2010年11月22日月曜日

磯野靖子さん

第52次南極観測隊の一員として、名古屋大学太陽地球環境研究所研究員の磯野靖子さん(25)が参加し、約1年間オゾン層などを定点観測する。同大の女性越冬隊員は初めてで、24日の出発を前に磯野さんは「過酷な環境での生活になるが、きっちりと現地のデータを集めてきたい」と力強く語った。
磯野さんは山口県防府市出身で、高校時代にテレビでオーロラを見たことをきっかけに南極に興味を持った。山口大で物理学や天文学を学んだ後、水野亮教授の研究室に加わった。研究室では太陽の活動がどの程度、オゾン層の破壊に影響しているのかを研究してきた。自ら国内外の電波望遠鏡を回って天体を観測してきた積極性を買われ、今回隊員に抜てきされた。
地球を取り巻く磁場の関係で太陽光線を直接受ける南極は、光線が地球環境に与える影響を調べるのに最適だという。磯野さんらは、同大が技術協力した大気の観測機器を使い、オゾンの分子量が季節や高度によってどのように変化するのか詳細なデータを集める。磯野さんは「温暖化など環境問題を解決する上でヒントになる」と話している。
水野教授も観測隊員として参加。2人は24日に出国しオーストラリアで、一足先に出港した南極観測船「しらせ」に合流する。水野教授は来年3月に、磯野さんは2012年3月にそれぞれ帰還する。是非過酷な生活環境でしょうが頑張ってデータ収集にあたってください。

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