2010年11月30日火曜日

学長顧問に就任

東京大学は29日、今年のノーベル化学賞に選ばれた根岸英一・米パデュー大特別教授(75)が学長顧問に就任すると発表した。
就任時期は未定だが、教育や研究、国際化などについてアドバイスしてもらう。
根岸さんは同大工学部応用化学科を1958年に卒業した。同大大学院工学系研究科は、根岸さんの名を冠した特別研究室を設置する予定という。適切なアドバイスを頂いて東大の化学関連の教育研究が大きく飛躍的に発展していくと良いですね。

45歳の誕生日

秋篠宮さまは30日、45歳の誕生日を迎え、これに先立ち、紀子さま(44)と共に記者会見に臨まれた。
今年6月に結婚20年を迎えたご夫妻は、互いに贈る言葉を問われ、「これからも楽しく過ごしましょう」(秋篠宮さま)、「たくさんの思い出をありがとうございました」(紀子さま)と答え、笑顔を交わされた。
この春、大学、高校、幼稚園に進まれた3人のお子様について、秋篠宮さまは「学校や幼稚園をエンジョイしている」と喜ばれた。ご夫妻によると、長 男の悠仁さま(4)は、皇太子ご夫妻の長女愛子さま(8)と赤坂御用地で一緒に散策したり、虫を追いかけたりして過ごすこともあるという。お誕生日おめでとうございます。お健やかに一年をおくられる事をお祈りいたします。

2010年11月29日月曜日

北極環境研究コンソーシアム

日本の北極圏の研究体制が遅れているとして、文部科学省は来春にも研究組織「北極環境研究コンソーシアム」を発足させる方針を固めた。北極圏は北極海の海氷減少など地球温暖化の兆候が表れやすい重要な研究対象であるほか、アジアと欧州を結ぶ航路や海底の豊富な鉱物資源の開発で急速に各国の注目を集めている。日本としても研究体制を充実させて国際社会に貢献し、発言力を高めるのが狙いだ。
構想によると、国立極地研究所が海洋研究開発機構の協力を得て事務局となり、東京大や北海道大など数十人の学者が参加。米アラスカ大国際北極圏研究センターとも連携、観測強化と気候変動予測の精度向上を目指す。
一方、北極圏に領土を持つカナダやロシア、米国など8カ国は「北極評議会」に加盟し、この地域の開発や研究協力、環境保護を主導している。最近は北極海の航路や資源開発で関心が高まり、日中韓など周辺国が相次いでオブザーバー参加を申請。文科省は政府による交渉に加え、研究組織を整え、北極圏で進められるプロジェクトへの対応を整備することにした。
構想は、12月に東京都内で開かれる国際北極研究シンポジウムで発表される。事務局を担う国立極地研究所の山内恭副所長は「個人レベルだった北極圏での観測や研究を連携させ、温暖化現象の解明に貢献するなどして、日本の発信力を高めたい」と話す。早く進めて国際社会に対する貢献は勿論、発言力を高めていくべきでしょうね。

日本の医療を新たな成長分野に!

海外から重い病気の患者を受け入れ、日本の医療を新たな成長分野にしようという取り組みが注目されるなか、大阪大学附属病院が開発した心臓の筋肉を再生する最先端の治療を受けるため、サウジアラビアなどから患者2人が初めて来日した。
来日したのは、拡張型心筋症など重い心臓病を患う、いずれも50代のサウジアラビア人とフランス人の男性患者2人です。大阪大学附属病院は、サウジアラビアの首都リヤドにある富裕層が多く利用する民間病院と提携を結ぶなど、海外から患者を受け入れる取り組みを進めている。2人は、太ももの筋肉を培養して作った薄い細胞のシートを病気の心臓の周りにはり付け機能を回復させる最先端の治療を受ける予定で、29日は心臓の働きを調べる検査や医師の説明を受けています。海外からの患者の受け入れをめぐっては、政府の新成長戦略で、経済成長に貢献度が高い施策としてあげられていて、経済産業省は、阪大病院での取り組みをモデルケースに、外国人患者の受け入れ態勢を強化したいとしている。サウジアラビアからの患者で、弁護士のサーレ・アルシェリーダさんは「サウジアラビアのテレビや新聞で、阪大病院が開発した技術が紹介され、私も受けたいと思って日本に来ました。治療がうまくいくと信じています」と話していました。治療を行う大阪大学医学部の澤芳樹教授は「日本の医療は高い水準にありながら、あまり世界に知られてこなかった。今回の受け入れをきっかけに、われわれが開発した治療法を世界で広く利用されるようにしたい」と話していました。最先端の治療法等をどんどん世界に向けて発信していくべきでしょうね。

新たな粒子数百個が見つかる!

6月に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の試料容器から、0・1〜0・01ミリ・メートルの新たな粒子数百個が見つかった。
宇宙航空研究開発機構が29日、発表した。この容器からは、小惑星イトカワの非常に小さな粒子約1500個がすでに見つかっている。今回の粒子は、これに比べて10倍ほどの大きなものだという。宇宙機構は今後、電子顕微鏡を使って、この粒子がイトカワのものかどうかを調べる。
宇宙機構によると、容器を逆さにして軽い衝撃を与えたところ、容器の中から新たな粒子がこぼれ落ちた。これまでの調査でも、0・01ミリ・メートル前後の粒子は約60個見つかっており、今後はこれと合わせてイトカワ由来かどうかを調べる。今回見つかった数百個のなかには岩石質のものも数多く含まれており、3分の1から半分ぐらいがイトカワの粒子である可能性もあるという。粒子の詳しい分析の結果が待たれますね。太陽系の起源の解明につながっていくと良いですね。

2010年11月28日日曜日

衝撃緩衝装置

自転車製造が伝統産業の堺市で、長時間乗ってもお尻が痛くならない自転車のサドルを同市中区の無職大浦昇次郎さん(74)が発明した。
バネの取り付け位置を縦から横にするなど工夫をこらし、走行中の衝撃を和らげた。「乗り心地が良く、高齢者や自転車によく乗る人に最適」と大浦さん。何度も申請して念願の特許も取得し、実用化を夢見ている。
大浦さんは2006年夏、自転車で買い物に行った際、10分もするとお尻に痛みを感じたことから、「サドルを改良すれば……」と思案。以前、工事現場でレッカー車のオペレーターとして働いていた頃、ワイヤ同士がからみ合わないような仕組みを考えたことがあり、“発明好き”の虫が騒ぎ出した。ホームセンターで木材やバネを買い、模型を作ってアイデアを巡らせた。
サドルには通常、垂直方向にらせん状のバネが二つ付いている。「地面から伝わる振動がお尻を押し上げるように伝わるのが痛みの原因では」と考え、バネを横向きに取りつけることを考案。軸を途中で切り離し、鉄製のアームを組み合わせてバネとサドルを結ぶ形を考えついた。「衝撃緩衝装置」と名付け、特許庁に説明文と設計図を付けて数回申請、今年3月にようやく特許を取得した。その後の半年間は寝る間を惜しんで製図を数百枚重ね、試作品作りに励んだ。
だが、出来上がっても実際に座るとバネが体重に負けて押しつぶされた。バネを4本に増やしても駄目で、業者に市販の2倍の太さ(4ミリ)のバネ(長さ約9センチ、幅約2センチ)を作ってもらい、それを左右に2本取り付けてみた。すると、衝撃に合わせてバネが適度に変化し、クッションのような効果を発揮してショックを拡散させることに成功したという。
大浦さんは「この装置は電動自転車やベビーカー、車いす、けが人を寝かせたまま搬送するストレッチャーなどに幅広く応用できるはず」と期待。自転車などの部品メーカーに実用化を働きかけている。12月7日にはマイドームおおさか(大阪市中央区)で開かれる「知財ビジネスマッチングフェア2010」に出展する。確かに長時間、自転車に乗っているとお尻が痛くなりますから具体的に実用化されると良いですね。

ゴードン・ベル賞

長崎大先端計算研究センターの浜田剛准教授らのグループが、米国電子学会の「ゴードン・ベル賞」を2年連続で受賞した。
昨年は低価格で高速計算が可能なスーパーコンピューター「DEGIMA」の開発成功が評価されたが、今回はさらに性能を高めたことなどが認められた。
浜田准教授らは、安価で市販されている画像処理装置(GPU)を大量につなぎ合わせるなどの方法で、従来は数十億円かかるスーパーコンピューターの開発費用を約3800万円に抑制。毎秒158兆回の計算が可能だったが、今回はGPUを増やすなどの改良を重ね、同190兆回の計算ができるまでにした。
このスーパーコンピューターは、天体物理学や金融工学などの応用研究に活用されているほか、三菱重工業長崎造船所との共同研究で船体の構造解析にも応用されているという。
ゴードン・ベル賞は、「スーパーコンピューター分野のノーベル賞」とも言われる。
浜田准教授は「昨年受賞してから、コツコツと改良を重ねてきた。その成果が認められてうれしい。これからも、さらにより良い研究ができるよう精進したい」と話していた。おめでとうございます。更に研究を進めて3回4回と受賞を重ねていって下さい。

光明皇后発願(ほつがん)一切経(五月一日経)

東大寺を造営した聖武天皇とともに、仏教興隆策を進めた光明皇后(701〜760)が写経させた「光明皇后発願(ほつがん)一切経(五月一日経)」の一部(断簡(だんかん))が見つかったと26日、大阪大学総合学術博物館(大阪府豊中市)が発表した。740(天平12)年5月1日の日付が記され、筆跡などから原本と判明。同博物館は正倉院宝物級の文化財だとしている。
「五月一日経」は、光明皇后が父母の追善供養と聖武天皇の福寿を願い、奈良時代に国家事業として、約20年かけ写経させた7千巻近くにのぼる仏教経典。約1千巻が現存し、うち750巻は正倉院宝物として伝えられ、残る巻は各地に散在している。
発見された断簡は縦26.6センチ、横68.5センチ。「出曜経(しゅつようきょう)」と呼ばれる経文(全20巻)のうちの「巻第四」で、全体で26紙(1紙は長さ約44センチ)が継がれた写経の巻末の2紙分。写経用の黄麻紙(おうまし)に白銀の光沢紙で裏打ちされており、虫食いなどもなく、状態は良好。経文の末尾と、奥書にあたる「天平十二年五月一日記」という光明皇后願文(がんもん)の全文が記されている。
昨年死去した井上薫・大阪大学名誉教授(日本古代史)の遺族が遺品整理中に発見、今年9月に同館に寄贈した。大阪大学の日本史研究室と米田雄介・元正倉院事務所長が調査。正倉院宝物の「巻第六」と比較し、願文の文言や日付、書写した人物の筆跡などが一致し、「五月一日経」の原本と判明した。
鑑定した米田氏は「2紙のみだが保存状態が非常に良く、まさに正倉院宝物級といっていい」と話している。
1300年余り前の皇后様の思いが込められているんでしょうね。そんな思いをつないで紡ぐまれて来た日本の歴史に対して自信を持って良いのではないのでしょうかね。

TBP2

京都大学ウイルス研究所の増谷弘准教授、大学院生の吉原栄治さんらは、食べ過ぎや運動不足などの生活習慣が原因でなりやすい「2型糖尿病」の発病や悪化に関係する遺伝子を見つけ、英科学誌に発表した。血糖値を調節する「インスリン」の分泌を抑える仕組みにかかわっていた。治療薬の開発につながると期待される。
糖尿病患者の大半は2型。小児期に発症し、ウイルスや免疫異常で膵臓(すいぞう)の細胞が破壊されインスリンをつくれなくなる「1型糖尿病」とは違い、生活習慣が主な原因だ。
グループは、遺伝子の異常で肥満になるマウスに注目。このマウスは、インスリンの分泌が悪くなるだけでなく、インスリンが効きにくくなって2型糖尿病とそっくりな症状が出る。
この肥満マウスでTBP2という遺伝子の働きをなくしたところ、肥満になってもインスリンの分泌が減らず、インスリンが効きにくくなることもなく、血糖値も上がらなかった。この遺伝子はインスリンの分泌にブレーキをかける分子の働きを調節していることがわかった。
これまでに知られていなかったインスリン分泌を制御する仕組みとみられ、増谷准教授は「TBP2の働きを抑える新しい糖尿病治療薬が開発できる可能性がある」と話している。一番は生活習慣を変えていく事が必要なのでしょうが治療薬が開発されていく事にも期待したいですね。

本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト

講談社は、応募者を60歳以上に限定し、その中からミステリー小説の新たな書き手を見つけようという「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」をスタートさせる。
ミステリー小説界の重鎮、作家の島田荘司さんが選考委員を務め、優れた作品は書籍として出版。同社は「対象を60歳以上に絞った新人賞は例がない」としている。
長い社会経験を積んだ人だからこそ書ける物語があるはず、という思いから生まれた試みで、実質的なスタートとなる来年1月15日には、島田さんが説明会を開き、本格ミステリー小説の書き方から選考基準までを講義する。その際、詳しい募集要項も示され、来夏の締め切りで作品を募集する。賞金は出ないが、出版されると印税が支払われる。
高齢の新人作家では、中小企業金融公庫、山一証券などを経て、2005年に74歳でデビューした加藤廣(ひろし)さんの歴史小説「信長の棺(ひつぎ)」(日本経済新聞社)が27万部のヒットを記録した成功例がある。
島田さんは「かつて日本の経済力を支えた栄光の集団が大挙して前線を退き、余暇生活に入った。この中には必ず天才がひそんでいる。執筆に時間ができた今、頭脳と体験を本格ミステリーの創作に振り向けてほしい」と話している。説明会への参加方法などは、講談社ノベルスホームページ(http://shop.kodansha.jp/bc/kodansha-novels/)を参照。
是非多くの方々が応募して多くの秀作を世に送り出して、それを通じて日本を元気にして欲しいですね。

カーボンナノチューブの太さを自在に操る方法

髪の毛の数万分の1の細さで鉄よりも強く、産業への応用が期待されている新素材・カーボンナノチューブの太さを自在に操る方法を、名古屋大学の伊丹健一郎教授(物質理学)らが開発した。23日付の独専門誌電子版に掲載された。
炭素原子が筒状になったカーボンナノチューブは、1991年に飯島澄男NEC主席研究員(現・名城大教授)が発見した。軽くて強度があるため、自動車の車体や飛行機の機体に使ったり、電気を通す特性を生かして電子部品に応用したりするなど、幅広い活用が考えられている。ただ、現在の合成法では太さや長さを自由に制御することはできなかった。
伊丹さんらは09年、チューブの最小単位となる輪「カーボンナノリング」を合成。この輪をつくる際に使った「部品」に別の部品を加えることで直径1.9ナノメートル〜2.2ナノメートル(ナノは10億分の1)までの太さが異なる3種類のリングを作ることに成功した。
これらのリングを鋳型にして、リングを縦に伸ばすことができれば、太さの違うカーボンナノチューブを自在に製造できる。伊丹教授は「分子をつなぐ有機合成化学を使って実現できた。安価に長さを伸ばす方法の開発も目指したい」と話している。是非、太さと長さを自由に制御できる方法の開発して欲しいですね。

2010年11月27日土曜日

あきた吟醸ビール

地ビールメーカー「あくら」が11月26日、吟醸酒向け酵母を使った「あきた吟醸ビール」を発売した。
「華やかな香りが特徴の吟醸酒の個性を生かしたビールは作れないか」と、同社と秋田県立大学生物資源科学部准教授の中沢さんが4月に吟醸酵母とビール酵母を交配した「あきた吟醸麦酒酵母」を開発。特許も出願した。
六条大麦の麦芽やホップなど秋田県産の原料にこだわりながら、新酵母を使うことで、「吟醸酒のようなフルーティーな香りのビール」の商品化に成功した。
「温度管理などの工程も通常のビールとは異なる製法で商品化にこぎ着けた。皆さんに喜んでいただける商品に仕上がった」と同社の長谷川醸造長。同大学・地域連携研究推進センターの佐藤さんは「地元には高い技術やユニークなアイデアも少なくない。当商品は新しい分野へのチャレンジとしての意義も大きい」と話す。
同社直営レストランで提供するほか、県内スーパーなどで販売する。販売価格は525円(330ミリリットル)。地域が元気になっていくと良いですね。

宇宙での食料生産に道を開く快挙

国際宇宙ステーション(ISS)で収穫した小麦の種子が、岡山大学資源植物科学研究所(岡山県倉敷市)で発芽した。心配された宇宙線による遺伝子損傷も少なく、宇宙での食料生産に道を開く快挙という。
実験は、同研究所がロシア科学アカデミー生物医学研究所(モスクワ)と進める宇宙穀物の共同研究の一環。2009年11月、ISSの植物栽培装置で栽培を始め、今年2月、種子の収穫に初めて成功した。1996年に米航空宇宙局(NASA)が別の宇宙ステーション「ミール」で小麦の栽培に成功したが、穂の中に実ができず、種子がとれなかったという。
今年3月、種子15粒をソユーズで地球に持ち帰り、うち5粒を岡山大の杉本学准教授が譲り受けた。22日にシャーレにまいて温度20度の培養庫に置くと、23日に3粒、24日に1粒が発芽した。
今後、生育スピードや実の数、遺伝子の違いを地球産の小麦と比較する。順調なら6月ごろに収穫できるという。
杉本准教授は、ISSで06年に約5カ月保存した大麦の種子を地球で栽培し、「宇宙ビール」の醸造に成功しており、「宇宙線の多い過酷な環境でも食料生産は夢じゃないという手応えを感じた。将来、宇宙小麦のうどんや即席めんができれば面白い」と期待している。過酷な環境でも植物は十分生きて種子を結ぶんですね。将来、宇宙産の食物を口にするのが当たり前の時代がくるのかもしれませんね。

岡山大学地球物質科学研究センター

探査機「はやぶさ」が持ち帰った小惑星「イトカワ」の微粒子を、三朝町にある岡山大学地球物質科学研究センターが分析する予定だ。はやぶさのプロジェクトにかかわっていた中村栄三教授が、帰還に向けて分析設備を整えてきた。中村教授は「微粒子がいつできたのかなど、総合的に微少量の物質を分析できる設備は世界で他にない」と意気込んでいる。
同センターは、これまでにも隕石(いんせき)の研究などの実績があり、物質に含まれる元素、年代などを分析することができる。イトカワの微粒子が同センターにきた際には、十数人の研究員で臨むという。
センターにある微細加工が可能な「フォーカスイオンビームシステム(FIB)」を使えば、わずか0.01ミリメートルというイトカワの微粒子1個を5枚程度に薄く切断することができる。スライスした微粒子は、電子顕微鏡で1ナノメートル(1ミリメートルの100万分の1)まで観察できる。
これまでに宇宙航空研究開発機構が調べた鉄とマグネシウムだけでなく、他の元素についても厳密に調べる。センターが備える「2次イオン質量分析計」は、同じ元素でも重さに違いがあるかまで計測することができ、地球外の物質かどうかを決定づけられるという。
微粒子の成分を調べると同時に、形成された年代が判明すれば、太陽系の歴史に迫ることができる。ただ粒子の大きさが小さいため、中村教授は「どこまで情報がとれるか、やってみないとわからない。徹底して調べたい」と話す。是非徹底的に調べて太陽系の歴史に迫る結果を出して欲しいですね。

2010年11月26日金曜日

時速500キロを是非体感してみたい!!

JR東海は、時速500キロの走行を一般の人が体験できるリニアモーターカーの試乗を、早ければ3年後にも、山梨県にある実験線で有料で始める方針を明らかにした。
JR東海は、2027年に東京と名古屋の間でリニア中央新幹線の開業を目指していて、山梨県の実験線では、長距離走行での乗り心地などをテストするために、路線をこれまでの18.4キロから42.8キロまで延ばす工事が行われています。JR東海では、早ければこの工事が終わる3年後にも、リニアモーターカーの試乗を一般の人に有料で始める方針を明らかにしました。試乗はテストの合間の時間を利用して行い、開業後に予定している運転速度の時速500キロの走行も体験できる見通しだということです。記者会見したJR東海の山田佳臣社長は「できるだけたくさんのお客さんに乗っていただき、リニアモーターカーのよさを知ってもらいたい」と話しています。時速500キロを是非体感してみたいですね。

2010年11月25日木曜日

テイキョウサット

帝京大理工学部(栃木県宇都宮市)の学生たちによるサークル「宇宙システム研究会」が設計した人工衛星「テイキョウサット」が、20日に静岡市で開かれた「衛星設計コンテスト」で日本機械学会賞を受賞した。今後もさらに完成度を高め、実際の打ち上げを目指す。
コンテストは、宇宙産業での人材育成を目的に宇宙航空研究開発機構(JAXA)や関連学会が主催し、1993年に始まった。大学院や大学、専門学校の学生が人工衛星の設計を競い、優秀作品は実際に宇宙に打ち上げられたこともある。
帝京大の宇宙システム研究会は航空宇宙工学科の学生や大学院生ら約20人でチームを作り、「微生物の観察」をテーマに人工衛星を設計。大学や高専など17校が応募した「アイデア部門」に参加した。最終選考に残ったのは帝京大を含め、防衛大、東京工業大、鳥羽商船高専の4校。部門の最優秀賞に当たるアイデア大賞は「該当者なし」だったが、衛星の構造や着眼点が評価されて主催者賞の一つ日本機械学会賞を受賞した。
「テイキョウサット」は30センチ角の立方体をした小型衛星で、重さは約20キロになる予定だ。微生物の粘菌をアルミ合金製の容器に入れ、無重力状態や宇宙での放射線がどのように影響するかをデジタルカメラで観測する計画だ。
主に物理学などが専門の学生たちにとって、微生物や構造設計、放射線は専門外。勉強のために学内外の研究室を訪ね回ってノウハウを学んだという。また、合金の専用容器はさくら市内の金属加工メーカー「湯原製作所」が無料で引き受けた。同社は航空宇宙分野への進出を目指しているといい、「宇宙産業のノウハウを学ぶためにも、できるかぎり協力したい」と前向きだ。
顧問の久保田教授は「人工衛星の設計は総合的な科学。他の研究者や地元の企業の協力が必要」と話す。
今後の課題は、評価されたアイデアをもとに実物の人工衛星を作り上げることだ。来年のコンテストでは、より具体的な実現性を審査される「設計部門」に参加する予定だ。 是非地元の企業とも連携しながら衛星を具体的に打ち上げる所まで持っていって欲しいですね。

短距離2冠達成

広州アジア大会は第14日の25日、当地の奥体スタジアムで陸上女子二百メートル決勝が行われ、日本記録保持者の福島千里(22)=北海道ハイテクAC=が、23秒62で初優勝し、22日の百メートルと合わせて、日本女子初の百、二百メートルの短距離2冠を達成した。海外勢を含めると3人目。二百メートルの日本女子の優勝は、82年ニューデリー大会で二百、四百メートルの2冠に輝いた磯崎公美以来6人目。リレーでも金メダルを獲得して短距離三冠を達成して欲しいですね。

珪藻土ともみ殻から高純度のシリコンを作製

秋田大は、食品ろ過に使用した後の珪藻土(けいそうど)ともみ殻から高純度のシリコン(金属シリコン)の作製に成功したと発表した。金属シリコンは主に半導体や太陽電池の原料として使われ、現在は大半を中国からの輸入に依存している。国内でも豊富にある廃棄物を組み合わせて低コストでの量産を目指す。
研究に携わった同大の村上英樹講師によると、従来の珪石とコークスを使う作製法は大量の電力を必要とし、国内消費のほぼ全量が輸入で、このうち90%は中国から。近年は価格が高騰している。
珪藻土は藻の一種である珪藻の殻の化石が堆積(たいせき)したもので、主成分は二酸化珪素。高い吸着性、保水性、保温性などが特徴で、ビール工場などではろ過剤として使われている。
大学は産業廃棄物として捨てられていた使用済み珪藻土を引き取り、コークスに代わる材料としてもみ殻を使用。互いに反応しやすい性質があり、消費電力を抑えながら純度99%以上の金属シリコンを作製することに成功した。半導体に使うにはさらに高い純度が求められるが、太陽電池やポリエチレンなど石油系高分子材料代替品の原料として精製するには十分だという。
村上講師の説明では、廃棄物同士で原料費が低いため、現在の夜間電力料金であれば輸入価格の半額程度で生産できる見通し。「後は運搬費と人件費をいかに抑えられるか。11年度中にコストを見定め、ぜひ事業化していきたい」と話している。廃棄物同士からシリコンが作製できるとは画期的ですね。是非事業化して生産して欲しいですね。

2010年11月24日水曜日

微生物でレアアースを回収、精製する技術

ハイテク製品や光ファイバーなどに欠かせないレアアース(希土類)が大腸菌など身近な微生物の細胞の表面で濃縮されることを、広島大などのチームが見つけ、17日に発表した。中国からの輸入に頼るレアアースを回収、精製する技術として期待される。成果は米科学誌に掲載された。
広島大の高橋嘉夫教授(環境化学)らは大腸菌や桿(かん)菌など6種類の微生物を、レアアースが溶けた液に入れた。すると、微生物の細胞の表面にレアアースが集まり、濃縮されることがわかった。
15種類のレアアースで実験し、いずれも溶液そのものの濃度より1万倍以上も濃縮されることを確かめた。特にツリウム、イッテルビウム、ルテチウムでは濃縮率が10万倍を超えた。金属イオンの回収に広く使われる「陽イオン交換樹脂」より濃縮の効率は10〜100倍も良いという。
濃縮される仕組みを調べるため、大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県佐用町)で微生物にX線を当てて細部を観察したら、細胞表面の細胞壁にある「リン酸基」にレアアースが結びついていた。
レアアースが結合した微生物を酸にさらせば、レアアースが酸に溶けて回収できる。また、濃縮率の違いを利用すれば、複数の種類のレアアースが混在した溶液から、狙った種類だけを分離・精製するのにも使えるという。
ただ、微生物は生き物なので、繰り返し使えないのが弱点。「レアアースがくっつく部分を人工的につくれれば実用化に近づく」と高橋さん。
ツリウムは光ファイバー、イッテルビウムはガラス着色剤やレーザー、ルテチウムは放射線源(ベータ線源)などに使われる。レアアースは中国が世界の生産の97%を占めている。是非日本国内で回収から精製の流れが出来上がっていく事を期待します。

夢は大きければ大きいほどいい

ノーベル化学賞受賞が決まった米パデュー大特別教授の根岸英一さん(75)が21日、東京都内で講演し、「一人の人間がノーベル賞を受賞できる確率は1千万分の1。宝くじに当たるような数字だが、考え方次第で近づける」と若い世代に奮起を促した。
一般向けの講演は受賞決定後初めて。「夢は大きければ大きいほどいい。自分が好きなもので向いていることが何なのかを客観的にみきわめることが大切だ」などと熱弁をふるった。授賞式があるスウェーデンに12月4日出発する予定。若者を刺激する講演をどんどんして欲しいですね。そして日本を元気にして欲しいです。

バルザン賞

優れた業績を残した研究者らを表彰する「バルザン賞」の授与式が、ローマの大統領宮殿で行われ、さまざまな組織や臓器に変化するiPS(人工多能性幹)細胞を開発した京都大学の山中伸弥教授(48)ら4氏に同賞が授与された。賞金は各100万スイスフラン(約8400万円)。
山中教授は、再生医療への応用が期待されるiPS細胞の開発で医学全般に貢献したと評価された。
山中教授は「今後の研究の励みになる。科学としてはブレークスルーしたが、実用面では途中段階だ。多くの患者が待っている。今後も研究をしっかり進めていきたい」と話した。
同賞は、イタリアの新聞記者を記念して1956年に設立されたバルザン財団(本部・イタリア、スイス)が、自然科学と人文科学の研究者計4人に毎年、授与。人道・平和に貢献した人には数年おきに贈られている。 受賞を励みとして実用化に向けて更なる研究を進めて欲しいですね。

川口淳一郎教授

東京証券取引所は24日、12月30日の今年最後の株取引「大納会」に、小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトを率いた宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授をゲストに招くと発表した。川口教授は1年の取引を締めくくる鐘を鳴らす。
東証は毎年、その年に活躍した人物を大納会に招待している。今年は「日本の科学技術の高さを世界に示した」として、川口教授に白羽の矢を立てた。様々な困難を克服しイトカワ由来の微粒子を地球に持ち帰った「はやぶさ」にあやかって様々な困難を克服して大きく実績をあげる事の出来る一年となる事を祈るばかりですね。

2010年11月23日火曜日

中高年が博士号取得を目指して学んでいる!!

福島大学で、中高年が博士号取得を目指して学んでいる。今年度から新設された同大初めての博士課程で学ぶ人たちで、在籍する11人のうち、60歳代が3人、50歳代が2人おり、4月時点での平均年齢は45・5歳。「第2の人生」の目標として博士号取得を目指そうと、人気が集まったようだ。大学側は「予想以上に幅広い年代が集まった」と驚きながらも、社会人として経験を積んだ院生による研究の成果に期待を寄せている。
今月初旬、共生システム理工学研究科博士後期課程に入った11人のうち、50〜60歳代の院生4人が、サプライチェーンマネジメント研究室のゼミで討論していた。全員が銀行やメーカーなどのOBもしくは現役の社会人。トヨタの生産方式というこの日の研究課題に対し、「前の会社では、小集団を作って生産活動を高めていた」「日本では人間関係が生産効率に影響を与えることが多い」など、自らの経験を基にした意見を活発に交わした。星野教授は「受け身になりがちな若い学生に比べ、学習意欲が高く、現場の経験を踏まえた議論ができる。教える側も大きな刺激を受ける」と目を細める。
いわき市平の鈴木さんも会社を辞めて博士号取得を目指す1人だ。東京の大学を卒業後、出身地のいわき市で外資系の化学・医薬品メーカーに勤務。顔料の生産管理に携わってきたが、「会社の外で何が起きているかを知りたい」と、2005年4月に福島大大学院地域政策科学研究科に入学し、会社員との二足のわらじをはいた。
入学式では「長男と同年代の学生に囲まれて恥ずかしかった」が、過疎の進む自治体を訪ねる授業や、進路を相談してくる同級生と話すことは楽しかったという。片道2時間の大学へはフレックスタイム制度の利用や土日曜を使って通った。
研究では、いわき市の100以上の企業にアンケートし、CSR(企業の社会的責任)について調査。もっと研究を続けたいと、昨年6月に退社した後、「どうせなら博士号を」と考え、今年4月に入学した。
現在の研究テーマは、CSRに環境経済学を組み合わせ、ビジネスモデルとして理想のCSRを提案すること。来年の4月までに論文1本を書き上げることを当面の目標とし、参考論文を読む日々を送る。鈴木さんは「子供の頃は勉強嫌いだったのに、この年齢になって新たな自分を発見した。これからも新しいことを学び続けていきたい」と意気込む。
同大総務課によると、同大の学部、修士課程に入学する50歳以上の学生の数は1996〜2000年の5年間で11人だったのに対し、01〜05年は53人、06〜10年は78人と増加傾向にある。中村民雄副学長はこの理由について、「高度経済成長を支えた人たちの勤勉さが、学問を突き詰めるという研究の方向性と合致したのではないか。その延長として博士課程でも高齢の人たちが多く入学したと考えられる」と指摘。その上で「多様な人がいることで大学内で切磋琢磨が出来る。制度もより良いものに改善していきたい」と話している。
ガンバレ中高年!!と言ったところですね。是非団塊の世代を中心に中高年世代がもうひと頑張りして日本を元気にして欲しいですね。

水素を吸収し貯蔵できるナノサイズの合金を開発

京都大学の北川宏教授や九州大学などの研究チームは、水素を吸収し貯蔵できるナノサイズの合金を開発した。ロジウムと銀を原子レベルまで細かくし混ぜることで、水素吸蔵材料として利用されているパラジウムのおよそ半分の量の水素を吸蔵する合金を作れた。開発した手法を応用して、資源確保が課題とされるレアメタルのパラジウムを使わずに、燃料電池用の水素吸蔵材料をつくる研究の進展が期待できる。
ロジウムと銀はどちらも水素を吸わない物質。水素を吸わない物質を合金にし、水素を吸収できる物質を作った例は初めてだという。パラジウム原子に比べると、ロジウム原子は電子と陽子が1個ずつ少なく、銀原子は電子と陽子が1個ずつ多い構造を持つ。
北川教授らはロジウムと銀を1対1で混ぜ合わせれば、パラジウムに似た性質を持つ物質を作れるのではないかと予測した。是非レアメタルに頼らない効率の良い水素吸蔵材料を実用化して欲しいですね。

老人性難聴の仕組みの一端を明らか

東京大学と米ウィスコンシン大学の研究チームはマウスの実験で、高齢者の多くが発症する老人性難聴の仕組みの一端を明らかにした。摂取カロリーと、細胞の寿命にかかわる遺伝子の働きが関係していた。カロリーを制限するとこの遺伝子の働きが活発になり、病気につながる細胞の損傷を防げるという。
東大の田之倉優教授らの成果。米科学誌セル(電子版)に19日掲載される。老人性難聴は加齢とともに音の感知に関連した細胞が死滅するのが原因。そこで、田之倉教授らは細胞の寿命にかかわるSirt3という遺伝子に注目した。
この遺伝子を持たないようにしたマウスを、カロリー制限して人間の中年に相当する年齢まで育てると難聴になった。遺伝子操作していないマウスもカロリー制限をしないと多くが難聴になったが、制限をすれば難聴にならなかったという。
難聴マウスの内耳の細胞は活性酸素によって傷害を受けていた。Sirt3遺伝子の働きが弱まるために発生する活性酸素が、細胞を傷つけたと考えられるという。同遺伝子は人間にもある。遺伝子の働きを強める薬剤が見つかれば治療に使える可能性がある。補聴器が必要無くなれば良いですね。是非研究を進めて欲しいですね。

iPS細胞から効率よく血小板を作製

ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から効率よく血小板を作製し、マウスの実験で止血効果があることを確認したと、東京大医科学研究所の江藤浩之特任准教授(幹細胞生物学)らが22日付米科学誌に発表した。
江藤さんは「血小板には細胞核がなく、輸血する前に放射線を照射したりフィルターを通すので、iPS細胞を臨床応用する場合に懸念されている腫瘍化の危険性がない」と話している。
現在、輸血に使う血小板は献血に頼っているが、将来的には供給源としてiPS細胞の利用が期待できると強調している。
江藤さんらはヒトの皮膚の線維芽細胞からiPS細胞を作製。数種類の血液細胞増殖因子や栄養細胞を組み合わせて培養し、血小板のもとになる巨核球を作製、血小板もできた。
iPS細胞から巨核球を効率よく作るには「cMyc」という遺伝子がよく働く必要があり、巨核球から血小板を作る際には逆に、この遺伝子が働かないようにすることが重要という。
作製した血小板を、レーザーを照射して血管を傷つけたマウスに輸血する実験で、傷ついた部分で血栓ができ、止血効果を確かめた。輸血に使う血小板に利用できるようになる事を期待したいですね。

全行程約500キロを走り抜く!

パナソニックの乾電池形充電池「EVOLTA(エボルタ)」を動力源に、1日1回の充電で「東海道五十三次」の走破に挑戦していた小型ロボットが22日、ゴールの京都・三条大橋に到着し、全行程約500キロを走り抜いた。
大八車を引いた高さ約20センチのロボットは計12本の単3充電池を積み、9月23日に東京・日本橋を出発。スタッフが赤外線で誘導し、人が歩く程度の速さで1日に10〜20キロずつ進んだ。箱根の急坂などの難所をクリアし、約300人が待つゴール地点に姿を見せると大きな歓声があがった。
別の小型ロボットは08年に米国グランドキャニオンの「登頂」、09年には仏ルマン24時間耐久レースに挑戦して成功した。製作を担当したロボットクリエイターの高橋智隆さんは「無事に走り切れて安心した。僕もビールで充電します」。
完走できて良かったですね。ロボットの性能とEVOLTA(エボルタ)の良さがあっての完走なんでしょうね。

44年ぶりの金メダル

アジア大会第11日(22日、中国・広州)陸上女子100メートルで福島千里(22)=北海道ハイテクAC=が11秒33で優勝し、同種目の日本勢では1966年バンコク大会の佐藤美保以来、11大会ぶりの金メダルを獲得した。今大会の陸上で金メダル第1号。
勝利を確信できないまま、興奮のるつぼにいた。優勝を知ったのは、スタンドから大きな日の丸が投げ込まれたとき。国旗を広げ肩にかけると、ようやく柔らかな笑みが顔中に広がった。
「走っているときは必死でした。(勝ったのは)私じゃないかと思っていたからホントに勝ててよかった。優勝できて、ホントにホントにうれしいです」。超天然系の口調も、この日は興奮で少し早口になった。
武器のスタートダッシュがこの日は5番目と遅れた。50メートル過ぎでようやく2番手に上がると、34歳の前回女王フビエワ(ウズベキスタン)をゴール前で差し切った。わずか0・01秒差の金メダル。追い上げる珍しい展開にも「自分の走りができていたら120%よかったかもしれないけど、優勝できたからそこは目をつぶって」と笑った。
一見、“女の子走り”のような独特な走法。小学生時代にスピードスケートで鍛えた下半身の強さと、頭を上下にぶらさない安定した走りが、好記録を生んでいる。今季は1秒間に4・7歩を刻む高速ピッチを落とさずストライドを伸ばすことを課題に筋力強化。上半身が分厚くなり体重は約2キロ増え、走りに力強さが加わった。大会直前には左足首を痛めたが、この日はテーピングを巻いて乗り切った。
「世界陸上やロンドン(五輪)に向けていいスタートがきれたかなと思う。いろんなレースを経験して、たくましくなっていきたい」。200メートル、400メートル継にも出場予定で、『短距離3冠』も射程内。広州でさらなる強さを身につけ、2年後の夢舞台への階段を上がる。44年ぶりの金メダル獲得おめでとうございます。短距離3冠を獲得して世界への階段を確実に登っていって下さい。

2010年11月22日月曜日

磯野靖子さん

第52次南極観測隊の一員として、名古屋大学太陽地球環境研究所研究員の磯野靖子さん(25)が参加し、約1年間オゾン層などを定点観測する。同大の女性越冬隊員は初めてで、24日の出発を前に磯野さんは「過酷な環境での生活になるが、きっちりと現地のデータを集めてきたい」と力強く語った。
磯野さんは山口県防府市出身で、高校時代にテレビでオーロラを見たことをきっかけに南極に興味を持った。山口大で物理学や天文学を学んだ後、水野亮教授の研究室に加わった。研究室では太陽の活動がどの程度、オゾン層の破壊に影響しているのかを研究してきた。自ら国内外の電波望遠鏡を回って天体を観測してきた積極性を買われ、今回隊員に抜てきされた。
地球を取り巻く磁場の関係で太陽光線を直接受ける南極は、光線が地球環境に与える影響を調べるのに最適だという。磯野さんらは、同大が技術協力した大気の観測機器を使い、オゾンの分子量が季節や高度によってどのように変化するのか詳細なデータを集める。磯野さんは「温暖化など環境問題を解決する上でヒントになる」と話している。
水野教授も観測隊員として参加。2人は24日に出国しオーストラリアで、一足先に出港した南極観測船「しらせ」に合流する。水野教授は来年3月に、磯野さんは2012年3月にそれぞれ帰還する。是非過酷な生活環境でしょうが頑張ってデータ収集にあたってください。

愛の言葉を飛び交わせ日本を元気にしましょう!!

「いい夫婦の日」(11月22日)を控えた21日、伊勢市二見町江の二見興玉神社で、夫婦円満の象徴の夫婦岩(めおといわ)に向かって愛の言葉を叫ぶ「夫婦の町の中心で愛を叫ぶ(めおチュー)」があった。
市民有志でつくる日本愛妻家協会伊勢支部が「夫婦の町・二見」をPRしようと、昨年に続いて開いた。
12人が参加。1人ずつ夫婦岩の前に立ち、「体が燃え尽きるまで愛することを誓います」「毎日ご飯を作ってくれてありがとう」などと、口元に手をあてて絶叫した。
響波(ひびきなみ)清美さん=桑名市矢田=は、夫に寄り添われて登場。おなかの中の赤ちゃんに向けて「大好きな夫との間にできた待望の赤ちゃん。来月あなたに会えるのを楽しみにしているから、元気に生まれてきてね」と叫ぶと、周囲の見物人から拍手が送られた。社会の要は家庭です。家庭の要は夫婦です。今夜思い切ってあなたから奥さんに「愛」伝えたら如何でしょう。それによって良い夫婦がより良くなり家庭が良くなり社会が良くなるように感じます。今夜全国の家庭で愛の言葉を飛び交わせ日本を元気にしましょう!!

稲村和美氏

兵庫県尼崎市長選は21日投開票され、新人の前県議・稲村和美氏(38)(無所属)が初当選した。
女性市長としては全国22人目で、41歳で当選した伊東香織・岡山県倉敷市長(44)を抜いて、5歳の女の子を育てる全国最年少の「ママ市長」となる。尼崎市は全国で初めて現職の白井文氏(50)から2代連続で女性が市長を務める。
当選を決めた稲村氏は「白井市政8年間が評価された結果。改革をもう一歩前に進めたい」と述べた。
選挙戦は専従スタッフが4人だけ。白井氏の後継候補として「今度も女性市長」をスローガンに掲げ、震災ボランティア仲間や、保育所に通う長女(5)の友だちの母親、近畿の市民派議員らが、選挙はがきの発送から選挙カーの運転まで手伝い、選挙活動を担った。
神戸大大学院法学研究科修了。1995年、阪神大震災を経験、被災者の救援活動に汗を流した。全国から集まった学生ボランティアらのリーダー役を務め、同年5月には学内にボランティアセンターを設立。被災者の生活再建が取り残される現実に「税金の使い道が間違っている」と憤り、尼崎市議が主宰する勉強会に参加したことが尼崎との出会いになり、政治家を志すきっかけになった。
母親が保育所への送迎をしたり、夫が激励のために長女を事務所に連れてきたりと、家族も選挙をサポート。「ママ市長」になることについて、稲村氏は「仕事もしっかり向き合い、子どもとも向き合って、全力をかけて両立をがんばりたい」と話した。女性の時代と言われますから女性が政治に参加する事は良い事だと思いますが、まずはお手並み拝見といった所でしょうかね。頑張って下さい!

ガンバレ大学4年生!!

氷河期再来の就職戦線で、中小企業への就職を目指す学生が増えている。大手の門戸が狭まっていることが大きいが、希望する仕事との相性を見極め、積極的に中小を選ぶ学生も。背景には、就活サイトで大量の学生から応募を受け付けて、流れ作業のように進んでいく大手の選考への疑問があるようだ。
早稲田大政治経済学部四年、岩城さんが就活を始めたのは「よさこい」の踊りのサークルを引退した昨年11月。マスコミ、金融などの説明会を回った。だが、質問時間が短く、仕事をイメージできなかった。今春、大手損保と地銀二行から内定を得たものの、違和感は残ったままだった。
もう一度「好きなこと」を見つめ直した。そして出た答えが「天体観測」。子供のころのぞいた望遠鏡のメーカー「ビクセン」(埼玉県所沢市、正社員57人)への就職を目指すことにした。キャンプで見た流星群や、天体望遠鏡でのぞいたクレーターに感動。大学で天文同好会にも入った。
ビクセンは天体望遠鏡のシェアが国内一。独自の技術や学校への天文普及活動で、政府の「元気なモノ作り中小企業300社」にも選ばれている。だが、就活サイトに採用情報を載せていなかった。
そこで直接、メールで思いを伝えた。社長と一対一の説明会と面接があり、6月に内定した。「中小企業は、社長と合うかどうかが大事。選考は大変だが、会社のビジョンの説明など大手にできない丁寧なケアをしてきた」と、新妻社長は狙いを話す。
岩城さんはサークルでイベントを企画した経験を生かし「人を集める仕事をしたい」とアピール。詳しい仕事内容を尋ねた。「創業60年の歴史があり、安定性もある。納得いくまで話しこみ、質問もできました」
中小企業志向は、就活を始めたばかりの2012年卒業予定の学生にも。都内の私大3年生の女性は「日本経済は(企業数の大半を占める)中小企業で成り立っている。目を向けたほうが、興味ある仕事が見つかる」と理由を話す。
この夏、従業員100人ほどの印刷会社のインターンシップ(就業体験)に参加。インターネットや大学の説明会で、就活サイトにない会社も探す。給与や福利厚生を理由に大手を目指す学生は多いが、「それだけで決めると続かない。本当に自分が楽しめるかどうかが大事」と思いを語った。
就職が未だ決まらない来春卒業の大学生がかなりいるとニュース報道もありましたが元気にもの作りを進めている優良な中小の企業もまだたくさんあるように感じます。是非夢と希望を持って自分に合った中小企業を見つけて。その企業を大きくしていったら良いんじゃないでしょうかね。ガンバレ大学4年生!!

日本IBM科学賞

日本アイ・ビー・エムは、優れた基礎研究活動で次世代のイノベーションを支える国内の若手研究者に贈る、「日本IBM科学賞」の今年の受賞者4人を決定した。
受賞者は、物理分野が木村剛(つよし)・大阪大大学院基礎工学研究科教授、化学分野が上垣外正己(かみがいと・まさみ)・名古屋大大学院工学研究科化学・生物工学専攻教授、コンピューター・サイエンス分野が林正人(まさひと)・東北大大学院情報科学研究科准教授、エレクトロニクス分野が平山秀樹・理化学研究所テラヘルツ量子素子研究チームリーダー。
授賞式は、29日に東京都中央区の日本アイ・ビー・エム本社で行われ、それぞれ賞金300万円と賞状、記念メダルが贈られる。日本や世界を刺激する革新的な仕事を是非大きく展開していって欲しいですね。

2010年11月21日日曜日

神戸ロボット工房

「鉄人28号」の巨大モニュメントで知られる神戸市長田区に、市が推進するロボット開発拠点「神戸ロボット工房」が19日、オープンした。災害時のレスキューロボットを開発する「NPO法人国際レスキューシステム研究機構(IRS)」の研究拠点などが入居し、活動を始めた。
阪神大震災で大きな被害を受けた同区では、再開発後の地域活性化のシンボルとして昨年10月に原寸大の鉄人28号が完成するなど、ロボット産業を中心とした地域活性化を進めている。
工房は、昭和レトロ建築の小学校校舎の有効活用のため、神戸市が同日開所した地域人材支援センターに入居。今後、ロボット開発に挑む市内の中小企業の支援なども手がける予定。
センターの開所記念式典では神戸市の矢田立郎市長は「最先端のロボット技術が歴史ある施設に集まった。地域と連携しながら活用したい」とあいさつした。ロボット産業による地域活性化が確実にすすんでいくと良いですね。

安藤美姫、逆転して2連覇

フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦のロシア杯最終日は20日、モスクワで行われ、女子はショートプログラム(SP)5位の安藤美姫(トヨタ自動車)がほぼミスなしの演技でフリー1位の120.47点を稼ぎ、合計174.47点で逆転して2連覇。今季GP2連勝、通算5勝目をマークした。
SP首位の鈴木明子(邦和スポーツランド)はフリー2位の合計172.74点で2位。2人はGPの上位6人によるファイナル(12月・北京)進出を決めた。
安藤さん今期調子が良さそうですね。ファイナルは日本勢同士の優勝争いが展開しそうですね。

TSUBAME2.0

米バージニア工科大学が集計したスーパーコンピューターの省エネ性能ランキング「グリーン500」で、東京工業大学のスパコン「TSUBAME2.0」が世界2位となった。日本のスパコンは10位内に3つがランクイン。演算性能の高さでは中国などに抜かれたが、省エネ技術で日本勢の強さを示した。
グリーン500は消費電力当たりの演算能力の高さを競う。1位は米IBM製のスパコンだが、同機種は試作機の扱いで、実際に運用しているスパコンの中では東工大のTSUBAMEが1位。消費電力を抑えやすい画像処理チップ(GPU)を採用したほか、冷却機構を工夫するなどして省エネ性能を高めた。
日本勢では、次世代スパコン「京(けい)」の試作機が4位、国立環境研究所のスパコンが10位に入った。この部門でも世界一を目指して欲しいですね。

欽ちゃん名誉局長に就任

タレントの萩本欽一(69)が19日、三重テレビ放送の報道制作局などの名誉局長に就任することが決まり、津市の本社で会見。「もう一度テレビをつくりたいという自分の夢物語がかなった。地方からすてきな番組を全国に放送し、日本中を元気にしたい」と抱負。07年に自身が率いる茨城ゴールデンゴールズが三重で試合をして以来、同局と親交を深め、三重県の観光大使も務めている。就任は12月1日付。是非日本を元気にする番組を三重から発信して欲しいですね。

「あかつき」が来月7日に金星に到着

宇宙航空研究開発機構は18日、日本初の金星探査機「あかつき」が来月7日に金星に到着し、観測に必要な周回軌道に入ると発表した。
5月21日の打ち上げから半年余りを経て、約5億キロ・メートルの旅路の正念場を迎える。
計画では7日午前、あかつきの軌道制御エンジンを噴射し、飛行速度を毎秒35キロに減速することで周回軌道に投入する。
あかつきとの通信は、片道215秒もかかる上、金星の影に入る影響で、一時途絶する見通しのため、事前に操作命令を送信し、あかつきが自動で実行する。投入の成否は同日午後9時頃に判明する。
あかつきは、最終的に金星から近い場所で約550キロ、遠い場所で約8万キロの軌道を周回する。赤外線などを使って、雲の動きや大気の成分を調べ、謎の暴風「スーパーローテーション(超回転)」の解明に挑む。
もうすぐ金星に到着するんですね。日本の技術も凄いものですね。無事周回軌道に乗る事を期待したいですね。

反水素原子を瓶の中に閉じこめる?!

日本の理化学研究所など8か国の国際研究チームは、宇宙創成の際にできたとされる「反物質」の一種、反水素原子を瓶の中に閉じこめることに初めて成功した。
18日の英科学誌「ネイチャー」電子版に発表する。
研究チームは、欧州合同原子核研究機関(CERN)の装置を活用。加速器で作った反陽子と陽電子を特殊な瓶に入れて、磁場の中に閉じこめ、電気的な力でゆっくりかきまぜることで反陽子と陽電子1個ずつを結びつけ、反水素原子を生成。余った反陽子と陽電子を取り除き、反水素原子だけを瓶の中に封じ込めた。実験後の計測では、計38個の反水素原子が0・2秒間存在したことを確認した。
反物質は、ダン・ブラウンの小説「天使と悪魔」で、ごく微量でも大規模な爆発を起こす爆弾の材料として登場するが、今回の手法では短時間に消滅してしまい、爆弾に使える量をためるのは不可能という。小説の中での内容が現実化される時代になって来ているんですね。驚きでもありますね。

カムイ

札幌市のNPO法人「北海道宇宙科学技術創成センター」が開発を進めている小型ロケット「カムイ」(全長2・85メートル、重量16キロ)の打ち上げ実験が20日、北海道美唄市の工業団地で行われた。燃料に愛知県安城市の商工会議所が作ったペットボトル再生材を使用、実験は成功した。
カムイは燃料に火薬を使わず、固体燃料と液体酸素を用いたハイブリッドロケットで、安全で低コストなのが特徴。同センターや北海道大、地元企業などの共同開発で、2002年から打ち上げ実験を行っている。
今回は固体燃料に、ペットボトルのふた約500個で作ったポリプロピレンを使用。安城市の子どもらが集めたものを選別し、削って作った。ロケットは計画通り高度約200メートルまで一気に上昇した。安城商工会議所は「自分たちが集めたフタがロケットの燃料になって、空を飛んだことを多くの子どもたちに知ってもらい、大きい夢を持ってほしい」としている。小型ロケットの目指す目標が分かりませんが再生材を利用しての打ち上げを様々な面から検証して実用化に向けて更なる研究を進めて欲しいですね。そして子供たちの夢を宇宙に届けて欲しいですね。

2010年11月19日金曜日

萩原麻未さん

若手演奏家の登竜門となるジュネーブ国際音楽コンクールのピアノ部門最終審査が18日行われ、萩原麻未さん(23)=広島市安佐南区=が優勝した。同部門で日本人が優勝したのは初めて。
萩原さんは最終審査でラベルのピアノ協奏曲を披露。「優勝するとは思わなかったので信じられない」と笑顔で喜びを語った。
萩原さんは5歳からピアノを習い始め、2000年に13歳でイタリア・パルマドーロ国際コンクールで優勝。今年、パリ国立高等音楽院修士課程を首席で卒業し、現在はパリを拠点に活動している。
ジュネーブ国際音楽コンクールは1939年発足。楽器演奏や声楽、指揮などクラシック音楽の幅広い部門を審査することで知られる。ピアノ部門ではアルゼンチン出身の世界的ピアニスト、マルタ・アルゲリッチが57年に優勝している。
本当におめでとうございます。世界的なピアニストとして更なる活躍を期待したいですね。 

2010年11月18日木曜日

日本一のジャンボこけし

日本一のジャンボこけしが17日、黒石市袋の津軽こけし館で一般公開された。東北新幹線全線開業を控え、07年売却の純金銀こけしに代わり、観光客を呼び込む新たな「スター」として、黒石温泉郷など地元が期待している。
ジャンボこけしの制作は7月から作業が始まり、地元園児や小学生らも絵付けなどに参加。高さ約4・21メートル、最大直径約1・5メートル、重量は約1・6トンもある。03年完成の高さ約2メートルの「日本一木地だるま」と並んで、エントランスホールに展示された。安全祈願の後、鳴海広道市長らが、こけし胴部の「だるま絵」に金色の塗料で目を入れた。
製作実行委員会の佐藤会長は「こけし館の存在感が増すことを期待する」と語った。本当の「スター」になると良いですね。

無形文化遺産に結城紬が登録

ケニア・ナイロビで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会で16日、無形文化遺産に結城紬(つむぎ)が登録され、生産者や関係者からは喜びの声が上がった。地元には登録決定を知らせる垂れ幕も登場。産地活性化にもつながると期待がふくらむ。
結城紬は、結城市と栃木県小山市を産地とし江戸時代初期には名称が確認される歴史の古い絹織物だ。今回、「組踊(くみおどり)」(沖縄県)とともに登録され、日本からの登録は18件となり、茨城県内では昨年登録された「日立風流物(ふうりゅうもの)」に次いで2件目。
県教委文化課によると、登録で直接、国などからの補助につながることはないが、国内外の認知度が上がってPRがしやすくなり、地域活性化にもつながると期待される。
橋本昌知事は「県の伝統産業、結城紬が国際的に認められた。知名度も上がるので、産地もこれをきっかけに元気を出し、地域振興につなげていただきたい」と話した。結城市では17日、JR結城駅北口と市役所大町分庁舎に垂れ幕が掲げられ、市民に登録決定をアピール。同市は昨年から着物で市内散策を楽しんでもらうイベント「きものday結城」を開催、約200人が参加したという。
小西栄造市長は「世界に認められ、うれしいかぎり。ライフスタイルの変化で和服を着る人が減り、和装の振興が課題。結城紬を後世に伝えることは行政の責務と思っている」とコメント。県本場結城紬織物協同組合の外山好夫組合長は「生産者にとって何よりの励み。責任の重みを感じ、後継者への伝承が重要という思いをますます強くした」と話した。絹織物が無形文化遺産に登録された事は良い事ですね。地域の活性化に一役買って欲しいですね。

KAN‐FULL BLOG

政府は17日、菅政権の政策課題などを紹介するインターネットサイト「KAN‐FULL BLOG」を開設した。菅直人首相が動画で語りかける「KAN‐FULL TV」、政策解説の「一歩一歩」、秘書官らがつづる「官邸雑記帳」で構成。動画は毎週更新し、サイトに新たな内容を掲載したことを伝えるメールマガジンも発行する。
17日夜の「KAN‐FULL TV」では、先に横浜市で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を報告。各国との首脳会談の様子や、首相の記者会見が動画で紹介された。
小泉内閣以降の歴代内閣はメルマガなどネット上の広報に力を入れたが、菅内閣で途絶えた。内閣支持率急落を受け、首相周辺が新たな広報を検討。「KAN‐FULL」(カンフル)の名称には「日本が元気になるカンフル剤」、「菅首相がフル回転する」などの意味を込めたという。ブログで元気になるほど簡単なものではないでしょうがね。関心のある方はブログをのぞいてみて下さい。
サイトはhttp://kanfullblog.kantei.go.jp/です。

小惑星イトカワの微粒子約1500個見つかる!

6月に地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の試料容器から、小惑星イトカワの微粒子約1500個が見つかったと、宇宙航空研究開発機構が16日、発表した。
粒子は大きさ0・001〜0・01ミリ・メートル前後で、電子顕微鏡で調べたところ、大半がイトカワの岩石と同じような成分で出来ていることが分かった。月より遠い天体の表面から試料を持ち帰ることに成功したのは、人類史上初の快挙となる。太陽系の成り立ちをひもとく重要な成果として、世界中から注目されている。
はやぶさは2003年に打ち上げられ、05年11月、約3億キロ・メートル離れたイトカワに着陸。離陸直後、燃料が漏れ、7週間にわたって通信が途絶した。しかし、故障した機体を研究者らが巧みに遠隔操作し、今年6月、地球帰還を果たした。イトカワの試料を収めた容器も回収された。
容器には、イトカワの砂を採取する計画だった。採取は、装置が作動せず失敗したが、宇宙機構は「着陸の衝撃で舞い上がった微粒子が容器に入り込んだはずだ」と期待。試料容器内を特殊なへらでかき取り、へらに付着した微粒子を顕微鏡などで分析していた。
その結果、約1500個の微粒子は、大半がかんらん石や輝石などの鉱物で、鉄の含有量が非常に多いことがわかった。はやぶさは、イトカワを周囲から詳しく観測しており、その時のデータと比較したところ、鉱物の成分がほぼ同じだった。隕石(いんせき)分析の専門家らを加えて会議を開き、「微粒子はイトカワのもの」と結論した。
一部の粒子からは、地球にない結晶構造の物質も見つかった。小惑星の物質は、地球上と違い、太陽系が誕生したころの様子をとどめる。容器内には、まだ多くの粒子が残っているとみられる。宇宙機構は分析を進め、小惑星がどうやって出来たのか、初期の太陽系はどのような物質で出来ていたのかなどの謎に挑む。
是非様々な謎の解明にイトカワ由来の粒子が役立つと良いですね。

地球シミュレータ

海洋研究開発機構のスーパーコンピューター「地球シミュレータ」が、気象や気候変動の分野に使われる計算手法で世界一になった。
同機構が17日発表した。単純な計算を解くランキング「TOP500」では中国のスパコンが初めて1位を獲得し日本は最高で4位だったが、複雑な計算では世界一を奪還した形だ。
「地球シミュレータ」は2002年に「TOP500」で首位になったが、その後は海外勢におされ今年は54位だった。1位になったのは、「高速フーリエ変換」という計算の速さを競う国際ランキング。昨年3月に更新したシステムが1秒間に12兆回の計算をこなし、米オークリッジ国立研究所のスパコンの11兆回をおさえトップに輝いた。ともかく世界一というのは気持ちが良いですね。是非単純な計算のランキングでも中国を抜いて世界一になって欲しいですね。

2010年11月14日日曜日

32年ぶりのメダル獲得

バレーボールの女子世界選手権は14日、東京で決勝と3位決定戦が行われ、3位決定戦で日本は世界ランク2位のアメリカと対戦。セットカウント3−2で勝利し、1978年の銀メダル以来8大会ぶりのメダル獲得となった。
日本は第1セット、序盤は一進一退の攻防を繰り広げたが、後半にミスが重なり、流れに乗れず18−25で落とした。しかし、第2セットは持ち前のコンビバレー、粘るバレーを展開。序盤はリードを許したが、途中出場の石田瑞穂が流れを変え、エース木村沙織のスパイク、井上香織の移動攻撃など多彩なバレーで25−23で競り勝ち、セットカウントを1−1の振り出しに戻した。
第3セットを21−25で落とし、後がなくなった日本は、続く第4セットから荒木絵里香(26)を投入。序盤からリードを保ち、中盤では荒木、木村のスパイク、山口舞(27)のブロックなどが綺麗に決まり、アメリカを圧倒。25−19で取り、セットカウントを2−2とし、ファイナルセットへ持ち込んだ。
最終セット、アメリカのミスにも助けられ、15−8。セットカウント3−2でアメリカを破り、日本は3位で銅メダルとなり、78年の銀メダル以来、32年ぶりのメダル獲得となった。本当におめでとうございます。どの試合も紙一重の戦いでしたから精神的にも大きく成長した感じですね。是非金メダル目指してなおいっそう頑張って下さい。

宇宙工学に関する研究活動開始

宇宙航空研究開発機構は9日、宇宙飛行士の山崎直子さん(39)が12月初旬から、母校の東京大学で非常勤研究員として宇宙工学に関する研究活動を始めると発表した。
宇宙機構によると、小型衛星の開発で知られる東大大学院工学系研究科の中須賀真一教授の研究室に入る。休職扱いとなるが、語学や健康維持といった飛行士としての訓練は続ける。
記者会見した山崎さんは「14年ぶりの学生生活でわくわくしている。宇宙を利用する現場の人たちの意見も聞き、宇宙をもっと身近なものにしたい。わたしも、ゆくゆくは国際宇宙ステーション(ISS)の長期滞在を目指したい」と語った。宇宙に滞在した経験を生かして研究生活を出発して欲しいですね。そしてISS長期滞在を目指して語学と健康維持にも励んで欲しいですね。 

ウイルスのキャプシド(殻)の人工合成に成功

九州大と北九州市立大の研究グループは、医薬品開発やナノテクノロジーの研究などに使われるウイルスのキャプシド(殻)の人工合成に成功したことを明らかにした。天然のウイルスキャプシドは大量生産が難しかったが、今回の成功で医薬品開発に新たな道が開ける。
研究成果は、13日(日本時間)付でドイツの化学専門誌「アンゲバンテ・ヘミ国際版」のオンライン速報版に掲載された。
研究グループ代表の松浦和則・九大大学院工学研究院准教授(高分子化学)によると、天然の球状ウイルスのキャプシドは正二十面体の形をしたタンパク質の集合体で、複雑な形状のため人工的に生成するのは困難とされてきた。
しかし、研究グループでは、キャプシドが正十二面体の特殊な構造をもった「トマトブッシースタントウイルス」を使い、天然とほぼ同形のキャプシドの生成に成功。通常の環境で生産可能なことを確認した。
天然のウイルスキャプシドは大腸菌などを使って生成するため、大量生産しにくく、毒性の潜在も問題点とされてきた。松浦准教授は「今回の成功は、ナノテクや医学、薬学の分野に大きなインパクトを与えるだろう」と話している。
今回の人工合成の成功が医薬品開発に大きく寄与する事を期待したいですね。

大鹿ゼロ米

長野県の大鹿村観光協会は、「パワースポット」として評判になっている同村青木(磁場坂)の水田で栽培したコシヒカリ「大鹿ゼロ米」を限定販売する。村を訪れた人の「土産用に」と開発した。12日に東京で開かれる「南アルプスPRイベントin東京」でお披露目し、13日から村内の小売店や旅館などで販売する。
同村は、九州から関東までを走る日本最大の断層「中央構造線」上にあり、2つの地層がぶつかり合いエネルギーが凝縮した「ゼロ磁場地帯」として知られる。最近では同村と伊那市長谷境の分杭(ぶんぐい)峠をはじめ、磁場坂、同村北川の「北川露頭」が、ゼロ磁場と関連したパワースポットとして広まり、休日には多くの人が訪れている。
この人気に目を付けた観光協会が、磁場坂に水田を持つ村民にコシヒカリ200キロの生産を委託。ゼロ磁場の「土のエネルギーと水の力で育った米」として販売することにした。
今年は100箱(1箱2キロ入り)を限定販売し、価格は1箱1200円。評判が良ければ来年以降、販売量を増やすという。あくまでも土産用で、パッケージも村の観光を紹介した内容に仕上げている。
村で老舗旅館を経営する平瀬長安会長は「村の米はおいしいと宿泊客に人気で、お土産に買って帰る人も多い。科学的な根拠はないが、この米を食べて元気になってもらえれば」と話している。科学的な根拠があるともっと評判になるのかもしれませんが是非食べて元気を貰ってみたら如何でしょう。

「玉造温泉」の温泉水を利用した化粧品

サティス製薬は、島根県松江市と提携し、日本最古の美肌温泉とされる同市の「玉造温泉」の温泉水を利用した化粧品を製造、10月から販売されている。同製薬が、日本各地で化粧品原料となりうる100の素材を発見・製品化し、地域に貢献するという「ふるさと元気プロジェクト」の一環。
新製品は「姫ラボクリアゲル」(150ミリリットル、2400円)と「姫ラボエッセンスローション」(2200円)。クリアゲルは毛穴の汚れや角質を取り除き、エッセンスローションは温泉の保湿成分が肌に潤いやハリを与えるという。
松江市内の温泉街のほか、東京・日本橋の「島根館」で販売。「玉造美肌研究所 姫ラボ」のホームページ上からでも購入できる。
玉造温泉は、奈良時代初期に開かれた日本最古の歴史を持つ温泉。出雲風土記(733年)には「お肌もしっとりすべすべ」などの記述があり、古くから「神の湯」とも呼ばれて来た。
サティス製薬は「ふるさと元気プロジェクト」で地域活性化を応援するとして、各地の素材から化粧品原料を発見して開発、製品化することに乗り出しており、100種類を目指している。
これまでに約60種類を開発。埼玉県内の天然素材では、寄居町の「日本(やまと)酵母」、毛呂山町の「桂木のユズ」、本庄市の桐炭、日高市のクリの渋皮−などを化粧品原料として発見、製品化している。
同社は「今後も全国の地域活性化に貢献していきたい」と話している。是非地域を元気にして欲しいですね。そして日本全体を元気にしていって欲しいですね。

ヘパトカイン

金沢大学医薬保健研究域の金子周一教授らのグループは、肝臓が血糖値を上げるホルモンを作っていることを発見したと発表した。
ホルモンを抑制することで高血糖を改善できることから、新たな糖尿病の治療、診断法の開発につながると期待される。研究成果は米国科学雑誌「セル・メタボリズム」に掲載された。
金子教授らは、糖尿病患者の肝臓でホルモン「セレノプロテインP」が増えていることを発見。マウスにセレノプロテインPを打ち込むと血糖値が上昇しやすく、インスリンも効きにくくなることがわかった。さらに、肝臓でのセレノプロテインPの発生を抑えると、血糖値が改善されることも確認した。
従来、内臓にたまった脂肪細胞が糖尿病などの生活習慣病を引き起こすと考えられていたが、今回の発見で肝臓からのホルモンも病気に関与している可能性が高まった。金子教授らは、セレノプロテインPなど肝臓由来のホルモンの総称として「ヘパトカイン」と命名した。更なる研究を進めて糖尿病の治療方法に新しい道筋が開かれるといいですね。

「対数らせん」構造

単細胞の藻類「ケイソウ」の模様が、オウムガイの殻などに見られる「対数らせん」構造になっていることを、元エンジニアの有田さんと草津市の県立琵琶湖博物館学芸員が発見した。模様が数学的に説明できることを証明したもので、同博物館では「生物学や数学といった分野をまたぐ珍しい着眼点から生まれた成果。面白く意義深い」としている。12日発売の数学専門誌に発表した。
有田さんは、同博物館学芸員と共同で研究を行う市民グループ「はしかけ・たんさいぼうの会」会長。ケイソウの顕微鏡写真を見て「美しい構造には理由があるはず」と考え、丸いケイソウ「コアミケイソウ」の一種を、同博物館の大塚、戸田両学芸員と協力して5月から調べてきた。
コアミケイソウは世界中の海に分布。外殻部分に「胞紋」という六角形に近い微細な穴があり、幾何学的な模様を作っている。胞紋の並びを計算した結果、殻の縁との角度が常に60度で、数学的なパターンに従う独自の対数らせん状になっていることを突き止めた。
有田さんは「エンジニアとして図面を見ていた経験からひらめいた。今後も、なぜ美しい形になるのかを別のケイソウでも追い求めていきたい」と話している。美しさの中にはまだまだ秘められた数学的なパターンが隠されているかもしれませんから是非範囲を広げて観察して欲しいですね。

宇宙のくつ下

栃木県足利市西新井町の繊維業「セイホウ」が、宇宙飛行士の山崎直子さんも履いた「宇宙のくつ下」の一般向けの新作を開発した。
山崎さんは米スペースシャトル「ディスカバリー」で国際宇宙ステーション(ISS)に滞在した際、この靴下を着用しており、強力な防臭抗菌機能が売り。既に大手スーパーなどで販売が始まり、「ブーツがにおわない」「かかとの乾燥が防げる」などと好評だ。こうした創意工夫が評価され14日には同市の勤労者表彰を受けることが決まった。
山崎飛行士は昨年9月、宇宙航空研究開発機構を通じてISS内で使用する普段着を公募。宇宙空間では洗濯が出来ないため、抗菌性や防臭性などが条件となっており、「我が社の製品はまさにうってつけ」と青木社長が応募した。靴下では22製品の応募があり、2回の選考を経て最終的に同社の製品を含む4製品が採用された。
靴下には、ポリエステルに直径30マイクロ・メートル(髪の毛の3分の1以下)という極細の銅線を縫い込んだ「カプロンファイバー」という同社が独自に開発した布を使用した。銅イオンの抗菌効果を高めるため、数千万年前の地層から採れたミネラル分を含む粉末を足底に配置した。成人男性が3、4日履き続けてもにおいが抑えられるほどの効果を持つ。日本化学繊維検査協会の分析によると、着用18時間で黄色ブドウ球菌が99・9%、水虫の原因菌となる白セン菌の数が91・3%減少した。
山崎飛行士に提供したハイソックスに加え、今回は丈の短い「ノーマル」、スポーツ用などで近頃人気が高い「五本指」、厚手の生地の「パイル」を開発した。防臭抗菌効果以外に、静電気を抑え、かかとの乾燥も防げるほか、銅の熱を逃がさない性質で保温性にも優れているという。
ノーマル(定価1680円)とハイソックス(同2100円)は6月から大手スーパーやインターネットなどで販売されており、五本指とパイルは現在モニター段階で、今冬以降の発売を目指している。足が蒸れ易いこれからの時期には重宝するかもしれませんね。

2010年11月8日月曜日

小学生が「通説」を覆されるかもしれない自由研究

「アリジゴクは排泄(はいせつ)しない」という「通説」が覆されるかもしれない。千葉県袖ケ浦市の小学4年生、吉岡諒人(りょうと)君(9)が夏休みの自由研究で、アリジゴクの「お尻」から黄色の液体が出たことを確認した。吉岡君から質問を受けた日本昆虫協会(東京都千代田区)は「通説や本、インターネットの情報をうのみにせずに発見した、価値ある研究」として今年度の「夏休み昆虫研究大賞」に選んだ。6日に表彰式があった。
アリジゴクはウスバカゲロウ科の幼虫。一部の種はさらさらの砂地にすり鉢状のくぼみを作り、落ちてきたアリなどの体液をあごから吸う。幼虫期は肛門(こうもん)がほぼ閉じていて、成虫になる羽化時にため込んだ糞(ふん)をまとめて出す。日本昆虫協会によると、本やネット上では、羽化時まで「排泄しない」と記されたものが多いという。
吉岡君は、近所の植え込みの下でアリジゴクを見つけて採集し、7月から約1カ月、生態を観察した。当初はアリ以外も食べるかなどを実験。しかし、アップの写真を撮ろうと白い紙の上にアリジゴクを置いた時、黄色い液体を出したのに気づいた。「プクーって出た後にはじけて、黄色い染みが広がった」という。
「おしっこやうんちはしないはず」と思い、染みの写真をインターネットの質問サイトや日本昆虫協会などに投稿して質問したが、納得のいく答えは得られなかった。
「エサの体液を吸っているんだから、おしっこを出さないと破裂するはず」との疑問が消えず、10匹のアリジゴクを白い紙の上に置いて調べた。その結果、数時間後、4匹の紙に黄色い染みができ、「お尻」はぬれていて「触ったらちょっととろりとした」という。
「砂の魔術師アリジゴク」などの著書がある京都教育大学の松良俊明教授は「アリジゴクはエサの体液を吸うので糞はしないが、尿として出す可能性はある。ほとんどふさがっている肛門でも、液体なら通るのでは」と話す。「砂が尿らしき物で固まっていたのを見たことがあるが、白い紙を使って尿の染みまで確認したのは聞いたことがない」
学校に提出するため、リポートをA4判55枚にまとめたところ、協会から「協会の賞に応募しては」と声がかかり、漫画家のやくみつるさんや昆虫研究家ら審査員9人の全会一致で「夏休み昆虫研究大賞」に選ばれた。協会の木村義志理事は「尿が実際に確認されない中、『排泄しない』という記述があふれ、『糞だけでなく尿もしない』という通説が広まっていたのに、流されなかったのはえらい」と話す。排泄という事についての研究ですが何か気持ち良いですね。是非通説などには捕われないで自由な発想で今後も様々なものに関心を持っていって欲しいですね。

早稲田伊勢路を首位で駆け抜ける!

第42回全日本大学駅伝(7日、熱田神宮‐伊勢神宮=8区間、106・8キロ) 学生3大駅伝第2弾は、10月の出雲全日本大学選抜駅伝を制した早大が大会新記録の5時間13分2秒で、15年ぶり5度目の優勝を果たした。大会直前、15年前のアンカーだった早大・渡辺康幸監督のもとに、東京六大学野球秋季リーグで優勝決定戦を制した斎藤佑樹投手から激励の電話が入り、“佑ちゃんパワー”が注入されていた。勢いづく早大は、来年の箱根駅伝(1月2、3日)で史上3校目の年間3冠を狙う。
エンジ色のタスキが8人の汗で黒光りする。アンカー平賀翔太(2年、長野・佐久長聖)が、秋晴れの空に右手人さし指を突き上げた。神々が降りる伊勢の杜に、早大が15年ぶりにトップで走り込む。打ち上がる花火が祝砲に聞こえた。
「エース級はいなくても8人の総合力で勝つ。これが駅伝です」
“怪物”といわれた渡辺監督が、現役時代の92~95年に4連覇して以来となる優勝。選手の奮起に胸を張った。4区以降はトップを独走、従来の記録を1分10秒上回る大会新記録で年間2冠獲得に花を添えた。
「第2関門を突破してこれで箱根駅伝に専念できる。(往、復路)10人で粘り強く戦いたい」
10年ごと(90年大東大、00年順大)に訪れる年間3冠校誕生の周期も追い風だ。渡辺監督は夏場からダイエットに取り組み10キロ減(71キロ)をキープしているが、出雲駅伝に続き今回も胴上げはなかった。箱根駅伝で頂点に立ったそのとき、軽やかに宙に舞う。ここまで来たら是非3冠目指して頑張って欲しいですね。

ロッテシリーズ制覇

プロ野球の日本シリーズは7日、ナゴヤドームで第7戦を行い、パ・リーグ3位からクライマックスシリーズ(CS)を勝ち上がったロッテが、セ・リーグ優勝の中日に8−7で勝ち、通算成績4勝2敗1分けで5年ぶり4回目(前身の毎日時代の1回を含む)のシリーズ制覇を果たした。レギュラーシーズン勝率3位からの日本一は両リーグを通じ史上初。生え抜きの西村徳文監督(50)は就任初年で日本一を達成した。最高殊勲選手(MVP)にはロッテの今江敏晃内野手(27)が選ばれた。
ロッテが連夜の延長戦を制し頂点に立った。7−7の十二回2死二塁、岡田が適時三塁打を放って勝ち越し、その裏を逃げ切った。序盤リードを許したロッテは四回に岡田、五回に今江と里崎、七回に金泰均がそれぞれ適時打を放ち4点差を逆転。一旦は同点を許したが、継投陣も粘って激闘を制した。中日はロッテ先発・渡辺俊を攻略して序盤にリードを奪い、1点を追う土壇場の九回には和田の三塁打、ブランコの犠飛で同点とし、今シリーズ3回目の延長戦に持ち込んだが、頼みの浅尾が力尽き、3年ぶり日本一の夢を断たれた。全国的なテレビ中継も6戦7戦のみという異例の日本シリーズでしたが最後の最後まで熱い戦いを戦いを見せてもらった感じですね。生え抜きの西村監督の選手全てを掌握したリードが勝因でしょうかね。本当におめでとうございます。

エイズの根治治療に前進

京都大学の鶴山竜昭准教授と吉川研一教授らは、エイズウイルス(HIV)がヒトの免疫細胞のリンパ球を乗っ取るときに、細胞核内にあるDNA(デオキシリボ核酸)のどの配列部分に入り込みやすいかを実験で突き止めた。この組み込みを妨害できれば、HIVの増殖を抑え、根治が難しいエイズの治療に役立つ可能性もある。成果は米科学誌プロスワン(電子版)に掲載された。
HIVはリンパ球に感染して細胞内に侵入、リンパ球のDNAに自らの遺伝情報を組み込む。その後、生産されたHIVが次々とリンパ球の外に飛び出し、他のリンパ球に感染して増殖する。
試験管実験では、リンパ球のDNAの「CA」「GT」という配列がある部分にHIVのDNAが組み込まれやすいことが分かった。CAとGTを取り除いたDNAもいっしょに混ぜると、HIVのDNAが間違って付着し、組み込む量がほぼ10分の1に減った。HIVの増殖を防ぐ可能性があり、今後、細胞実験で確かめる。エイズの根治治療につながっていくと良いですね。

茜彩

神戸市灘区の神戸大学と清酒メーカー・沢の鶴が、サザンカの酵母を使ったユニークな日本酒「茜彩(あかねいろ)」を共同開発、15日に全国のスーパーなどで発売する。ワインのような色合いと酸味が特徴で、13日には神戸市内の一部スーパーで先行販売を始める。
「茜彩」は、沢の鶴が開発していた赤米の日本酒にサザンカから抽出した野生酵母を使用。赤米の特有の香りと甘みが特徴で、日本酒離れが進む女性や若年層がターゲット。ラベルも赤米をイメージした洗練されたデザインで、300ミリリットルサイズの市場想定価格379円(税抜き)。
開発は平成18年にスタート。当時、同大農学研究科の研究員だったベトナム人留学生が花のサンプルを採取し、酵母を抽出。神戸市の木でもあるサザンカの酵母が赤米特有の香りを引き出すのに最適だったという。
開発のきっかけは、灘区と同大が16年に地域社会の発展を目指して締結した連携協力だった。神戸大は灘区ならではの日本酒を沢の鶴と開発する計画を発足させた。計画を指導していた土佐幸雄農学研究科教授は「酵母を抽出した留学生は帰国したが、いつかベトナムを訪れて茜彩で乾杯したい」と話していた。ベトナム人留学生の思いが「茜彩」に形をかえて現れた感じですね。そんな思いが味わえそうですね。

2010年11月5日金曜日

新規バイオカプセル

森下仁丹と大阪府立大学の研究グループは、合成高分子樹脂を皮膜とする独自のシームレスカプセル技術を用いて、希少金属(レアメタル)や希少貴金属(金、銀など)を効率的に回収可能な新規バイオカプセルを開発し、その成果を特許出願したことを発表した。
レアメタルは白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)など、電子機器などに利用されている希少な非鉄金属であり、世界的な需給バランスの逼迫が懸念され、日本にとっても長期的な安定確保が重要な課題となっている。
レアメタルの輸出は中国など一部の国に偏っており、輸出差し止めなどに対する危険性が指摘されており、都市鉱山として廃棄されている電子製品や環境中に存在する有用な希少資源を回収する方法が検討されてきている。
しかし、こうした分野に対する従来の回収方法では、エネルギーコストがかかるうえ、有害な有機溶媒を大量に用いるなどの問題があるため、代替方法として吸着剤や微生物を用いた回収が提案されているが、こちらも濃縮回収は困難で回収率の向上には至っていないのが現状であった。
今回、同研究グループでは、仁丹の有する合成高分子樹脂を皮膜とするシームレスカプセル技術応用の一環として、レアメタルや希少貴金属の回収バイオカプセルの開発に取り組み、独自のカプセル内部に吸着剤や微生物を高濃度で保持させ、カプセル内部に非鉄金属イオンを取り込むことで効率的な濃縮回収を可能とした。
同技術はレアメタルや希少貴金属に加え、今後、希土類元素などへの回収応用にも期待されるものと仁丹では説明しており、今後は従来のシームレスカプセルの応用開発分野で事業化済みの医薬品分野やプロバイオティクス、フレーバーなどの分野に加え、工業用途への展開にも注力していくとしている。
資源のない我が国にとって如何に低価格で効率良く資源を再利用できるかが課題でもありますから是非実用化して欲しいですね。

ヒト胚性幹細胞(ES細胞)を3株(種類)作製

国立成育医療研究センターは5日、再生医療への応用が期待されるヒト胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を3株(種類)作製したと発表した。ヒトES細胞の作製は2003年に国内で初めて成功した京都大学に続き、2施設目。子供の難病治療などへの応用を目指すという。
慶応義塾大学と埼玉医科大学、自治医科大学から不妊治療で使わずに余った受精卵を譲り受け、ES細胞を3株作った。種類が増えれば、治療法などの研究が進めやすくなるという。同センターは今後、作製したES細胞を研究機関に分配する。
さらに動物由来の成分を使わない安全な培養方法の開発に取り組む。再生医療で子供の糖尿病や白血病などを治療するのにも応用する。
ES細胞は京都大学の山中伸弥教授が世界で最初に作製した新型万能細胞(iPS細胞)と同じく、あらゆる細胞や組織に成長する「万能性」を持つ。1998年に米ウィスコンシン大学が初めて作製、再生医療への応用に向け、iPS細胞よりも研究の積み重ねがある。
今年10月、米バイオベンチャーのジェロンが臨床試験を始めた。受精卵をもとにES細胞は作るため倫理的な問題も指摘され、国内では臨床試験は始まっていない。受精卵を用いるため倫理的な問題をクリヤーしなければならない課題はありますが難病治療への応用の道が開かれていくと良いですね。

水素原子を直接観察?!

東京大学などは、水素(H)原子を直接観察することに世界で初めて成功したと発表した。H原子は原子番号1の元素で直径約0.1nmと、あらゆる原子の中で最も小さい。水素貯蔵技術やSiデバイスなどの研究開発を加速させる成果だという。水素原子が直接観察できるとは凄い時代を生きているんだなあ〜と感じいってしまいますね。水素に関連した技術の飛躍的向上が成される事を期待します。

第16回京都大学観世能

京都大の能楽サークル・京都大学観世会が12日午後5時半、京都市左京区岡崎円勝寺町の京都観世会館で「第16回京都大学観世能」を開く。同会の学生がシテやワキ、地謡を務めて能「田村」を披露する。
都見物に訪れた東国の僧が、清水寺で花守の少年に出会う。僧に問われるまま、少年は寺の縁起を語る。満開の桜の下、月をめでる2人。僧が名を問うと、少年は寺を開いた坂上田村麻呂をまつる田村堂の中に消えうせた。やがて僧の読経の中、田村麻呂の霊が現れ、観音の加護によって東夷を平らげた有り様を再現する‐‐。シテの少年、田村麻呂を竹内さん(4年)、ワキ・旅僧を西上さん(3年)が演じる。是非出掛けて日本古来の能の世界をじっくり味わってみるのも良いかもしれませんね。

福福 長寿まんじゅう

ニンニクのパワーでお年寄りを元気に!!“おばあちゃんたちの原宿”としてにぎわう東京・巣鴨に4日、ニンニク入りの黒糖薄皮まんじゅうが登場した。疲労回復などさまざまな健康効果があるとされるニンニクを使い、超高齢社会・日本のお年寄りを元気にする「巣鴨系スイーツ」として新名物化を目指す。 「福福 長寿まんじゅう」(1個50グラム)。食後の臭(にお)いを三分の一に抑える加工を施しシロップづけにしたニンニクのスライス入りこしあんを、黒糖蜜(こくとうみつ)を使った薄皮で包んだ。
ギョーザ約10個分のニンニクを入れた「超激」(150円)と、約4個分入りの「レギュラー」(120円)の二種類がある。
発売したのは、創業54年の菓子店「駿河屋」(豊島区巣鴨一)。区が運営する中小企業支援施設「としまビジネスサポートセンター」の協力を得て、七月から開発を始めた。
駿河屋の遠藤専務は「一般に、骨粗しょう症予防などに効果があるとされる黒糖と、ニンニクを組み合わせた。ニンニク系スイーツが他店にも広がり、巣鴨の地域活性化につながれば」と期待している。
4日、巣鴨信用金庫で開かれた試食会に訪れた板橋区の主婦は「ニンニクは嫌いですが臭わないので食べられる。元気になりそう」と笑顔で話していた。
地域興しに、そしてお年寄りを元気にする饅頭になっていくと良いですね。

光を当てると曲がる樹脂フィルム

光を当てると曲がる樹脂フィルムを作ることに、理化学研究所と東京大のチームが成功した。光を感知して変形する化学物質「アゾベンゼン」を使い、ごくわずかな変形が目に見える動きになるよう工夫した。光で動く「人工筋肉」や電子部品、太陽電池の材料など幅広い応用が可能という。5日付の米科学誌「サイエンス」に掲載される。
アゾベンゼンはオレンジ色の染料だが、紫外光を当てると分子の構造が変化して縮み、可視光を当てると元に戻る性質がある。縮み幅は1000万分の4ミリとごくわずかだ。
理研の福島・基幹研究所チームリーダーらは、アゾベンゼン3個をつなげた「毛」を持つブラシ状の部品「ポリマーブラシ」(直径5万分の1ミリ、長さ1万分の1ミリ)を作成。これを並べて薄膜に加工し、光を当てると自ら曲がる新素材を作ることに成功した。生物の筋肉も、分子レベルの小さな構造変化が無数集まって大きな動きを作っている点で共通している。
東京大大学院生の細野さん(材料化学)が、フッ素樹脂シートにポリマーブラシの粉末をはさみ、アイロンのような装置でプレスするとブラシがきれいに並ぶことを偶然見つけ、新素材の発明につながった。この技術を応用すれば、太陽電池の発電効率を飛躍的に高める材料も作れるという。様々な応用が考えられそうですが是非実用化につながる応用を考案して欲しいですね。

2010年11月4日木曜日

水素エンジンと電気モーターを組み合わせたトラック

温室効果ガスの二酸化炭素を排出しない水素エンジンと電気モーターを組み合わせたクリーンなハイブリッド車のトラックを東京都市大などが開発し、4日、報道陣に公開した。
水素エンジン車は海外で一部実用化されているが燃焼効率がガソリンなどに比べて悪いため、馬力が足りず、貨物車への応用は進んでいなかった。
同大では、空気とガスを高圧でシリンダーに注入する方式で馬力を改善。さらに発進時の馬力をハイブリッド式でカバーすることで、開発のベースとした日野自動車のハイブリッドディーゼルトラックの9割の馬力を確保した。
開発した2トントラックは、水素タンクを運転席と荷台の間に収納。排気筒からは水蒸気を排出する。実用化そして商品化に向けて更なる研究を進めて欲しいですね。

2010年11月3日水曜日

The Beginning 2010

今年のクリスマスイブは日本酒で乾杯を!!
日本酒の消費拡大を狙い酒蔵の若手経営者5人が結成した「NEXT5」(ネクスト・ファイブ)」が2日、共同で純米吟醸酒「The Beginning(ザ・ビギニング)2010」の製造を始めた。目指すは白ワインのような軽やかでフルーティーな味わいで、「なじみのない人もきっと気に入る」と5人は自信を見せる。発売は12月24日の予定だ。
5人は共同醸造で、互いの酒蔵が持つ技術を公開し、切磋琢磨(せっさたくま)して時代にあった酒を作り、消費が低迷した日本酒の復権を目指す。
毎年5つの酒蔵が持ち回りで醸造所を提供し、今年は新政酒造が担当する。今年は、新政が誇る最古の清酒酵母「6号酵母」に、秋田の酒米「秋田酒こまち」、秋田今野商店の麹菌、それに栗林酒造店が使用している「六郷わき水」を使う。
この日は、5人が秋田市大町の「新政酒造」に集まり、酒母の仕込みを行った。蒸気が立ちこめる巨大な釜から、蒸し米30キロを取り出し、均等に布上に広げ、全体が約40度になるまで冷ました後、麹(こうじ)15キロの入った小さなタンクに入れた。
2週間後、酒母が完成するが、かい入れを担当した秋田醸造の小林忠彦社長は「温度管理が難しいが、満足の行く酒母に仕上げたい」と話す。今後、各蔵元の担当者が絞りまでの作業をリレー方式で行う。
山本合名の山本友文常務は「自分の蔵のスタイルを応用して作業にあたり、共同醸造ならではの酒にする。同業者からは『なにやってんだか』と言われるかもしれないが、突っ走ってみせる」と意気込んだ。「The Beginning 2010」 は500ミリ・リットル入りで1500円。3000本が、県内外の酒店で予約販売される予定。「The Beginning 2010」が日本酒復権の切っ掛けになっていくと良いですね。是非伝統ある醸造の技術をより高めて現代人の口に合う清酒を作り続けて欲しいですね。

テラヘルツ波

京都大学の田中耕一郎教授らは、赤外線の一種で物質を破壊せずに内部を透視できる「テラヘルツ波」を照射し、物質内の結晶を柔らかくすることに成功した。結晶に当たったテラヘルツ波が1ピコ秒間(ピコは1兆分の1)で結晶内の分子を揺さぶり、熱を発生することなく結晶内部の分子の状態を初めて変えられた。化学合成や創薬の進展が期待できる。成果は米科学誌フィジカル・レビュー・レターズ電子版に掲載される。
田中教授らはごく短い時間だけ発生するパルスレーザーを誘電体結晶に照射し放出する「テラヘルツ電磁パルス」を開発。
アミノ酸結晶を高分子のポリエチレンで固め、同パルスを照射した。結晶内の分子が“バネ”のように大きく振動。瞬間的な大きな力で結晶内の分子が大きく揺れ、分子間の結合が弱くなり、結晶が柔らかくなることがわかった。化学合成や創薬の分野に応用展開できるように更に研究を進めて欲しいですね。

文化勲章の親授式

文化勲章の親授式が3日、皇居・宮殿「松の間」で行われた。今年の受章者は、ノーベル化学賞の受賞が決まった有機合成化学の鈴木章さん(80)と根岸英一さん(75)、原子核物理学・学術振興の有馬朗人(あきと)さん(80)、建築の安藤忠雄さん(69)、演劇の蜷川幸雄さん(75)、服飾デザインの三宅一(いっ)生(せい)=本名・三宅一(かず)生(なる)=さん(72)、日本中世史の脇田晴子さん(76)の7人で、天皇陛下が直接、勲章を授与された。
式典では受章者を代表し、鈴木さんが「それぞれの分野において一層精進を重ねる決意でございます」とあいさつ。続いて陛下が「みなさんが学問、芸術の上で大きな成果を収められたことをまことによろこばしく思います」とお言葉を述べられた。
式典後、7人は宮内庁で記者会見に臨んだ。ノーベル賞の2人はこの日、受賞決定後、初めて顔を合わせたという。根岸さんは「お互いにコングラチュレーション(おめでとう)といい、今後(研究を)一緒にすることを手短に話しました」と話した。
鈴木さんは「ノーベル賞に重ねて日本最高の文化勲章。驚きの連続でした」と喜びを語った。
一方、演出家の蜷川さんは「儀式的な順序をなかなか覚えられなくて、俳優になった気持ちでした」、建築家の安藤さんは「政府がいらないという“箱”の建築をやっていますが、いい箱をしっかり作りたい」と、それぞれユーモアを交えながら感想や抱負を述べた。本当におめでとうございます。それぞれの分野で日本を元気にする歩みを更に進めて欲しいですね。

2010年11月2日火曜日

「名誉団員」の称号

来日公演中のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は2日、指揮者の小澤征爾さん(75)に「名誉団員」の称号を贈呈した。芸術における業績をたたえ、長年にわたって同楽団と築いた相互の尊敬と深い人間関係の印として贈られる称号で、日本人では初めて。式後の会見で、小澤さんは「どんな勲章より一番うれしい。仲間からもらったから」と話した。
1日に始まった来日公演は当初、病気療養中の小澤さんが指揮を務める予定だった。東京のサントリーホールであった贈呈式では、クレメンス・ヘルスベルク楽団長が、1966年のザルツブルク音楽祭に始まる共演の歩みを振り返った後で、「少しでもマエストロがお元気になる助けになれば」と話し、涙ぐむ小澤さんに賞状を渡した。
小澤さんは「皆さんと一緒に、指揮者とは何か、オーケストラとは何か、そしてモーツァルト、ブラームス、マーラー、チャイコフスキーなど、たくさんのことを学んだ」と英語でスピーチした。 指揮をとれるように是非健康を回復されて元気な姿を見せて欲しいですね。そして音楽を通じて日本を元気にして欲しいですね。

電力をほとんど消費しないパソコン

千葉大などの研究チームは2日、極小の鉄磁石に電圧をかけることで、磁石のN極とS極を制御できる特性を発見したと発表した。英科学誌ネイチャーナノテクノロジー(電子版)にも既に掲載されている。
研究チームの山田豊和・千葉大特任准教授(物理学)は「この特性を生かせば、電力をほとんど消費しないパソコンが実現できる。地球規模の省エネ効果を図ることも可能だ」と期待している。
山田准教授によると、パソコンなどの情報端末機器は、磁石のN極S極の向きで情報を記憶するため、通常は金属線を巻いたコイルに電流を流して磁場をつくり、極の向きを制御している。
今回の研究で、ナノ(10億分の1)メートルのレベルまで小さくした鉄磁石は、電圧をかけることで制御が可能になる特性が判明。電流を流さなくても、電池から発生する電圧を生かすだけで、パソコンなどを動かせるという。
実用化には、極小の鉄磁石を均一に配列する技術などの課題が残るとしている。
ハードルをクリヤーして是非実用化して電力をほとんど消費しないパソコンを作り出して欲しいですね。

2010年11月1日月曜日

左手のアーカイブプロジェクト

神戸を拠点に活動するピアニスト智内威雄さん(33)=大阪府箕面市=は、世界中から「左手の曲」の楽譜を集めている。難病のジストニアを発症して右手が動かなくなった時、左手だけで演奏できる作品が数多くあることを知って救われた。「埋もれている楽譜を音に残したい」。11月に左手だけで演奏したピアノ曲のCDを発売する。
「左手の曲」は、病気やけがで右手が使えない人や技術を向上させたい演奏家のために作られた作品だ。「曲の骨格は低音にある」(智内さん)ため、高音階の鍵盤が中心の右手の曲より多く、世界に千曲以上あると言われる。
智内さんは東京音楽大学ピアノ演奏科コースを卒業後、ドイツのハノーファー音楽演劇大学に留学。国際コンクールで入賞を重ねて活躍していた2001年、運動障害を起こすジストニアを突如発症し、右手が動かなくなった。
3年間のリハビリで、簡単な曲なら両手でも弾けるようになった。しかし、「右手を失うつらさを経験した自分だからできる音楽もある」と思い定め、左手のピアニストとして生きることを決意した。
治療中にドイツの医師から渡された左手の曲の楽譜をはじめ、ベルリンやハンブルクの図書館を回ったり、国内外のピアニストや作曲家に頼んだりして、約300曲を集めた。06年からは国内外で約100回の演奏会を重ねた。
智内さんが集めた楽譜の中で最も古い曲は、1700年代に活躍したバッハの息子カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの「片手のためのピアノ曲」。ヨーロッパでは2度の世界大戦で片手を失うピアニストが多く、20世紀の作品が多いという。
CDへの収録は知人で映像作家の藤井さん、音響作家の君島さんと共に今年6月から始めた。題して「左手のアーカイブプロジェクト」。図書館や教育施設に「左手の曲」のCDやDVDを並べることを目標に、収録を続けていくという。
是非頑張って片手を失ったピアニストは元より多くの聴衆を感動させる演奏を続けて下さい。

根岸英一・米パデュー大特別教授一時帰国

ノーベル化学賞の受賞が決まった根岸英一・米パデュー大特別教授(75)が31日、文化勲章の親授式に出席するため一時帰国し、妻のすみれさん(73)と成田空港で会見した。
米シカゴからの長旅を終えた根岸さんは、ノーベル賞の受賞決定後初めての帰国となった。「私にとって祖国は1つ。日本に帰ってこられて非常にうれしい。日本食は大好きなので、いろいろと食べたい」と、元気な様子で笑顔を見せた。
受賞については「長い道のりでついにここまで来た。今後、いかにして日本や科学のために貢献できるかと考え始めている」と話し、すみれさんは「(夫は)ある意味で亭主関白。突っ走るところがあります」と笑った。3日には文化勲章の授賞式への参加もあるのでしょうが慌ただしい日々でしょうが日本を満喫していって欲しいですね。そして日本のために人肌脱いで欲しいですね。

新藤兼人監督

第23回東京国際映画祭が31日、閉幕し、コンペティション部門に出品された新藤兼人監督(98)の「一枚のハガキ」が第2席にあたる審査員特別賞を受賞した。98歳での受賞は国際映画祭史上最高齢。閉幕セレモニーには、映画祭大使を務めた女優の木村佳乃(34)が登場。23日に「少年隊」の東山紀之(44)と結婚したばかりで、幸せいっぱいの笑みを浮かべた。
映画祭の主役は、日本最高齢の映画監督だった。孫娘の風(かぜ)さんに支えられながら、車椅子で登壇し「転んでも泣かないで映画をつくってきました。この私の映画を特別賞に選んでくれてありがとうございました」と元気にあいさつした。
98歳での受賞はカンヌ、ベネチア、ベルリンを含む世界10大映画祭史上最高齢。米アカデミー賞では、04年にクリント・イーストウッド監督(80)が74歳で作品賞と監督賞を受賞しているが、これを大きく上回る金字塔を打ち立てた。
受賞作の「一枚のハガキ」は、32歳の時に召集された監督の実体験を基にした作品。豊川悦司が演じる主人公は監督自身がモデルだ。
反戦を題材に撮り続けて49作目で、かねてこの作品を最後に引退を宣言。糖尿病を患い、緑内障で右目が見えにくい状態の中で完成させたこん身の1本に「98歳になりましたし、もう作品をつくるのは無理。この辺りでお別れすることにします」と惜別の辞。賞金の2万ドル(約161万円)は妻の故乙羽信子さん(享年70)の墓参りに使いたいと話した。
審査委員長のニール・ジョーダン監督は「16歳のころ、(故郷の)ダブリンで監督の作品を見て感動を与えられたことを思い出しました」と賛辞を贈った。
27日の上映では新藤組常連の六平直政が「100歳で50本目を撮ってもらいたい」と話し、受賞を機に周囲の次回作の期待は膨らむばかり。受賞者の会見で世界最高齢のマノエル・デ・オリヴェイラ監督(101)の話題が上ると、新藤監督は強いまなざしで「これが最後だと思っていたんですけど、応援してくれる方がいたらまたやってもいいなと思う」と50作品目に意欲を見せていた。
是非50作品目を完成させて欲しいですね。