福島大学は1日、発光ダイオード(LED)の明るさをリアルタイムで変えられる装置を開発したと発表した。小型で消費電力が少ないLEDは電球の代わりとして最近普及しているが、明るさを自在に変化させられないのが課題だった。今後、応用範囲が広がると期待される。福大は22日午後5時から、福島市の大学構内の中央広場で、実証実験を兼ねたイルミネーションの点灯を始める。
LEDは電圧をかけると光る半導体の一種。明るさは製造時の調整で決まってしまう。製品化された後に明るさを変えるには、点灯数を増減させるしかなかった。
福大はソフト開発会社「シーエー」(福島市)と協力。LEDに瞬間的に電圧をかけ、人間の目では気付かない100分の1秒単位で点滅させるプログラムを開発。点滅速度を変えると、感じる明るさが変化する目の錯覚を利用した。
実証実験では高さ10メートル、幅5メートルの木のオブジェを中心に、4500個のLEDを飾り付ける。光センサーや赤外線センサーを組み合わせ、人間の動きなどに反応して発光パターンが変化するイルミネーションをお披露目する。設置期間は未定。
開発を担当した八代勉・共生システム理工学類教授は「LEDを点滅させる技術自体は新しくはないが、人の知覚を応用した例は聞いたことがない。いずれは商品化を目指したい」と話した。是非早めに実用化(商品化)して欲しいですね。
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