文化勲章の親授式が3日、皇居・宮殿「松の間」で行われた。今年の受章者は、ノーベル化学賞の受賞が決まった有機合成化学の鈴木章さん(80)と根岸英一さん(75)、原子核物理学・学術振興の有馬朗人(あきと)さん(80)、建築の安藤忠雄さん(69)、演劇の蜷川幸雄さん(75)、服飾デザインの三宅一(いっ)生(せい)=本名・三宅一(かず)生(なる)=さん(72)、日本中世史の脇田晴子さん(76)の7人で、天皇陛下が直接、勲章を授与された。
式典では受章者を代表し、鈴木さんが「それぞれの分野において一層精進を重ねる決意でございます」とあいさつ。続いて陛下が「みなさんが学問、芸術の上で大きな成果を収められたことをまことによろこばしく思います」とお言葉を述べられた。
式典後、7人は宮内庁で記者会見に臨んだ。ノーベル賞の2人はこの日、受賞決定後、初めて顔を合わせたという。根岸さんは「お互いにコングラチュレーション(おめでとう)といい、今後(研究を)一緒にすることを手短に話しました」と話した。
鈴木さんは「ノーベル賞に重ねて日本最高の文化勲章。驚きの連続でした」と喜びを語った。
一方、演出家の蜷川さんは「儀式的な順序をなかなか覚えられなくて、俳優になった気持ちでした」、建築家の安藤さんは「政府がいらないという“箱”の建築をやっていますが、いい箱をしっかり作りたい」と、それぞれユーモアを交えながら感想や抱負を述べた。本当におめでとうございます。それぞれの分野で日本を元気にする歩みを更に進めて欲しいですね。
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