神戸市灘区の神戸大学と清酒メーカー・沢の鶴が、サザンカの酵母を使ったユニークな日本酒「茜彩(あかねいろ)」を共同開発、15日に全国のスーパーなどで発売する。ワインのような色合いと酸味が特徴で、13日には神戸市内の一部スーパーで先行販売を始める。
「茜彩」は、沢の鶴が開発していた赤米の日本酒にサザンカから抽出した野生酵母を使用。赤米の特有の香りと甘みが特徴で、日本酒離れが進む女性や若年層がターゲット。ラベルも赤米をイメージした洗練されたデザインで、300ミリリットルサイズの市場想定価格379円(税抜き)。
開発は平成18年にスタート。当時、同大農学研究科の研究員だったベトナム人留学生が花のサンプルを採取し、酵母を抽出。神戸市の木でもあるサザンカの酵母が赤米特有の香りを引き出すのに最適だったという。
開発のきっかけは、灘区と同大が16年に地域社会の発展を目指して締結した連携協力だった。神戸大は灘区ならではの日本酒を沢の鶴と開発する計画を発足させた。計画を指導していた土佐幸雄農学研究科教授は「酵母を抽出した留学生は帰国したが、いつかベトナムを訪れて茜彩で乾杯したい」と話していた。ベトナム人留学生の思いが「茜彩」に形をかえて現れた感じですね。そんな思いが味わえそうですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿