2010年10月28日木曜日

初の10代女流3冠誕生

第32期霧島酒造杯女流王将戦で清水市代女流王将を下し、10代で初めて女流三冠となった里見香奈女流名人。三番勝負という短期決戦をカド番で迎えながら、最終局決着に持ち込んでの大逆転。初の10代女流3冠誕生はドラマチックな展開となった。
「初戦を落とし、メールや電話で励ましてくれた人たちのためにも悔いのないよう戦いたいと思っていました」
白のパンツスーツに身を包み、時折、笑顔を見せながら丁寧に報道陣の質問に応じる姿は、とても「18歳7カ月」という年齢を感じさせない落ち着きぶりだ。
今春、高校を卒業したばかり。大学には行かず、故郷・島根県出雲市で暮らしている。将棋の勉強は棋譜並べやインターネット対局、詰め将棋などが中心で、実戦の経験はまだまだ少ない。対局で東京、大阪に遠征するときも、これまでは深夜バス。最近ではようやく、「飛行機や新幹線、夜行寝台列車が多くなりました」とにっこり。
今回、女流3冠になったものの、来月2日には黒星スタートでカド番に追い込まれている倉敷藤花戦三番勝負の第2局が迫っている。
「あまり気を抜かないで目の前の藤花に集中したい」と最後は、ぐっと気持ちを引き締めていた。将棋界にも若い力が芽生えてきたようですね。

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