ケニア・ナイロビで開かれている国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会で16日、無形文化遺産に結城紬(つむぎ)が登録され、生産者や関係者からは喜びの声が上がった。地元には登録決定を知らせる垂れ幕も登場。産地活性化にもつながると期待がふくらむ。
結城紬は、結城市と栃木県小山市を産地とし江戸時代初期には名称が確認される歴史の古い絹織物だ。今回、「組踊(くみおどり)」(沖縄県)とともに登録され、日本からの登録は18件となり、茨城県内では昨年登録された「日立風流物(ふうりゅうもの)」に次いで2件目。
県教委文化課によると、登録で直接、国などからの補助につながることはないが、国内外の認知度が上がってPRがしやすくなり、地域活性化にもつながると期待される。
橋本昌知事は「県の伝統産業、結城紬が国際的に認められた。知名度も上がるので、産地もこれをきっかけに元気を出し、地域振興につなげていただきたい」と話した。結城市では17日、JR結城駅北口と市役所大町分庁舎に垂れ幕が掲げられ、市民に登録決定をアピール。同市は昨年から着物で市内散策を楽しんでもらうイベント「きものday結城」を開催、約200人が参加したという。
小西栄造市長は「世界に認められ、うれしいかぎり。ライフスタイルの変化で和服を着る人が減り、和装の振興が課題。結城紬を後世に伝えることは行政の責務と思っている」とコメント。県本場結城紬織物協同組合の外山好夫組合長は「生産者にとって何よりの励み。責任の重みを感じ、後継者への伝承が重要という思いをますます強くした」と話した。絹織物が無形文化遺産に登録された事は良い事ですね。地域の活性化に一役買って欲しいですね。
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