2010年12月4日土曜日

ナノバブルを発生させ水質を浄化するシステム

直径千分の1ミリ以下の極めて小さな気泡(ナノバブル)を発生させ、水質を浄化するシステムを、立命館大生命科学部の今中忠行教授(生物工学)らの研究チームが開発し3日、発表した。立命大びわこ・くさつキャンパス(滋賀県草津市)内の池で半年間、実証実験を行い、滋賀県と共同で琵琶湖の水質改善に利用する方針。
琵琶湖の湖底では酸素不足が原因でヘドロが蓄積し、水質に悪影響を与えている。今中教授は、湖底でナノバブルを発生させると、気泡に含まれる酸素をヘドロを分解する微生物に効率よく運べ、その成長を促進することを突き止めた。
ナノバブルは超音波を使ったり、加圧させたりして発生させるのが一般的だが、超音波や加圧では琵琶湖の生物に悪影響を与える恐れがあった。このため、今中教授は大阪市の機器メーカーと共同で、目に見えないセラミック製の超微細な穴から気泡を出すことで生物に悪影響を与えない装置を開発。直径千分の1ミリ以下のナノバブルを安定して出し、微生物までうまく酸素を運べるようにした。
装置は本体を水上に浮かべ、そこから延びたナノバブル発生部分を水中に沈めて使用する。太陽光発電パネルと蓄電池を備え、給電なしで作動する。
今中教授は「琵琶湖に装置を浮かべておくと、水質が浄化される。琵琶湖固有種にも悪影響を与えないため、早急に実用化を目指したい」と話している。早く実用化して実際に稼働させて欲しいですね。その結果で他の湖等にも適用して浄化を進めて欲しいですね。

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