2010年12月8日水曜日

セーフホールドモード

宇宙航空研究開発機構は7日、金星探査機「あかつき」が、機体が回転する「セーフホールドモード」の状態に入っていると発表した。
低速度の通信は維持できており、同機構はデータを解析中。探査機が金星の周回軌道に入れたかどうかは、8日午前にも判明する見通しだ。
同モードは、機体に異常が生じた際に、事態が悪化しないよう回転して探査機の方向を安定させ、太陽電池パネルによる発電量を最低限確保する仕組み。回転に伴い、アンテナから出る電波が10分周期で強弱を繰り返しているという。同機構の中村正人教授は「データを見る限り、特に壊れた点があるとは思っていない」と話している。
あかつきは、〈1〉あらゆる方向と通信できるが、送信量の少ない「低利得アンテナ」〈2〉ごく限られた方向としか通信できないが、大容量の「高利得アンテナ」〈3〉その中間の「中利得アンテナ」——の3種類を搭載している。計画では、同日朝に金星の周回軌道に入った後、中利得アンテナで地上と通信を行い、さらに高利得へ切り替えるはずだった。何とか回転を止めて安定な方向へ導く手立てが上手くいくと良いですね。周回軌道に入っていて欲しいですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿