2010年10月31日日曜日

海外のクラシック音楽家と初共演

奈良県生駒市西松ケ丘の市立生駒中吹奏楽部。全日本吹奏楽コンクール(中学の部)の最高賞・金賞受賞の常連校で、日本の中学校のブラスバンドをリードする存在だ。コンクールや市民向けの演奏会にも数多く出演。今年は「いこま国際音楽祭」のファイナルコンサート(11月3日)で、海外のクラシック音楽家と初共演する。
「クレシェンド(だんだん強く)ははっきり!」「最後の一音を大切に!」。今月末のコンクールに向け、約50人が全体練習をする教室。吹奏楽部顧問の牧野教諭の鋭い声が響く。生徒は「はい!」と大きな声で答え、楽譜の隅に注意されたことを書き込む。
練習するのはコンクールの自由曲、チャイコフスキーの交響曲第4番終楽章だ。高度な技巧が要求される難曲。難しい部分は楽器別に繰り返し演奏させる一方、全体のバランスを重視する。
部員は現在67人。モットーは「聴く人を感動させる音楽を」。校区内の市立俵口小吹奏楽部、桜ケ丘小ハーモニックバンドクラブの出身者が多い。両小とも全国トップクラスの実力を持つ。練習時間は夏場で毎日放課後2、3時間。土日も練習を欠かさない。
牧野教諭は「一人では成り立たない吹奏楽を通じ、生徒たちには社会の中で協調していく力、他人を思いやる心を養ってほしい」と話す。
国際音楽祭では、フルートやトランペット、クラリネットなど海外の一流ソロ奏者と一緒に、モーツァルトやハイドンの協奏曲などを演奏する。
部長の渡邉さん、副部長の西本さん、藤岡さんの3年生3人は「テンポを速めたりするソロ奏者にどう合わせ、対応するか。今から楽しみです」と笑顔を見せる。
海外のクラシック音楽家と初共演頑張って下さい。一つになって聴衆の魂を揺り動かす演奏を期待しています。

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