名古屋市千種区の名古屋大学エコトピア科学研究所の超高圧電子顕微鏡施設に最先端の反応科学超高圧電子顕微鏡が設置されたのを記念した式典が29日、同大学野依記念学術交流館で行われ、関係者約200人が参加した。
反応科学超高圧電子顕微鏡は、同大学と精密機器メーカーの日本電子(東京)が共同開発した。従来、数十万ボルトの電圧をかけた電子を使って、細胞などの試料を観察していたが、新顕微鏡では100万ボルト台の超高圧をかけた電子を使うため、試料の厚さを約10倍の数マイクロ・メートル(1マイクロ・メートルは1000分の1ミリ)にすることが出来るようになった。このほか、これまで真空の状態でしか観察できなった原子レベルの化学反応も真空でない環境でも観察できるようになった。
半導体や材料、医療技術などの開発に役立てたい考えだ。約24億円をかけ、今年3月に設置された。
式典では浜口道成学長(59)が「世界最高水準の装置が開発できた。これからも産学官の連携拠点として、最先端研究の推進と社会貢献をしていきたい」とあいさつした。是非反応科学超高圧電子顕微鏡を活用して様々な分野で画期的な開発を進めていって欲しいですね。
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