2010年10月25日月曜日

日本人のゲノム解読

日本人のゲノム(全遺伝情報)を理化学研究所のチームが高精度に解読し、24日付米科学誌「ネイチャー・ジェネティクス」(電子版)に発表した。日本人の個人ゲノムの解読結果が発表されるのは初めて。患者の個性に合わせたオーダーメード医療や日本人のための病気の研究につながると期待される。
理研チームは、超高速でDNAの塩基配列を読み解くことができる次世代シークエンサー(解析装置)を使って、典型的な日本人男性のゲノムを昨年1月から約5カ月かけて解読。2003年に国際プロジェクトで解読されたヒトゲノムの配列や欧米、アフリカ、中国、韓国人のデータと比較した。
その結果、約30億対の塩基配列のうち、99%以上が国際プロジェクトのヒトゲノムの配列と一致したが、既存データにない約300万対の塩基配列が新たに見つかった。また、従来知られていなかった塩基の個人差が約40万個あった。
ゲノムは究極の個人情報といわれ、近い将来、解読費用は10万円程度まで下がると予想される。日本人のゲノム特性を見いだすには最低でも数十人分のデータが必要という。
角田達彦・理研ゲノム医科学研究センターチームリーダーは「病気のなりやすさを知るには、研究が相当進まないといけない。情報保護の体制も未整備だ。興味本位で個人のゲノムを解読しない方がよい」と話している。
日本人の起源を知るヒントにもなるんでしょうかね?我々が実際に利用する事はないでしょうが様々な研究の発展につながっていくと良いかもしれませんね。

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