2010年10月24日日曜日

女子硬式野球が熱い!

今、女子硬式野球が熱い。4月には59年ぶりに女子プロ野球が復活し、多くの観客が詰め掛けた。県内では国内初の大学女子硬式野球部の尚美学園大(埼玉県川越市)が、全国大会で優勝するなど奮闘中。「女子選手の活躍の場を広げたい」と生まれた同大女子硬式野球部が注目されている。
「元気な女子を集めて学校を元気にしたい。高校生が硬式野球と大学進学が両立できる環境の提供を」と2006年に発足した同大女子硬式野球部。プロ野球の埼玉西武ライオンズでプレーした新谷博監督、女子硬式野球のパイオニアで、選手からは〝神様〟と呼ばれる日本代表の新井純子ヘッドコーチ(星野高出)を招聘(しょうへい)してスタートを切った。
当初は同大に学生として入学した新井ヘッドコーチ兼選手と部員の計6人だった。関東春季リーグは助っ人を頼んでのオープン参加。夏の全日本選手権大会までに10人になり、7月に日本女子野球協会公認の「大学女子硬式野球部」が国内で初めて誕生した。現在は部員35人。今季は同部から6人の選手が日本代表に選ばれ、8月の女子ワールドカップ優勝の力になった。
4年生の細見綾香さんは高校時代は男子選手に交じって野球を続けていた。「甲子園を目指す男子を見ながら、心の片隅には試合に出たい気持ちがあった」と細見さん。入学して試合に出場し、「楽しい。実力ある指導者に教えてもらえ、プレーのコツも分かってきた」と笑顔を見せる。埼玉栄高女子硬式野球部出身の松野有沙さんは「高校3年生の大会が不完全燃焼だった。大学でも続けられる環境があって良かった」と喜んだ。
着々と実績を積み上げる同部。新井ヘッドコーチは、「今後は野球教室などをしながら、女子野球の土台づくりも考えている」と新たな段階も視野に入れる。女子野球の知名度は上がっているといえども受け皿はまだ少なく、ソフトボールなど他競技に転向を余儀なくされることも。「もっともっと広めたい」。大好きな野球を誰もが長く続けられるように。同部が発信基地となっての女子野球の隆盛に期待が膨らむ。是非頑張って欲しいですね。

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