は、13日(日本時間)付でドイツの化学専門誌「アンゲバンテ・ヘミ国際版」のオンライン速報版に掲載された。
研究グループ代表の松浦和則・九大大学院工学研究院准教授(高分子化学)によると、天然の球状ウイルスのキャプシドは正二十面体の形をしたタンパク質の集合体で、複雑な形状のため人工的に生成するのは困難とされてきた。
しかし、研究グループでは、キャプシドが正十二面体の特殊な構造をもった「トマトブッシースタントウイルス」を使い、天然とほぼ同形のキャプシドの生成に成功。通常の環境で生産可能なことを確認した。
天然のウイルスキャプシドは大腸菌などを使って生成するため、大量生産しにくく、毒性の潜在も問題点とされてきた。松浦准教授は「今回の成功は、ナノテクや医学、薬学の分野に大きなインパクトを与えるだろう」と話している。
今回の人工合成の成功が医薬品開発に大きく寄与する事を期待したいですね。

大鹿ゼロ米

長野県の大鹿村観光協会は、「パワースポット」として評判になっている同村青木(磁場坂)の水田で栽培したコシヒカリ「大鹿ゼロ米」を限定販売する。村を訪れた人の「土産用に」と開発した。12日に東京で開かれる「南アルプスPRイベントin東京」でお披露目し、13日から村内の小売店や旅館などで販売する。
同村は、九州から関東までを走る日本最大の断層「中央構造線」上にあり、2つの地層がぶつかり合いエネルギーが凝縮した「ゼロ磁場地帯」として知られる。最近では同村と伊那市長谷境の分杭(ぶんぐい)峠をはじめ、磁場坂、同村北川の「北川露頭」が、ゼロ磁場と関連したパワースポットとして広まり、休日には多くの人が訪れている。
この人気に目を付けた観光協会が、磁場坂に水田を持つ村民にコシヒカリ200キロの生産を委託。ゼロ磁場の「土のエネルギーと水の力で育った米」として販売することにした。
今年は100箱(1箱2キロ入り)を限定販売し、価格は1箱1200円。評判が良ければ来年以降、販売量を増やすという。あくまでも土産用で、パッケージも村の観光を紹介した内容に仕上げている。
村で老舗旅館を経営する平瀬長安会長は「村の米はおいしいと宿泊客に人気で、お土産に買って帰る人も多い。科学的な根拠はないが、この米を食べて元気になってもらえれば」と話している。科学的な根拠があるともっと評判になるのかもしれませんが是非食べて元気を貰ってみたら如何でしょう。

「玉造温泉」の温泉水を利用した化粧品

サティス製薬は、島根県松江市と提携し、日本最古の美肌温泉とされる同市の「玉造温泉」の温泉水を利用した化粧品を製造、10月から販売されている。同製薬が、日本各地で化粧品原料となりうる100の素材を発見・製品化し、地域に貢献するという「ふるさと元気プロジェクト」の一環。
新製品は「姫ラボクリアゲル」(150ミリリットル、2400円)と「姫ラボエッセンスローション」(2200円)。クリアゲルは毛穴の汚れや角質を取り除き、エッセンスローションは温泉の保湿成分が肌に潤いやハリを与えるという。
松江市内の温泉街のほか、東京・日本橋の「島根館」で販売。「玉造美肌研究所 姫ラボ」のホームページ上からでも購入できる。
玉造温泉は、奈良時代初期に開かれた日本最古の歴史を持つ温泉。出雲風土記(733年)には「お肌もしっとりすべすべ」などの記述があり、古くから「神の湯」とも呼ばれて来た。
サティス製薬は「ふるさと元気プロジェクト」で地域活性化を応援するとして、各地の素材から化粧品原料を発見して開発、製品化することに乗り出しており、100種類を目指している。
これまでに約60種類を開発。埼玉県内の天然素材では、寄居町の「日本(やまと)酵母」、毛呂山町の「桂木のユズ」、本庄市の桐炭、日高市のクリの渋皮−などを化粧品原料として発見、製品化している。
同社は「今後も全国の地域活性化に貢献していきたい」と話している。是非地域を元気にして欲しいですね。そして日本全体を元気にしていって欲しいですね。

ヘパトカイン

金沢大学医薬保健研究域の金子周一教授らのグループは、肝臓が血糖値を上げるホルモンを作っていることを発見したと発表した。
ホルモンを抑制することで高血糖を改善できることから、新たな糖尿病の治療、診断法の開発につながると期待される。研究成果は米国科学雑誌「セル・メタボリズム」に掲載された。
金子教授らは、糖尿病患者の肝臓でホルモン「セレノプロテインP」が増えていることを発見。マウスにセレノプロテインPを打ち込むと血糖値が上昇しやすく、インスリンも効きにくくなることがわかった。さらに、肝臓でのセレノプロテインPの発生を抑えると、血糖値が改善されることも確認した。
従来、内臓にたまった脂肪細胞が糖尿病などの生活習慣病を引き起こすと考えられていたが、今回の発見で肝臓からのホルモンも病気に関与している可能性が高まった。金子教授らは、セレノプロテインPなど肝臓由来のホルモンの総称として「ヘパトカイン」と命名した。更なる研究を進めて糖尿病の治療方法に新しい道筋が開かれるといいですね。

「対数らせん」構造

単細胞の藻類「ケイソウ」の模様が、オウムガイの殻などに見られる「対数らせん」構造になっていることを、元エンジニアの有田さんと草津市の県立琵琶湖博物館学芸員が発見した。模様が数学的に説明できることを証明したもので、同博物館では「生物学や数学といった分野をまたぐ珍しい着眼点から生まれた成果。面白く意義深い」としている。12日発売の数学専門誌に発表した。
有田さんは、同博物館学芸員と共同で研究を行う市民グループ「はしかけ・たんさいぼうの会」会長。ケイソウの顕微鏡写真を見て「美しい構造には理由があるはず」と考え、丸いケイソウ「コアミケイソウ」の一種を、同博物館の大塚、戸田両学芸員と協力して5月から調べてきた。
コアミケイソウは世界中の海に分布。外殻部分に「胞紋」という六角形に近い微細な穴があり、幾何学的な模様を作っている。胞紋の並びを計算した結果、殻の縁との角度が常に60度で、数学的なパターンに従う独自の対数らせん状になっていることを突き止めた。
有田さんは「エンジニアとして図面を見ていた経験からひらめいた。今後も、なぜ美しい形になるのかを別のケイソウでも追い求めていきたい」と話している。美しさの中にはまだまだ秘められた数学的なパターンが隠されているかもしれませんから是非範囲を広げて観察して欲しいですね。

宇宙のくつ下

栃木県足利市西新井町の繊維業「セイホウ」が、宇宙飛行士の山崎直子さんも履いた「宇宙のくつ下」の一般向けの新作を開発した。
山崎さんは米スペースシャトル「ディスカバリー」で国際宇宙ステーション(ISS)に滞在した際、この靴下を着用しており、強力な防臭抗菌機能が売り。既に大手スーパーなどで販売が始まり、「ブーツがにおわない」「かかとの乾燥が防げる」などと好評だ。こうした創意工夫が評価され14日には同市の勤労者表彰を受けることが決まった。
山崎飛行士は昨年9月、宇宙航空研究開発機構を通じてISS内で使用する普段着を公募。宇宙空間では洗濯が出来ないため、抗菌性や防臭性などが条件となっており、「我が社の製品はまさにうってつけ」と青木社長が応募した。靴下では22製品の応募があり、2回の選考を経て最終的に同社の製品を含む4製品が採用された。
靴下には、ポリエステルに直径30マイクロ・メートル(髪の毛の3分の1以下)という極細の銅線を縫い込んだ「カプロンファイバー」という同社が独自に開発した布を使用した。銅イオンの抗菌効果を高めるため、数千万年前の地層から採れたミネラル分を含む粉末を足底に配置した。成人男性が3、4日履き続けてもにおいが抑えられるほどの効果を持つ。日本化学繊維検査協会の分析によると、着用18時間で黄色ブドウ球菌が99・9%、水虫の原因菌となる白セン菌の数が91・3%減少した。
山崎飛行士に提供したハイソックスに加え、今回は丈の短い「ノーマル」、スポーツ用などで近頃人気が高い「五本指」、厚手の生地の「パイル」を開発した。防臭抗菌効果以外に、静電気を抑え、かかとの乾燥も防げるほか、銅の熱を逃がさない性質で保温性にも優れているという。
ノーマル(定価1680円)とハイソックス(同2100円)は6月から大手スーパーやインターネットなどで販売されており、五本指とパイルは現在モニター段階で、今冬以降の発売を目指している。足が蒸れ易いこれからの時期には重宝するかもしれませんね。

2010年11月8日月曜日

小学生が「通説」を覆されるかもしれない自由研究

「アリジゴクは排泄(はいせつ)しない」という「通説」が覆されるかもしれない。千葉県袖ケ浦市の小学4年生、吉岡諒人(りょうと)君(9)が夏休みの自由研究で、アリジゴクの「お尻」から黄色の液体が出たことを確認した。吉岡君から質問を受けた日本昆虫協会(東京都千代田区)は「通説や本、インターネットの情報をうのみにせずに発見した、価値ある研究」として今年度の「夏休み昆虫研究大賞」に選んだ。6日に表彰式があった。
アリジゴクはウスバカゲロウ科の幼虫。一部の種はさらさらの砂地にすり鉢状のくぼみを作り、落ちてきたアリなどの体液をあごから吸う。幼虫期は肛門(こうもん)がほぼ閉じていて、成虫になる羽化時にため込んだ糞(ふん)をまとめて出す。日本昆虫協会によると、本やネット上では、羽化時まで「排泄しない」と記されたものが多いという。
吉岡君は、近所の植え込みの下でアリジゴクを見つけて採集し、7月から約1カ月、生態を観察した。当初はアリ以外も食べるかなどを実験。しかし、アップの写真を撮ろうと白い紙の上にアリジゴクを置いた時、黄色い液体を出したのに気づいた。「プクーって出た後にはじけて、黄色い染みが広がった」という。
「おしっこやうんちはしないはず」と思い、染みの写真をインターネットの質問サイトや日本昆虫協会などに投稿して質問したが、納得のいく答えは得られなかった。
「エサの体液を吸っているんだから、おしっこを出さないと破裂するはず」との疑問が消えず、10匹のアリジゴクを白い紙の上に置いて調べた。その結果、数時間後、4匹の紙に黄色い染みができ、「お尻」はぬれていて「触ったらちょっととろりとした」という。
「砂の魔術師アリジゴク」などの著書がある京都教育大学の松良俊明教授は「アリジゴクはエサの体液を吸うので糞はしないが、尿として出す可能性はある。ほとんどふさがっている肛門でも、液体なら通るのでは」と話す。「砂が尿らしき物で固まっていたのを見たことがあるが、白い紙を使って尿の染みまで確認したのは聞いたことがない」
学校に提出するため、リポートをA4判55枚にまとめたところ、協会から「協会の賞に応募しては」と声がかかり、漫画家のやくみつるさんや昆虫研究家ら審査員9人の全会一致で「夏休み昆虫研究大賞」に選ばれた。協会の木村義志理事は「尿が実際に確認されない中、『排泄しない』という記述があふれ、『糞だけでなく尿もしない』という通説が広まっていたのに、流されなかったのはえらい」と話す。排泄という事についての研究ですが何か気持ち良いですね。是非通説などには捕われないで自由な発想で今後も様々なものに関心を持っていって欲しいですね。

早稲田伊勢路を首位で駆け抜ける!

第42回全日本大学駅伝(7日、熱田神宮‐伊勢神宮=8区間、106・8キロ) 学生3大駅伝第2弾は、10月の出雲全日本大学選抜駅伝を制した早大が大会新記録の5時間13分2秒で、15年ぶり5度目の優勝を果たした。大会直前、15年前のアンカーだった早大・渡辺康幸監督のもとに、東京六大学野球秋季リーグで優勝決定戦を制した斎藤佑樹投手から激励の電話が入り、“佑ちゃんパワー”が注入されていた。勢いづく早大は、来年の箱根駅伝(1月2、3日)で史上3校目の年間3冠を狙う。
エンジ色のタスキが8人の汗で黒光りする。アンカー平賀翔太(2年、長野・佐久長聖)が、秋晴れの空に右手人さし指を突き上げた。神々が降りる伊勢の杜に、早大が15年ぶりにトップで走り込む。打ち上がる花火が祝砲に聞こえた。
「エース級はいなくても8人の総合力で勝つ。これが駅伝です」
“怪物”といわれた渡辺監督が、現役時代の92~95年に4連覇して以来となる優勝。選手の奮起に胸を張った。4区以降はトップを独走、従来の記録を1分10秒上回る大会新記録で年間2冠獲得に花を添えた。
「第2関門を突破してこれで箱根駅伝に専念できる。(往、復路)10人で粘り強く戦いたい」
10年ごと(90年大東大、00年順大)に訪れる年間3冠校誕生の周期も追い風だ。渡辺監督は夏場からダイエットに取り組み10キロ減(71キロ)をキープしているが、出雲駅伝に続き今回も胴上げはなかった。箱根駅伝で頂点に立ったそのとき、軽やかに宙に舞う。ここまで来たら是非3冠目指して頑張って欲しいですね。

ロッテシリーズ制覇

プロ野球の日本シリーズは7日、ナゴヤドームで第7戦を行い、パ・リーグ3位からクライマックスシリーズ(CS)を勝ち上がったロッテが、セ・リーグ優勝の中日に8−7で勝ち、通算成績4勝2敗1分けで5年ぶり4回目(前身の毎日時代の1回を含む)のシリーズ制覇を果たした。レギュラーシーズン勝率3位からの日本一は両リーグを通じ史上初。生え抜きの西村徳文監督(50)は就任初年で日本一を達成した。最高殊勲選手(MVP)にはロッテの今江敏晃内野手(27)が選ばれた。
ロッテが連夜の延長戦を制し頂点に立った。7−7の十二回2死二塁、岡田が適時三塁打を放って勝ち越し、その裏を逃げ切った。序盤リードを許したロッテは四回に岡田、五回に今江と里崎、七回に金泰均がそれぞれ適時打を放ち4点差を逆転。一旦は同点を許したが、継投陣も粘って激闘を制した。中日はロッテ先発・渡辺俊を攻略して序盤にリードを奪い、1点を追う土壇場の九回には和田の三塁打、ブランコの犠飛で同点とし、今シリーズ3回目の延長戦に持ち込んだが、頼みの浅尾が力尽き、3年ぶり日本一の夢を断たれた。全国的なテレビ中継も6戦7戦のみという異例の日本シリーズでしたが最後の最後まで熱い戦いを戦いを見せてもらった感じですね。生え抜きの西村監督の選手全てを掌握したリードが勝因でしょうかね。本当におめでとうございます。

エイズの根治治療に前進

京都大学の鶴山竜昭准教授と吉川研一教授らは、エイズウイルス(HIV)がヒトの免疫細胞のリンパ球を乗っ取るときに、細胞核内にあるDNA(デオキシリボ核酸)のどの配列部分に入り込みやすいかを実験で突き止めた。この組み込みを妨害できれば、HIVの増殖を抑え、根治が難しいエイズの治療に役立つ可能性もある。成果は米科学誌プロスワン(電子版)に掲載された。
HIVはリンパ球に感染して細胞内に侵入、リンパ球のDNAに自らの遺伝情報を組み込む。その後、生産されたHIVが次々とリンパ球の外に飛び出し、他のリンパ球に感染して増殖する。
試験管実験では、リンパ球のDNAの「CA」「GT」という配列がある部分にHIVのDNAが組み込まれやすいことが分かった。CAとGTを取り除いたDNAもいっしょに混ぜると、HIVのDNAが間違って付着し、組み込む量がほぼ10分の1に減った。HIVの増殖を防ぐ可能性があり、今後、細胞実験で確かめる。エイズの根治治療につながっていくと良いですね。

茜彩

神戸市灘区の神戸大学と清酒メーカー・沢の鶴が、サザンカの酵母を使ったユニークな日本酒「茜彩(あかねいろ)」を共同開発、15日に全国のスーパーなどで発売する。ワインのような色合いと酸味が特徴で、13日には神戸市内の一部スーパーで先行販売を始める。
「茜彩」は、沢の鶴が開発していた赤米の日本酒にサザンカから抽出した野生酵母を使用。赤米の特有の香りと甘みが特徴で、日本酒離れが進む女性や若年層がターゲット。ラベルも赤米をイメージした洗練されたデザインで、300ミリリットルサイズの市場想定価格379円(税抜き)。
開発は平成18年にスタート。当時、同大農学研究科の研究員だったベトナム人留学生が花のサンプルを採取し、酵母を抽出。神戸市の木でもあるサザンカの酵母が赤米特有の香りを引き出すのに最適だったという。
開発のきっかけは、灘区と同大が16年に地域社会の発展を目指して締結した連携協力だった。神戸大は灘区ならではの日本酒を沢の鶴と開発する計画を発足させた。計画を指導していた土佐幸雄農学研究科教授は「酵母を抽出した留学生は帰国したが、いつかベトナムを訪れて茜彩で乾杯したい」と話していた。ベトナム人留学生の思いが「茜彩」に形をかえて現れた感じですね。そんな思いが味わえそうですね。

2010年11月5日金曜日

新規バイオカプセル

森下仁丹と大阪府立大学の研究グループは、合成高分子樹脂を皮膜とする独自のシームレスカプセル技術を用いて、希少金属(レアメタル)や希少貴金属(金、銀など)を効率的に回収可能な新規バイオカプセルを開発し、その成果を特許出願したことを発表した。
レアメタルは白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)など、電子機器などに利用されている希少な非鉄金属であり、世界的な需給バランスの逼迫が懸念され、日本にとっても長期的な安定確保が重要な課題となっている。
レアメタルの輸出は中国など一部の国に偏っており、輸出差し止めなどに対する危険性が指摘されており、都市鉱山として廃棄されている電子製品や環境中に存在する有用な希少資源を回収する方法が検討されてきている。
しかし、こうした分野に対する従来の回収方法では、エネルギーコストがかかるうえ、有害な有機溶媒を大量に用いるなどの問題があるため、代替方法として吸着剤や微生物を用いた回収が提案されているが、こちらも濃縮回収は困難で回収率の向上には至っていないのが現状であった。
今回、同研究グループでは、仁丹の有する合成高分子樹脂を皮膜とするシームレスカプセル技術応用の一環として、レアメタルや希少貴金属の回収バイオカプセルの開発に取り組み、独自のカプセル内部に吸着剤や微生物を高濃度で保持させ、カプセル内部に非鉄金属イオンを取り込むことで効率的な濃縮回収を可能とした。
同技術はレアメタルや希少貴金属に加え、今後、希土類元素などへの回収応用にも期待されるものと仁丹では説明しており、今後は従来のシームレスカプセルの応用開発分野で事業化済みの医薬品分野やプロバイオティクス、フレーバーなどの分野に加え、工業用途への展開にも注力していくとしている。
資源のない我が国にとって如何に低価格で効率良く資源を再利用できるかが課題でもありますから是非実用化して欲しいですね。

ヒト胚性幹細胞(ES細胞)を3株(種類)作製

国立成育医療研究センターは5日、再生医療への応用が期待されるヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を3株(種類)作製したと発表した。ヒトES細胞の作製は2003年に国内で初めて成功した京都大学に続き、2施設目。子供の難病治療などへの応用を目指すという。
慶応義塾大学と埼玉医科大学、自治医科大学から不妊治療で使わずに余った受精卵を譲り受け、ES細胞を3株作った。種類が増えれば、治療法などの研究が進めやすくなるという。同センターは今後、作製したES細胞を研究機関に分配する。
さらに動物由来の成分を使わない安全な培養方法の開発に取り組む。再生医療で子供の糖尿病や白血病などを治療するのにも応用する。
ES細胞は京都大学の山中伸弥教授が世界で最初に作製した新型万能細胞(iPS細胞)と同じく、あらゆる細胞や組織に成長する「万能性」を持つ。1998年に米ウィスコンシン大学が初めて作製、再生医療への応用に向け、iPS細胞よりも研究の積み重ねがある。
今年10月、米バイオベンチャーのジェロンが臨床試験を始めた。受精卵をもとにES細胞は作るため倫理的な問題も指摘され、国内では臨床試験は始まっていない。受精卵を用いるため倫理的な問題をクリヤーしなければならない課題はありますが難病治療への応用の道が開かれていくと良いですね。

水素原子を直接観察?!

東京大学などは、水素(H)原子を直接観察することに世界で初めて成功したと発表した。H原子は原子番号1の元素で直径約0.1nmと、あらゆる原子の中で最も小さい。水素貯蔵技術やSiデバイスなどの研究開発を加速させる成果だという。水素原子が直接観察できるとは凄い時代を生きているんだなあ〜と感じいってしまいますね。水素に関連した技術の飛躍的向上が成される事を期待します。

第16回京都大学観世能

京都大の能楽サークル・京都大学観世会が12日午後5時半、京都市左京区岡崎円勝寺町の京都観世会館で「第16回京都大学観世能」を開く。同会の学生がシテやワキ、地謡を務めて能「田村」を披露する。
都見物に訪れた東国の僧が、清水寺で花守の少年に出会う。僧に問われるまま、少年は寺の縁起を語る。満開の桜の下、月をめでる2人。僧が名を問うと、少年は寺を開いた坂上田村麻呂をまつる田村堂の中に消えうせた。やがて僧の読経の中、田村麻呂の霊が現れ、観音の加護によって東夷を平らげた有り様を再現する‐‐。シテの少年、田村麻呂を竹内さん(4年)、ワキ・旅僧を西上さん(3年)が演じる。是非出掛けて日本古来の能の世界をじっくり味わってみるのも良いかもしれませんね。

福福 長寿まんじゅう

ニンニクのパワーでお年寄りを元気に!!“おばあちゃんたちの原宿”としてにぎわう東京・巣鴨に4日、ニンニク入りの黒糖薄皮まんじゅうが登場した。疲労回復などさまざまな健康効果があるとされるニンニクを使い、超高齢社会・日本のお年寄りを元気にする「巣鴨系スイーツ」として新名物化を目指す。 「福福 長寿まんじゅう」(1個50グラム)。食後の臭(にお)いを三分の一に抑える加工を施しシロップづけにしたニンニクのスライス入りこしあんを、黒糖蜜(こくとうみつ)を使った薄皮で包んだ。
ギョーザ約10個分のニンニクを入れた「超激」(150円)と、約4個分入りの「レギュラー」(120円)の二種類がある。
発売したのは、創業54年の菓子店「駿河屋」(豊島区巣鴨一)。区が運営する中小企業支援施設「としまビジネスサポートセンター」の協力を得て、七月から開発を始めた。
駿河屋の遠藤専務は「一般に、骨粗しょう症予防などに効果があるとされる黒糖と、ニンニクを組み合わせた。ニンニク系スイーツが他店にも広がり、巣鴨の地域活性化につながれば」と期待している。
4日、巣鴨信用金庫で開かれた試食会に訪れた板橋区の主婦は「ニンニクは嫌いですが臭わないので食べられる。元気になりそう」と笑顔で話していた。
地域興しに、そしてお年寄りを元気にする饅頭になっていくと良いですね。

光を当てると曲がる樹脂フィルム

光を当てると曲がる樹脂フィルムを作ることに、理化学研究所と東京大のチームが成功した。光を感知して変形する化学物質「アゾベンゼン」を使い、ごくわずかな変形が目に見える動きになるよう工夫した。光で動く「人工筋肉」や電子部品、太陽電池の材料など幅広い応用が可能という。5日付の米科学誌「サイエンス」に掲載される。
アゾベンゼンはオレンジ色の染料だが、紫外光を当てると分子の構造が変化して縮み、可視光を当てると元に戻る性質がある。縮み幅は1000万分の4ミリとごくわずかだ。
理研の福島・基幹研究所チームリーダーらは、アゾベンゼン3個をつなげた「毛」を持つブラシ状の部品「ポリマーブラシ」(直径5万分の1ミリ、長さ1万分の1ミリ)を作成。これを並べて薄膜に加工し、光を当てると自ら曲がる新素材を作ることに成功した。生物の筋肉も、分子レベルの小さな構造変化が無数集まって大きな動きを作っている点で共通している。
東京大大学院生の細野さん(材料化学)が、フッ素樹脂シートにポリマーブラシの粉末をはさみ、アイロンのような装置でプレスするとブラシがきれいに並ぶことを偶然見つけ、新素材の発明につながった。この技術を応用すれば、太陽電池の発電効率を飛躍的に高める材料も作れるという。様々な応用が考えられそうですが是非実用化につながる応用を考案して欲しいですね。

2010年11月4日木曜日

水素エンジンと電気モーターを組み合わせたトラック

温室効果ガスの二酸化炭素を排出しない水素エンジンと電気モーターを組み合わせたクリーンなハイブリッド車のトラックを東京都市大などが開発し、4日、報道陣に公開した。
水素エンジン車は海外で一部実用化されているが燃焼効率がガソリンなどに比べて悪いため、馬力が足りず、貨物車への応用は進んでいなかった。
同大では、空気とガスを高圧でシリンダーに注入する方式で馬力を改善。さらに発進時の馬力をハイブリッド式でカバーすることで、開発のベースとした日野自動車のハイブリッドディーゼルトラックの9割の馬力を確保した。
開発した2トントラックは、水素タンクを運転席と荷台の間に収納。排気筒からは水蒸気を排出する。実用化そして商品化に向けて更なる研究を進めて欲しいですね。

2010年11月3日水曜日

The Beginning 2010

今年のクリスマスイブは日本酒で乾杯を!!
日本酒の消費拡大を狙い酒蔵の若手経営者5人が結成した「NEXT5」(ネクスト・ファイブ)」が2日、共同で純米吟醸酒「The Beginning(ザ・ビギニング)2010」の製造を始めた。目指すは白ワインのような軽やかでフルーティーな味わいで、「なじみのない人もきっと気に入る」と5人は自信を見せる。発売は12月24日の予定だ。
5人は共同醸造で、互いの酒蔵が持つ技術を公開し、切磋琢磨(せっさたくま)して時代にあった酒を作り、消費が低迷した日本酒の復権を目指す。
毎年5つの酒蔵が持ち回りで醸造所を提供し、今年は新政酒造が担当する。今年は、新政が誇る最古の清酒酵母「6号酵母」に、秋田の酒米「秋田酒こまち」、秋田今野商店の麹菌、それに栗林酒造店が使用している「六郷わき水」を使う。
この日は、5人が秋田市大町の「新政酒造」に集まり、酒母の仕込みを行った。蒸気が立ちこめる巨大な釜から、蒸し米30キロを取り出し、均等に布上に広げ、全体が約40度になるまで冷ました後、麹(こうじ)15キロの入った小さなタンクに入れた。
2週間後、酒母が完成するが、かい入れを担当した秋田醸造の小林忠彦社長は「温度管理が難しいが、満足の行く酒母に仕上げたい」と話す。今後、各蔵元の担当者が絞りまでの作業をリレー方式で行う。
山本合名の山本友文常務は「自分の蔵のスタイルを応用して作業にあたり、共同醸造ならではの酒にする。同業者からは『なにやってんだか』と言われるかもしれないが、突っ走ってみせる」と意気込んだ。「The Beginning 2010」 は500ミリ・リットル入りで1500円。3000本が、県内外の酒店で予約販売される予定。「The Beginning 2010」が日本酒復権の切っ掛けになっていくと良いですね。是非伝統ある醸造の技術をより高めて現代人の口に合う清酒を作り続けて欲しいですね。

テラヘルツ波

京都大学の田中耕一郎教授らは、赤外線の一種で物質を破壊せずに内部を透視できる「テラヘルツ波」を照射し、物質内の結晶を柔らかくすることに成功した。結晶に当たったテラヘルツ波が1ピコ秒間(ピコは1兆分の1)で結晶内の分子を揺さぶり、熱を発生することなく結晶内部の分子の状態を初めて変えられた。化学合成や創薬の進展が期待できる。成果は米科学誌フィジカル・レビュー・レターズ電子版に掲載される。
田中教授らはごく短い時間だけ発生するパルスレーザーを誘電体結晶に照射し放出する「テラヘルツ電磁パルス」を開発。
アミノ酸結晶を高分子のポリエチレンで固め、同パルスを照射した。結晶内の分子が“バネ”のように大きく振動。瞬間的な大きな力で結晶内の分子が大きく揺れ、分子間の結合が弱くなり、結晶が柔らかくなることがわかった。化学合成や創薬の分野に応用展開できるように更に研究を進めて欲しいですね。

文化勲章の親授式

文化勲章の親授式が3日、皇居・宮殿「松の間」で行われた。今年の受章者は、ノーベル化学賞の受賞が決まった有機合成化学の鈴木章さん(80)と根岸英一さん(75)、原子核物理学・学術振興の有馬朗人(あきと)さん(80)、建築の安藤忠雄さん(69)、演劇の蜷川幸雄さん(75)、服飾デザインの三宅一(いっ)生(せい)=本名・三宅一(かず)生(なる)=さん(72)、日本中世史の脇田晴子さん(76)の7人で、天皇陛下が直接、勲章を授与された。
式典では受章者を代表し、鈴木さんが「それぞれの分野において一層精進を重ねる決意でございます」とあいさつ。続いて陛下が「みなさんが学問、芸術の上で大きな成果を収められたことをまことによろこばしく思います」とお言葉を述べられた。
式典後、7人は宮内庁で記者会見に臨んだ。ノーベル賞の2人はこの日、受賞決定後、初めて顔を合わせたという。根岸さんは「お互いにコングラチュレーション(おめでとう)といい、今後(研究を)一緒にすることを手短に話しました」と話した。
鈴木さんは「ノーベル賞に重ねて日本最高の文化勲章。驚きの連続でした」と喜びを語った。
一方、演出家の蜷川さんは「儀式的な順序をなかなか覚えられなくて、俳優になった気持ちでした」、建築家の安藤さんは「政府がいらないという“箱”の建築をやっていますが、いい箱をしっかり作りたい」と、それぞれユーモアを交えながら感想や抱負を述べた。本当におめでとうございます。それぞれの分野で日本を元気にする歩みを更に進めて欲しいですね。

2010年11月2日火曜日

「名誉団員」の称号

来日公演中のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は2日、指揮者の小澤征爾さん(75)に「名誉団員」の称号を贈呈した。芸術における業績をたたえ、長年にわたって同楽団と築いた相互の尊敬と深い人間関係の印として贈られる称号で、日本人では初めて。式後の会見で、小澤さんは「どんな勲章より一番うれしい。仲間からもらったから」と話した。
1日に始まった来日公演は当初、病気療養中の小澤さんが指揮を務める予定だった。東京のサントリーホールであった贈呈式では、クレメンス・ヘルスベルク楽団長が、1966年のザルツブルク音楽祭に始まる共演の歩みを振り返った後で、「少しでもマエストロがお元気になる助けになれば」と話し、涙ぐむ小澤さんに賞状を渡した。
小澤さんは「皆さんと一緒に、指揮者とは何か、オーケストラとは何か、そしてモーツァルト、ブラームス、マーラー、チャイコフスキーなど、たくさんのことを学んだ」と英語でスピーチした。 指揮をとれるように是非健康を回復されて元気な姿を見せて欲しいですね。そして音楽を通じて日本を元気にして欲しいですね。

電力をほとんど消費しないパソコン

千葉大などの研究チームは2日、極小の鉄磁石に電圧をかけることで、磁石のN極とS極を制御できる特性を発見したと発表した。英科学誌ネイチャーナノテクノロジー(電子版)にも既に掲載されている。
研究チームの山田豊和・千葉大特任准教授(物理学)は「この特性を生かせば、電力をほとんど消費しないパソコンが実現できる。地球規模の省エネ効果を図ることも可能だ」と期待している。
山田准教授によると、パソコンなどの情報端末機器は、磁石のN極S極の向きで情報を記憶するため、通常は金属線を巻いたコイルに電流を流して磁場をつくり、極の向きを制御している。
今回の研究で、ナノ(10億分の1)メートルのレベルまで小さくした鉄磁石は、電圧をかけることで制御が可能になる特性が判明。電流を流さなくても、電池から発生する電圧を生かすだけで、パソコンなどを動かせるという。
実用化には、極小の鉄磁石を均一に配列する技術などの課題が残るとしている。
ハードルをクリヤーして是非実用化して電力をほとんど消費しないパソコンを作り出して欲しいですね。

2010年11月1日月曜日

左手のアーカイブプロジェクト

神戸を拠点に活動するピアニスト智内威雄さん(33)=大阪府箕面市=は、世界中から「左手の曲」の楽譜を集めている。難病のジストニアを発症して右手が動かなくなった時、左手だけで演奏できる作品が数多くあることを知って救われた。「埋もれている楽譜を音に残したい」。11月に左手だけで演奏したピアノ曲のCDを発売する。
「左手の曲」は、病気やけがで右手が使えない人や技術を向上させたい演奏家のために作られた作品だ。「曲の骨格は低音にある」(智内さん)ため、高音階の鍵盤が中心の右手の曲より多く、世界に千曲以上あると言われる。
智内さんは東京音楽大学ピアノ演奏科コースを卒業後、ドイツのハノーファー音楽演劇大学に留学。国際コンクールで入賞を重ねて活躍していた2001年、運動障害を起こすジストニアを突如発症し、右手が動かなくなった。
3年間のリハビリで、簡単な曲なら両手でも弾けるようになった。しかし、「右手を失うつらさを経験した自分だからできる音楽もある」と思い定め、左手のピアニストとして生きることを決意した。
治療中にドイツの医師から渡された左手の曲の楽譜をはじめ、ベルリンやハンブルクの図書館を回ったり、国内外のピアニストや作曲家に頼んだりして、約300曲を集めた。06年からは国内外で約100回の演奏会を重ねた。
智内さんが集めた楽譜の中で最も古い曲は、1700年代に活躍したバッハの息子カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの「片手のためのピアノ曲」。ヨーロッパでは2度の世界大戦で片手を失うピアニストが多く、20世紀の作品が多いという。
CDへの収録は知人で映像作家の藤井さん、音響作家の君島さんと共に今年6月から始めた。題して「左手のアーカイブプロジェクト」。図書館や教育施設に「左手の曲」のCDやDVDを並べることを目標に、収録を続けていくという。
是非頑張って片手を失ったピアニストは元より多くの聴衆を感動させる演奏を続けて下さい。

根岸英一・米パデュー大特別教授一時帰国

ノーベル化学賞の受賞が決まった根岸英一・米パデュー大特別教授(75)が31日、文化勲章の親授式に出席するため一時帰国し、妻のすみれさん(73)と成田空港で会見した。
米シカゴからの長旅を終えた根岸さんは、ノーベル賞の受賞決定後初めての帰国となった。「私にとって祖国は1つ。日本に帰ってこられて非常にうれしい。日本食は大好きなので、いろいろと食べたい」と、元気な様子で笑顔を見せた。
受賞については「長い道のりでついにここまで来た。今後、いかにして日本や科学のために貢献できるかと考え始めている」と話し、すみれさんは「(夫は)ある意味で亭主関白。突っ走るところがあります」と笑った。3日には文化勲章の授賞式への参加もあるのでしょうが慌ただしい日々でしょうが日本を満喫していって欲しいですね。そして日本のために人肌脱いで欲しいですね。

新藤兼人監督

第23回東京国際映画祭が31日、閉幕し、コンペティション部門に出品された新藤兼人監督(98)の「一枚のハガキ」が第2席にあたる審査員特別賞を受賞した。98歳での受賞は国際映画祭史上最高齢。閉幕セレモニーには、映画祭大使を務めた女優の木村佳乃(34)が登場。23日に「少年隊」の東山紀之(44)と結婚したばかりで、幸せいっぱいの笑みを浮かべた。
映画祭の主役は、日本最高齢の映画監督だった。孫娘の風(かぜ)さんに支えられながら、車椅子で登壇し「転んでも泣かないで映画をつくってきました。この私の映画を特別賞に選んでくれてありがとうございました」と元気にあいさつした。
98歳での受賞はカンヌ、ベネチア、ベルリンを含む世界10大映画祭史上最高齢。米アカデミー賞では、04年にクリント・イーストウッド監督(80)が74歳で作品賞と監督賞を受賞しているが、これを大きく上回る金字塔を打ち立てた。
受賞作の「一枚のハガキ」は、32歳の時に召集された監督の実体験を基にした作品。豊川悦司が演じる主人公は監督自身がモデルだ。
反戦を題材に撮り続けて49作目で、かねてこの作品を最後に引退を宣言。糖尿病を患い、緑内障で右目が見えにくい状態の中で完成させたこん身の1本に「98歳になりましたし、もう作品をつくるのは無理。この辺りでお別れすることにします」と惜別の辞。賞金の2万ドル(約161万円)は妻の故乙羽信子さん(享年70)の墓参りに使いたいと話した。
審査委員長のニール・ジョーダン監督は「16歳のころ、(故郷の)ダブリンで監督の作品を見て感動を与えられたことを思い出しました」と賛辞を贈った。
27日の上映では新藤組常連の六平直政が「100歳で50本目を撮ってもらいたい」と話し、受賞を機に周囲の次回作の期待は膨らむばかり。受賞者の会見で世界最高齢のマノエル・デ・オリヴェイラ監督(101)の話題が上ると、新藤監督は強いまなざしで「これが最後だと思っていたんですけど、応援してくれる方がいたらまたやってもいいなと思う」と50作品目に意欲を見せていた。
是非50作品目を完成させて欲しいですね。

2010年10月31日日曜日

原発2基の受注と共同でのレアアースの探査、開発、精製を合意

菅直人首相は31日午前(日本時間同)、ベトナムのグエン・タン・ズン首相とハノイ市内で会談し、同国が進めている原子力発電所2基の建設を日本が受注することで合意した。ベトナムでのレアアース(希土類)の探査、開発、精製を両国が共同で行うことでも一致した。
両首相は会談後、これらの内容を盛り込んだ共同声明を発表した。
会談で菅首相は「日本の優れた技術と知見を活用し、ベトナムの経済発展を支える」と述べ、港湾建設などに約790億円の円借款を供与する意向を伝達。ズン首相は謝意を表明した。
ベトナムが電力不足解消のため建設を予定している原発4基のうち、受注先が決まっていない2基について日本は官民一体で受注を目指していた。両国は原子力協定締結に実質合意しており、会談で両首相は早期の正式署名を確認した。
ここに来て中国との関係の改善が思うように進んでいない現状の中で日本一国では発言力が弱いでしょうが中国周辺の海洋国家と如何に連結をしていくかが課題でしょうから今回のベトナムとの共同声明はタイミング的には良いニュースですね。官民一体となって多くの国々と様々な方面から連結していく事が重要でしょうね。

海外のクラシック音楽家と初共演

奈良県生駒市西松ケ丘の市立生駒中吹奏楽部。全日本吹奏楽コンクール(中学の部)の最高賞・金賞受賞の常連校で、日本の中学校のブラスバンドをリードする存在だ。コンクールや市民向けの演奏会にも数多く出演。今年は「いこま国際音楽祭」のファイナルコンサート(11月3日)で、海外のクラシック音楽家と初共演する。
「クレシェンド(だんだん強く)ははっきり!」「最後の一音を大切に!」。今月末のコンクールに向け、約50人が全体練習をする教室。吹奏楽部顧問の牧野教諭の鋭い声が響く。生徒は「はい!」と大きな声で答え、楽譜の隅に注意されたことを書き込む。
練習するのはコンクールの自由曲、チャイコフスキーの交響曲第4番終楽章だ。高度な技巧が要求される難曲。難しい部分は楽器別に繰り返し演奏させる一方、全体のバランスを重視する。
部員は現在67人。モットーは「聴く人を感動させる音楽を」。校区内の市立俵口小吹奏楽部、桜ケ丘小ハーモニックバンドクラブの出身者が多い。両小とも全国トップクラスの実力を持つ。練習時間は夏場で毎日放課後2、3時間。土日も練習を欠かさない。
牧野教諭は「一人では成り立たない吹奏楽を通じ、生徒たちには社会の中で協調していく力、他人を思いやる心を養ってほしい」と話す。
国際音楽祭では、フルートやトランペット、クラリネットなど海外の一流ソロ奏者と一緒に、モーツァルトやハイドンの協奏曲などを演奏する。
部長の渡邉さん、副部長の西本さん、藤岡さんの3年生3人は「テンポを速めたりするソロ奏者にどう合わせ、対応するか。今から楽しみです」と笑顔を見せる。
海外のクラシック音楽家と初共演頑張って下さい。一つになって聴衆の魂を揺り動かす演奏を期待しています。

都城観音池焼肉カーニバル

野外で焼き肉を楽しむ「都城観音池焼肉カーニバル」が30日、都城市高城観音池公園で開かれ、多くの家族連れらでにぎわった。
「日本一の肉のまち」をアピールしようと、都城観光協会が毎年実施している。今年は口蹄疫(こうていえき)からの復興も目指し、市高城観光協会が主催する「高城観音池まつり」と合わせて開催された。
参加者は宮崎産の牛と豚、鶏肉計250グラムを前売り券などと引き換え、用意された炭火コンロで焼いて食べた。市民らが披露する歌や踊りを楽しんだり、農産物が並ぶ売店で、目当ての野菜などを買い求めたりする姿も見られた。
家族と友人の6人で訪れた宮崎市大島町、会社員は「開放感があって楽しめた。宮崎産の肉を食べることで、口蹄疫の影響を受けた人たちを少しでも元気付けられたら」と話していた。是非酪農王国宮崎復興に向けて頑張って欲しいですね。

トキが大空を舞う風景

国の特別天然記念物トキの野生復帰に向け、3回目の放鳥が11月1日、新潟県佐渡市で始まる。自然界で生き抜く訓練を受けた0〜5歳の14羽が対象で、過去2回放鳥され、佐渡島内と本州で生息しているとみられる21羽と共に、来春の繁殖期のペア形成と、1976年以来となる自然下でのひな誕生に期待がかかる。
今回は、14羽が8月から飼われている「順化ケージ」から直接放鳥する。ケージに設けた2か所の放鳥口(高さ2・5メートル、幅8メートル)を連日、日の出から夕方まで開け放ち、トキが自ら出ていくのを待つ。昨年の第2回放鳥では、20羽を順化ケージから仮設ケージに移して19羽を野山に飛び立たせたが、トキには負担となる環境の変化を少なくした。住み慣れた環境を飛び出すのは人間でも苦痛ですからなかなか飛び出さないかもしれませんが自分で生きていく決意をして自由な世界に飛び立っていって欲しいですね。そして野生で生き抜く術を体得して是非繁殖に結びつけて欲しいです。そしてトキが大空を舞う風景が再び戻ってくる事を期待したいですね。

32年ぶりの国際定期便の運航

羽田空港から32年ぶりとなる国際定期便の本格的な運航が31日始まった。米国のサンフランシスコ、ロサンゼルス行き便が午前0時過ぎ、それぞれ出発した。
都心に近く、深夜・早朝にも発着することから、週末に気軽に海外旅行に出かけたり、現地での滞在時間を有効に使った海外出張ができたりと、利便性が高まりそうだ。
当初はホノルルやパリ、ソウルなど11都市と結び、来年2月までにニューヨークやロンドンなどを含めて17都市に拡大する。
全日本空輸は、自社で9路線を運航する。全体の予約状況は当初予想の75%を上回っており、上々の滑り出しだ。ロサンゼルス行き便は約210人でほぼ満席で、うち67人は国内13空港からの乗り継ぎ客だった。地方の客は、出発前日に空港近くのホテルに泊まらなくても海外旅行に行くことができるケースが増える。
経営再建中の日本航空も羽田の国際化を「JAL再生の起爆剤に」(大西賢社長)と意気込む。日航はサンフランシスコやシンガポール、香港便などビジネス需要の高い路線を成田から撤退したり減便したりして羽田に移し、収益力の向上を狙う。羽田の国際定期便運航が様々な良き影響となって日本を元気にする原動力になっていく事を期待します!

淡路島牛丼

淡路島産の牛肉やタマネギを使った「淡路島牛丼」の3年目の提供店50店が決まり、淡路島観光協会は27日、改訂版の案内マップとポスターを発表した。
すべての牛丼の写真を初めて掲載。スタンプラリーで最初に全店を回った人には10万円が贈られるほか、リピーターから「淡路島牛丼大使」を任命し、食べ歩いた感想を協会のホームページに掲載するなど、PRに一層力を入れていく。
各店は島の誇る牛肉、タマネギ、米を生かしたオリジナルのメニューを、2008年10月から提供している。11月からは前年より2店舗少ない50店で食べることができる。
マップはB3サイズで、50品の値段や特徴を写真付きで紹介。牛丼らしさを追求した「ザ・王道」、レタスやキャベツなどを多く使った「たっぷり野菜」、これまでで最高値の1万500円のものなど少しぜいたくな「プレミアム」など7項目に分類した。10万部を製作し、各店舗や観光案内所などに配布する。各店が掲示する新しいPRポスターも、すべての牛丼の写真を島の形に並べている。
スタンプラリーは前年に続いて開催。期間は11月1日〜来年10月末。全店で食べると計約8万円かかるが、制覇した先着1人には、「プレミアムマスター」として10万円を贈る。7店、20店、35店と回るごとにそれぞれ、PRポスターや淡路ビーフ1キロなどの賞品がもらえる。
牛丼大使は7店回った人から希望者を募り、各店を回った人ならではの楽しさなどを語ってもらうという。同協会淡路島牛丼部会の木下学・部会長は「他のすばらしい食材と共に、島の食の魅力の一翼を担っていきたい」と話していた。島興しに牛丼が一役買って多くの観光客が訪れるようになると良いですね。「プレミアムマスター」の数をもうちょっと増やして欲しい気もしますね。

2010年10月30日土曜日

反応科学超高圧電子顕微鏡

名古屋市千種区の名古屋大学エコトピア科学研究所の超高圧電子顕微鏡施設に最先端の反応科学超高圧電子顕微鏡が設置されたのを記念した式典が29日、同大学野依記念学術交流館で行われ、関係者約200人が参加した。
反応科学超高圧電子顕微鏡は、同大学と精密機器メーカーの日本電子(東京)が共同開発した。従来、数十万ボルトの電圧をかけた電子を使って、細胞などの試料を観察していたが、新顕微鏡では100万ボルト台の超高圧をかけた電子を使うため、試料の厚さを約10倍の数マイクロ・メートル(1マイクロ・メートルは1000分の1ミリ)にすることが出来るようになった。このほか、これまで真空の状態でしか観察できなった原子レベルの化学反応も真空でない環境でも観察できるようになった。
半導体や材料、医療技術などの開発に役立てたい考えだ。約24億円をかけ、今年3月に設置された。
式典では浜口道成学長(59)が「世界最高水準の装置が開発できた。これからも産学官の連携拠点として、最先端研究の推進と社会貢献をしていきたい」とあいさつした。是非反応科学超高圧電子顕微鏡を活用して様々な分野で画期的な開発を進めていって欲しいですね。

薬師寺21世紀まほろば塾

「薬師寺21世紀まほろば塾」(法相宗大本山薬師寺、読売新聞社主催)の東京塾が開かれた29日、東京・日本橋の三越劇場に詰めかけた約500人は、作家で天台宗僧侶の瀬戸内寂聴(じゃくちょう)さんのユーモアたっぷりの法話に耳を傾け、塾長の安田暎胤(えいいん)・同寺長老との「平和」をテーマにした対談を楽しんだ。
冒頭、読売新聞東京本社の老川祥一社長が「痛ましい事件が毎日のように起きており、日本人の美徳が失われていくという危機感がある。だからこそ、美しい秀でたところという意味の『まほろば』の心を取り戻すことが大事だ」とあいさつした。
続いて、瀬戸内さんが「思いやる心」との題で、他人の気持ちを想像することの意義を説き、「自分が幸せになるには、まず他人のことを思いやって」と呼びかけた。また、来場者が「元気の源は何ですか」などと質問すると、「好きなことをどんどんやることです。あなたもぜひどうぞ」と回答。会場から拍手や笑い声が起こった。
安田塾長との対談では、創作活動に限界を感じて仏の道を志し、作家で僧侶の今東光さんに頼んで出家した経験を披露した。安田塾長は「被爆国の日本は世界の平和のリーダーになるべきだ。みなさんも平和であるようにと心で念じながら生活してほしい」と訴え、瀬戸内さんは「仏の教えにも殺すなかれ、殺されるなかれとあります」と応じた。日本の美徳が世界を救う鍵になっていくのかもしれませんね。

iPS細胞の臨床応用を認めた指針まとまる!

さまざまな臓器や組織の細胞に変化でき、再生医療の切り札として期待されるヒトiPS細胞(新型万能細胞)を、治療に使えるようにする厚生労働省の臨床研究指針が29日、まとまった。
iPS細胞の臨床応用を認めた指針は世界初。11月1日に施行される。
京都大の山中伸弥教授らが2007年に皮膚細胞から作製に成功したiPS細胞は、もう一つの万能細胞であるES細胞(胚(はい)性幹細胞)と違って生命の萌芽(ほうが)である受精卵を壊さずに作製できる。このため倫理上の問題は少ないが、発展途上の技術だけに、ES細胞ほど性質が一定しないなど、課題も多い。
そこで指針では「安全性や倫理性の確保に盤石の体制の構築が必要」とし、常に新しい技術を取り入れて安全性を確認することや、患者に対し積極的に正しい知識を伝えること、患者団体の意見にも配慮することなどを規定。技術の進歩が非常に速いため、必要に応じて指針の見直しを行うとしている。
いよいよiPS細胞を臨床に応用する段階まで来たという事ですね。患者さんに正しい知識を提供しながら常に安全性を考慮しながら臨床で使える技術に高めていって欲しいですね。

負けられない気持ちがチームを一つにした!

母国開催の開幕戦。「負けられない気持ちがチームを一つにした」と木村が声を弾ませた。2セットを落として迎えた第3セットで、高さのある栗原とブロックに強い迫田を本格投入。これで悪い流れを断ち切ると、最後は本来の動きを取り戻した木村のバックアタックで逆転勝利。日本コートは歓喜に満ちた。
先に主導権を握ったのはポーランドだった。真鍋監督が就任以降、1勝6敗と大きく負け越している相手。立ち上がりの打ち合いで劣り、決定率の悪かった日本は「ブロックで得点を奪いに行こう」(真鍋監督)と、作戦を変更。さらに今大会に向け新たに習得した速いトスからのバックアタックも効果的に用いた。
途中出場の迫田は「バックアタックを必ず決めて流れを変える」と意気込んだ通りに、後衛からスピード感あふれる強打を放ち、故障から復帰した栗原もフェイントなどの小技で援護。相手の乱れたブロックをついて木村が躍動し、流れを引き寄せた。8月のワールドGPで最多得点者に輝いた木村も含め、「夏場より全員が(バックアタックを)打てるようになっている」と真鍋監督は目を細めた。
最終セット。木村のトスから14点目を打ち抜いた栗原は「みんながフォローに入ってくれるのが見えた」とチームの成長を実感した。逆転で初戦を制した日本は、1978年大会以来の表彰台へ一気に駆け上がる。幸先の良いスタートになりましたね。是非表彰台の一番上を目指して頑張って下さい。

2010年10月29日金曜日

ドメイヌ・タケダ《キュベ・ヨシコ》2003

「ワインは土地を飲むんですよ」。山形県上山市の丘陵にある15ヘクタール(東京ドーム3個分)のブドウ畑で、日本人女性で初めてというワインの醸造栽培責任者は静かに語った。どこにでもいるような穏やかで気品のある主婦だが、ワインを語る口調は真剣そのもの。12月まで続く仕込みの作業に汗を流している。
ブドウ畑は、硫黄泉で有名な蔵王連峰の麓(ふもと)にあった。山形が日本でも有数のワインの産地ということはあまり知られていない。県内産のブドウだけでつくるタケダワイナリーは1920年から続く老舗。その5代目社長を務めるのが、日本人女性初とされる醸造栽培責任者の岸平(きしだいら)典子さんだ。
醸造栽培責任者は、ブドウ畑の土地作りから栽培、ワインの醸造まで、すべての責任を負う。ワイナリーで醸造されるワインの味わいは、醸造栽培責任者の判断ひとつで決まる。
岸平さんは東京の大学に進学した後、ワインの研修のためフランスに渡り、国立のマコン・ダヴァイエ上級技術者コースに進んだ。
「日常会話はある程度分かったんですが、専門用語がダメ。板書もしてくれない。ある夜、フランス人の同級生が『これを写しなさい』ってノートを置いていってくれて助かりました」。4年間の研修を経て1992年に帰国し、本格的なワイン作りが始まる。父親で有名な醸造家の武田重信さん=現会長=の後継は、兄・伸一さんだった。ところが、不慮の事故が伸一さんの命を奪い、醸造を担当していた岸平さんが1人残された。
「やめようかなとも思いました。でも、ブドウが育つ時期で、『これをほっとけないだろう』という思いと、夫の『やるしかないんじゃないか』との励ましが背中を押してくれました」
醸造をめぐり、父親と対立したこともあった。
農家から仕入れたブドウを選別する際、傷ついたものをはじいていると、烈火のごとく父親が怒った。
「ブドウ農家に悪い」
傷ブドウを頭からかけられたが、自信と信念は曲げなかった。父親と自分の両方のやり方でワインを作り、2種類のワインができあがった。
「やはり私の方がおいしいワインになりました」
2005年に社長兼醸造栽培責任者に就任し、名実ともに「タケダワイナリー」の最高責任者になった。
その実力は、08年の洞爺湖サミットで「ドメイヌ・タケダ《キュベ・ヨシコ》2003」が各国首脳をうならせたことでも実証済みで、年間30万本を生産している。
ワインは土のほかに、気温のメリハリが重要だ。山形は日本で最も寒暖の差が大きいとされ、その恩恵でおいしいワインができるという。山形も今年、記録的な猛暑に見舞われた。ワイン用のブドウの収穫も平年の8割に落ち込んだという。
ところで、今年のワインはいかがですか?「開花したときに雨が多くて受粉できない『花ぶるい』や、猛暑で高温障害もありましたが、それを乗り越えたブドウは味がいい。味わい深くなっていると思いますよ」
自然農法で農薬をほとんど使わないためか、虫が飛び交い、雑草が生えたブドウ畑で、岸平さんはそういってほほえんだ。ぶどうが最高の醸造人によって最高のワインにかわっていくんでしょうね。是非飲んでみたいですね。元気が湧いてきそうな感じですね。

地球外知的生命体探査

地球以外の星の知的生命体からの信号を求め、世界11か国の天文台や大学など17機関が、11月5日から、一斉に電波望遠鏡や高感度アンテナなどを宇宙の一か所に向ける、「地球外知的生命体探査(SETI)」を始める。
史上初の世界合同観測で、地球外生命を見つける可能性を高める。
SETIは1960年に米国で始まった。星などからの電波や光とは違うパターンの信号を長時間受信できれば、知的生命体からの信号である可能性が出てくる。77年に、米観測機関が、可能性がある電波を長時間観測したが、同じ電波は二度と観測されなかった。
今回、兵庫県立西はりま天文台(佐用町)の鳴沢真也・主任研究員の呼びかけで、国内最大級の直径32メートルのパラボラアンテナを持つ山口大のほか、米国や韓国、インド、イタリアなどの研究者らが参加。宇宙のスパンと知的生命体の文明存続のスパンがあまりにも違い過ぎますからどうでしょうかね。
知的生命体がもし存在しているとすればどんな形や心を持っているんでしょうかね。人類以上の存在と考えると何が違うんでしょうかね。興味は尽きないですね。痕跡が観測されると面白いですね。

第19回世界パズル選手権

ポーランド中部パプロトーニャで24日から28日まで第19回世界パズル選手権が行われ、山梨県富士河口湖町の会社員有松太郎さんが個人の部で優勝した。個人で日本人の優勝は初めてで、団体でも日本は2位となった。
個人では、神奈川県川崎市の会社員条秀彰さんが3位、東京都中野区の会社員岡本広さんが4位と、日本勢の活躍が目立った。団体の優勝は米国。
有松さんはこれまで2007年大会などの5位が最高。「今回は悔いのないように頑張ったので全力を出せた。優勝できてうれしい」と喜びを語った。
選手権は世界パズル連盟(アムステルダム)が主催し、27カ国から約100人が参加。日本から世界に広まった「数独」を発展させたような数学的パズルなどに挑んだ。
日本パズル連盟の西尾徹也・代表理事によると、年々世界の水準が上がっている。同理事は「個人で初めてチャンピオンになることができてうれしい。有松さんは落ち着いていた」と総括した。日本人としての初の快挙おめでとうございます。

甘草を水耕栽培する技術を開発

鹿島は28日、独立行政法人医薬基盤研究所、千葉大学と漢方薬の原料に広く使われる「甘草(かんぞう)」を水耕栽培する技術を開発したと発表した。甘草は現在国内使用量のすべてを中国産など輸入に依存している。野生植物保護などの理由で中国は2000年から採取を制限しており、国内の植物工場で栽培できるようになれば原料の安定調達につながる。
鹿島は野菜より付加価値が高い薬用植物の人工栽培の実現で、植物工場の建設・運営事業の拡大を狙う。1~2年後をめどに甘草の水耕栽培工場を実用化し、医薬品会社などに売り込む。
甘草は甘味料や化粧品原料にも使われ、ゴボウのように地中に伸びた太い根に、抗炎症作用などの薬効成分を蓄える。収穫できる大きさになるまで畑作で4年程度かかるところを、水耕栽培では1~1年半に短縮したという。
通常の水耕栽培では根を太らせるのが難しいが、日照時間や気温などの生育条件を調整して克服した。苗は医薬基盤研が保有する一般的な野生の甘草より薬効成分の多い優良株を使い、量産に向けてクローン苗をつくる増殖法も開発した。
甘草の国内使用量は約1680トン(08年度)。うち中国産が7割近くを占める。
是非他国に依存せずに生産できる方法を多くの分野で増やしていって欲しいですね。

2010年10月28日木曜日

初の10代女流3冠誕生

第32期霧島酒造杯女流王将戦で清水市代女流王将を下し、10代で初めて女流三冠となった里見香奈女流名人。三番勝負という短期決戦をカド番で迎えながら、最終局決着に持ち込んでの大逆転。初の10代女流3冠誕生はドラマチックな展開となった。
「初戦を落とし、メールや電話で励ましてくれた人たちのためにも悔いのないよう戦いたいと思っていました」
白のパンツスーツに身を包み、時折、笑顔を見せながら丁寧に報道陣の質問に応じる姿は、とても「18歳7カ月」という年齢を感じさせない落ち着きぶりだ。
今春、高校を卒業したばかり。大学には行かず、故郷・島根県出雲市で暮らしている。将棋の勉強は棋譜並べやインターネット対局、詰め将棋などが中心で、実戦の経験はまだまだ少ない。対局で東京、大阪に遠征するときも、これまでは深夜バス。最近ではようやく、「飛行機や新幹線、夜行寝台列車が多くなりました」とにっこり。
今回、女流3冠になったものの、来月2日には黒星スタートでカド番に追い込まれている倉敷藤花戦三番勝負の第2局が迫っている。
「あまり気を抜かないで目の前の藤花に集中したい」と最後は、ぐっと気持ちを引き締めていた。将棋界にも若い力が芽生えてきたようですね。

輝かしい日本と世界のために!!

若年層で増加傾向にある子宮頸(けい)がんのリスクを軽減しようと、富山県上市町は十月から中学生の女子生徒を対象に、県内で初めて予防ワクチンの接種費用に助成を始めた。立山町も年内に始める方針だ。子宮頸がんを早期予防する先駆け的な取り組みとして注目される。
上市中学校で十四日、下校前の終学活の時間に、ワクチン接種の助成について書かれたプリントが配られた。担任の先生が「保護者の方に渡してください」と語り、予防接種の利用と子宮頸がんへの理解を求めた。上市町は、一回の接種につき一万円を補助する。このような記事が新聞の紙面に多く掲載されている。
そして、すでに日本全国の自治体で公費摂取が徐々に可決され、摂取を考えている方がたくさんいます。確かにワクチン接種で癌のリスクが減らせるのですから耳障りの良い話ではあります。しかし思わぬ落とし穴が潜んでいるようです。
まず認識しなければならない点は「子宮頸がんウィルスは性行為のみで感染」するという点です。
 子宮頚がんとは、100パーセントHPV(ヒトパピローマウイルス)というウィルスの感染によって起こるとされています。ほとんど、性交渉によって人から人へと感染するものです。
性交渉のない女性にはHPVはありません。性行為のある女性なら、誰にでもある、ごくありふれたウィルスです。発がん性のHPVに感染しても90%は自然に消えていくそうです。
ですから性交渉等ないはずの中学生に接種してどうするんですかという事です。
また癌細胞は体温が35.5度から増殖が始まるそうです。最近の女性は平均的に低体温です。低体温は免疫を弱くします。肌を露出する服装も関係するでしょう。
体温が36度を下らないよう、常に身体を温めて免疫を強くすることで、たとえ癌が発症したとしても、負けない体力を作っていくことです。子どもの体温に注意をしてあげるだけで十分対処できるでしょう。これは結婚後の女性に対しても言える事です。
また子宮頸がんを発症する年齢が若年化してきているとも聞きますが潜伏期間が5〜10年と合わせて考えると青少年の性交渉が確実に増えているという裏付けにもなります。逆考えると、このワクチンは青少年の性行為を助長しかねない危険性を秘めているという事です。
次の問題は子宮頸がんを無くすためにも有効なワクチンの接種は考慮されるべきです。しかし、医薬品メーカー自身がその効能を十分でないと認めていて、尚且つ免疫が生涯にわたり有効でないとも言われているようです。
子宮頸がんワクチン「サーバリックス」(英国製薬会社グラクソ・スミスクライン社製)にはアジュバンドという免疫増強剤が添加されており、アジュバンドは去勢・避妊薬であり人間に与えると一切妊娠ができなくなる完全永久不妊症となる「劇薬」指定の大変危険なものです。
ですから一歩間違えたら妊娠できない体になる可能性が否定できないという点です。
現在、このワクチンは世界100カ国以上で摂取されており、世界中の女性が出産不能の危機にさらされています。また、ワクチン接種が数多く行われている海外で、接種を原因とする死亡例につき、何件も報告があります。

 ですから改善すべきは、性教育に名を借りた「性交教育」を改めようとしない学校教育にもあります。今、20~30代の女性に多く見られます。癌は発症までに5~10年を要します。発症者はさかのぼって10代で性行為を行った女性達です。
学校で性器、性交教育を受けて性の自由化の中で育ってきたのです。これまで子宮頸がんが特別に取り上げられたことはありませんでした。しかし、世界で性の自由化が謳われて30年。ワクチン摂取が問題でなく、若年からの早すぎる性交渉が問題です。
ワクチンを接種する以上に結婚までは純潔を守り結婚後は貞操を守る事が一番の予防方法です。それなのに、なぜマスコミをあげて多くの自治体が公費接収に動いているんでしょうかね。そこにはジェンダーフリーや男女共同参画推進派の動きがあるようです。
これを推進しているのは、「新日本婦人の会」(共産党系の団体)、創価学会・公明党、野田聖子を中心とする自民党婦人部、そして民主党です。長妻厚労大臣が進めています。仁木博文代議士(民主党、徳島県)が特に推進しています。
 民主党、自民党ともマニュフェストに「予防接種すれば、子宮頸がんにはかからず、誰とでも性交渉をしても大丈夫」として、推進を載せています。
女性の性の自由、自由な性交渉を推進するジェンダーフリーや男女共同参画推進派の動きと連動したものです。公費を使ったワクチン接種強要は、女性を不妊症にさせ民族根絶やしにする国家的組織犯罪となります。日本や世界の輝かしい未来を考えて心ある方々は真実を見つめてみて下さい。そして実際に調べてみて下さい。そして真実を多くの人に伝えて欲しい気がします。多くの方々は表面ばかりを見つめ中身に何があるのか分かっていなからです。

仙台を変え、東北一帯にフィーバーを巻き起こす!

楽天は27日、新監督として前阪神シニアディレクターの星野仙一氏(63)の就任を発表し、仙台市内のホテルで会見を開いた。星野監督は仙台だけでなく、東北全体を熱くさせることを宣言。杜(もり)の都で「復活」する闘将の初仕事は、28日のドラフト会議。競合覚悟の1位指名で運命の抽選クジを引く。背番号は中日、阪神時代と同じ「77」、年俸1億5千万円(推定)の1年契約。
気温10度前後の寒さも関係ない。関西から場所を移し、10年ぶりに足を踏み入れた杜の都で、闘将のハートが再び燃える。熱い情熱を楽天に注入し、仙台を変え、東北一帯にフィーバーを巻き起こす。星野新監督が堂々の所信表明だ。
「杜の都を熱くさせてやろうという思いで仙台空港に着いて、心新たに自分自身を叱咤(しった)激励しました。東北を熱くする思いで、それが私の仕事であろうと考えています」
03年に阪神を優勝に導き、関西全体を熱く盛り上げた。その再現を果たす。三木谷会長からも「もっともっと東北を、仙台を熱くしてくれ。楽天らしくしてくれ、イーグルスらしくしてくれと熱い言葉を頂きまして」という。
「イーグルスを東北の文化にしたいという思いで戦いたい。東北の、仙台の文化を体に染み込ませてチーム作りをしていきたい。本当にやりがいのあるチームで、オレの腕の見せどころだというのを色々な方面で出せれば」
成長過程のチームを強くさせてこそのロマン。再び幕を開ける戦いの人生。熱き夢追い人が、仙台に熱い風を吹かせる。是非楽天を優勝に導き仙台を東北を熱く燃えさせて欲しいですね。そして多くの優秀な新人が入る来期、プロ野球の再復興に東北楽天から火をつけて欲しいですね。

SRモーター

日本電産の永守重信社長は27日に東京で開いた2010年9月中間期の決算説明会で、レアアース(希土類)を全く使わないで済む次世代モーター「SRモーター」の供給を始めることを明らかにした。12年に重機向け、13年にはトラクター向けで量産に入る。産業用車両が中心だが、機能を改善して電気自動車用の開発もめざすとしている。
SRモーターは、レアアースが材料の永久磁石が不要という。ただ、振動や音が大きいため、まずは建設現場や農業で使われる産業用車両向けで実用化する。同社が8月に買収を発表した電機大手エマソン・エレクトリックのモーター部門の得意技術という。
レアアースは、モーターやエコカー用電池などに幅広く使われる。世界最大の産出国の中国が輸出制限に動いており、価格高騰や調達自体が難しくなるとの予想もある。 是非レアアース(希土類)を使わない次世代の電気自動車向けのモーターの実用化を早く進めて欲しいですね。

2010年10月27日水曜日

ポンド・エ・トッティ

3月に閉校した高知県立大栃高(高知県香美市物部町大栃)の生徒が残したユズ菓子のレシピを基に作ったパウンドケーキの専門店が30日、同校近くに開店する。
同市物部町は全国有数のユズ生産地。「高校の足跡を残したい」という生徒の思いを受け止め、地元の物部町婦人会が準備を進めてきた。メンバーは「若者の熱意が生んだレシピを、過疎に悩む物部を活性化する目玉に」と意気込む。
店名は、生徒が作った同校のキャラクター「トッティ」から取った「ポンド・エ・トッティ」。市の施設「奥物部ふるさと市」の空き店舗を借り、市の助成を受けて出店する。
閉校が決まっていた2007年12月、同校の家庭クラブの生徒が、「大栃高校の名前を残しながら、お世話になった地元の人に恩返ししたい」と、特産のユズを使い、38種類の菓子や料理などの作り方を細かく記したレシピ集を作成した。
「生徒の思いを地域に根付かせよう」。レシピの存在を知った婦人会が、昨年3月から同校に通い、生徒から作り方を学んだ。数種類のお菓子を地域のイベントで販売。特に好評だったパウンドケーキに特化した店を出すことにし、酸っぱくなりすぎないように試行錯誤を重ねた。
物部町は、ユズ果実の出荷量が日本一。メンバーは農家が多く、材料のユズは自家栽培分を持ち寄った。果汁とユズ酢、すり下ろした表皮が入り、風味豊かに。小麦粉、バターは良質な北海道産、砂糖は鹿児島・種子島産と本格的。店内で焼き、中まで生地がぎっしり詰まり、しっとりした食感が楽しめる。
メンバーはすべてボランティア。店長の岡本伸子さんは「高齢化が進む町を元気にしたい。若い人が戻り、店を継いでくれれば最高」と語る。家庭クラブ最後の部長だった山崎和成さん(同市香北町太郎丸)は、高知学園短大で栄養学を学んでおり、「地域の食材を使った活性化が夢だったので、レシピが商品になって感謝している。将来は料理人になって、物部で店を出したい」と喜ぶ。
まるまる1個の「ミディアム」が700円、小切りは200円。カボチャ(ユズと同価)、チョコレート(800円、小切り230円)、ブランデー(ミディアムのみ1000円)の4種類。緑茶などの新商品も開発中という。営業は金〜月曜の午前10時〜午後4時。11月は火曜と祝日も開く。
生徒さんたちの地元を思う想いが具体的な形となって地元の復興に一役買うようになると良いですね。そして若者が戻ってくると良いですね。

タバコのニコチン量などを調節する遺伝子

奈良先端科学技術大学院大学の橋本隆教授、庄司翼助教らは植物のタバコのニコチン量などを調節する遺伝子を突き止めた。品種改良の効率化や低毒性のたばこ開発などに役立つ。薬用植物でよく似た遺伝子も見つかっており、薬剤の安価な生産にも貢献できる可能性がある。成果は米植物専門誌プラント・セル(電子版)に掲載された。
タバコは害虫に葉を食べられると、その情報が根に伝わり、虫が嫌う化合物のニコチンを作り、ニコチンは葉に運ばれてたまる。ニコチン作りや運搬にかかわる遺伝子は10個以上見つかっているが、全体を制御する遺伝子は未解明だった。
研究チームは葉にニコチンがあまり蓄積しない品種を調べ「NIC2」と呼ばれる遺伝子を見つけた。根の培養実験でこの遺伝子量を抑えると他のニコチン関連遺伝子も抑制され、ほとんどニコチンができなくなった。過剰に働かせるとニコチン合成量は増えた。低ニコチンタバコの開発などに役立ちそうだ。
抗がん剤に使われる化合物を作るニチニチソウでも、NIC2とよく似た遺伝子が見つかっている。薬用植物でこうした遺伝子を調節して化合物の合成量を増やせれば、薬剤の安価な生産につながるとみている。
たばこは大幅な値上げのあおりを受けて消費が落ち込んでいるようですが薬剤関係の安価な生産の方面に実用化せれていくと良いのかもしれませんね。

二重の喜び!!

政府は26日、10年度の文化勲章受章者7人と文化功労者17人を決定した。鈴木章氏と根岸英一氏は文化功労者にも選ばれた。
受章が決まった北海道大名誉教授の鈴木章さん(80)と米パデュー大特別教授根岸英一さん(75)を知る県内の関係者からも、ノーベル化学賞の発表からほどない吉報に、再び祝福の声が上がった。
鈴木さんが1995年から7年間在籍した倉敷芸術科学大(倉敷市連島町西之浦)では、30、31両日の学園祭で、鈴木さんが研究室で使用していたいすと座布団を展示する準備を進めていただけに、「喜びも2倍。これを機に多くの人に大学を訪れてもらい、理科に興味を持つ子どもが増えてくれれば」と期待が膨らんだ。
いすは、高さ約1メートル、幅60センチ。鈴木さんが著書を執筆する際に座っていたといい、「捨てるに捨てられない」と大学側が座布団と共に研究室隣の書庫に保管していた。当時、研究室で机を並べていた生命科学部の奥本寛教授は「執筆中は真剣な表情でしたが、お孫さんの話をすると、ほほ笑んでおられた」と振り返る。
学園祭では同大5号館2階実験室で、著書や論文と一緒に展示し、来場者に自由に腰掛けてもらう。両日とも午前10時〜午後3時。
一方、大学生時代に恩師の紹介で根岸さんと出会い、約20年来の親交がある岡山大理学部の西原康師教授は「喜びが重なります」と声を弾ませた。
西原教授によると、根岸さんは、来年3月下旬に開かれる日本化学会年会に合わせて帰国する予定で、その際、岡山でも講演をしてもらう内諾を得ているという。西原教授は「岡山の皆さんと一緒に、一連の受賞をお祝いしたい」としている。
文化勲章授与式は11月3日に皇居で、文化功労者顕彰式は同4日に東京都内のホテルで行われる。文化勲章受章者7人の主な業績は次の通り。
◆文化勲章受章者

▼有馬朗人氏(ありま・あきと)80歳。東京大名誉教授、元文相。原子核物理学の分野で、原子核の芯の偏極を表す配位混合で電磁モーメントを説明する理論を確立。文相、科学技術庁長官、東京大学長、理化学研究所理事長などを歴任し、学問の発展及び学術振興に貢献した。東京都。

▼安藤忠雄氏(あんどう・ただお)69歳。建築家。環境との調和を目指す建築作品を数々発表し、現代建築の分野でめざましい実績を上げた。また阪神大震災の復興支援、植樹運動を通して自然環境の再生を目指す「瀬戸内オリーブ基金」の設立など、社会活動にも参加している。大阪府。

▼鈴木章氏(すずき・あきら)80歳。北海道大名誉教授。有機合成化学の分野で、有機ホウ素化合物を用いた反応を開発。パラジウム触媒によるクロスカップリングでホウ素を使った「鈴木カップリング」は医薬品や液晶材料の製造などの基盤技術としても高く評価された。ノーベル化学賞受賞。北海道。

▼蜷川幸雄氏(にながわ・ゆきお)75歳。演出家。身体を駆使した躍動感あふれる演出で演劇界に新風を吹き込み、国内外で高い評価を得た。現在もシェークスピア全作品の上演に取り組むなど、演出家として他の追随を許さない存在となるとともに、後進の育成にも貢献、近年は高齢者のみの劇団も創設した。東京都。

▼根岸英一氏(ねぎし・えいいち)75歳。米パデュー大特別教授。有機合成化学の分野でパラジウム触媒によるクロスカップリングで有機金属化合物を用いて研究展開。亜鉛を使って反応の安定性と効率性を高めた「根岸カップリング」などで優れた業績を上げた。ノーベル化学賞受賞。米インディアナ州。

▼三宅一生氏(みやけ・いっせい、本名・かずなる)72歳。服飾デザイナー。「一枚の布」という和服に代表される東洋文化に根ざした画期的な衣服の概念と最先端技術の応用で、機能と汎用性を兼ね備えた衣服を創造し続ける。縫製を全く必要としない「A‐POC(エイポック)」は代表作。東京都。

▼脇田晴子氏(わきた・はるこ)76歳。石川県立歴史博物館長。日本中世史の分野で、中世日本に自治都市的な性格を見いだすとともに、歴史の中で女性を浮き彫りにするなど商業史、都市史、女性史など広範にわたり業績を上げた。また、石見銀山(島根県)の07年のユネスコ世界遺産登録にも尽力した。京都府。

みちびき

宇宙航空研究開発機構は26日、米国の全地球測位システム(GPS)の補完などを目指し打ち上げた準天頂衛星1号機「みちびき」について、現行のカーナビゲーションで使われる測位信号など、搭載した6種類の全信号で送受信に成功したと発表した。
みちびきは9月11日、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられ、同月下旬に目標軌道に入った。
宇宙機構によると、太陽電池パドルやエンジン推力に問題はなく、測位信号の送受信もすべて成功。今後は信号に軌道での位置や時刻などの情報を入れる試験を進め、12月中旬以降に正確さを調べる最終的な技術試験に入る。
企業などの利用者向けの運用は、早ければ来年3月中旬にも始まる見通しという。一歩前進といった所でしょうかね。是非次期衛星の打ち上げに弾みがつくと良いですね。

2010年10月26日火曜日

全国で初めてのミカンからエタノールを製造する施設

ミカンの搾りかすからバイオエタノール燃料を製造する実証プラントの完成式が25日、松山市安城寺町の飲料製造会社「えひめ飲料」の工場で行われ、愛媛県の加戸守行知事ら関係者がプラント前でテープカットを行った。
県が愛媛大やえひめ飲料などと共同で技術開発に取り組んでおり、工場の敷地内に高さ18メートルの発酵槽や蒸留棟などを建設した。ミカンの搾りかすから作る脱汁液100立方メートルから5キロ・リットルのエタノールが製造できるよう設計。自動車燃料として5キロ・リットルのエタノールを使用すると、同量のガソリン使用に比べて6・4トンの二酸化炭素が削減できるという。
ミカンからエタノールを製造する施設は全国で初めてで、来月中旬から来年2月末まで製造実験を行う。県は製造されたエタノールを併設のボイラーで燃焼して性能を確認し、県公用車の燃料や化粧品の原料として利用することも検討するとしている。良質なエタノールが生成されると良いですね。

レアアースの効率的なリサイクルにつながる技術を開発

ハイブリッド車やハイテク製品に欠かせないレアアース(希土類)の効率的なリサイクルにつながる技術を、東京大生産技術研究所のチームが開発し、26日発表した。レアアースは、世界の生産量の9割以上を握る中国の輸出制限などで価格が高騰。将来の安定供給が不安視されており、リサイクル技術の確立が急務だ。
チームは、コンピューターのハードディスクドライブやハイブリッド車のモーターに使われている高性能磁石「ネオジム磁石」に注目した。これらの多くは現在廃棄処分されているが、磁石に含まれる2種類のレアアース「ネオジム」と「ジスプロシウム」を、高温状態での化学反応を利用して狙い通り回収する新技術を開発した。
ネオジム磁石を含む合金を高温の塩化マグネシウムの液体に浸すと、合金中のレアアースが溶け出し、鉄やホウ素など不要な物質を分離できた。さらにレアアースが溶けた液体を、約1000度の真空下で蒸留すると、ネオジムとジスプロシウムが回収できた。これにより、合金中のレアアースの8割以上を回収できたという。
従来研究されていたリサイクル法は、有害な廃液が出たり、レアアースの回収率が低く処理時間も長いという課題があった。今回の方法は、有害な廃棄物が出ず、鉄やアルミニウムなど他の金属を含む製品スクラップからも回収が容易だ。
チームの岡部徹・同研究所教授(材料化学)は「基礎研究レベルだが、環境調和型の新しいリサイクル技術の一つになりうる。国内に製品の形で蓄積されているレアアースを有効活用することは、資源セキュリティー上も重要だ」と話す。実用化に向けて更なる研究を進めて欲しいですね。そして国内の製品に蓄積されているレアアースを循環して使い続けられる技術を確立して欲しいですね。

「温泉塩」の商品化

佐賀大学と熊本県芦北町は25日、温泉海水を活用した新しい食用塩の共同研究に向けて契約書を締結した。佐賀大が製塩方法を指導、成分分析などをサポートし、「温泉塩」の商品化を目指す。
芦北町は特産品開発の一環で2007年度から、食用塩づくりを模索。不知火海に面した御立岬(おたちみさき)公園の地下1千メートルからくみ上げ、温泉センターの泉源としても活用している温泉海水を原料に試作を進めており、佐賀大の特許技術に着目して協力を申し入れた。
佐賀大は、ミネラル成分を多く含む塩を濃縮海水から天日や低温加熱で精製する方法や、結晶の形をコントロールして味を整える独自の技術を確立している。そうした技術指導に加え、温泉海水の詳しい成分分析や、試作品と市販品との比較試験などを実施する。
佐賀大であった締結式で芦北町の竹崎一成町長は「健康づくりにも寄与できる成果を結実させ、地域振興につなげたい」、佛淵孝夫学長は「手塩にかけた仕事で名産品を」とそれぞれ語った。
研究期間は当面、来年3月まで。担当する佐賀大学総合分析実験センターの池田技術専門員は「温泉センターの廃熱を活用するなど、コストや環境負荷がかからない工夫をしていきたい」と話す。 佐賀大の特許技術を活用して健康に良い「温泉塩」を商品化して地域の振興につなげて欲しいですね。

陽寶劔と陰寶劔

奈良市の東大寺で、明治時代に大仏殿内から見つかった金銀荘大刀(きんぎんそうのたち)2本が、約1250年にわたって行方がわからなかった正倉院宝物の大刀「陽寶劔(ようのほうけん)」「陰寶劔(いんのほうけん)」だったことがわかり、同寺と元興寺文化財研究所が25日、発表した。
同研究所のエックス線調査で、大刀2本から「陽劔(ようのけん)」「陰劔(いんのけん)」と象眼された銘が見つかった。
「陽寶劔」「陰寶劔」は聖武天皇の遺愛品で、正倉院宝物の目録「国家珍宝帳」に記載されている。光明皇后が大仏に献納し、正倉院にいったん納められたが、外へ持ち出したことを示す「除物(じょもつ)」となり、その後存在が確認されていなかった。大刀は1907〜08年の大仏殿の修理に伴い、大仏の足元の蓮華(れんげ)座の周囲から出土していた。正倉院展が開かれているこの時期に1250年の時空を越えて確認されて良かったですね。
当時正倉院に収めた聖武天皇の遺品を「除物(じょもつ)」にして持ち出せたのは、献納した本人の光明皇后ただ1人。大刀が正倉院から出された759年12月は光明皇后が世を去る半年前で、皇后は死を前に何を願って夫の遺愛の大刀を大仏の下に埋めたのか。
「大仏殿が未来永劫(えいごう)安泰であるように願い、地鎮のために埋めた」とするのは森郁夫・帝塚山大名誉教授(歴史考古学)。
奈良国立博物館の西山厚・学芸部長(仏教史)は、正倉院の別の除物で、聖武天皇と光明皇后の結納品「封箱(ふうのはこ)」に着目する。陰・陽寶劔と同じ日に正倉院から出したと記録され、大刀が埋納されたころ、光明皇后が発願した法華寺でも地鎮祭があったと伝わることから、「国分寺、国分尼寺の代表である東大寺と法華寺の安寧こそが国家の安寧。特別な霊力を秘めた刀を東大寺の鎮壇具(ちんだんぐ)にし、女性として特別な封箱は法華寺の鎮壇具にしたのでは」と推測している。様々な事が推測できるでしょうが天皇家をはじめ多くの方々の未来永劫にわたる国歌の安泰の祈りの中に今の日本はあるんでしょうね。自信と誇りを持ちたいものですね。

2010年10月25日月曜日

岩石質の微粒子が約800個見つかった!?

宇宙航空研究開発機構は25日、小惑星探査機「はやぶさ」の回収カプセル内から、岩石質の微粒子が約800個見つかったと発表した。数はさらに増える見通しで、宇宙機構は小惑星「イトカワ」の砂の可能性もあるとみて、組成などを詳細に分析する。
宇宙機構は7月からカプセル内の試料採取を開始。特殊なヘラでカプセル内の微粒子をかき集め、直径1〜10ミクロン(0.001〜0.01ミリ)まで観察できる電子顕微鏡を使って内部を調べている。
調査の結果、ヘラのかけらなどを除き、微粒子が約800個見つかった。微粒子は岩石質で、マグネシウムなどの元素が含まれているという。800個もあれば、その中に「イトカワ」の砂が含まれる確率は高くなりますね。詳細な分析の結果を心待ちにしましょう。

病気の状態を細胞レベルで再現することに成功

免疫がうまく働かない難病「クリオピリン関連周期性発熱症候群」(CAPS)の患者の皮膚細胞から、iPS細胞(新型万能細胞)を作って病気の状態を細胞レベルで再現することに、京都大iPS細胞研究所の中畑龍俊教授らが成功した。
国内の患者数は推定50人という極めてまれな病気で研究が遅れていたが、iPS細胞を活用すれば、治療法の開発などにつながりそうだ。
CAPSは、乳幼児期から発熱を繰り返し、関節が膨れあがって歩行困難になる病気。細菌の感染を感知する遺伝子の突然変異が原因で、炎症を起こす物質が体内で大量に作られて発症する。炎症を抑える薬が最近米国で開発されたが、毎日注射する必要があり、国内では未承認だ。まだまだ原因がはっきりしない難病で苦しんでおられる方が多いでしょうからiPS細胞を活用して発病のメカニズムから治療の開発が進んでいくと良いですね。

日本は世界に誇る長寿企業の国

韓国の中央銀行「韓国銀行」による、世界の長寿企業に関する調査報告

世界で創業200年以上の企業は5586社(計41カ国)で、このうち半分以上の3146社が日本に集中。ドイツ837社、オランダ222社、フランス196社。

ちなみに創業1000年以上の企業は日本にしかなく、創業1000年以上の企業は6社、500年以上が32社、200年以上3146社、100年以上では5万社余りと、世界でも類を見ない長寿企業国家だったようです。


☆創業1000年以上の老舗企業(2010年現在)

創業(西暦) 創業年数 企業名 分野 県市 備考

589年 1421年 金剛組 建築 大阪府大阪市
718年 1292年 法師(善吾桜) 旅館 石川県小松市
793年 1217年 虎屋黒川 和菓子 京都府京都市
889年 1121年 (株)田中伊雅仏具店 仏具 京都府京都市
971年 1039年 平井常栄堂 医薬品 京都府京都市
1000年 1010年 一和 和菓子 京都府京都市

☆以下、名前が全国区の老舗企業

1521年 489年 剣菱酒造(株) 酒造 兵庫県神戸市
1586年 424年 松井建設 建設 東京都中央区 上場
1590年 420年 住友金属鉱山 非鉄金属 東京都港区 上場
1602年 408年 養命酒製造 薬酒 東京都渋谷区 上場
1610年 400年 竹中工務店 建設 大阪府大阪市
1611年 399年 松坂屋 百貨店 愛知県名古屋市 上場
1615年 395年 丸栄 百貨店 愛知県名古屋市 上場
1630年 380年 キッコーマン 食料品 千葉県野田市 上場
1634年 376年 両口屋是清 菓子 愛知県名古屋市
1637年 373年 月桂冠 酒造 京都府京都市

日本企業の長寿の秘訣・理由について、調査報告書は
「本業重視」
「信頼経営」
「透徹した職人精神」
「血縁を越えた後継者選び」
「保守的な企業運用」
「外国からの侵略が少なかった」
「職人を尊重する社会的雰囲気」
など挙げています。

いずれにしても日本は世界に誇る長寿企業の国だということです。

それだけのDNAが私たちに受け継がれていると言うことです。
日本人としての自覚と誇りを持って、未来の日本を作っていきましょう!! 
誇っても良い内容ですね。是非頑張っていきましょう!

大学生社長ガンバレ!

アニメや漫画キャラクターを活用した「萌(も)えビジネス」に、1人のオタク大学生が参入した。埼玉県久喜市栗橋東の若林福成さん(19)。9月に合同会社「福成」を設立、「大学生社長」として奮闘している。社員は社長だけ、自宅がオフィスという裸一貫からの出発。それでも「萌えで日本を元気にしたい」と、夢の大きさは誰にも負けない。
若林さんは高校3年の時、鉄道制服フィギュア・鉄道むすめの「栗橋みなみ」を活用した地域振興を提案。栗橋商工会と連携し、スタンプラリーや関連グッズの販売、声優を招いた夏祭りなどを実現させた。
若い力で企画を形にしてきた若林さんだが、「大人と交渉する中で、大学生という身分に限界を感じた」という。まちおこしを通して大勢の商売人とかかわり、「お客さん相手の仕事に魅力を感じた」のも起業を促した。昨秋から準備を始め、行政書士の助言から1人で設立できる合同会社を選択。貯金を崩して資本金10万円を捻出(ねんしゅつ)し、9月1日に念願を果たした。
業務内容はキャラクター商品の開発やイベントの運営が中心。既に具体化している事業もある。鷲宮商工会青年部が11月28日に主催するオタク向けの婚活イベント「オタ婚活」では企画段階から携わっている。
今後は野菜の販売や農業代行も手掛ける予定。「深谷のネギや吉見のイチゴなど、埼玉は農業が盛ん。農産物の包装にかわいいキャラを使って話題を集め、相乗効果を生み出したい」。肝心のキャラは関西在住のイラストレーターに依頼。県内の「道の駅」を営業に回るほか、さいたま市内の障害者施設からもイメージキャラ製作の打診を受けているという。
ただ、学業との両立は予想以上に大変らしく、「睡眠時間が3時間に減った」と目をこする。そんな若林さんを支えるのが、無報酬で協力する5人の仲間だ。「自分のやりたいことに合致していた」と話すのは、会社のホームページを運営する山梨県都留市の大学生村木伊織さん。北海道の大学院へ進学が決まっているが、「大学院を出たら正式に入社したい。そのためにも会社を存続させなければ」と力を込める。
実際、経営は厳しい。現在のところ売り上げはゼロ。無給で働いても、法人税など運営費だけで年間40万円近くかかる。周囲からは「失敗して借金したらどうする?」と心配する声も。だが、若林さんは「自分が楽しみ、周りを楽しませることができれば、結果はついてくる」と楽観的だ。
周囲から地域、全国へと活動の場を広げていきたいと語る若林さん。目指すは萌え文化の格差是正という。「秋葉原に行かないとできない体験を、地方でも味わえるようにする。それが自分にできる日本の活性化です」
合同会社「福成」のホームページは(http://fukunari.web.fc.2.com)
大学を出て企業に就職、これも人生でしょうが自分のやってみたい事や夢を実現するために起業する若者が増えていくと良いですね。是非頑張って日本をアニメで活性化していって下さい。

日本人のゲノム解読

日本人のゲノム(全遺伝情報)を理化学研究所のチームが高精度に解読し、24日付米科学誌「ネイチャー・ジェネティクス」(電子版)に発表した。日本人の個人ゲノムの解読結果が発表されるのは初めて。患者の個性に合わせたオーダーメード医療や日本人のための病気の研究につながると期待される。
理研チームは、超高速でDNAの塩基配列を読み解くことができる次世代シークエンサー(解析装置)を使って、典型的な日本人男性のゲノムを昨年1月から約5カ月かけて解読。2003年に国際プロジェクトで解読されたヒトゲノムの配列や欧米、アフリカ、中国、韓国人のデータと比較した。
その結果、約30億対の塩基配列のうち、99%以上が国際プロジェクトのヒトゲノムの配列と一致したが、既存データにない約300万対の塩基配列が新たに見つかった。また、従来知られていなかった塩基の個人差が約40万個あった。
ゲノムは究極の個人情報といわれ、近い将来、解読費用は10万円程度まで下がると予想される。日本人のゲノム特性を見いだすには最低でも数十人分のデータが必要という。
角田達彦・理研ゲノム医科学研究センターチームリーダーは「病気のなりやすさを知るには、研究が相当進まないといけない。情報保護の体制も未整備だ。興味本位で個人のゲノムを解読しない方がよい」と話している。
日本人の起源を知るヒントにもなるんでしょうかね?我々が実際に利用する事はないでしょうが様々な研究の発展につながっていくと良いかもしれませんね。

2010年10月24日日曜日

僕たちが元気のない今の日本を支えていく!

機械や農芸、商業などを学ぶ高校生らが日頃の成果を発表する「府産業教育フェア」(実行委主催)が23日、大阪市港区の複合ビル・オーク200で始まった。ロボットの実演や生花販売などがあり、親子連れら約5200人が楽しんだ。
約50校が参加。開会式では、府立西野田工科高の井戸木慎也さん(3年)が「日本の産業をリードしてきた先輩のように、僕たちが元気のない今の日本を支えていくことができれば」とあいさつした。
各校がブースに分かれ、府立農芸高は、生徒らが栽培したパンジー(50円)や堆肥(たいひ)(300円)などを販売。府立城東工科高は、生徒が二足歩行するロボットを実演し、子どもたちが見入っていた。
訪れた大阪市大正区の無職駄馬正美さんは「よりよいものを作ろうと努力する生徒の姿に感動した」と話していた。
ものづくりの良き伝統が確実に伝わって未来の日本を元気にする後輩がたくさん育っていくと良いですね。

女子硬式野球が熱い!

今、女子硬式野球が熱い。4月には59年ぶりに女子プロ野球が復活し、多くの観客が詰め掛けた。県内では国内初の大学女子硬式野球部の尚美学園大(埼玉県川越市)が、全国大会で優勝するなど奮闘中。「女子選手の活躍の場を広げたい」と生まれた同大女子硬式野球部が注目されている。
「元気な女子を集めて学校を元気にしたい。高校生が硬式野球と大学進学が両立できる環境の提供を」と2006年に発足した同大女子硬式野球部。プロ野球の埼玉西武ライオンズでプレーした新谷博監督、女子硬式野球のパイオニアで、選手からは〝神様〟と呼ばれる日本代表の新井純子ヘッドコーチ(星野高出)を招聘(しょうへい)してスタートを切った。
当初は同大に学生として入学した新井ヘッドコーチ兼選手と部員の計6人だった。関東春季リーグは助っ人を頼んでのオープン参加。夏の全日本選手権大会までに10人になり、7月に日本女子野球協会公認の「大学女子硬式野球部」が国内で初めて誕生した。現在は部員35人。今季は同部から6人の選手が日本代表に選ばれ、8月の女子ワールドカップ優勝の力になった。
4年生の細見綾香さんは高校時代は男子選手に交じって野球を続けていた。「甲子園を目指す男子を見ながら、心の片隅には試合に出たい気持ちがあった」と細見さん。入学して試合に出場し、「楽しい。実力ある指導者に教えてもらえ、プレーのコツも分かってきた」と笑顔を見せる。埼玉栄高女子硬式野球部出身の松野有沙さんは「高校3年生の大会が不完全燃焼だった。大学でも続けられる環境があって良かった」と喜んだ。
着々と実績を積み上げる同部。新井ヘッドコーチは、「今後は野球教室などをしながら、女子野球の土台づくりも考えている」と新たな段階も視野に入れる。女子野球の知名度は上がっているといえども受け皿はまだ少なく、ソフトボールなど他競技に転向を余儀なくされることも。「もっともっと広めたい」。大好きな野球を誰もが長く続けられるように。同部が発信基地となっての女子野球の隆盛に期待が膨らむ。是非頑張って欲しいですね。

完全復元伊能図全国巡回フロア展in金沢工業大学

江戸後期の測量家、伊能忠敬が日本各地を歩いて作製した地図の原寸大復元図を公開する「完全復元伊能図全国巡回フロア展in金沢工業大学」(金沢工大、北國新聞社主催)は23日、野々市町の同大体育館で開幕した。巨大な日本地図「伊能大図」が展開された会場には、家族連れや地図愛好家が続々と訪れ、測量に後半生をささげた忠敬の情熱を感じ取った。
「伊能大図」は、55歳だった忠敬が1800(寛政12)年から17年間をかけて日本各地を歩いて作製した地図。国内外の原図から作製した復元図が公開された。来場者は畳255枚分の日本列島図に網の目のように記された測量隊の足跡をたどり、歩測などで地図を作った偉業を学んだ。
会場には、忠敬に触発されて能登半島の地図を作った小網さん=富山市藤木、志賀町(旧富来町)出身=も訪れ、「海岸線を見ると測量の精密さが分かる」と大図に見入った。家族と一緒に忠敬の生涯を紹介するパネルを見て回った東藤さん(金沢市三馬小6年)は「地球一周の距離を歩くなんて本当にすごい」と感動を語った。
初日は伊能忠敬研究会名誉代表の渡辺氏らが講演し、明治期の測量やレーザー計測機器の展示コーナーも人気を集めた。開場式では、同フロア展開催委員長の鹿田正昭金沢工大教授、小牧和雄国交省国土地理院長らがテープカットした。最終日の24日は同研究会の河崎倫代県支部長ら4氏が子どもにも分かりやすく講演する。
55歳にして測量に出発した伊能忠敬、こういう人物が日本にいたという事自体誇らしいですね。そして今は忠敬以上に生きれる時代ですから戦後の日本を復興した原動力になった団塊の世代を中心にもう一度日本を復興させて欲しいですね。
是非お近く方は出掛けて忠敬の偉業を改めて忍んでみるのも良いかもしれませんね。なお地図上を歩くため靴下の着用が必要のようです。

さいたま市大宮盆栽美術館

「世界初の公立盆栽美術館」として、今年3月にオープンした「さいたま市大宮盆栽美術館」が好調だ。入館者は23日までに計4万8千人を超え、年間5万人の目標達成は目前。さいたま市は企画展の充実や、周辺の案内標識の改善で人気を定着させたい考えだ。
展示品は栃木県の民間美術館から総額5億円で購入した盆栽101点など。「千代の松」「日暮し」と名付けられ、評価額がそれぞれ1億円を超える五葉松の逸品もある。海外でも「BONSAI」の呼称は広まり、約40カ国から約800人の観光客が訪れた。
好調の理由を、同美術館は「所蔵品の5〜6割を常に展示しており、すべて一級品。生きた緑が癒やしになっているのでは」と分析。開館前は、盆栽の一部が変色、館長の辞任騒動が起きるなどトラブル続きだったが、「逆に知名度が高まった」と、“逆境”をはね返す格好にもなった。盆栽という文化は日本独特のものなんでしょうかね?日本文化を世界に発信する一翼を担って欲しいですね。国内外から多くの方々が訪ねてくると良いですね。

がんばって!! オラの大好きな日本!!

21日紋別市民会館で開催された第51回北海道神社庁神社関係者大会で記念講演としてテレビなどで活躍するタレント、ダニエル・カールさんが「がんばって!! オラの大好きな日本」をテーマに話した。アメリカ・カリフォルニア州出身で、山形弁を自在に操るダニエルさんのトークに会場は爆笑に包まれた。
ダニエルさんは高校時代、交換留学生として奈良県智弁学園で学び、大学時代も大阪の関西外語大に留学し、京都にホームステイ。アメリカのパシフィック大学卒業後、日本に戻り、英語指導主事助手として山形県で3年間、英語教育に従事した。その後、翻訳・通訳会社を設立し、経営者として活躍する一方、山形弁を武器にマルチ・タレントとして活躍している。「ダニエル先生のヤマガタ体験記」など著書も多い。
ダニエルさんは「最近、元気のないように言われる日本ですが、素晴らしいところがいっぱいある」と話し始めた。
大きな魅力は「バラエティがあること」だという。「カリフォルニア州と日本の面積は同じなのに、日本はちょっと地方に行っただけで、文化が全然違っていたりする。驚きの連続の国です」と話した。
その代表が言葉(方言)。最初に留学した奈良をはじめ、京都、大阪、佐渡などで、その土地の方言を身に付けた。「これだけ方言を覚えておけば十分だろう、と思っていたら、山形へ行って驚いた」。
「日本語の先生に、日本語では『ん』から始る単語はないと教わっていたが、山形人は何を聞いていも『んだ』と言うんです」。会場は爆笑に包まれた。
こんなに多様な文化を持ち、四季折々の自然に満ち溢れた国はないのではないでしょうかね。日本の中だけにいると分からない事が世界に出てみて分かるのかもしれませんね。若者よ!もっと世界を出て外から日本を見つめてみて欲しいですね。そこには素晴らしい誇るべき日本が見えてくるかもしれませんよ。そしてダニエル・カールさんように日本人全員がが「がんばって!! オラの大好きな日本」と言える日本になって欲しいです!!

香美ing(カミング)商品券

高知県の香美市商工会(寺村勉会長)は、プレミアム付きの「香美ing(カミング)商品券」を11月1日から発売する。券面のイラストは、子どもたちに大人気のアンパンマン。同市出身の作者、やなせたかしさんの協力で実現し、同商工会は「アンパンマンの力で、街の商店が『元気百倍』になってほしい」と期待を寄せる。
眺めているだけでも元気になれそうな、ユニークな商品券の誕生だ。絵本、アニメなどで約40年にわたってちびっ子の人気を集め続けているアンパンマンが、商品券の中央で腕を突き上げ、ほほ笑んでいる。1枚500円、22枚セットを1万円で販売。現金で買うより1000円お得で、1人5セットまで購入出来る。
同市の商店は、長引く不況や経営者の高齢化などで最盛期の3割程度が閉店。アンパンマン商品券は、年末年始商戦に向けた切り札として企画した。4万4000枚(2200万円分)を発行し、うち200万円は市が商工振興事業費で補助する。
多くのお客さんに来てもらおうと、商品券の名前は英語で「来る」を意味する「come(カム)」と「香美」を組み合わせた。来年1月31日まで同商工会に加盟する商店や宿泊施設、タクシーなどの大半で使える。換金はできず、釣り銭は出ない。
同商工会経営指導員の宮中さんは「アンパンマンの知名度の高さにあやかりたい。かわいいデザインなので、お年玉としても使ってもらえれば」と期待。幼少期を同市で過ごしたやなせさんは、「この商品券が少しでもお役に立てばうれしい。僕も100枚ばかり申し込みたい。ぜひ成功してほしい」と、エールを送っている。多くの地域でも商品券を発行しているでしょうがアンパンマン商品券はここだけのものでしょうね。確かに見ているだけで元気になりそうですね。多くの商品券も一工夫する事でもっと地元を元気にする効果がアップするのではないでしょうかね。アイディアを絞り出して地方から日本を元気にして欲しいですね。それにしてもアンパンマン商品券欲しいですね!ここが良いんでしょうね。

村上佳菜子選手

悔しさがこみあげた。「自分の演技は、満足できない出来でした」。三位入賞を果たした村上佳菜子選手は唇をかんだ。演技中は緊張で足が震え、平常心ではいられなかった。一方で、シニアGPデビュー戦で表彰台に上がった。嬉しさ半分悔しさ半分。複雑だった。
勢いがあったのは冒頭の連続3回転ジャンプだけ。「自信があった」。ところが、次のジャンプで転倒すると、もう立て直せなかった。ほぼ完璧(かんぺき)だった前日のSPとは対照的な演技。強さともろさが同居する現状に「色々勉強できてよかったです」と苦笑いした。
憧れはずっと「真央ちゃん」。同じ山田満知子コーチに師事し、シニアGP初対決で一気に先輩を抜いた。勝負の緊張感を実感し「もっと練習して一度もミスしないようにしたい」と15歳。次は心からの笑顔をみせる。若さは本当にいいですね。失敗を恐れず頑張って次回は心から笑えるような演技を見せて下さい。

2010年10月23日土曜日

おばちゃんパワーと自慢の今庄そば

400年の歴史があり、旧国鉄・今庄(いまじょう)駅(南越前町)の立ち食いそばが評判を呼んで有名になった「今庄そば」。宿場町や鉄道の要衝として栄えながら今は過疎化が進む今庄の町で、脈々と育まれたそば文化を守ろうと、地元の「おばちゃん」たちが作ったそば販売会社が設立10周年を迎えた。
福井県のほぼ中央に位置する南越前町今庄。福井と滋賀を結ぶ国道365号沿いに、手作りそば店「おばちゃんの店」がある。無添加の今庄産そばだけを使い、製粉、製めん、調理など全作業で「100%地元産」を貫いている。
店を経営するのは、同じ建物内に事務所を構える有限会社「ほっと今庄」。2000年7月、代表取締役の川渕さんら地元農協の女性有志が出資し、立ち上げた。そばの製造加工を中心に、「つるし柿」など特産品の販売も手掛ける。12人の社員は全員、今庄出身の40〜78歳の主婦。川渕さんは「愛情いっぱいの商品づくりを目指しています」と話す。
今庄では約400年前からそば栽培が始まり、かつては「そばが打てない嫁は半人前」と言われた土地柄だ。祝いごとや来客時には家人がそばを打ってもてなした。また江戸期は宿場町、昭和前期には国鉄の町として栄えたが、北陸トンネル開通(1962年)で特急列車が通過すると共に、町は衰退を始めた。
一方、20年前ごろから、そばを軸にした町おこしが始まった。旧町役場がそば農家に補助金を出したり、そば打ち体験施設を作ったりと、町全体でそば文化を守る機運が芽生えた。「ほっと今庄」が生まれたのは、そんな流れの中からだった。
川渕さんら農協の料理グループは95年、そばと季節の食材を使った会席料理を考案し、旧国土庁「華ひらくそばの文化賞」を受賞した。これを機に農協から起業を打診され、会計などの事務や、製粉や加工の習熟などに4年間の準備期間を経て、会社の設立にこぎつけた。
川渕さんは「農業と家事しかできなかった素人集団。慣れない仕事ばかりだったけれど、そばの文化を守る使命感だけが頼りでした」と振り返る。「おばちゃん」ならではの温かい心遣いや節約術を随所に生かし、事業は軌道に乗った。週末はツーリングの若者や観光客で店は混雑する。
「ほっと今庄」の名に、お客さんに安らぎの場を提供したいという願いと、そばへの熱い思いの双方を込めた。社員たちは「10年続けられたのは、今庄そばを好きになってくれたお客さんのおかげ」と口をそろえ、川渕さんも「おばちゃんパワーと自慢の今庄そばで、これからもお客さんを元気にさせたい」と話す。
是非おばちゃんPowerでお客さんは元より地元地域や同じような境遇の地方にも元気を与えて欲しいですね。

寿司・焼き鳥・ラーメン・そば等世界に広めよう!

飲食店ガイドブック「ミシュランガイド京都・大阪・神戸2011」が関西のレストラン12軒に3つ星を授与したことを、22日付米紙ウォールストリート・ジャーナルは「世界の美食の都はカンサイになった」と、驚きと称賛を込めて伝えた。
同紙は関西への3つ星ラッシュについて「ニッポンの沈滞する経済と硬直化する一方の政治に対する“食のカンフル剤”」だと指摘。同じく東京も高い評価を受けているとした上で、スシのみならず焼き鳥、ラーメン、ソバなど日本の食文化は、日本経済の元気のなさと対照的に爆発的な勢いで世界に広まっている、と述べた。
京都については「500年以上の歴史を持つ懐石料理で知られ、外部に門戸を閉ざし、純化されたその世界では、よそ者は往々にして歓迎されない」と、その独特の風土を説明。取材もあまり歓迎されず、ガイドブックに掲載された店の多くは写真なしだと伝えた。
さらに日本人を「世界でもっとも熱心な食い道楽」と位置づけ、「日本のテレビ局は延々とグルメ番組を放送し、若い女性リポーターが『おいしい!』と連呼している」と、食にこだわる日本社会の姿を描いた。
こうしたグルメ文化を、日本の政府は「いかにしてカネにするか、知恵を絞っている」とし、経済産業省が今年夏、日本の食やファッションを紹介する「クール・ジャパン室」を設置し、売り込みに躍起になっている現状を紹介している。
日本活性化のヒントを米紙が伝えてくれている感じですね。日本の食文化をもっと世界にアピールして広め日本を元気にする起業が願われますね。

エレガンス賞

体操の世界選手権第7日は22日、オランダのロッテルダムで個人総合決勝を行い、女子は初出場の田中理恵(日体大大学院)が55・332点で17位となり、
また華麗な演技をした選手に贈られるエレガンス賞を受賞した。彼女の競技内容も素晴らしかったですが競技前後の笑顔が何とも言えなかったですね。多くの観衆を笑顔で魅了した世界が受賞につながったのかもしれませんね。素晴らしい笑顔をありがとう!そして更なる高見を目指して日本を引っ張っていって下さい。

内村選手個人総合2連覇!!

体操の世界選手権第7日は22日、オランダのロッテルダムで個人総合決勝を行い、男子で北京五輪銀メダリストの内村航 平(日体大)が92・331点をマークし、前回2009年ロンドン大会に続く2連覇を達成した。世界選手権での個人総合2連覇は、06、07年大会の楊威 (中国)以来史上3人目で、日本勢では史上初の偉業。
2・283点と大差の2位はフィリップ・ボイ(ドイツ)で、3位はジョナサン・ホー トン(米国)。安定した演技で前半を2位で折り返した内村は4種目目の跳馬で16・266点を出してトップに立ち、最後の鉄棒も着地を決め、15・066 点と6種目すべてで15点以上をマークした。肩の痛みを抱えながら見事な2連覇おめでとうございます。種目別の競技もまだ残っているようですので最後まで奇麗な演技を貫き通して欲しいですね。

2010年10月22日金曜日

国内最大の書店が出店

米アップルの新型多機能端末「iPad(アイパッド)」の登場などで電子書籍が盛り上がる一方、紙の本を取り扱う書店が苦境に立たされている。こうした中、大阪・キタの繁華街・梅田に年末、国内最大となる書店が出店し、全国屈指の“激戦地”となる。
梅田北部の茶屋町に今春開業した複合商業ビル「チャスカ茶屋町」。ビルの上部と下部がねじれたような奇抜な外観は、安藤忠雄建築研究所が手がけた。
12月下旬、このビルに日本最大の書店がオープンする。ジュンク堂書店の新店が地下1階から地上7階に入り、200万冊を取り扱う。現在、大阪最大の規模を誇る同社の大阪本店に比べ、取り扱い冊数は約2倍となり、店舗面積も約1.4倍に広がる。
担当者がこう悲鳴を上げるほど、全分野にわたって品ぞろえを充実させるという。当初は月商2億円を目標とするが、軌道に乗れば3億〜4億円を目指す。
電子書籍が急成長するなか、書店は右肩下がりの業界といわれるが、岡充孝社長は「縮こまってしまうのではなく、積極的に頑張りたい。日本最大の書店で改めて本選びの楽しさを味わってほしい」と意気込む。何か特化した分野を大きくのばしていく事が必要なのかもしれませんね。日本最大の書店そして200万冊は魅力的ですね。縮こまるのではなく積極的に攻撃していく事も必要でしょうね。ジュンク堂新店の出店で他の書店も刺激を受け、梅田が元気になるのではないでしょうかね

レアアース(希土類)の共同開発で合意

菅直人首相とベトナムのズン首相は31日、ハノイで会談し、レアアース(希土類)の共同開発で合意する。日本は官民一体で探査や製錬技術を供与、開発を後押しする。豊田通商と双日が共同で取り組む開発に加え、新規参入する住友商事など企業進出が加速する見通し。レアアースは世界生産量の9割超を中国が占めており、一国依存脱却の足がかりとなる。
首相は28~30日まで東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議などに出席するためハノイを訪ね、31日に公式訪問に切り替える。ズン首相との会談では外務・防衛次官級対話の枠組の創設で一致。(1)原子力発電所や高速鉄道の建設での協力(2)ベトナムの衛星打ち上げ事業での連携(3)インフラ整備に向けた円借款の供与――なども申し合わせる。原発輸出の前提となる原子力協定でも基本合意する公算が大きい。
ベトナムは中国との間で南沙諸島などを巡る領有権問題を抱える。資源獲得を含めた日越の連携強化は南シナ海で影響力を増す中国軍の動きをけん制する狙いもある。
ベトナムでは液晶パネルやハイブリッド車に不可欠なセリウムやジスプロシウムなどのレアアースが産出するとみられる。中国に代わる一大産地に育てる計画だ。
ベトナム側には日本企業の資金とノウハウを活用してレアアースを有力な輸出産品に育成したいとの期待がある。豊田通商と双日もベトナム石炭鉱産物公社(ビナコミン)傘下の企業と共同でレアアース開発を準備中だ。住商と豊通・双日の事業を合わせると少なくとも年間7000トン以上のレアアースを生産。当初の事業費は両グループ合計で2億ドル程度を見込む。官民一体で進める事に意義がありますね。すぐにはレアアースの供給はできないでしょうから代替となる物質の開発やリサイクルのシステムを構築して備えていくしかないでしょうね。一国に依存する体制から是非抜け出して欲しいですね。

創立100周年。更なる飛躍を!

信州大学繊維学部(上田市)が創立100周年を迎え、23日には記念式典が開かれる。1910(明治43)年、上田蚕糸専門学校として設立、学制改革で信州大学繊維学部となった。この間、繊維に関する専門家など、計1万8670人の卒業生を送り出してきた。かつて国内には複数の大学に「繊維」の名称を持つ学部があったが、産業構造が変化していく中、いまでは全国で唯一の「繊維」学部となっている。これまでの歩みや現状、ユニークな研究、将来に向けた課題などをみる。
繊維学部のキャンパスは今、ちょっとした建設ラッシュだ。
構内東側で建設が進むのは、地上6階建てで来年2月完成予定の「ファイバーイノベーション・インキュベーター(Fii)施設」。その近くには同4月稼働予定の「植物工場研究開発拠点(先進植物工場研究センター)」が姿を見せている。そして西側には昨年完成した「先進ファイバー紡糸棟」がある。
濱田州博(くにひろ)学部長は「百年続いたということは、その間にいろんな改革をやって来たということ。変えてきたからこそ、いまがある」と1世紀を振り返る。
設立のきっかけは、明治政府が1907(明治40)年に高等専門の蚕糸業教育機関の設置を決めたこと。上田、長野、松本、諏訪の各地が激しい誘致合戦を展開し、文部省(当時)による実地調査で上田に決まった。10年、国内最初の蚕糸に関する高等教育機関で、県下初の国立学校が誕生した。
第1回入学試験の合格者は94人。約4.3倍の狭き門だった。出身別では県内が4割ほど、ほかは「28府県」にわたったという。いかに同校が全国から注目を集めていたかが分かる。
多くの専門家を輩出した100年だが、繊維産業の浮き沈みに翻弄(ほんろう)された。学部も存亡の危機に直面し、その難局をくぐり抜けてきた。
戦後、60年代までは繊維産業は隆盛を誇っていた。その当時、繊維化学科(当時)約30人に大手紡績や商社など500社から求人があり、学生の就職は「よりどりみどり」だったという。しかし、その後の「繊維不況」で様相は一変した。
「繊維は斜陽」というイメージが広がり、同学部への志願者は数年間、「国立大学中ワーストスリー」にランキング。「一部学科では定員割れを起こすほどだった」という。
「繊維」の名称廃止、「工学部への吸収」論も起こり、他大学では「繊維」から材料系や機械系、応用生物系などに改組されていった。
同学部の教官会議でも名称の存続派と転換派が激しく対立。しかし、当時の学部長をはじめ、「いくら繊維が下火になっても、人類が存続する限り、衣(繊維)がなくなることはない。繊維は必要だ」とし、学部維持が決まったという。
いま、繊維学部は「ファイバー工学」を掲げ、次の100年を目指す。濱田学部長は「繊維は応用範囲が広い素材だ」と語る。
衣類の分野にとどまらない。生活のあらゆる所で使用されている。炭素繊維に代表される産業資材、人工血管などのメディカル用繊維、建築用資材など、挙げるときりがない。
同学部は創造工学系と化学・材料系、応用生物学系の3系9課程があり、繊維の研究を根幹にナノファイバーや有機EL、半導体、太陽電池、燃料電池、感性工学、バイオなど、その幅は広い。論文数でも「繊維に関して世界の繊維系大学で1位、ナノファイバーで5位」(白井名誉教授)を誇るという。
濱田学部長は「繊維を学ぶなら上田(同学部)へ」と呼びかける。最終的な目標は「グローバル・ベスト・ワン」だ。「世界的な拠点として『繊維のことを知りたいならここに』と思わせるくらいにならねばならない」と語る。
ともすれば「繊維」のイメージは単に「衣服」などと取られがちだ。唯一を誇る「繊維学部」のもと、古いイメージを覆し、「繊維のおもしろさ」をいかにアピールしていくかが、課題だ。
仕事でよく上田には出掛けますが構内は建設ラッシュといった感じですね。そして繊維という範疇の中で様々な分野での研究が進んでいますね。かつては繊維王国などと呼ばれ長野にも桑畑が点在しおカイコさんを飼っている農家がたくさんありましたが今はほとんど見かけなくなりましたね。しかし、今後も新しい概念の繊維が日本を元気にしてくれそうですね。100年という節目を期に更なる発展をして欲しいですね。

2010年10月21日木曜日

先端医療イノベーションセンター

九州大は20日、基礎研究から臨床試験までを一貫して行う「先端医療イノベーションセンター」の概要を発表した。センターが入るビルは来年3月、九大病院地区(福岡市東区馬出)に完成し、同4月から運用を始める予定。同様の施設は国内の大学では初めてという。
同大によると、疾病に関する臨床研究の成果を医療現場に反映させる際、研究開発から臨床試験までの過程を統合し、安全、迅速に一貫して実施する施設が国内には整備されてない。このため、医療機器や医薬品が実用化されるまでに時間がかかり、先に出回る海外製品が導入されるケースが多いという。そこで、最先端の医療技術や研究成果を少しでも早く、医療現場に役立てるため、一つの施設に機能を集約した。
センターは6階建てで、延べ床面積約5000平方メートル。技術開発と臨床研究を行う「プロジェクト部門」、医薬品や医療機器の開発期間とコストを圧縮して実用化を早める「臨床試験部門」、先端研究や臨床試験を通じて人材育成を行う「教育研修部門」、各部門を横断的にサポートして産学官の連携や管理事務を担当する「渉外企画部門」を置く。
センターはすでに、医療機器やIT関連、創薬などの企業約40社と共同研究の契約を結んでいるという。様々な機能を集約したセンターが上手く機能して医療現場に最新の研究成果が役立っていくと良いですね。同時に多くの優秀な人材が育っていく事を期待したいですね。

「古今和歌集」の完全な写本が見つかる!

最初の勅撰(ちょくせん)和歌集として知られる「古今和歌集」の歌がすべてそろった完全な写本が見つかったと、甲南女子大(神戸市東灘区)が20日、発表した。鎌倉時代初期の写本とみられ、序文として編さんの意義や目的を漢字で記した「真名序」と、ひらがなで記した「仮名序」がある完全な写本としては最古という。
同大の米田明美教授(日本文学)は「古今和歌集が現在の形になるまでの経緯など、和歌の研究上、貴重な資料だ」と話している。
古今和歌集は10世紀初頭、天皇の勅命に基づいて紀貫之らが選者となった最初の勅撰和歌集で、平安時代の貴族にとって必要な教養とされた。
見つかった写本は上下2冊で、縦約16センチ、横約15センチ。どちらも220ページ前後あり、約1100首すべてがそろっている。古今和歌集はこれまで多くの写本が見つかっているが、鑑定の結果、書風や上の句と下の句の書き分け方の特徴から、鎌倉時代初期の1220年ごろから1240年ごろの間に、写されたと推定されるという。
歌の数などから、小倉百人一首の選者としても知られる鎌倉初期の歌人、藤原定家が若いころに筆写したものをさらに写したとみられるが、誰が書き写したかは特定できないという。
写本は、1982年に大学が都内の古書店で428万円で購入。貴重書専用の書庫に保管されていたのが2008年9月に見つかり、鑑定作業を進めていた。
日本文化の知る上で貴重な資料ですから大切に保管し、是非和歌の研究に役立てて欲しいですね。 

清風荘庭園

京都大は11月26日、国の名勝に指定されている清風荘庭園(京都市左京区田中開田町)を一日だけ一般公開する。これまで市の発掘調査の見学会などを除き、同庭園は主に京大関係者だけに公開されていた。長年、秘密のベールに包まれてきた名園をめでることができる貴重な機会となりそうだ。
明治時代から西園寺公望の京都別邸として使われていた清風荘。京大へは44年、公私にわたって京大創設を支援した西園寺の遺徳をしのぶため、保管していた住友家から寄贈された。名大工、八木甚兵衛が手がけた数寄屋風の主屋と離れ、そして七代目・小川治兵衛造成による庭園は、一体となり落ち着いた空間を形成している。庭園は51年、国名勝に指定された。
京大は主屋などが国の登録有形文化財となった07年から6年計画で、池の底をさらったり、岸を修繕したりして整備をしている。13年からは一般公開も検討しているという。
今回公開されるのは庭園のみ。午後1時と午後3時の2回で、定員は各回25人。参加費無料。応募多数の場合は抽選となる。
申し込みは、参加希望の回▽住所▽氏名▽年齢▽職業(学生の場合は学校名と学年)▽電話番号▽参加希望人数(2人まで可)▽何で一般公開を知ったか‐‐を明記の上、往復はがきで〒606‐8501 京都市左京区吉田本町 京都大学共用施設アセットマネジメントセンター「清風荘庭園 試験公開」、または電子メールでkanza531@mail.adm.kyoto‐u.ac.jpへ。問い合わせは同センター(電話075・753・5009)へ。締め切りは29日必着。
枠が50名しかないですから確実に抽選になりそうですが応募してみたらいかがでしょう。是非早めに一般公開の流れになっていく事を期待したいですね。

根岸英一氏に特別招聘教授の称号を授与

北海道大学は20日、ノーベル化学賞受賞が決まった根岸英一・米パデュー大特別教授(75)に、北大触媒化学研究センター特別招聘(しょうへい)教授の称号を授与した。北大は今後、日本に拠点のない根岸さんの研究・社会貢献活動を支えるほか、同じく受賞が決まっている鈴木章・北大名誉教授(80)とともに「北大ブランド」を打ち出していく。
根岸さんは東大出身で北大での教員歴はないが、同センターが世界各地で開いたシンポジウムで講演するなど関係は深い。北大は今後、根岸さんの活動経費などを支援する。12月にストックホルムである授賞式の後には、鈴木さんと根岸さんを招いて札幌で記念講演会を開く予定で、2人の受賞を学生や市民らとともに祝う。
根岸さんは同センターを通じて「より一層、社会貢献や普及活動に力を入れていきたい」とコメントしている。北大は、鈴木さんにも同日付で同センター特別招聘教授の称号を授与した。北大をバックにお二人が力を合わせて社会貢献活動をより一層進めて日本の科学技術の高揚や若者に対する啓蒙活動を通じて日本を元気にしていって欲しいですね。

ミシラン星3つ

福岡県小郡市商工会は、市民に地元店への関心を高めてもらおうと、加盟店舗を紹介する冊子「ミ・シ・ラ・ン小郡2010」を発行した。
フランスの格付けガイド本・ミシュランをもじり、「山口県の旧小郡町(現・山口市)に知名度で劣るような“見知(みし)らん”街にもいい店がたくさんあることを知ってもらいたい」との願いを込めた。
三つ以内の星の数で格付けする本家とは違い、基本的に評価は「星三つ」。昨年10月に初めて発行した冊子の巻末に、掲載店に関するアンケートはがきを添付した。利用客に雰囲気やサービス、便利さなどの項目を評価してもらい、「良い」とされた上位3項目を星印にして記した。
加盟店の2割弱に当たる125店舗を掲載。うち新規を除く100店舗に星の評価を付けている。業種は、飲食、理美容、建設業、ガソリンスタンドなど幅広く、星の評価とともに「日替わりランチはお得」などと、利用客の声も紹介した。
アンケートでは不満な点を尋ねる項目もあり、結果は当該店に通知する。編集を担当した市商工会経営指導員の山田さんは「消費者の意見が店に伝わり、店側も自分の店の良さと改善点を把握できる」と強調する。
冊子は手のひら大で、145ページ。巻末にクーポン券も付けている。市の補助金と参加店の負担金などで3万部を作り、2万部は市内の各世帯に配布した。参加店などで配布している。地域を盛り上げる面白い企画ですね。是非他の地域でも何か工夫して取り組んでみたらいかがでしょう。