講談社は、応募者を60歳以上に限定し、その中からミステリー小説の新たな書き手を見つけようという「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」をスタートさせる。
ミステリー小説界の重鎮、作家の島田荘司さんが選考委員を務め、優れた作品は書籍として出版。同社は「対象を60歳以上に絞った新人賞は例がない」としている。
長い社会経験を積んだ人だからこそ書ける物語があるはず、という思いから生まれた試みで、実質的なスタートとなる来年1月15日には、島田さんが説明会を開き、本格ミステリー小説の書き方から選考基準までを講義する。その際、詳しい募集要項も示され、来夏の締め切りで作品を募集する。賞金は出ないが、出版されると印税が支払われる。
高齢の新人作家では、中小企業金融公庫、山一証券などを経て、2005年に74歳でデビューした加藤廣(ひろし)さんの歴史小説「信長の棺(ひつぎ)」(日本経済新聞社)が27万部のヒットを記録した成功例がある。
島田さんは「かつて日本の経済力を支えた栄光の集団が大挙して前線を退き、余暇生活に入った。この中には必ず天才がひそんでいる。執筆に時間ができた今、頭脳と体験を本格ミステリーの創作に振り向けてほしい」と話している。説明会への参加方法などは、講談社ノベルスホームページ(http://shop.kodansha.jp/bc/kodansha-novels/)を参照。
是非多くの方々が応募して多くの秀作を世に送り出して、それを通じて日本を元気にして欲しいですね。
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