2010年9月30日木曜日

甘草の人工栽培技術の研究開発

三菱樹脂は30日、漢方薬の成分となり、大半を中国から輸入している薬草「甘草15件」の人工栽培技術の研究開発を始めたと発表した。大量に栽培できるようにして、2年後の事業化を目指す。
甘草は胃腸薬や化粧品の成分のほか、食品の甘味料など幅広く使われている。だが中国など原産地では乱獲が深刻な問題になっており、安定供給するためには国内での人工栽培の実現が急務と判断した。
研究開発は、薬用植物事業を手掛けるベンチャー企業のグリーンイノベーション(東京)と共同で実施。既に原産国と気候条件が異なる国内では難しかった苗の生育に成功し、今後、成長しても有効成分を含んでいるかどうか研究を進める。
三菱樹脂の荻原勝年農業資材部長は「希少な薬草はレアアース(希土類)などと同様、国際的な争奪戦になる可能性がある。甘草15件以外の薬草の栽培技術も研究し、将来的な安定供給につなげたい」と話している。是非研究開発を進めて他の国や地域に依存しない体制を作り上げていって欲しいですね。他の分野でも技術力を行使して依存しない方向で研究開発を進めて欲しいですね。

2010年9月29日水曜日

尾崎世界殿堂入り

男子ゴルフの尾崎将司(63)がゴルフの世界殿堂入りすることが内定した。
日本人選手の世界殿堂入りは、2003年の樋口久子(64)、04年の青木功(68)、05年の岡本綾子(59)に続いて4人目の快挙となる。
徳島海南高時代、野球部の投手として1964年のセンバツで優勝した尾崎は、プロ野球の西鉄を経て、70年にプロゴルファーに転向。他を圧倒する飛距離を武器に「ジャンボ」の愛称で親しまれ、青木、中嶋常幸とともにAON時代を築いて日本にゴルフブームを巻き起こした。
日本ツアーでは通算94勝をあげ、12回の賞金王に輝き、生涯獲得賞金は約27億円と他の追随を許さない抜群の実績をあげている。ただ海外1勝を含む通算113勝も、メジャーでは86年の全米オープン6位が最高と、際立った成績を残せず、これまで殿堂入りの候補に挙げられながら落選を続けてきた。
ゴルフ世界殿堂は米フロリダ州にあり、殿堂入りの選出は世界各国のジャーナリスト、有識者の投票で決まる。投票総数の65%以上の得票率と年齢40歳以上が条件だ。低迷続きのジャンボですから殿堂入りを期してもう一花咲かせて欲しいですね。

レアアースを使わないHV車用モーターの開発に成功

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と北海道大の研究グループは29日、レアアース(希土類)を使わないハイブリッド車用モーターの開発に成功したと発表した。
レアアースは、ハイブリッド車や電気自動車用のモーターに使用される磁石に必須となっている。研究グループは、モーターの構造を変えることによって、レアアースを使わない従来型の磁石でも、高出力を実現できたという。
レアアースは生産量の9割以上を中国が握り、安定供給が困難になりつつある。
レアアースを含んだ磁石は磁力が強く、高出力のモーターを造ることができる。一方、従来型の「フェライト磁石」は磁力が弱いことがネックだったが、研究グループはレアアース磁石とほぼ同等の高出力が可能な技術の開発に成功した。フェライト磁石は安価で、モーターの低コスト化にもつながるという。
レアアースの用途は多岐に渡っているんでしょうからモーター以外で使わなければならない部分が多いんでしょうが日本の技術力で代用となるものを開発して利用出来るようにして欲しいですね。最終的には失われていく鉱物資源でしょうから、それに依存しない技術開発を更に進めて日本も含めて世界を元気にして欲しいですね。

市民栄誉賞

京都市は29日、iPS(人工多能性幹)細胞を世界に先駆けて作製した山中伸弥京都大教授(48)に「市民栄誉賞」を贈ると発表した。栄誉賞の受賞は5人目となる。
山中氏は大阪府出身で、2004年に京大再生医科学研究所教授に就任した。さまざまな細胞へ分化できるiPS細胞を作る技術を確立し、再生医療や新薬開発に大きな期待が寄せられている。現在は京大iPS細胞研究所長を務めている。
山中教授は「大変名誉なことに思い、今までお世話になった方々に心より感謝申し上げます。数年前に京大に職を得て、大阪から毎日通勤していますが、京都の伝統の重みを感じつつ、iPS細胞という最先端の研究ができることを誇りに思います。一日でも早く患者さんのお役に立てるように研究活動を一層推進してまいります」とコメントした。
市民栄誉賞は1987年に創設され、京都市にゆかりがあり、市民に明るい希望を与える功績のあった人に贈られる。これまでに元プロ野球選手の衣笠祥雄氏、稲盛和夫・京セラ名誉会長、ノーベル化学賞を受けた田中耕一・島津製作所フェロー、女優の森光子さんが受賞している。実用化に向けて様々なハードルを越えて大きな成果を上げる事を期待しています。

2010年9月28日火曜日

歯の絆創膏?!

近畿大(本津茂樹教授)と大阪歯科大(吉川一志准教授)の共同研究チームは28日、歯の主成分ハイドロキシアパタイトを0・005ミリの薄さでシート状に加工することに世界で初めて成功したと発表した。
本津教授らによると、ハイドロキシアパタイトは硬いがもろいため、薄く削っても曲げるとすぐ割れて加工が困難。極薄シートは、ばんそうこうのように歯にそのまま張り付けられ、歯質の修復や知覚過敏の治療に応用できるという。
すでに特許出願し、11月に広島市で開催される日本バイオマテリアル学会で発表する。
チームによると、高エネルギーの紫外線レーザーを用いた薄膜化の技術でハイドロキシアパタイトを透明なシート状に加工。鋳型を使えばドームや歯冠の形にもなる。
歯のエナメル質とほぼ同成分で人体となじみやすい上、薄いので歯の表面に張り付きやすく、唾液による再石灰化作用で一定期間たてば定着が見込めるという。
本津教授は「象牙質がむき出しになった部位に張れば知覚過敏を防げ、小児向けの予防歯科にも使える。耐久性などの問題をクリアして早期の実用化を目指したい」と話している。色々な用途に使えそうですので早期の実用化を目指して研究開発を進めて欲しいですね。

「歯胚」の細胞からiPS細胞作製

親知らずのもとになる「歯胚」の細胞から、さまざまな組織の細胞になるとされる人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作ることに産業技術総合研究所(兵庫県尼崎市)のチームが成功し、27日発表した。
通常使われる皮膚の細胞から作るよりも100倍以上効率が良く、できたiPS細胞から腸や軟骨、神経、心筋の細胞ができることも確認した。
チームの小田さんは「抜歯の際に捨てられていた親知らずの歯胚組織から安全なiPS細胞を効率よく作れた。再生医療に必要な細胞バンクの設立に貢献できる」としている。
チームは凍結保存していた10代の3人の歯胚細胞から、効率を上げるのに使用される、がん遺伝子cMycなしでiPS細胞を作製。cMycを使わない場合、皮膚の細胞では0.001%以下の効率が、歯胚では0.1%以上のものもあった。
同じ歯胚からとった細胞でも、PAXIP1という遺伝子が活発に働いている細胞からはiPS細胞が特に作りやすかった。今後、この遺伝子を解析し、iPS細胞が効率良くできる仕組みの解明を目指す。成果は、米科学誌に掲載された。是非研究を進めて効率良くiPS細胞を作り出す方法を確立して下さい。

ダニエラ・ハンチュコバに勝って、3回戦進出

女子テニスのツアー公式戦「東レ・パン・パシフィック」第3日は28日、東京都江東区の有明テニスの森公園で行われ、シングルス2回戦で、この日40歳の誕生日を迎えた世界ランク67位のクルム伊達公子(エステティックTBC)が、同29位のダニエラ・ハンチュコバ(スロバキア)に勝って、3回戦に進んだ。
クルム伊達が2—6、6—0、4—0とリードしたところで、ハンチュコバが右腕の痛みを訴え、棄権した。運も向いて来ているんでしょうかね。体を十分休めて優勝目指して頑張って下さい。

2010年9月27日月曜日

日本サッカー名蹴会

サッカーの往年の名選手が普及活動などを行う「日本サッカー名蹴会」が27日、東京都内で発足記者会見を行い、会長に就任した元日本代表の金田喜稔氏(52)は「培ってきた経験を下(の世代)に伝えたい」と活動の抱負を語った。
会員資格は(1)国際Aマッチ50試合以上出場(2)日本リーグ200試合以上出場(3)Jリーグと国際サッカー連盟(FIFA)ランキング50位以上の国の1部リーグで出場試合数が合計400試合以上—のいずれかを満たすこと。現在は58人に資格があり、24人が参加の意思を示したという。今後は、協力団体の日本青年会議所が主催するサッカー教室を通じた活動などを行う。
名誉会長になった元日本代表監督の森孝慈氏(66)は「普及は日本協会もやっているが、名蹴会は日本で一番高いレベルの経験を持つ。経験をこれからの選手に伝えることが大事」と意欲を語った。サッカーを通じて子ども達や若者にそして日本に夢を与え元気にする様々な施策を具体的にしていって欲しいですね。発足おめでとうございます。

クルム伊達シャラポワを破る!

女子テニスツアーの東レ・パン・パシフィック・オープン・テニス(東京/有明テニスの森、賞金総額200万ドル、ハード)は27日、シングルス1回戦が行われ、主催者推薦で出場のクルム伊達公子(日本)が、第12シードのM・シャラポワ(ロシア)を7-5, 3-6, 6-3のフルセットで破り、2回戦進出を果たした。
1995年のチャンピオンであるクルム伊達と、2005年と2008年の覇者であるシャラポワの試合は、序盤4ゲームをお互いにブレークを繰り返す展開となる。第5ゲームからはサービスキープを続ける両者であったが、第11ゲームでクルム伊達が3度目のブレークに成功すると、続く第12ゲームをキープしてセットを先取する。
第2セットに入ると、立ち上がりを攻めたシャラポワが3−0とリードすると、残るサービスゲームをきっちりとキープしてこのセットを奪取、試合はファイナルセットに突入する。
そしてファイナルセット、第5ゲームで先にブレークに成功し3−2とリードしたシャラポワが逃げ切るかと思われたが、クルム伊達はそこから4ゲームを連取し逆転、2時間9分での番狂わせとなった。伊達の本戦での勝利は、優勝した1995年以来15年ぶり。是非優勝に向けて頑張って欲しいですね!

肝臓細胞のもとになる幹細胞を作ること成功

あらゆる細胞に分化するiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作るときと同じ手法で、人間の肝臓細胞のもとになる幹細胞を作ることに、国立がん研究センターのグループが成功した。培養が難しい肝臓の細胞を、幹細胞から大量に増やせるので、薬の安全性試験や肝炎ウイルスの研究などに応用できるという。同じ手法なのに、iPS細胞とは別のものができた詳しいしくみはわかっていない。
同センターの石川哲也・がん転移研究室長が24日、大阪市で開かれている日本癌(がん)学会で発表した。
石川さんは人間の皮膚や胃の細胞に、iPS細胞をつくるときと同じOct3/4、Sox2、Klf4という三つの遺伝子をウイルスなどを使って入れ、培養した。すると、アルブミンなどのたんぱく質を作り出す肝臓細胞の特徴を備え、しかも無限に増殖する能力を持つ幹細胞ができたという。この細胞を「iHS細胞(誘導肝幹細胞)」と名付けた。肝臓の細胞は体外で増やすことも、iPS細胞から作ることも難しかった。
石川さんによると、iPS細胞ではなく肝臓の幹細胞ができた原因として、遺伝子を入れた元の細胞の性質のわずかな違いが考えられるといい、今後、そのしくみを解明する。iPS細胞の研究の派生的な一つの成果なのかもしれませんね。一つの事を極めていくと芋ずる式に様々な成果がついてくるのかもしれませんね。仕組みを考えるのと同時に応用面を考えて欲しいですね。

2010年9月25日土曜日

海外ボランティアでトンガに出発!

国際協力機構(JICA)のシニア海外ボランティアで、島根県浜田市田町の1級建築士、土井敏實さん(60)が27日、南太平洋のトンガ王国に派遣され、同国財務計画省で都市計画の指導に当たる。土井さんは元同市建築住宅課長で、市役所を7月末、早期退職。「異国の地で経験を生かしたい」と意気込んでいる。
土井さんは大学卒業後、大阪市内の中堅ゼネコンに入社。建設現場で、コスト計算の実務経験を積んだ。
浜田市役所入りは、島根県開催のくにびき国体(1982年)を3年後に控えた、29歳のとき。同市の多目的ホール・石央文化ホール建設の現場監理に当たるなど、主に建築畑で活躍してきた。
娘2人の結婚などをきっかけに昨年夏、30代のころから関心のあった海外ボランティアに応募。定年まで半年を残して早期退職した。「9年前、病気で亡くした妻もきっと賛成してくれたでしょう」と話す。
7月上旬から2カ月間の研修で、最後のハードルだった、英語の語学試験をクリア。10年来、英字新聞購読を続けてきた努力も実った。
トンガでは、同国の財務計画省援助管理・調整課に配属される予定。設計、施工、監理など、これまでに培った知識、技術を生かす。是非現場で培った技術をトンが王国の為に生かして欲しいですね。人生が長くなりましたから第二の人生を夢実現の為に頑張る人が増えていくと良いですね。若い人が外に出ない分60歳以上の方々が外に出て多くの国の為に生きて欲しいですね。それが回り回って日本を元気にするのではないでしょうか。山陰中央新報(9/25)記事を活用させて頂きました。

本当にありがとう!

NHK朝の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』が25日、最終回を迎え、俳優・向井理演じる漫画家・村井茂(水木しげる)の妻でヒロイン・村井布美枝を演じた女優・松下奈緒が同日、自身の公式ブログで放送を終え「涙が止まりません」と心境を綴った。
この日のブログエントリーはズバリ「ゲゲゲの女房」。撮影に臨んだ約10か月間を「本当に早かった」「幸せでした」と感慨深げに振り返り、「最終回を見ながら、色んな事が走馬灯のように頭をよぎりました。朝ドラの出演が決まったと聞いた時、ヒロイン発表の日の事、初めて向井さんとお会いした日のこと、そして撮影が始まり、沢山のスタッフ、共演者の皆さんの笑顔」らを思い返して涙が止まらなくなったという。
午前8時15分からだった伝統の朝ドラ枠も、視聴者の生活リズムの変化などを考慮して同作から15分繰り上げ8時からのスタートに。「大変な時もありました。そんな時でもずっとそばにいてくれた人たち、そして全国から聞こえてくる沢山の応援メッセージ。私は、こんなにも沢山の人たちに支えられ初代8時のヒロインを務めさせて頂きました」と無事、大役を終えた。
プロのピアニストとしても活動する松下だが、役者業は今後も続く。「これからの役者人生、布美枝と共に過ごした10か月が私の自信に繋がると思います」と自らの成長も実感しながら「明日からはもう、フミちゃんって呼ばれなくなるのは寂しいですが、気持ちを新たに前へ進んでいこうと思います。これからも、応援よろしくお願いします!!」と力強く綴っている。
最初は放送時間の変更とも重なって視聴率も厳しい時期もありましたが見えないが存在するを根底に今では考えられない結婚からの出発と結婚生活を通じて互いが互いを理解し合いながら家族を作り最後は本当に一つになって行く夫婦の姿を見せてくれたように思いますね。昔の日本の家庭の持つ素晴らしさ見せてくれたようにも思います。お茶の間に清々しい風を送り込んでくれたのではないでしょうか。本当にお疲れ様でした。そしてもっともっと成長してピアノでも役者としても多くの人を魅了する女性になっていって下さい。本当にありがとう!

ガンバレ!!日本!!

石平(せき・へい)氏の寄稿が産経に掲載されていた。名前からお分かりのように中国に生まれ北京大学哲学部を卒業され来日し2007年に日本国籍を取得され評論活動等をされている方です。その寄稿文の中に「国家屈辱記念日」なる表現がなされている。こんな時代であればこそ日本をもう一度見直し、誇らしい日本、愛すべき日本を再発見していかなければならない時に今回の出来事は本当に嘆かわしいですね。中国から来られた方にここまで言われたくない気持ちです。日本の威信が揺り動かされているように感じます。
もう一度日本の原点に還って素晴らしい・誇らしいそして愛しい日本を取り戻して欲しいですね。ガンバレ!!日本!!   以下全文を掲載させて頂きます。

那覇地検が今回、中国人船長を処分保留にした理由について、「わが国、国民への影響や、今後の日中関係を考慮した」と指摘しているように、この措置は、決して法に基づいた司法上の判断ではなく、むしろ中国に対する「政治的配慮」の結果であることは明らかである。
中国の温家宝首相が21日に日本の対応を批判して船長の釈放を強く要求、「さらなる対抗措置をとる」と脅しをかけた直後に行われた決定であり、中国政府の圧力に屈した結果であることに疑う余地はない。
そしてこのことは、中国側から見れば、単なる一地検の問題ではなく、日本国家全体が中国にひれ伏して降参したことになるのである。
菅直人首相が24日(日本時間)、訪問先のニューヨークでこの件に関して、「今はいろんな人がいろんな努力をしている。もう少し、それを見守る」と述べたことも看過できない。
同じ日に処分保留が決まっているのだから、菅首相の言う「いろんな人が努力している」ことの結果と理解できなくもない。もしそうだとすれば、結局、日本政府が那覇地検に何らかの圧力をかけて「処分保留・釈放」の決定を促したことにもなる。
つまり日本政府は、法治国家としての誇りも原則も捨てて、日本の領土保全をないがしろにしてまで、中国にひざまずいて降参したといえるわけである。
平成22(2010)年9月24日という日は、日本にとって戦後最悪の「国家屈辱記念日」になるだろう。
今回の決定は、日中関係と日本の安全保障に多大な禍根を残す。国家の領土保全と主権にかかわる問題で日本政府があっさりと降参してしまった以上、中国共産党政権はもはや日本を独立国家として、対等な交渉相手とはみなさないはずだ。
圧力をかければ折れてくるような相手だから、何かことがある度に中国は圧力をかけてこよう。日本政府には自らの領土を守り抜く覚悟がまったくないことが分かってしまったので、これからは「領土問題」を提起して日本を圧迫してくるに違いない。
そして、東シナ海における中国海軍の活動がますますエスカレートし、日本の海の安全は日増しに脅かされていくのだ。
今回の「非合法的」政治決定は、日本の中国への属国化に道を開いた売国行為以外の何ものでもない。

あなたはこの寄稿を日本人としてどう感じますか?

初の東大出身Jリーガーが誕生

東大サッカー部の久木田紳吾(22)が24日、J2岡山に加入することが内定し、初の東大出身Jリーガーが誕生することになった。正式な岡山入りは 来季からだが、日本サッカー協会は、Jリーグでプレーできる特別指定選手として久木田を承認。受け入れ先が岡山となり、東大サッカー部に籍を置いたまま、 Jリーグの試合に出場できることになった。
久木田は1メートル79、70キロのFWで、今季は主将。県立熊本高出身で、工学部都市工学科に在籍している。22歳の誕生日だった24日、「目標だったプロサッカー選手になれて大変うれしく感じます。一日も早く試合に出てチームの勝利に貢献したい」とコメントした。東大出身の方がプロの世界に入ったというニュースは聞く事はありますが、そのほとんどが余り活躍する姿を見せられずに終わってしまっている事が多いようにも感じます。是非大活躍してまずはJ1そして日本代表と高見を目指して頑張って下さい!

人と自然な対話ができる人工知能の研究開発

電通と日本ユニシスは、最先端の情報技術の研究に取り組む米マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボと組み、人と自然な対話ができる人工知能の研究開発に着手する。人の「常識」や日本人の一般的な「言葉の感覚」をコンピューターに組み込んで自然な対話を可能にする。コールセンターの応答システムや、あいまいな言葉で検索できる技術への応用を見込んでいる。
コンピューターに組み込むのは「夏=暑い」「蒸し暑い=寝苦しい」といった常識や感覚。100万通りを超える組み合わせを集めてデータベース化、人工知能と組み合わせる。2年後をメドに同データベースを構築し、実用試験に使う人工知能を開発する。
同データベースを学習機能を持つ人工知能が使えば、人の言葉の背景にある意図を補い理解できるようになる。例えば人が「夏は睡眠に気を使う」と話せば、人工知能が「睡眠に気を使うのは寝苦しいから」と意図を解釈するという。
データ収集のため、近くインターネット上に連想ゲームなどのサイトを開設。多くの人に利用してもらい、常識や感覚を集める。構築したデータベースは他の企業や研究者にも無償で公開、幅広い活用を促す。
MITのメディアラボは、英語やスペイン語など8つの言語で常識データベースを構築中で、日本語版の本格的な構築は初めて。電通は成果物をもとに新たな市場調査手法などの開発につなげるほか、日本ユニシスはコールセンターの応答システムなどへの応用をめざす。0か1のコンピュータの世界にとって曖昧なものは当然判断出来ない範疇にありましたが、これでそれさえ理解出来るようになれば凄い事ですね。人間に近い人工知能が様々な可能性の扉を開けてくれそうですね。

2010年9月24日金曜日

人に優しいロボット

軽い認知症の人に話しかけて、外出や薬を飲む時間を思い出させるロボットを、国立障害者リハビリテーションセンター研究所と東京大学、産業技術総合研究所が共同開発した。5年後をめどに実用化を目指す。
NEC製の高さ約40センチ、重さ5キロの円筒形ロボットに、新しく開発した会話プログラムを組み込んだ。
“ご主人”の顔や声を認識し、指定された時刻が近づくと「○○さ〜ん」と呼びかけ、「今日はデイサービスに行くんですね」「そろそろお迎えが来るのでトイレに行ってはどうですか」と外出の準備を促したり、来客を告げたりする。
メッセージがうまく伝わらない時は同じ言葉を繰り返し、「わかりましたか〜?」と念を押す。老人ホームで暮らす女性5人に5日間、試しに使ってもらったところ好評だった。認知症に限らず一人暮らしの高齢者の家に一つ置けたら良いかもしれませんね。会話が出来、様々な情報をロボットを通じて見れたら良いかもしれませんね。一人寂しい女性にも良いかもしれませんね。是非かわいらしいロボットを早めに実用化して欲しいですね。

緑色光で脳神経細胞を活性化

緑色光を使って脳神経細胞の活動を活性化させることに、東北大大学院生命科学研究科の八尾寛教授(脳機能解析学)らの研究グループが成功した。緑藻が持っている光を感知できる物質を改良し、遺伝子導入でマウスの脳内に組み込むことにより実現した。この技術を応用すれば、光の照射で脳機能を回復できる可能性があるという。
クラミドモナスという緑藻には光を感知する2種類のタンパク質がある。研究グループはこれらの構造を組み合わせ、脳神経細胞を活性化させるため「チャネルロドプシン・グリーンレシーバー」という物質を作り出した。新物質は緑色光に対する反応が大きく、感度や応答速度にも優れているという。
遺伝子導入で物質をマウスの大脳皮質運動野に組み込み、周波数が変化する緑色発光ダイオード(LED)を当てて脳の様子を観察。麻酔で脳機能が低下していたにもかかわらず、光の刺激を受けると脳の神経細胞や筋は活発な動きを見せた。
パーキンソン病の治療法の一つに、脳の特定領域に電気刺激を与える手法がある。光は頭皮を通して届くとされ、今回の技術を応用すると外部から光を照射して脳の神経細胞に刺激を与え、治療できる可能性がある。
病気によって脳の言語中枢などの機能が落ちた場合も、投薬の副作用のない機能回復の手段として期待できる。
八尾教授は「将来的には意識はないが脳細胞が生きているような場合、この技術を使って意識を取り戻すことができるかもしれない」と話している。
成果は米国時間23日、米オンライン学術誌プロスワンに掲載される予定。是非実用化されると良いですね。更なる研究を進めていって下さい。

主力エンジンの全面刷新

富士重工業は23日、乗用車の新型主力エンジンを発表し、製造する群馬製作所大泉工場(群馬県大泉町)を報道陣に公開した。主力エンジンの全面刷新は21年ぶりで、環境性能を重視したことが開発の柱。厳しくなる各国の燃費や排ガス規制に対応する。
燃費はこれまでの主力エンジンに比べ約10%改善する。ハイブリッドシステムや停車時にエンジンを休止するアイドリングストップ機能と組み合わせれば、さらに燃費を良くすることができる。
新型エンジンはシリンダーを左右交互に水平に配置した「水平対向エンジン」で、年内にスポーツタイプ多目的車(SUV)「スバル フォレスター」で新型エンジン搭載モデルを発売するのを皮切りに、主力車種で順次切り替える。様々な機能と組み合わせて燃費がどれほどになるのか楽しみでもありますね。技術立国日本の真価を示すべく多くのメーカーでも様々な開発に積極的に取り組んで欲しいですね。

10年連続200安打達成

米大リーグ・マリナーズのイチロー外野手(36)=本名・鈴木一朗=が23日、当地のロジャーズ・センターで行われたブルージェイズ戦で、自己の持つ大リーグ記録を更新する10年連続200安打を達成した。また、通算回数でもピート・ローズ(元レッズなど)の持つ10回に並んだ。
200安打に残り2本としていたイチローは、三回の第2打席で左翼線二塁打、五回の第3打席では初球を中前打にはじき返し、今季152試合目で大台に乗せた。この日は5打数2安打で、試合はマリナーズが0−1で敗れた。
イチローは2001年にオリックスからポスティングシステム(入札制度)でマリナーズに移籍。04年には262安打をマークし、大リーグのシーズン最多安打記録を84年ぶりに更新した。昨年4月16日には日米通算安打数を3086本とし、張本勲氏(元ロッテなど)の持つ日本選手最多安打記録を更新。同年9月6日に日本選手として初の大リーグ通算2000安打に到達し、今月18日には日米通算3500安打も記録している。まずはおめでとうございます。是非11回以上を目指して精進して下さい。

2010年9月23日木曜日

体内のリンパ節を透視できるカラーカメラシステム

体内のリンパ節を手術中に“透視”できるカラーカメラシステムを高知大の佐藤隆幸教授(循環制御学)らが開発した。
リンパ節はがんが転移しやすく、危険性の高い部分だけを取り除く必要があるが、佐藤教授は「手術中の位置確認が難しい。このシステムを使えば正確な位置を把握でき、最小限の切除で治療できる」としている。世界初といい、4月に製品化した。
佐藤教授らは近赤外光線をあてると、光を吸収し発光する色素インドシアニングリーン(ICG)に注目した。体に注射したICGはリンパ節に吸収され、体外から近赤外光線をあてるとICGがリンパ節内で発光する。光は肉眼で見えないため微弱な光をとらえる超高感度カメラを開発。モニターで光を観察し、リンパ節の位置を正確に確認できる。多くの病院でもこの方式を採用してガン手術をより根治しやすい方向に持っていって欲しいですね。

近大堀岡とらふぐ

富山県射水市の堀岡養殖漁協と近畿大水産研究所が共同で養殖したフグ「近大堀岡とらふぐ」が、手ごろな価格で人気だ。ブランド化を目指し、今冬から高級食材の白子が入ったパックも販売予定という。
昨年11月に発売した「薄造り&鍋セット」は天然物の半値程度で2人前1万2800円から。一番多い5〜6人前ではさらに割安。今年も買いたいというリピーターも。もともとは近畿大の研究が発端。フグの性別はふ化して数カ月で決まるとされる。
冷水で育てれば白子を持つ雄になりやすいことは知られていたが、費用がかかる海水の冷却が課題だった。近畿大は富山湾の深層水に目を付けた。海辺近くでも冷たい深層水が豊富で、水深約100メートルからくんだ平均約15度の海水で飼育すると、約8割が雄になったことで養殖のめどが立った。誕生した状態で性別が確定していないというのも珍しいですね。たくさん養殖してもっと安く提供されるようになると良いですね。

新米日本語教師

還暦を迎え新たなことに挑戦したいと、青森県青森市浪館前田の元団体職員笹田隆志さん(61)が、9月から中国の大学で日本語教師として第二の人生をスタートさせた。
日本語の教授経験こそないが、文芸同人誌の編集長を務めた経歴に大学側が白羽の矢を立てた。笹田さんは「日本語教師としては新米。学生と一緒に成長していきたい」と意気込んでいる。
長春市郊外にある東北師範大学人文学院。8階建て校舎の3階にある日本語言文化学院の教室に、2年4組の出欠を取る笹田さんと学生の声が響いた。
「大半が夜まで教室や図書館で自習する。熱意に圧倒される毎日です」。中国の大学進学率は25%程度。学習意欲の高さには、秋田大から東北大大学院に進んだ笹田さんも舌を巻く。
日本語教育とは無縁の笹田さんをスカウトしたのは、青森明の星短大国際交流センター所長を辞し、4月に日本語言文化学院長となった藤巻啓森さんだ。日本語教師を探していたときに共通の知人から紹介された。
笹田さんは当時、同人誌「北狄(ほくてき)」の編集長。小説での受賞歴もある。「きっと素晴らしい作文の授業ができる」。藤巻さんは6月上旬に青森で直接会い、熱い思いをぶつけた。
60歳を過ぎたら、青森を離れて新しい生き方をする。それが若い頃からの笹田さんの夢だった。そこに降ってきた願ってもない話。
中国は旅行で訪れたことがあるだけだったが、迷いはなかった。家族も、「お父さんの人生だから、お父さんが決めればいい」と理解してくれた。
「長春は旧満州国の首都だったという程度の知識しかなかった。でも、書くことなら教える自信があるし、あまり深くは考えなかったかな」と笑う。
いまは2、3年生を担当。自分で教科書を書き写しながら、どう教えればわかりやすいかを考える。授業のない金曜も、質問に来る学生のために朝8時から夜8時まで研究室に詰める。教え子の李蘇洋さんは、「とても熱心な先生。日本についていろいろ学びたい」と目を輝かせた。
同校で日本語を学ぶ学生は800人。「言葉の背景にある文化まで知ってほしい。ねぶたについても教えたいね」と笹田さん。中国に青森ファンが増える日を夢見る。60歳を過ぎて新たな場所で再出発できて本当に良かったですね。団塊の世代やそれにつながる人々が社会で培って来た能力や才能を是非社会に還元して日本はもちろん世界を元気にして欲しいですね。

末梢血管を若返らせる?!

若いラットから取り出した骨髄幹細胞を移植することで、高齢ラットの末梢血管を若返らせることに、国立循環器病研究センターの田口明彦免疫制御研究室長らが成功し、同センターが22日発表した。愛媛大との共同研究で、ヒトの場合でも人工多能性幹細胞(iPS細胞)を経由するなどした幹細胞を骨髄に注入することで、脳梗塞をはじめ、循環器疾患の予防や治療に役立つと期待されている。
田口さんらは脳梗塞になりやすい高齢ラットに、若いラットの骨髄幹細胞を移植して経過を観察。2カ月後に移植を受けていないラットは8匹中5匹が死んで死亡率は63%だったのに対し、移植したラットは11匹中で死んだのは3匹だけで死亡率は27%だった。移植を受けたラットでは毛細血管をつくる能力が高まり、脳梗塞を起こしてもダメージは少なくて済むことが確認された。
ヒトの場合、拒絶反応があるため若者の骨髄幹細胞をそのまま別の人に移植するわけにはいかないが、自分の細胞をもとに骨髄幹細胞を用意できれば血管を若返らせることは可能という。田口室長は「高齢者の循環器疾患に対する画期的な予防法となる可能性が高い」と話している。実用化に向けて研究を進めて欲しいですね。

2010年9月22日水曜日

自律移動のロボット

東京工業大学の長谷川修准教授らは、人込みでも人や障害物にぶつからず、最短経路で移動するロボットを開発した。人の動きに影響されずに地図を作り出す画像処理技術で、自分の位置と周囲の状況を学習する。床に誘導ラインを引くといった準備が不用で、こうした自律移動は前例がないという。生活環境の中で人に役立つロボットの実現に寄与し、家庭や公共施設、流通サービス業など幅広い分野での利用が期待できる。
全方位カメラと位置制御に使うエンコーダーセンサーを搭載したロボットを使い、何度かロボットが移動することで地図情報を得る。
東工大の学生食堂で混雑時に実験を行った。学習機能を持つ、持たないなどの条件設定で数回同じ経路を移動させた結果、人の操縦によって複数の経路をたどって学習させた場合、正確に最短経路をたどって自律移動することが確認できた。我々の生活の場にロボットが活躍する日もそう遠くないんでしょうね。

シャープ、リカレント・エナジーを買収

シャープは、米国のソーラーディベロッパーのリカレント・エナジーを買収し、完全子会社化すると発表した。買収の手続きは、年内に完了する見込み。
北米ソーラー市場は、電力会社向けプロジェクトを中心に需要の急増が見込まれている。電力会社向けビジネスではディベロッパーの役割が大きい。リカレントは、電力会社と連携し、太陽光発電プラントの開発・販売を手掛けている大手で、米国・カナダを中心に約2GWのプラントを開発する計画のほか、欧州でも事業を展開している。
シャープはリカレントを買収してディベロッパー機能を持つことでソーラー事業を強化する。リカレントの発電事業開発ノウハウを活用、セル・モジュールの開発・生産から、プラント開発・販売まで展開し、世界的にビジネスが急拡大しているソーラー業界でトータルソリューション・カンパニーを目指す。円高は輸出産業に依存する日本にとって良くないように考えられがちですが円高は海外の企業を買収するには有利です。こういう時であればこそ海外の有望な企業の買収を積極的に進めていく事も日本を元気にする一つの方策かもしれませんね。

決勝に進出

サッカーの17歳以下(U17)女子ワールドカップ(W杯)は21日、トリニダード・トバゴで準決勝が行われ、日本は前回優勝の北朝鮮に2—1で逆転勝ちし、決勝に進んだ。日本の女子が国際サッカー連盟(FIFA)主催の世界大会で決勝に進出したのは初めて。25日(日本時間26日)に韓国と初優勝を争う。
後半14分に先制を許した日本は、同24分に高木(静岡・常葉橘高)がクロスに合わせて同点とし、その1分後に横山(東京・十文字高)が相手守備陣を巧みにかわして決勝ゴールを奪った。横山は5試合連続の今大会6点目となった。
日本は2年前に行われた第1回大会は8強だった。FIFA主催の世界大会で、日本の男子は1999年ワールドユース選手権(現・U20ワールドカップ、ナイジェリア)と2001年コンフェデレーションズカップ(日本・韓国)で決勝に進んだ。優勝を果たせば男女を通じて初の快挙となる。ここまで来たので是非優勝して欲しいですね。

2010年9月21日火曜日

陽子線がん治療システムの共同開発契約を締結

日立製作所と北海道大学(北大)は9月21日、国家プロジェクトである「最先端研究開発支援プログラム」の採択を受けて、陽子線がん治療システムの共同開発契約を締結し、日立が同システムを北大に納入することで合意したと発表した。
これは、「動体追跡技術」と「スポットスキャニング照射技術」の組み合わせにより、呼吸などで位置が変動する腫瘍に対して精度よく陽子線を照射することが出来る小型の陽子線がん治療システムを開発しようというもので、北大では同システムを用いた治療施設を北海道大学病院(北大病院)敷地内に建設することを予定している。同施設は2011年度に着工、2014年3月に完成、北大病院の新施設として治療を開始する予定。
陽子線がん治療は、放射線によるがん治療法の1つで、水素の原子核から分離した陽子を加速器で高速に加速、腫瘍に集中して照射することでガンを治療するというもの。治療に伴う痛みがほとんどなく、身体の機能と形態をそこなわないため、、治療と社会生活の両立が可能なことから注目されているが、肺や肝臓のような体幹部の腫瘍では、呼吸性の移動などにより幹部が位置を変えるため、腫瘍位置をリアルタイムで捉え、そこに正確に放射線を照射する必要があった。
白土教授は、移動する腫瘍近傍に刺入した金マーカーの位置をX線透視画像で自動的に把握、予定位置に腫瘍が来た時にのみ放射線を照射する「動体追跡技術」を開発したほか、同技術を採用した4次元X線治療装置の開発にも成功している。
今回の協業は、この動体追跡技術とスポットスキャニング照射技術を組み合わせ、呼吸などで位置が変動する腫瘍に対して精度よく陽子線を照射することが可能な陽子線がん治療システムを開発しようというもので、X線よりも熱線分布の集中性が優れる陽子線を用い、両技術を組み合わせることで、より精度の高い照射が可能になることから、「従来、動く範囲を仮定して大きめに放射線を照射していたために必要であった正常組織の放射線障害へのリスクを軽減しながら、 6cm以上の腫瘍サイズでも治療が可能となる」(白土教授)。
また、「スポットスキャニング技術により、従来患部のサイズまで拡大していたフィルタやコリメータ、ボーラスは不要となるため機器の小型化および中性子の発生抑制が可能となるため、小児がんの治療も容易になるほか、放射性廃棄物の削減も可能となる」(日立製作所 電力システム社放射線治療推進本部長の中村氏)とのことで、今回北大病院に納入されるシステムは加速器も含めて奥行き23m、幅27mと従来の約6割にまで縮小することが可能となっており、「量産に際しては、すでに建設済みの病院などにも入れようと思えば、入れられるサイズにできる」との見方を示し、すでに一部の病院などから検討したいとの連絡も受けているという。
なお、北大病院で放射線治療を受けるがん患者は年間で800〜1000人程度とのことで、同システムが稼働すれば、この内の200〜300人程度が新システムでの治療を受けられるようになるとのこと。これまでも約1000人程度の患者を見てきたことを考えると、その300人程度は新たな患者として増加しても良いように思えるが、白土教授は「実際問題として、いくら良い機材が揃っても、患者のケアなどを含めれば医者が絶対に必用であり、そうした意味では技師などを含めて、医師不足の状態」と、人材が不足していることを指摘、「システムの稼動に併せて、今後はそうした人間の育成も進めることで、より多くのがん患者が健全な身体を取り戻す手助けを進めていきたい」と今後はハード、ソフトの両面でより充実した医療の実現を目指していきたいとした。是非稼働に向けて更なる研究開発を進めていって欲しいですね。

受賞有力候補21人を発表

来月4日からのノーベル賞発表を控え、米文献データベース会社トムソン・ロイターは21日、論文の引用回数や業績を基に、恒例の受賞有力候補21人を発表した。日本人では医学・生理学賞に、体のさまざまな細胞に変わる万能細胞「人工多能性幹(iPS)細胞」を開発した京都大の山中伸弥教授(48)、化学賞に多孔性金属の合成法などを開拓した同大の北川進教授(59)の名前が挙がった。
また、経済学賞には米プリンストン大の清滝信宏教授(55)が挙がった。清滝教授はマクロ経済学理論が専門でロンドン在住。日本人が同賞候補に名前が出たのは初という。 是非受賞者が出ると良いですね!

書道の流れるような筆

19日のサッカー・ドイツ1部リーグで、ドルトムントのMF香川真司がシャルケ戦で2点を挙げた活躍について、同国メディアは20日、「香川のプレーは書道の流れるような筆」などと絶賛する記事を一斉に掲載した。ドイツ最大のダービーマッチに予告通りの活躍で、歴史にその名を刻んだ。
シュピーゲル誌(電子版)は「最高のお買い得品」との見出しを掲げ、「格安で移籍してきたのに、数週間でファンの心をつかんだ」と評価。適応力に驚くクロップ監督の談話も伝えた。
ビルト紙とウェルト紙は、採点で香川に6段階で最高の「1」を付けた。1部リーグの第4節9試合に先発した選手で「1」はビルト紙が4人、ウェルト紙は2人だけ。ビルト紙は「今週のイレブン」にも選んだ。
南ドイツ新聞は運動面トップに香川の写真を大きく掲載。テレビ局N―TVはスポーツニュースで、得点シーンを繰り返し放映した。活躍し続けてもっと高見を目指してプレーして欲しいですね! 

世界戦すべてをKOで!

“KOダイナマイト”内山がまた倒した! 9月20日(月・祝)さいたまスーパーアリーナで行われたダブル世界タイトルマッチ、メインのWBA世界スーパー・フェザー級戦は、チャンピオンの内山高志(ワタナベ)が同級5位ロイ・ムクリス(インドネシア)に強打を炸裂させ、5R2分27秒、TKO勝ち。2 度目の王座防衛に成功した。
立ち上がりから優勢に試合を進めた内山が、冷静に挑戦者を突き崩した。右ストレートを長身の挑戦者のボディーに突いてガードを下げさせる。迎えた5R、空いたアゴに右フックをたたき込むと、明らかにダメージを負ったムクリス。内山の追撃の連打にあえなくキャンバスに崩れ、そのまま動けず。ルイス・パボン主審(プエルトリコ)はカウントを途中で止めて試合を中止したが、これは賢明な判断だった。担架でリングを下ろされ、病院に運ばれた敗者にはアゴの骨折の疑いがある。
「練習通りです。右のボディー・ストレートがよかった」と、会心の試合を振り返った内山。獲得戦を含め3度の世界戦すべてをKOで飾ったのは、日本人世界チャンピオンでは初めてだが「記録は意識していない。たまたまです」と本人はあくまで謙虚だった。内山の戦績は16勝(13KO)負けなし。強いチャンピオンが現れましたね!

医療・介護向けの高機能ロボットの開発に参入

精密機器大手のキヤノンが、人工知能を備えた医療・介護向けの高機能ロボットの開発に参入することが20日、明らかになった。
同社はすでに、デジタルカメラなどの自社生産ライン向けに、製品を組み立てる産業用ロボットを開発し、実用化している。こうした技術を応用し、ロボット事業を新たな収益源に育てる考えだ。自社にない技術が必要な場合は、M&A(企業の合併・買収)も活用する。
キヤノンは、細かな部品をセンサーで識別し、製品を組み立てる産業用ロボットの分野では世界最高水準の技術を持つとされる。2015年までに産業用ロボットを企業などに販売することを目指す。医療や介護向けのロボットはその延長線上で実用化を図る。高性能な技術を医療・介護の分野に是非生かして欲しいですね。実用化を急いで欲しいと共に安価で提供して欲しいですね。

2010年9月20日月曜日

潜水艦で台風の勢力を弱める?!

三重県桑名市の鋼(こう)構造物設備会社が、台風が進む海域に潜水艦を出動させ、海中の低温水をくみ上げて海面水温を下げることで勢力を弱める構想をまとめ、このほど日本とインドで特許を取得した。海面水温が高いと台風の勢力が維持されることに着目して考え出したという。
この会社は伊勢工業で、06年1月に日本と米国、インドの3カ国で申請、今年7月に日本とインドで認められ、近く米国でも認められる見通しという。
特許は「海水温低下装置」という名称で、潜水艦の両側に長さ20メートル、直径70センチのポンプ付き送水管を8本取り付けたうえで、水深30メートルから低温の海水を海面にくみ上げる仕組みだ。
発案者である同社の北村皓一社長(84)によると、潜水艦1隻当たりの送水能力は毎分480トン。潜水艦20隻を台風の進路に配備すると、1時間で周辺海域5万7600平方メートルで水温を3度程度下げられ、台風の勢力を弱められるという。
気象研究所(茨城県つくば市)などによると、台風の発生には海水温が25〜26度以上であることが重要な条件で、勢力を維持するには27度以上が目安になるという。同研究所は今回の特許について「現状では台風の進路予想の精度などに課題はあるが、理論上は台風を小さくすることが可能」と評価している。
北村社長は、これまでも水道管の漏水を内部から補修する「内面バンド」など約30件の特許を取得しているが、特許使用料などの対価は求めてこなかった。今回の特許も、構想に対する公的機関のお墨付きを得るのが目的と話している。
台風も人間にとっては厄介なものですが自然界にとってみれば必要な地球自体の行為なのかもしれませんから全て無くしてしまうのはどうかと思いますが規模を押さえる意味では活用しても良いかもしれませんね。潜水艦が必要ですから海上自衛隊等と協力して実証実験をしてみても面白いかもしれませんね。

ワールズ・オブ・フレーバー・カンファレンス

世界の食のトレンドにも影響を与えるといわれる国際料理会議「ワールズ・オブ・フレーバー・カンファレンス」(WOF)が11月、米国で開催される。テーマは、ずばり「日本」。総勢約40人の日本を代表する料理人が「チーム・オブ・ジャパン」を結成し、伝統的な懐石料理から“国民食”のラーメンに至るまで、多彩な味と文化を紹介する。
WOFは、米国の名門料理大学「カリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ」(CIA)が毎年開催しているイベントで、今年で13回目を迎える。
ニューヨーク州に本校を置くCIAは、料理を学問として学ぶ大学機関。卒業生には米国の名だたるレストランやホテルの料理長、食品業界の役員クラスに就いている人も多く、「外食産業界のハーバード大学」と称される。
この会議は「世界の食」と題する通り、世界中の食文化や料理技術から、いま注目すべきテーマが選ばれる。これまでに取り上げられたのは「地中海料理」「世界の屋台料理」などで、一国に焦点を当てるのは珍しいケースだ。シェフをはじめ、食関連業界の関係者や料理評論家など米国の食の最前線で活躍するプロが対象であるため、業界の注目度も高く、世界の食のトレンドに影響力がある会議として知られる。
さらに注目すべきは、その規模だ。WOFの組織委員の一人、辻調理師専門学校の辻芳樹校長は「日本の食のピラミッドを総体的に紹介する初めての試みになると思う」と説明する。
また、委員である服部栄養専門学校の服部幸應(ゆきお)校長は「すしを中心に、世界で3万軒以上もの日本料理店が存在する中で、“本物”を見てもらうよい機会」と話す。
老舗すし店「銀座久兵衛」店主、今田洋輔氏や、フランス料理店「オテル・ドゥ・ミクニ」オーナーシェフの三國清三(きよみ)氏ら日本を代表する名店から、そうそうたる顔ぶれが集まったことでもその力の入れようがうかがえる。
日本ならではの多彩な味をアピールするため、料理も懐石、すし、天ぷらといった伝統料理だけでなく、そばやうどん、洋食、お好み焼き、焼き鳥、くし揚げ、ラーメンなど約20種類を網羅している。
会場ではまず、大ホールを使って日本の食文化の歴史を多角度から紹介。そして、チーム・オブ・ジャパンのメンバーが、その腕と味はもちろん、盛り付け方やおもてなしの心まで、余すことなく披露する。
ワークショップでは、包丁さばきやそば打ちなど、世界的にも高い水準を誇る職人技を受講者の目の前で実演する予定だ。
一方、このイベントを輸出促進につなげたいという狙いもある。
老舗料亭「京都吉兆」の総料理長、徳岡邦夫氏は「日本料理の伝統と革新とともに1次産業のすばらしさを伝え、経済的な効果を生むことができれば」と意気込む。
会議は11月4日から3日間、カリフォルニア州ナパにあるCIAグレイストーン校で開かれる。世界に広がる日本食がブームに終わらず、根付くかどうか−。チーム・オブ・ジャパンの“腕”に熱い期待が寄せられている。
日本の食文化を世界的に発信し具体的に根付かせるのに格好の企画ですね。蒼々たるメンバーが出席するようですし日本を元気にする経済的効果も大きいようですね。是非頑張って技量そして味はもちろん、盛り付け方やおもてなしの心まで日本の食文化を思う存分示して下さい!

2010年9月19日日曜日

B−1グランプリin厚木

神奈川県厚木市で開催されたB級ご当地グルメの祭典「B−1グランプリin厚木」(実行委、愛Bリーグ主催)は19日、初出展の「甲府鳥もつ煮」(甲府市)を1位のゴールドグランプリに選んで閉幕した。初の首都圏開催とあって、18日からの2日間の来場者は過去最多の43万5000人(主催者発表)。次回は来秋、兵庫県姫路市で開催される。
大会には過去最多の46団体が出展。過去1位のグルメは審査対象外とし、来場者が気に入った料理にはしで投票(1ぜんで2票)。2日間のはしの重さで順位を決めた。2位は「ひるぜん焼そば」(岡山県真庭市)▽3位は八戸せんべい汁(青森県八戸市)だった。
甲府鳥もつ煮は甲府市内のそば店の定番でコリコリした砂肝、弾力のあるハツ、軟らかいレバー、きんかん(産卵前の卵)のもつ煮。強火で水分を飛ばし、甘辛のあめ状のたれでうまみを閉じこめた。
出展した甲府市の若手職員によるボランティアグループ「みなさまの縁をとりもつ隊」代表の土橋さんは「全国に打って出られるグルメとして認められた。市民に自分たちの生まれた町に自信を持ってもらい、市民を含めたネットワークをつくっていきたい」と喜んだ。参加した46団体全部が郷土や郷土料理を愛し、それによって郷土を元気にしたいという思いだったのではないでしょうかね。地方から日本を元気にしていって欲しい気がしますね。

ふすま絵6面が115年ぶり戻る!!

竜安寺(りょうあんじ)(京都市右京区)がかつて所蔵していたふすま絵6面が、115年ぶりに同寺に返還されることが18日、分かった。競売会社のクリスティーズによると、ふすま絵は15日、ニューヨークで開催された同社オークションに出品され、8万6500ドル(約743万円)で落札された。落札者は匿名で、竜安寺への寄贈を発表。同寺は「感無量です」とコメントを寄せているという。
ふすま絵は安土桃山時代の絵師、狩野永徳の次男、孝信(1571〜1618年)の作と伝えられる。明治初期の廃仏棄釈で財政難に陥った竜安寺が明治28(1895)年、東本願寺に売却した71面のうちの6面。さらに九州の炭鉱王、伊藤伝右衛門の手に渡り、その後散逸した。6面については2000年に日本人コレクターが競売に出品。別のコレクターの手に渡っていたという。落札者には感謝ですね!!本来あるべき所に一部ではありますが戻って本当に良かったですね。

日米通算3500安打達成!!

米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手(36)=本名鈴木一朗=は18日、シアトルでのレンジャーズ戦で日米通算3500安打を達成した。イチローは日本プロ野球のオリックスに在籍した9年間で1278安打、メジャー移籍後10年目で2222安打。
節目の記録まであと1安打に迫っていたイチローは一回に二塁内野安打を放って達成した。
イチローは昨年4月に張本勲の持つ日本プロ野球記録の3085安打を日米通算で抜いた。米大リーグで3500本以上の安打を記録しているのは、歴代最多の4256安打のピート・ローズら5人しかいない。それにしてもピート・ローズの4256安打はすごい数字ですね。差が756ですから200安打を継続すると仮定して後4年ですね。40歳を最低ラインとして是非現役を続行して4256を超えて欲しいですね。おめでとう!そして更なる高見に向かって精進を続けて欲しいですね。

2010年9月18日土曜日

「(記録を抜いて)すみません」に「おめでとう。一番一番、頑張っていけよ」

結びの一番。立ち合い後に一瞬崩した体勢をすぐに立て直した白鵬は、稀勢の里(24)を東土俵の外に押し出すと、笑みを浮かべた。
満員の館内は、大歓声と割れんばかりの拍手に包まれた。白鵬は勝ち名乗りを受ける直前にもホッとしたように笑顔を見せ、懸けられた懸賞計27本の束を握りしめた。ゆっくりと花道を引き揚げる横綱の背中に、再び観客から温かい拍手が送られた。記録を破られた九重親方(55)(元横綱千代の富士)は「横綱には死角がみえない」と偉業をたたえた。
支度部屋でマゲを結い直した白鵬は、東の花道奥で九重親方と対面した。「(記録を抜いて)すみません」と頭を下げる白鵬に、親方は笑顔を見せながら、「おめでとう。一番一番、頑張っていけよ」と激励し、2人はがっちりと握手を交わした。1位は69連勝の双葉山。このまま勝ち進めば、11月の九州場所7日目に並ぶ。ここまで来たら是非双葉山の記録も超えて欲しいですね。

熱水が噴き出している活動域発見!

沖縄本島の北西約100キロの海底で、熱水が噴き出している活動域が見つかった。東京大などの研究チームが17日、発表した。周囲には、マンガンやアンチモンなどレアメタル(希少金属)を含んでいるとみられる鉱物の塊も発見された。海底の新たな鉱山として注目されそうだ。
研究チームは、熱水に含まれるマンガンや硫化水素を感知できるセンサーを開発し、無人探査機に搭載。11日までの8日間、火山地形であるカルデラが広がる海域を調べた。
すると、海底(水深500~600メートル)の3カ所で、43~247度の水が噴き出していた。うち1カ所では、直径50センチの煙突状の構造物が高さ1~2メートルに伸び、先端から121度の熱水が立ちのぼっていた。
最近、こうした構造物を含む活動域「熱水鉱床」は新たな鉱山として注目され、日本近海で探査が活発化している。チームはすでに岩石を採取しており、今後、金属の種類や含有量を分析する。四方を海に囲まれた日本にとって海洋資源は今後の国家戦略にとっても重要な部分に成っていく事でしょうから宇宙開発同様海洋開発にも多くを投入して欲しいですね。

笑顔を絶やさず前向きに生きること

二十日の敬老の日を前に、百三歳の草光澄子さん=大和市つきみ野=は聖書などの原書に親しみ、英語翻訳にいそしんでいる。女学校で学び始めて以来、戦後は中学教諭、塾経営と約九十年、英語と向き合ってきた。「好きになれば早く上達するし、留学しなくても英語は話せます」と信念を語る。
長崎県出身で、山口県のキリスト教系女学校に進み、英語に出合った。「米国人の先生の発音が美しく、何より楽しい雰囲気だった」と魅了された。東京女子大学に進み、英語を専攻。同大助手も務め、青年時代のエドウィン・ライシャワー元駐日米大使とも交流があったという。
戦後は島根県で中学校の英語教諭になり、「できるだけ日本語を使わない」指導を心掛け、歌やゲームも織り交ぜ、生徒が楽しく学べるよう工夫した。当時の教え子たちとは、現在も交流が続く。
九十歳で大和市に移り、英語で書かれた教会のテキストを和訳したり、毎日聖書を一章ずつ音読している。昨年からは俳句を始め、既に約六百句詠み、句集も出した。
ミニトマト朝日にきらめき赤赤と
「日常生活から次々と浮かんでくる」。食事では六十回ぐらいよくかむほか、スクワットなどで身体を毎日動かす。そして「私はストレス知らず」と言う通り、笑顔を絶やさず前向きに生きることが一番の健康法だ。
100歳以上の多くの高齢者が所在不明になっているようですが草光澄子さんのように笑顔で前向きに何かを続けていきたいものですね。こんな方々が日本を元気にしてくれるのかもしれませんね。

2010年9月17日金曜日

高機能・低価格化を目指す「H2Aロケット」

文部科学省は、国産の「H2Aロケット」の打ち上げ能力を大幅に向上させる方針を固めた。異なる高度に衛星2基の同時打ち上げを可能とするなど高機能・低価格化で欧露の「世界標準」ロケットと互角の受注合戦に挑む。
01年の1号機以来、初の大幅改良で、宇宙航空研究開発機構と三菱重工業は近くプロジェクトチームを発足、13年度の打ち上げを目指す。大きさは今と同じで、H2Aの名前は継続する。
計画では、2段ロケットエンジンの燃焼と停止を繰り返す「再々着火」を実現。需要の多い観測衛星を太陽同期軌道(高度500〜1000キロ)の異なる高度に1基ずつ、エンジンを再燃焼しながら2基投入し、1基当たりの打ち上げ費を3〜4割減らす。また、放送通信衛星などは静止軌道(同3.6万キロ)により近い軌道に投入。衛星の軌道変更用の燃料が少なくでき、衛星の寿命を3〜5年延ばせる。
H2Aは11日、米国のGPS(全地球測位システム)を補完する準天頂衛星「みちびき」を打ち上げ、成功率は94.4%と世界水準に達した。打ち上げ時期の制限も漁業交渉の結果、来年度から撤廃される。文科省は、これらに大幅改良が加わることで、価格面で商業衛星受注をほぼ独占する欧露に互角となるともくろんでいる。
一方で、1号機から10年経過し、開発当初の電子部品や材料の多くが製造中止で枯渇し、打ち上げ設備の老朽化も深刻になっている。これらの改善にも着手する。
文科省は「海外のロケットも5〜10年ごとに大幅改良している。部品メーカーの撤退や技術の断絶を食い止めたい」と説明する。打ち上げ成功率も世界水準に達した事ですし是非改良を加えて世界市場で多くの受注を獲得して欲しいですね。

2010年9月16日木曜日

ロボット「core(コア)」

千葉工業大未来ロボット技術研究センターは16日、二足歩行型としては世界最重量となる重さ約100キロの人や荷物を運べるロボット「core(コア)」を開発したと発表した。
コアは高さ1・9メートル、重量230キロで、人間型ロボットでは足腰にあたる。2年以内には、コアを基にして人が搭乗できる身長約3メートルのロボットを完成させる予定。高齢者や足の不自由な人が階段を上り下りしたり、段差のある場所を自由に歩けたりするロボットなどへの応用をめざす。
関節部分に独自開発した強力な大型モーター計12台を搭載したことで、可搬重量100キロ(設計上は300キロ)を実現。人が乗って安全に移動できる技術にめどをつけた。同センターの古田貴之所長は「高齢者などが行きたいところに行ける未来の乗り物を作りたい」と話している。携帯電話にしろパソコンにしろ現在存在している様々なものは過去にあっては一人の人の夢であったものです。近い将来ガンダムに搭乗して様々な場所に行く事も可能かもしれませんね。

人間型ロボット「HRP—4」

家事や介護などを担う、人間型ロボット「HRP—4」を、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)と、橋りょうメーカーの川田工業(本社・東京)が開発、15日報道陣に公開した。
身長151センチ、体重39キロのスリムな10等身。二足歩行や物をつかむなどの動作のほか、顔や声で人を認識することも可能。前世代のロボットより性能は向上したが、部品を有効利用し、コストは3割程度安い。一体2600万円で内外の研究機関に提供される。
様々なソフトの搭載が可能で、生活空間内での安全性など実用化に向けた研究の加速が期待される。
家事や介護等はロボットが担当し人間はより本質的な文化や芸術の世界で生きる時代が到来するかもしれませんね。我々の日常生活にロボットが登場するまでにはまだ時間がかかりそうですが病院等の公的施設には近い将来人間型ロボットが登場するかもしれませんね。
3割ほど安くなったとはいえ2600万円はちょっと高いですね。是非改良を加えてもっと安くして欲しいですね。

体高33センチの警察犬

国内では珍しいミニチュア・シュナウザーの和歌山県警の警察犬「クゥ」(オス・3歳)が、その小さな体を生かして、災害救助や爆発物捜索など、新たな訓練を始めた。
体高33センチと普通の警察嘱託犬のシェパードやドーベルマンの約半分だが、自慢の鼻では負けていない。
クゥはもともとはペットとして飼われていたが、2007年6月、「ほえるくせを直してほしい」と飼い主の高見さん(和歌山県日高町)が藤谷警察犬訓練所(和歌山市西)にクゥを預けた。通常、習得に半年以上かかる服従を3か月でマスター。指導手の大会に出場させたところ準優勝し、2か月後、優勝した。
この勘の良さに藤谷所長が着目、遺留品から犯人のにおいをかぎ分ける「臭気選別」など警察犬の訓練を開始した。日本警察犬協会は中、大型の7犬種を指定しており、小型犬が選ばれることはまずないが、09年11月、2回目の挑戦で合格した。
警察犬になったクゥだが、現場出動はまだない。今は、「倒壊家屋などに取り残された被災者を探すには、クゥの小さな体が役に立つ」(藤谷所長)と、災害救助犬と爆発物捜索犬も目指している。火薬のにおいを探し出す訓練や、がれきの中に入り込む訓練にも、持ち前の集中力で、まじめに取り組んでいる。
この夏から紀の川河川敷(紀の川市)で行われている訓練では、木の板や防水シートなどをがれきに見立て、その陰に隠れた人を、においで探索。見つけると激しくほえて知らせるなど、結果は上々だ。高見さんは「うちの子ながらすごいと思います」と成長ぶりに目を見張っている。体の小ささと鼻の良さを生かして働き場所を見つけておおいに活躍して欲しいですね。

HOZOT(ホゾティ)

ヒトのへその緒にある臍帯をもとに作製した免疫細胞が、がん細胞の中に入り込んで内部から細胞を死滅させたと林原生物化学研究所(岡山市)が15日発表した。
こうした現象が確認されたのは世界で初めて。新たながん治療法の開発が期待されるという。
この免疫細胞は2006年に同研究所が発見し「HOZOT(ホゾティ)」と名付けた。
研究で、ヒトのがん細胞とHOZOTをまぜたところ、HOZOTががん細胞に近づき、侵入。
その後、約2~4時間で徐々にHOZOTが死滅し始め、同時にがん細胞の生存率も低下した。死滅したHOZOTから細胞を死に至らせる物質が漏れ、がん細胞の構造を壊すのが原因とみられる。正常な細胞には侵入しなかった。
記者会見した同研究所の竹内誠人主任研究員は「がん患者の血液で、HOZOTと同様の働きを持つ細胞を作りだし、治療につなげたい」と話した。5~6年後をめどに臨床研究を始めたいとしている。
研究結果は22日から大阪市で開かれる日本癌学会で報告する。臍帯血は白血病に応用されたりしていますが臍帯は大きな可能性を秘めているのかもしれませんね。是非研究を進めて新たなガンの治療法の開発につながっていくと良いですね。

ミドリムシでがん細胞や病原体を検出

植物と動物の性質を併せ持つミドリムシに、目的の細胞だけを抽出・運搬させる方法を、名古屋大の馬場嘉信教授と岡本行広・助教のチームが考案した。
患者の検体からがん細胞や病原体を検出したり、再生医療で必要な細胞だけを分離するのに役立つ可能性があるという。
16日、仙台市で開催中の日本分析化学会で発表する。
チームは、ミドリムシが光合成で自ら栄養を作り出すため簡単に培養でき、光に反応して液体中を移動する性質に着目した。
実験では、特定の細胞を認識する分子などをミドリムシの表面に付着させた。
その上で、二つの容器を約5センチの管でつなぎ、一方の容器に、2種類の疑似細胞(蛍光物質)各2万個と、ミドリムシ3000匹を投入。
ミドリムシは2種類のうちの目的としていた疑似細胞のみをくっつけ、光を当てると、もう一方の容器に移動した。
約90分後、その疑似細胞は自然にミドリムシから離れ、35%にあたる約7000個の疑似細胞を回収することに成功した。
疑似細胞には他の物質は付着しておらず、ほぼ100%の純度だった。
岡本助教は「基本的にあらゆる細胞に適用できる。ミドリムシは安価に大量培養
できるので、医療機器の不足しがちな途上国で病気の診断や再生医療に応用
できるかもしれない」と話す。このところミドリムシが注目されていますね。様々な分野でミドリムシが活躍しそうですね。

2010年9月15日水曜日

ヒトの歯茎(はぐき)の細胞からiPS細胞を作製

ヒトの歯茎(はぐき)の細胞から、さまざまな細胞に変化する人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作製することに、大阪大大学院歯学研究科の江草宏助教(歯科補綴(ほてつ)学)の研究チームが初めて成功した。世界で初めてiPS細胞を作製した京都大学の山中伸弥教授らとの共同研究で、歯科分野での再生医療や創薬への貢献が期待される。研究成果が15日付の米科学誌「プロスワン」(電子版)に発表された。
研究チームは、歯周病やインプラント(人工歯根)治療の際に切除され、不要となった歯茎を利用。iPS細胞の作製に必要な4つの遺伝子を導入すると、神経や軟骨などに分化することを確認した。
これと並行して、マウスの歯茎からもiPS細胞を作製。マウスの場合、皮膚細胞よりも歯茎からのほうがiPS細胞の作製効率が7倍以上高く、骨や精子にも分化しうる質の高い細胞になることも確かめた。
もともと歯茎の細胞は増殖するのが早く、傷ができても治りやすい特徴があり、iPS細胞作製には比較的適していると考えられていた。
当面は遺伝性疾患をもつ患者の病態解明や創薬などへの応用が期待され、ヒトの歯茎から作製したiPS細胞を骨に分化させることが研究課題になるという。江草助教は「将来的に、歯周病などで消失してしまったあごの骨の再生などにもつなげていければ」と話している。次なるステップに研究を進めていって欲しいですね。

2010年9月13日月曜日

路線バスに太陽電池を搭載

屋根に太陽電池を搭載して発電し、車内の照明に使う世界初の路線バスが2010年9月1日から岡山市内で運行を始めた。乗用車ではトヨタプリウスが屋根に太陽電池を搭載し、車内換気の電源に用いるなどしているが、路線バスに太陽電池が搭載されるのは世界初という。
路線バスに太陽電池を供給するのは三洋電機で、岡山県内で路線バスを運行する両備ホールディングス(HD=本社・岡山市)と共同開発した。バスはディーゼルエンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドカーで、動力となるモーターの電源に太陽電池は使われないが、発光ダイオード(LED)の車内照明に利用する。
太陽光で発電した電力を蓄電し、日照がない時でもフル充電で連続約9時間の点灯が可能だ。このバスは「SOLARVE(ソラビ)」と呼ばれ、今回は1台のみの導入で、岡山市内の路線を1日4往復する。
ソラビはハイルーフ型の屋根が特徴で、側面に長方形の太陽光パネルが並ぶため、通常の路線バスとの区別は一目瞭然だ。太陽光パネルを配した太陽電池は住宅などで普及が進んでいるが、実は自動車への搭載は乗用車、バスともに進んでいない。
乗用車でルーフに京セラの太陽電池を搭載しているプリウスも、炎天下に車を駐車した場合の車内換気の動力などとして使っている程度。現状では太陽電池の利用はこうした副次利用にとどまっている。プリウスはもちろんハイブリットカーだが、太陽電池で発電した電力を動力モーターの電源として使うことは現状では実現しておらず、自動車への太陽電池の本格的な普及は世界的に進んでいない。
普及しないのは、耐久性とともに、コストの問題も大きいようだ。今回の両備HDの路線バスの車両価格は通常のバスの約3倍にもなるという。しかし、大手電機メーカーによると、「技術的には太陽電池だけで電気自動車を走らせることは可能だ」という。事実、シャープ製の太陽光パネルをボディーに埋め込んだ専用のソーラーカーがオーストラリア大陸を横断するレースで優勝するなどした実績がある。「太陽電池で発電した電力をリチウムイオン電池に蓄え、電気自動車の動力として使えば、100%再生可能エネルギーの究極のエコカーが誕生することになる」(大手電機メーカー)。
自動車への太陽電池の搭載は発展途上にあるが、公共交通機関の路線バスに導入された意義は大きい。車内の照明を再生可能エネルギーで賄い、しかも省エネにすぐれたLED電球というのは、近未来を感じさせる。
是非太陽電池のみで走行する自動車の開発を進めて欲しい気がしますね。技術立国日本なら出来そうな気がしますがね。

ブックフリッピングスキャニング

東京大学情報理工学系研究科の研究チームは10日、本をパラパラとめくりながらスキャニングできる超高速書籍スキャナー「ブックフリッピングスキャニング」を開発したと発表した。
その仕組みは、秒間500枚の写真が撮影できる高速カメラを用いて、パラパラとめくられるページの内容を1分間で170ページ分、記録するというものだ。ページをめくる際に発生する紙面のたわみは、赤外線レーザーを照射して作成した3次元モデルに基づいて平らな紙面に修正する。2年以内にも、書籍1冊を1分でデジタル化できる超高速スキャナーの試作機を完成させる計画だ。
研究チームの渡辺義浩特任助教によると、既存技術を用いたスキャニングシステムとしては業界最速。現在の試作機は人の手でめくる仕組みだが、将来的にはロボット方式を採用し、ページめくりを自動化する計画だ。また、「ブックフリッピングスキャニング」に用いられた高速で移動する物体の3Dイメージを瞬時に収める技術は、ロボット工学や工業・自動車デザインまで広い分野で活用できるという。
研究チームは、2年以内の実用化を目指して、今月から大日本印刷との共同研究をスタートさせた。電子書籍業界においては書籍のデジタル化が問題でしょうから
超高速書籍スキャナーで一挙に解決されるかもしれませんね。そして副次的に様々な分野への応用も効きそうですから是非実用化に向けて研究を進めて欲しいですね。

2010年9月12日日曜日

浮体式洋上風力発電

 環境省は、海に風車を浮かべて発電する「浮体式洋上風力発電」の実用化に向けて、海域での実証試験に乗り出す。海底に直接据え付ける「着床式」に比べて、「浮体式」は、より深い海域でも使えるのが特徴で、洋上で風力発電が可能なエリアが広がるという。2012年度に実証機をつくり、16年度の実用化をめざす。
陸上に風力発電施設をつくる場合、好適地が限られているうえ、景観の妨げになったり、騒音が問題化することもある。これに対し岸から離れた沖合は、景観や騒音の影響が少なく、風力発電の新たなフィールドとして期待されている。日本の領海と排他的経済水域(EEZ)は計約447万平方キロと世界6位の広さがあり、風が強く洋上風力発電に適した海域も多い。
環境省は、沖合30キロ未満で水深50〜200メートルの海域を対象に海上の風の強さなどを分析。浮体式洋上風力発電によって生み出せるエネルギーの潜在量は、原発56基分に相当する5600万キロワットにのぼると試算している。再生可能エネルギーの一分野として実用化することで、二酸化炭素(CO2)の排出削減につなげるのが狙いだ。
実証機は2メガワット級になる見込み。環境省は、設計や製造、設置海域の環境調査費など計15億円を、来年度予算の概算要求に盛り込んだ。 海に囲まれた日本ですから洋上を利用しない手はないですね。実用化に向けて更なる研究を進めて欲しいですね。

2010年9月11日土曜日

嘉納治五郎の生誕150周年に通算100個の金メダル

柔道の世界選手権第3日は11日、東京・国立代々木競技場で行われ、日本はこの日の男女計3階級すべてを制した。女子63キロ級で上野順恵(三井住友海上)が2連覇。同57キロ級の松本薫(フォーリーフジャパン)と男子73キロ級の秋本啓之(了徳寺学園職)がともに初優勝した。
日本は過去の世界選手権で積み上げた金メダル数が、この日、松本が最初に頂点に立って通算100個となった。柔道の創始者、嘉納治五郎の生誕150周年という節目の年に大台に到達した。
金メダル第1号は階級無差別で実施された1956年の第1回東京大会の夏井昇吉氏。日本オリンピック委員会の竹田恒和会長は「お家芸の歴史と伝統がなせる技であり、他のスポーツではあり得ない数字」とたたえた。今大会は97個で開幕を迎え、初日に金メダル2個を獲得した。
第3日を終え日本勢のメダルは金5、銀2、銅5の計12個となった。
お家芸復活といった感じでしょうかね。強い日本を世界に実績で示して欲しいですね。

約18万人、売上高は約7億円

東京・銀座の老舗百貨店「三越銀座店」が11日、増改築を終えて新装オープンした。
売り場面積はこれまでの1・5倍の約3万6000平方メートルで、銀座地区では最大となる。
消費低迷の中、銀座にも国内外の低価格のカジュアル衣料品店が押し寄せているが、三越は高級感を前面に出し、百貨店の復権をかけて対抗する。
早朝からオープンを待ちわびる約2000人が列を作り、午前10時の開店時間を15分早めて営業を始めた。
三越銀座店によると、この日の来客は約18万人、売上高は約7億円に達したと見られ、通常の土曜日の約3倍の盛況ぶりだった。
この盛況ぶりが続くと良いですね。そして銀座により多くの方々特に外国人が押し寄せてくると良いですね。

みちびき打ち上げ成功

宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工業は11日午後8時17分、準天頂衛星「みちびき」を搭載したH2Aロケット18号機を、鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターから打ち上げた。みちびきは約30分後、予定通り分離され、打ち上げは成功した。H2A打ち上げは05年2月の7号機以来12機連続の成功となった。
みちびきは縦横約3メートル、長さ約6メートルの直方体で重さ約4トン。米のGPS(全地球測位システム)を補完し、精度を向上させることを目的とする測位衛星。日本のほぼ真上(準天頂)を通る軌道で周回するため、ビルの谷間や山間部などでGPSの電波が受信できない時間帯が大幅に減るほか、測位誤差も現在の10メートル前後から数センチ〜1メートルに縮小できる。しかし、1基が日本のほぼ真上にいる時間は約8時間で、日本上空に常に衛星がある状態にするには、最低3基が必要となる。
施設整備や打ち上げを含めた総事業費は約735億円。今後、高度3.3万〜3.9万キロの楕円(だえん)軌道に到達する。打ち上げ成功おめでとうございます。状況を見ながら次期衛星の打ち上げを考えて下さい。

クロレラ投入で臓器復活

クロレラの光合成能力を利用し、心停止から時間が経過した膵臓(すいぞう)内の酸素、二酸化炭素濃度を改善、機能まで回復させることに、山岡一平・大塚製薬工場主任研究員らのチームが動物実験で成功した。世界で初めて動物と植物の間で、酸素と二酸化炭素のやり取りを実現させた成果で、心停止後の臓器を移植する道が開かれる可能性がある。11日に宇都宮市で開かれた日本蘇生学会で発表した。
チームは、呼吸不全状態にしたラットの腹膜上に酸素が溶け込みやすい液体とクロレラを入れてLED(発光ダイオード)を照射。低かった血液中の酸素濃度が、光合成を行ったクロレラからの酸素によって高まる一方で、高濃度だった二酸化濃度はクロレラに取り込まれ、元通りに近づいた。
また、心停止から3時間放置したラットの膵臓を摘出。同様の仕組みの液体に30分間膵臓を入れ、別の糖尿病のラットに移植した。その結果、移植された全6匹の血糖値が改善し、膵臓が機能していることが分かった。移植で使われる臓器保存液に入れた膵臓は、6匹中1匹しか血糖値が改善しなかった。
現在、心停止後に移植可能な臓器は腎臓、眼球だけで、それも心停止直後の摘出が必要だ。人に応用できるかどうかは安全性を含めて調べなければならないが、同社特別顧問の小林英司・自治医大客員教授は「呼吸不全に陥った患者の治療や、心停止後の臓器提供の機会を増やすのに役立つのではないか。心停止からの時間が延びれば、家族が別れを告げる時間も十分確保できる」と話す。こんな研究もなされているんですね。動物と植物の間でO2やCO2のやりとりができるなんて不思議ですね。更なる研究を進めて欲しいですね。

幾何学デザインで“人工木陰”

樹木の構造に似た、綿密に計算された幾何学デザインで“人工木陰”をつくる日よけを、京大の酒井敏教授(地球流体力学)が開発、試作品を東京の大型商業施設の屋外広場に設置した。ヒートアイランド現象を抑える効果があるという。過去の実験で、地表面の温度を約15度下げる効果を確認。樹脂加工メーカーが製品化を目指している。
日よけは、小さな三角すいをつなげて大きな三角すいをつくる「シェルピンスキー四面体」を採用。夏の午前10時と午後2時ごろで日射の約70%、正午前後だと約90%を遮蔽(しゃへい)できる。平屋根と違い、個々の三角すいの表面積が木の葉のように小さく風通しが良いため効率よく熱を逃がす。平屋根の下より体感温度が2〜3度低いという。
昨年、東京・日本科学未来館で検証した結果、直射日光下の地面の温度に比べ、日よけの下は最大約15度低かった。日よけ自体の温度は平屋根を最大約20度下回った。環境に優しい材料で是非製品化して欲しいですね。

リーフ賞

世界の「次世代基準」の建築デザインに与えられる「リーフ賞」が10日、ロンドンで発表され、個人住宅部門賞を静岡県熱海市の住宅「プラス」(マウントフジアーキテクツスタジオ)、持続可能な開発部門賞を神奈川県厚木市の私立小学校「七沢希望の丘初等学校」(中村勉総合計画事務所)が受賞した。
日本の受賞は東京都港区のサントリー美術館が2008年に商業建築部門賞を獲得して以来で、2部門受賞は初めて。最高賞はサッカー・ワールドカップ(W杯)決勝戦が行われた南アフリカ・ヨハネスブルクのサッカーシティー競技場が選ばれた。
同賞は欧州主要建築家フォーラムが主催し、今年で7年目。当初は欧州中心だったが近年は全世界を対象とし、今年は日本の16作品を含む計173作品が寄せられた。
日本関係では、両受賞作品のほか、集合住宅部門で神奈川県横須賀市の「市営鴨居住宅」(飯田善彦建築工房)、商業建築部門で山形県鶴岡市の「鶴岡まちなかキネマ」(設計・計画高谷時彦事務所)が最終選考に残った。おめでとうございます。日本のデザインの優位性が認められた感じですね。

2010年9月10日金曜日

豊田通商と近畿大学クロマグロの完全養殖技術で提携

豊田通商と近畿大学は10日、クロマグロの完全養殖技術で提携したと発表した。従来の養殖は天然の中間魚(ヨコワ)を捕獲して育てるが、豊田通商は近畿大が世界で初めて成功した完全養殖技術を活用し、卵から孵化(ふか)させて育てたヨコワを養殖業者に販売する。完全養殖の商業化に乗り出すのは世界初という。
豊田通商が稚魚をヨコワに育てる会社を長崎県五島市に設立し、近畿大は稚魚の提供に加えて技術支援も行う。食料事業の強化を目指す豊田通商と、大型のいけすが多数必要なため協力企業を探していた近畿大の思惑が一致した。
クロマグロを巡っては、大西洋・地中海産の国際取引禁止が一部の国から提起された経緯がある。乱獲で天然ヨコワが減ったり、捕獲規制が導入されたりすれば、卵から育てる完全養殖によるヨコワの需要が高まるとみられる。 捕獲する時代から完全養殖の時代に移っていかなければならない時だと思いますね。是非商業化をして安くて旨い黒マグロを流通させていって欲しいですね。

内視鏡を使った生体間同時移植手術

九州大病院(福岡市東区)は10日、国内で初めて内視鏡を使って膵臓(すいぞう)と腎臓を摘出し、生体間同時移植手術を実施したと発表した。
同病院は「通常の開腹手術に比べ、臓器提供者の負担が軽減され、安全性も高まる」としている。
移植を受けたのは、福岡県内の40歳代の女性。60歳代の母親から膵臓半分と左の腎臓を提供された。手術は8日に約10時間かけて行われ、手術後の状態は良好という。これまで、膵臓と腎臓の移植手術では、臓器提供者の上腹部を約10センチ開腹していたが、今回は、腹部の4か所から内視鏡を入れたうえ、臓器を取り出すため最低限必要な6センチだけ下腹部を開いた。手術の技術は本当に日進月歩で進んでいますね。ますます研鑽して患者の負担を軽減し安全性の高い様々な術式を開発していって欲しいですね。

準天頂衛星の初号機「みちびき」

米国のGPS(衛星利用測位システム)を補完・補強する準天頂衛星の初号機「みちびき」が11日、種子島宇宙センター(鹿児島県)から「H2A」ロケット18号機で打ち上げられる。日本初の測位衛星で、GPSで生じる受信障害の解消と測位精度の大幅な向上が期待される。実用化には最低3基が必要で、政府はみちびきでの技術・利用実証を踏まえて、来年中に2号機以降の計画の是非を判断する。
カーナビや携帯電話に利用されるGPSは、人工衛星からの信号を受信して地球上の位置を知ることができるシステム。約30基の衛星が地球を周回しており、このうち4基からの信号が受信できれば正確に測位できる。ただ、GPS衛星の軌道は日本での利用に配慮しておらず、高層ビルや山などに信号が遮られやすい地域では1日に2時間半程度、測位が困難になる。
準天頂衛星は1日8時間ほどは日本のほぼ真上(準天頂)を飛行。3基で運用すればGPS衛星と併用で受信障害はほぼ完全に解消でき、7基に増やせばGPSに依存せずに日本周辺の測位が可能になる。
初号機のみちびきは宇宙航空研究開発機構(JAXA)が中心となって開発、機体製造や地上施設の整備、打ち上げなどに計約735億円を投入した。
みちびきはGPSとの共通信号のほかに、最高精度が約1メートルと約3センチに分かれる2種類の補強信号も発信する。いずれも専用の受信機が必要だが、測位精度は現在の約10メートルから大幅に向上する。
精度向上により、カーナビの高度化や次世代の交通安全システム、危険な工事現場での重機の無人操縦、高齢者や子供の所在確認などへの利用拡大が期待される。みちびきでの技術・利用実証は国と民間がそれぞれ行い、財団法人「衛星測位利用推進センター」(東京都)がまとめた民間分には、企業や大学など101団体から計58テーマが提案された。多くの利用実証は今年12月から約2年間の予定。
同センター企画管理本部長の桜井也寸史さんは「多くのテーマが集まり、手応えを感じている。利用成果を示し、すそ野を広げたい」と話す。
明日打ち上げに成功して軌道に乗る事を期待しています。

脱希土類モーター

家電・素材メーカー各社は電気自動車や家電品に不可欠なモーターを、従来の主力材料のレアアース(希土類)を使わずに作る技術を相次ぎ開発した。レアアースは主要生産国の中国が輸出規制しており、安定調達に懸念がある。代わりに入手しやすい材料を使うメドをつけた。日立製作所は酸化鉄で実用的なモーターを試作、2年後に製品化を目指す。帝人と東北大学などは鉄と窒素を使った新材料を開発、高性能モーターに応用する。
モーターは磁石の力(磁力)で回転力を得る仕組みで、ハイブリッド車や電気自動車、冷蔵庫、エアコンなど様々な製品の性能を左右する中核部品。回転子と呼ばれる磁石部分に、大きな力を効率良く生み出せるネオジムやジスプロシウムなどのレアアース材料が使われている。調達難に備えて、各社は代替材料の開発を急いでいる。
日立は調達が容易で安価な酸化鉄でできた永久磁石「フェライト磁石」を使ったモーターを開発した。そのままでは磁力はレアアースを使った場合の半分しかないため、回転部分に磁力が効率良く届くように構造を工夫し、取り出せる力を大きくすることに成功した。
レアアース製に比べて約1割小さい電力で同じ力が得られる性能を確認。電気の無駄が少なく省エネになる。実用化のメドが得られたとして、今後2年程度でエアコンなどへの応用を目指す。大型化すれば電気自動車にも応用可能とみている。
ダイキン工業と大阪府立大学の森本茂雄教授らのグループは単独では磁力が弱い鉄とフェライト磁石を組み合わせて、高出力モーターを開発した。鉄の回転子の中にフェライト磁石を埋め込む独自の構造を採用した。
ハイブリッド車に使われているモーターの10分の1ほどの大きさで、出力が5キロワットの小型モーターを試作、車に使えるだけの回転数が得られた。来年度中に出力20キロワットの実用的な大型モーターを作り、製法も効率化して製品化につなげる。
帝人と東北大学は鉄と窒素からなる新材料で、強力な磁石を作る技術を開発した。材料を約10ナノ(ナノは10億分の1)メートルの粒子状にすることに成功。磁石としての性能を高める工夫をしたうえで、粒子を樹脂に混ぜて成形すれば様々な形の永久磁石が作れるとみている。これまで加工の難しさが実用化へのネックの一つになっていた。
鉄などの代替材料はレアアースに比べ産地が分散し、入手が容易で価格も安い。加工も含めたコストの分析はこれからだが、酸化鉄などに切り替えてもレアアース並みかそれ以下に抑えられる可能性があるという。レアアースは電気自動車1台あたり1~1.5キログラムが必要との試算もあり、しばらくは需要増は確実とみられる。中国がレアアースの輸出を押さえる等手に入りにくい状態ですが技術力でそれに勝る内容のものを作り出して欲しいですね。そして早い段階で実用化して欲しいですね。

15分以内に前立腺がん判定可能

田中貴金属工業(東京都千代田区)は、金の微粒子を利用した高感度の前立腺がん診断キットを開発したと発表した。血液が1、2滴あれば15分以内に判定可能で、前立腺がんの腫瘍(しゅよう)マーカーであるPSA(前立腺特異抗原)を高感度で検出でき、早期発見に役立つという。
キットは、インフルエンザの迅速診断などに使われているイムノクロマト法を改良した。金の微粒子に結合させた抗体と血液中に含まれるPSAとの反応を利用して検出。キットのラインが赤くなる。従来のイムノクロマト法は感度が低く、再発などを調べる検査で必要なわずかな量のPSA検出ができなかった。
今後、実用化に向けて医療機器メーカーなどと協議する。こんなに簡単に診断出来るなら本当に良いですね。是非実用化に向けて協議を進めて欲しいですね。

菊間千乃さん

弁護士をめざし、07年末にフジテレビを退社した元アナウンサー、菊間千乃さんが司法試験に合格したことが9日、分かった。法務省は同日、法科大学院修了者を対象とした5回目の新司法試験の合格者を発表。過去最低となった合格率25・4%という超難関を突破した。
祝宴の最中、サンケイスポーツの取材に応じた菊間さんは、「努力すれば、頑張れば、いいことがあるんだとわかりました」と声を弾ませ、「フジテレビの内定をもらったとき以上の感動があります」と笑わせた。
09年に続き、2回目の挑戦。昨年の“不合格”発表の翌日から、午前6時に起床し、1日16〜17時間勉強するという生活を今年5月の試験日前日まで続けてきた。
菊間さんは、フジ在籍時から大宮法科大学院に通学。仕事と両立してきたが、ストレスと疲労から声が出なくなり「両立は難しい」と退社を決断した。
この日夕、東京・霞が関の法務省の掲示板で受験番号を見届けた後、「合格するまで連絡しない、会わない」と心に決めてきたフジテレビの関係者に連絡。笠井信輔アナは電話口で泣いて祝福し、佐々木恭子アナも喜んだといい「皆さんが喜んでくれることがとてもありがたい」と感激した。
「自分が辛い状態にあったとき、弁護士さんの『大丈夫だよ』という一言に救われた」と菊間さん。「根拠がないけれど、気持ちがとても楽になった。“資格”だけでなく、人を勇気づけ、励ますことができる弁護士になりたい」と真摯に語った。11月下旬から司法修習を受ける。
夢を持って努力し続ける事が重要なんでしょうね。誰でも夢を持てて、それをかなえる事の出来る日本になって欲しいですね。

2010年9月9日木曜日

クモの糸でバイオリンの弦作製

クモの糸を大量に使ってバイオリンの弦を作ることに、奈良県立医大の大崎茂芳教授(生体高分子学)が世界で初めて成功し9日、発表した。
奏でると、通常より重みがあり柔らかい音が響く。北海道大で開催される高分子討論会で15日発表する。
バイオリンの弦4本のうち、3本をクモの糸で作製。研究室や自宅で育てた300匹以上のコガネグモとオオジョロウグモから、1本が約1メートルの糸を2年かけてたくさん集め、約1万本をまとめて1本の弦にした。強度は通常の弦の倍以上。
クモの糸は柔軟性や弾性、耐熱性に優れ、紫外線にも強いため、大崎教授らは「夢の繊維」として注目。機能性を確かめようと、弦にすることを思い付いた。
クモの糸は採取する際、途中で切れやすく、20センチの長さすら採るのが難しいが、大崎教授は採取や作製の秘密を明らかにしていない。
バイオリンを習い始めたという大崎教授は「いつかクモの糸を張った弦楽器を使い、オーケストラで演奏してみたい」と話している。
どんな音色なのか是非聞いてみたいですね。気の遠くなるような作業だったんでしょうね。さらに研究を進めて「夢の繊維」を作り出す道を切り拓いて欲しいですね。

音像プラネタリウム

映画の登場シーンに実際にいるようなリアルな音を実感できる3次元(3D)の音響装置「音像プラネタリウム」を、立命館大情報理工学部の西浦敬信准教授(音響学)の研究チームが開発し、9日発表した。装置は正二十面体で上部10面にスピーカーを配置。超音波を効果音などの「運び役」として部屋の壁や天井に反射させることで、方々から音が鳴っているような自然な音響をつくり出す。新たな3D方式として注目される。
音像プラネタリウムは、正二十面体で高さ約90センチ、直径約90センチ。スピーカーが1面だけに設置された既存の超音波スピーカーを改造した。人間には聞こえない超音波が、映画やテレビの効果音を運び、壁や天井に反射して拡散するため、スピーカーのない場所からも音が聞こえるのが特徴。映画やテレビの3D音響としてだけでなく、これまで複数のスピーカーを配置していたコンサート会場でも、自然な音楽を楽しめるようになるといい、すでに特許を申請中という。
西浦准教授は「これからは3D時代。家庭向けにも対応できるようにし、実用化を進めたい」と話している。家庭でも3Dで音楽を楽しめる時代が来るのかもしれませんね。実用化に向けて更なる研究を進めて下さい。

国際競争力6位

世界の政財界人らが集う「ダボス会議」を主宰する世界経済フォーラムは9日、各国・地域の国際競争力に関する2010年版の報告書を発表した。
1位は2年連続でスイス、09年に首位を陥落した米国は2位から4位に後退。日本は6位で前年よりランクを二つ上げた。
日本が浮上した理由について、同フォーラムは「技術革新などが高く評価された。巨額の財政赤字はマイナス材料で全体として競争力は向上していないが、他国も財政赤字が深刻で相対的に日本の順位が上がった」と説明。
新興国では中国は27位(前年29位)と順位を上げたが、インドは51位(同49位)、ブラジルは58位(同56位)で順位を下げた。アジアではシンガポールが3位、香港が11位でいずれも前年と同じ。台湾は13位(同12位)、韓国は22位(同19位)だった。技術革新をより進めて国際競争力を実質的にもっと高めていって欲しいですね。

アクリルたわし

世界遺産登録抹消の危機にある景勝地、ベトナム・ハロン湾の水質改善に、日本の「生活の知恵」を役立てるプロジェクトが、今夏スタートした。湾内で暮らす水上生活者らを対象に環境活動支援団体などが協力、少量の洗剤で洗い物ができるアクリルたわしを普及させる取り組みで、関係者は「現地の住民に環境への意識を高めてもらえれば」と話している。
ベトナム北部にあるハロン湾は、湾内に石灰岩質の島や奇岩が点在し年間200万人が訪れる景勝地。1994年にユネスコの世界自然遺産に登録されたが、近くの鉱山から排出される物質に加え、観光客の増加でホテルや観光船が増加して水質が悪化している。
昨年から水質調査などを行っている大阪府立大大学院工学研究科の大塚耕司教授によると、湾の透明度は現在2〜3メートルで大阪湾の一部と同程度。水質を保全しなければ、単独では影響を及ぼさない程度の生活排水も加わって、さらに「悪化する恐れがある」(大塚教授)という。
「たわし作戦」は、平成19年から大阪府立大と共同で住民参加型の環境保全活動に取り組む公益財団法人「地球環境センター(GEC)」(大阪市)などが実施。これに、大阪府内で水質の保全活動を支援する「せいわエコ・サポーターズクラブ」の原田さんが協力している。
原田さんらが8月16日から現地入りし、船や筏(いかだ)で暮らす住民を対象に講習会を開催。食器洗いの際に使う水と洗剤の量などを講義したうえで、ほとんど洗剤を使わずに汚れがとれるアクリルたわしの編み方を指導。
2つの村で計17人が参加し、参加者が実際に長さ約10センチ、幅約15センチのアクリルたわしを編んだ。
GECによると、ハロン湾で漁によって生活を営む水上生活者は使い古した漁網で食器を洗っており、洗剤は1世帯で1日約20ミリリットル、水は1日約20リットル使用。アクリルたわしを使えば、これが半分から3分の1以下に減らせるという。
今後は、参加者を地域のリーダー役としてまず講習会を開催したクアバン村の全世帯に配布。一定期間後に普及度と使用頻度、洗剤の使用量などを調べ、さらなる普及につなげたいとしている。
指導した原田さんは「水上生活者が水質悪化の直接の原因というわけではないが、アクリルたわしを使うことで水質への意識が高まる。それが住民それぞれが生活を見直し、地域全体でハロン湾を守るという意識の高まりにつながると思う」と期待している。日本の知恵が世界遺産を救う一つの手段や意識の高揚につながっていくと良いですね。

2010年9月8日水曜日

開始時で西日本最速

京都大基礎物理学研究所(京都市左京区)は8日、最新鋭のスーパーコンピューターシステムを同研究所に導入し、来年1月に運用を始めると発表した。開始時で西日本最速になるという。
日立製作所の大型コンピューター108台で構成する並列システムで、理論値で演算(浮動小数点演算)を1秒間に90・3兆回(TFLOPS)できる。現在の日本最速は、日本原子力研究開発機構(茨城県)の200TFLOPS。
原子や分子、素粒子の挙動計算をはじめ、宇宙、物性など基礎物理学におけるさまざまな数値計算に活用する。神戸市で2012年に稼働予定の次世代スーパーコンピューターとの連携も図る。費用は5年間で約7億円。
運用に携わる長瀧重博准教授(宇宙物理学)は「遠隔地から複数の計算を同時にできるので、若い研究者も使えるオープンな運用をしたい」と話している。
物議を醸し出したスーパーコンピューター論議ですが僅かな遅れが大きな遅れになっていってしまうんでしょね。是非次世代スーパーコンピューターと連結を図って有効に運用していって欲しいですね。

小数点以下5兆ケタの円周率計算に成功

長野県飯田市の会社員近藤茂さん(55)が、自作のパソコンで小数点以下5兆ケタの円周率計算に成功し、フランス人技術者が2009年末に達成した約2兆7千億ケタの世界記録を大幅に更新した。 近くギネスブックに登録申請する予定だ。
近藤さんは長野高専在学中に、趣味で円周率の計算を始め、徐々にケタ数を増やしてきた。以前の世界記録は、スーパーコンピューターで樹立されていたが、それをフランス人技術者がパソコンで打ち破ったことに刺激され、挑戦を決めた。
インターネット上で知り合った米国人学生が作った、10兆ケタまで計算できるソフトを活用し、パソコンは、入手できる中では最上級という中央演算処理装置(CPU)などで自作した。5兆桁とはすごいですね。当然5兆桁の全ての数字について検証がなされたという事なんでしょうね。是非10兆桁目指してさらに頑張って下さい。

2010年9月7日火曜日

ドクタージェット

救急患者らを搬送する日本初の「ドクタージェット」の運航開始式が6日、拠点となる札幌市内の丘珠空港であり、1カ月間の研究運航が始まった。この日は早速、釧路市内の医療機関から、未熟児を札幌市内の病院に搬送するための要請があり、第1例として丘珠‐釧路空港を往復した。
ドクタージェットは、10人乗り小型ジェットの内部を改造し、酸素吸入器や搬送台(ストレッチャー)などを設置。患者、付き添い、医師、看護師の4人が搭乗できる。
現在、北海道内に3機が配備されているドクターヘリの対象地域は半径約100キロで全道をカバーできなかったが、ジェット機は航続距離が2500キロと離島を含む道内12空港に着陸でき、ヘリでは困難だった夜間や悪天候でも運航できるという。ただ、ヘリに比べ約1.2倍の経費が課題で、運営する「道航空医療ネットワーク研究会」の浅井康文札幌医科大教授は「(研究運航で)まず必要性を証明したい」と話す。
この日は、運航開始式の終了とほぼ同時に搬送要請が入り、丘珠‐釧路間を片道約30分で往復。丘珠空港から病院までは防災ヘリが使われ、搬送は要請から約3時間で終了した。
北海道のような大きい領域をカバーするにはジェット機でしょうね。是非基礎データをしっかりとってドクタージェットの必要性を実証的に示して欲しいですね。

深津絵里さん

第34回モントリオール世界映画祭で6日夜(日本時間7日)、授賞式が行われ、李相日(リ・サンイル)監督の「悪人」に主演した深津絵里さん(37)が最優秀女優賞を受賞した。
日本人の同賞受賞は83年の「天城越え」の田中裕子さん以来、2人目。
「悪人」は吉田修一さんの小説の映画化。深津さんは、殺人事件を起こした男を愛してしまい、共に逃避行に出る女性を演じた。
授賞式で深津さんは「メルシボクー(ありがとうございます)」とフランス語でお礼を述べた後、「うれしいです。日本にいるキャスト、スタッフにこの喜びを早く伝えたい。本当に本当に、ありがとうございました」と照れながらも、にこやかな笑顔を見せた。
「悪人」は11日から全国公開される。
同映画祭では、99年「鉄道員」の高倉健さんが最優秀男優賞、一昨年「おくりびと」(滝田洋二郎監督)がグランプリ、昨年は「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」で根岸吉太郎監督が監督賞を受賞するなどしている。
本当におめでとうございます。より一層奇麗になられたように感じました。世界的な女優としてもっと活躍して欲しいですね。


バルザン賞

イタリアとスイスの民間機関が運営するバルザン財団は6日、世界の研究者4人に与えられるバルザン賞を、京都大学の山中伸弥教授(48)に贈ると発表した。授賞式は11月19日、ローマのイタリア大統領府で行われる。賞金は100万スイスフラン(約8300万円)で、その半額を研究に充てるよう義務づけている。
授賞理由は「成体の細胞を胚性(はいせい)幹細胞(ES細胞)に似た新型万能細胞に転換する方法の発見」。山中教授は06年、あらゆる臓器や組織になる能力を持つ人工多能性幹細胞(iPS細胞)を、受精卵を使わず体細胞から作る方法を発表した。
バルザン財団はイタリアのジャーナリスト、エウジェニオ・バルザン(1874〜1953年)の遺産を基に56年に発足。毎年、人文科学2、自然科学2の4分野を選び、各分野で顕著な功績を上げた現役の研究者に賞を与えてきた。日本人では、炭素からなる極小の新素材「カーボンナノチューブ」を発見した飯島澄男・名城大教授が07年に受賞している。
山中さんのほか、欧州史からカルロ・ギンズブルグ(イタリア)、演劇史からマンフレッド・ブロウネック(独)、数学からジャコブ・パリス(ブラジル)の各氏が選ばれた。受賞おめでとうございます。更なる高みに向かってチャレンジしていって下さい。

是非45%以上を目指して!!

シャープは6日、世界最高の発電効率となる太陽電池を東大と共同開発したことを明らかにした。従来の最高記録は米国企業の41.6%だったが、シャープはこれを上回る42.1%を達成。発電効率が45%以上になると大手電力会社の火力発電所や原子力発電所並みの発電コストになるといい、シャープは一段の効率化とともに早期の実用化を目指す。
シャープと東大が開発した太陽電池は、太陽光を電力に変換する半導体に、レンズで光を集めて照射する「集光型」と呼ばれるシステム。砂漠や農地など広大な敷地で行う太陽光発電に適しているという。現在は実証試験の段階で、シャープは集光型の発電効率や量産化に向けた研究・開発を進め、環境意識が高く、広い土地が比較的確保しやすい欧州など海外の電力会社などへの納入を目指す。是非45%以上を目指し研究を積極的に押し進めて欲しいですね。

2010年9月6日月曜日

鉱物鑑定士

鉱物の種類を肉眼で正確に見分け、鉱物学の楽しさを伝える「鉱物鑑定士」。島根大総合理工学部3年松浦弘明さん(20)(島根県松江市西川津町)は6月、アマチュア最高級に当たる難関の3級を取得した。
3級の認定を受けている全国の21人中、最年少。「石を見ているとずっと飽きない。小学生時代からひたすら熱中してきた結果」と話す。
静岡県出身。小4の秋、祖父からもらった紫水晶の輝きに魅せられ、学校の図書室で石の種類を調べるうち、鉱物の世界に興味を持った。陸上部に在籍した高校時代も、帰宅後は鉱物図鑑などを読みあさり、愛知県などに採集に出かけることもあった。
現在、地球資源環境学科で、宍道湖周辺の地層の分布などを研究している。3級合格は、「たまたま」と謙遜(けんそん)するが、アマチュア地学研究者の拠点として知られ、認定試験を行っている財団法人「益富地学会館」(京都市)は「熱心に勉強している。鉱物学の魅力を広く伝えてほしい」と期待する。
「将来は、宝石商や海外で石油などの資源探査の仕事などに挑戦してみたい」と夢を描く。「島根半島は地層が見やすく、地学や鉱物の研究には最適」と話し、夢に向かって野外に出かける毎日を送っている。是非夢に向かって次なるステップに突き進んで欲しいですね。

還暦 三度目の京都大学合格記

昨春、60歳で京都大文学部の入試に合格した元医師の男性が、受験勉強の方法や学生生活をつづった本を書き上げた。京大の理学部と医学部の卒業生でもあり、京大生になったのはこれで3度目。仕事や子育てから解放された「アラカン」(アラウンド還暦)の団塊世代に「隠居勉強」の魅力を伝えたいという。
男性は京都市山科区に住む高鍬(たかくわ)博さん(62)。今月中旬に「還暦 三度目の京都大学合格記——究極の脳トレは受験勉強——」(ナカニシヤ出版、1575円)を出版する。受験で使った参考書や勉強法に加え、学生生活の様子も紹介している。
高鍬さんは、ノーベル賞を受けた湯川秀樹博士にあこがれ、高校卒業後の1968年に京大理学部に入学した。だが、公害が社会問題になっていたころで、科学の限界も感じた。「後悔しない仕事がしたい」と思い直し、卒業した年に医学部を受験して再入学した。
30歳で卒業してからは、消化器内科の医師として働いてきた。2000年から今春までは、奈良県天理市の天理よろづ相談所病院で消化器内科部長を務めた。
アラカンでの大学受験を決意したのは在職中の07年夏。認知症を患う母を介護する時間を作るため早期退職することにし、空いた時間を生かして大学で勉強に取り組むことにした。
「趣味として学べる」と考え、3度目に選んだのは文学部。「医師を辞めるのはもったいない」と反対する友人もいたが、妻からは「好きなように、したいことをしたらええ」と励まされ、4人の子どもも応援してくれたという。
仕事が一段落した08年春、受験勉強を始めた。医療現場は多忙を極め、帰宅は午前0時を回ることもあった。週末は母の介護もあり、まとまった時間を確保しづらいのが悩みだった。電車通勤中の往復2時間が勉強時間になった。
昨春の入試に合格して入学したが、仕事の調整がつかず1カ月でいったん休学。今春退職し、本格的な学生生活に入った。前期はフランス語や科学哲学、科学史など週に16コマを受講した。
40歳近く年下の学生に交じることには戸惑いもあった。でも、「みんな友達感覚で受け入れてくれた」という。同級生からつけられたニックネームは「くわ君」だ。
楽しみながら突破した難関。「受験勉強は趣味。知識が増えることが楽しい」。同世代にもエールを送る。「人生は一度きり。元気なうちに、やりたいことをやるべきです」団塊の世代の方々の数はだんトツだと聞きます。そんな方々が第二の人生を自分な好きな事をやって元気に過ごす事が日本を元気にする源になるかもしれませんね。

2010年9月5日日曜日

プロ史上最年長記録となる完封勝利

プロ25年目、中日・山本昌投手(45)が、4日の巨人戦でプロ史上最年長記録となる完封勝利を収めた。
山本昌は07年4月の阪神戦(ナゴヤドーム)で、セ・リーグ最年長記録となる41歳8カ月で完封勝利を挙げていたが、3年ぶりの完封勝利は自身の記録を塗り替えた。さらに、1952年の若林忠志(毎日)が作ったプロ野球記録、42歳8カ月を58年ぶりに更新する大記録を達成した。
山本昌は春季キャンプで左肩を故障し、2軍での調整が続いていたが8月7日に出場選手登録。7日の阪神戦(ナゴヤドーム)で今季初勝利を挙げて以降、負けなしの4連勝となった。中高年に希望を与える快挙ですね。それにしても巨人のだらしなさが目立ちますね。

東京大学 薬学部 中崎康子さん

生命科学の次の世代のリーダーを競う世界大会がスイスで開かれ、日本人としては初めて個人賞を受賞した。
国内大会を経て選ばれた26か国の代表60人が一堂に会し開かれた「バイオキャンプ世界大会」、日本からは代表2人が参加しました。
今年で6回目となるこの大会、「アルツハイマー病」をテーマにグループに分かれて討論。3日間にわたり、この病気の治療法の開発などを通して社会にどのように貢献していくかが競われました。
日本人が苦手とされる英語によるディベート力やプレゼンテーション能力なども評価の対象となったこともあり、これまで個人賞には届きませんでした。
しかし、今回、東京大学の中崎康子さんが、チームをうまくまとめたことと、審査員をうならせるほどのディベート力が高く評価され、個人賞受賞に輝きました。
「科学と社会をつなぐ仕組み作りなどに携わりたい」(東京大学 薬学部 中崎康子さん)
個人賞獲得は日本人としてはこれが初めてです。初の快挙おめでとうございます。国際的な舞台で活躍していって欲しいですね。

パラグアイに雪辱

サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で16強入りした日本代表は4日、横浜市の日産スタジアムで国際親善試合のキリン・チャレンジカップ、代表戦に臨み、W杯後の初戦に1―0で勝った。4年後のW杯ブラジル大会に向けて幸先のよいスタートとなった。
日本は後半19分に香川真司(ドルトムント)がゴール右を狙い澄まして決勝ゴールを奪った。
日本にとってパラグアイはW杯南ア大会の決勝トーナメント1回戦でPK戦の末に敗れて初の8強進出を阻まれた因縁の相手。本田圭佑(CSKAモスクワ)らW杯代表と、香川や細貝萌(浦和)らの新鋭が融合し、雪辱を果たした。
アルベルト・ザッケローニ新監督は就労ビザの取得が間に合わなかったため、日本協会の原博実・強化担当技術委員長が監督代行を務めた。
新鋭の力で雪辱を果たした感じですね。新生日本としては最高の出発になったのではないかと思いますね。そこに未知数ではありますがザッケローニ氏の手腕が加わればおおばけるすかもしれませんね。

2010年9月4日土曜日

留学に消極的といわれる若者の「内向き志向」を打破しようと、文部科学省は従来の短期留学制度(3カ月〜1年間)より短い間、大学生を海外派遣する「ショートビジット(短期滞在)」制度を来年度から始める。「お試し留学」で外国の魅力を感じてもらい、本格的な留学への呼び水にする狙い。初年度7000人の派遣を目指し、来年度予算の概算要求に17億円を盛り込む。
文科省によると、大学生の海外留学は99年ごろまで増加傾向だったが、その後は年間8万人前後で頭打ち。最も人気のある米国でも08年に04年の3割減だった。
最新の科学技術白書は、海外経験のある研究者ほど国際的な共同研究や論文の共同執筆など、研究の生産性が高く、内向き志向は日本の競争力を損なう恐れがあると指摘。政府は新成長戦略で「20年に日本人学生の海外交流30万人」を掲げた。
現行の1年以上の留学制度には、定員の3倍程度しか応募が無く、まずは2週間から3カ月間の滞在を募集する。他国の大学と交流プログラムを持ち、短期滞在にも単位認定する大学の学部生を対象に、1カ月当たり8万円の滞在費と片道の航空運賃8万円を上限に支給する。
ほかにも、日中韓などの大学間で授業の単位互換や共同学位授与を進める「キャンパス・アジア構想」(来年度概算要求約20億円)などで交流を図る。
内向き志向の背景には、インターネットで海外の情報を入手できる上、留年すれば就職に不利になるとの思いから、「わざわざ行かなくても」と考える人が増えているためという。文科省の担当者は「やり過ぎと思われるかもしれないが、費用を支援し、単位を認めて授業の一環にしなければ、就職難に悩む学生たちは動かない」と話す。中川正春副文科相は「日本の若い人たちは今、極端に縮んでいる。元気を出してほしい」と訴える。日本の未来を明るく元気にするためにもこんな制度を活用して海外に飛び出していって欲しい気がしますね。頑張れ若者達!!






2010年9月3日金曜日

電流損失を大幅に減らせる超電導線を開発

国際超電導産業技術研究センター(東京・江東区)と九州大学は、送電時の電流損失を大幅に減らせる超電導線を開発した。
これまでの超電導線に比べ、損失を10分の1〜100分の1に抑えられる。超電導線を利用した送電網は、省エネ効果が高いとして実用化が期待されているが、新技術によって効率がさらに高まる。
超電導は低温下で電気抵抗がゼロになる現象。超電導物質を組み込んだ導線は、大容量の電力供給が可能だ。
だが交流電流では、磁界の変化などで電流が失われる。その損失は、導線内の超電導層の電流の密度(単位面積あたりの電流量)に比例すると考えられるため、超電導層を細分化して磁界の変化量を抑える技術開発がこれまで進められてきた。
早く実用段階まで進んでいくと良いですね。

マウスの体内にラットの膵臓

人工多能性幹細胞(iPS細胞)を用いてマウスの体内にラットの膵臓(すいぞう)を作らせることに、東大医科学研究所の中内啓光教授らの研究グループが成功し、3日付の米科学誌「セル」に発表した。中内教授らは、ブタなどの大型動物にヒトの臓器を作らせることを目標にしており、今回の成果を「臓器再生の実現に向けた第一歩」と位置づけている。
中内教授や科学技術振興機構(JST)の小林俊寛研究員らは、膵臓を作れないように遺伝子を改変したマウスの胚(はい)盤胞(受精から3〜4日目の受精卵)に、正常なラットのiPS細胞を注入。この胚盤胞をマウスの子宮に移植し、マウスとラットの細胞が混ざったキメラマウスを誕生させた。キメラマウスの膵臓は、ラットのiPS細胞だけに由来し、正常に機能して成体に育つことを確認した。
特定の遺伝子が欠損したマウスの胚盤胞に、多能性幹細胞を注入して、生まれてくるキメラの欠損組織を多能性幹細胞由来の細胞で置き換える方法は「胚盤胞補完法」と呼ばれる。
これまでに、ES細胞(胚性幹細胞)を使ったマウスでの成功例などが報告されているが、マウスとラットのような異種の哺乳(ほにゅう)類で正常に育つキメラを作るのは難しかった。
中内教授によると、ヒトiPS細胞にはキメラ形成能がない可能性があり、国のガイドラインではヒトのiPS細胞やES細胞を動物の胚に注入することは禁じられている。
臨床応用へのハードルは高いが、「現在の再生医療は細胞での治療を目指しているが、個体の中で臓器を作れることが示せた。ブタの体内でヒトの臓器を作るなど臓器再生の入り口に立てた」と話し、今後も基礎研究を進めるとしている。様々な難しい問題が横たわっているのでしょうが基礎研究はたゆまず続けていって欲しいですね。

錦織圭

テニスの四大大会今季最終戦、全米オープン第4日は2日、当地のビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで行われ、男子シングルス2回戦で錦織圭(ソニー)が世界ランキング13位のマリン・チリッチ(クロアチア)を5—7、7—6、3—6、7—6、6—1で破り、3回戦に進出した。3回戦で世界ランク23位のアルベルト・モンタニェス(スペイン)と当たり、2年ぶりの4回戦を目指す。
錦織はタイブレークにもつれた第2、第4セットを奪い、2—2で迎えた最終セットは疲れの見えた相手を圧倒。約5時間の激闘を制した。 この勢いで3回戦を突破して4回戦そしてもっと高みを目指して欲しいですね。

2010年9月2日木曜日

先天性の心疾患の原因解明

胎児の時に、細胞中のカルシウム濃度を調節する機構に異常があると、心室の壁ができないなど、先天性の心疾患につながることを、慶応大と理化学研究所のチームがマウスを使った実験で突き止め、1日付の米科学誌プロスワンに発表した。
日本では出生児の約1%、年間1万人以上が、心臓に何らかの病気を持っている。同大小児科の山岸敬幸専任講師は「こうした病気の予防法開発に向け、手掛かりの一つになる」と話している。
チームは、体の細胞の中でカルシウム濃度の調節にかかわる「イノシトール三リン酸受容体」と呼ばれるタンパク質のうち、1型、2型という種類をつくることができないマウスの胎児を遺伝子操作で作製。するとこのマウスは、心臓の厚い壁をつくる細胞ができなくなった。具体的な予防方法が早く確立すると良いですね。

2010年9月1日水曜日

市立横浜サイエンスフロンティア高校

横浜市鶴見区に2009年4月、理数科に特化した新設校として市立横浜サイエンスフロンティア高校が誕生した。まだ1、2年生しかいない校舎には実験室が20室もあり、大学顔負けの機器もそろう。最高にぜいたくな環境で、科学の魅力を伝える工夫を凝らした授業が続いている。
一番の売り物は1、2年生必修の「サイエンスリテラシー」。週1回、他校なら2コマ分に相当する95分間で、同校の科学技術顧問になっている大学や企業から研究者が来て最新の話題を紹介する。日産自動車が燃料電池車を持ち込み、生徒を乗せて校舎の周辺を走らせたこともある。
6月、1年生の授業に横浜市立大の橘勝教授が登場した。専門はナノテクノロジー。セミナー室で物理化学の歴史について聞いた後、生徒たちは実験室に移動してサッカーボール状の炭素結晶「フラーレン」と、卵白に多く含まれるたんぱく質「リゾチーム」の再結晶化実験に取り組んだ。
橘教授は「実験は、想定通りの結果がでなくても失敗とは限らない。途中のプロセスこそが面白い、という科学の魅力を伝えたい」と話す。
「これは壮大な実験。公立がエリート教育に回るのかという批判は甘んじて受ける」と話す和田昭允(あきよし)・東京大名誉教授は、横浜サイエンスフロンティア高校の常任スーパーアドバイザーだ。
東大理学部長などを歴任した生物物理学の第一人者として、開校前の理念づくりから深くかかわり、若手研究者が育たない日本の現状への危機感から理系の英才教育を提案した。校名に「サイエンス」を明記することも強く主張した。
科学は単なる知識ではなく、本質を見極めようと考えることだ、と和田さんはいう。「なのに、大学でも教養課程は知識の詰め込みに終始する。高校から考える訓練を始めた子たちが、日本の科学界をきっと変えてくれる」
今は週1回、放課後に1年生を集めて開催する「和田サロン」を楽しみに、学校に顔を出す。「サロン」は、お茶とお菓子付きのくつろいだ雰囲気の中、和田さんを囲んで科学について語り合うひととき。「教室とは違って、ここでは答えがない問題をああでもない、こうでもないと考えるところなんだよ」と自由なおしゃべりを促している。
「例えば、幾何学の話題として『次元』を『ほかとは関係なく動く単位』と説明したら、『意識は何次元ですか?』と質問されてびっくり。凝り固まった感覚とは無縁の柔軟な発想がすばらしい」
横並びの均一な教育以上に特化したエリート教育が今必要なのかもしれませんね。日本を良い意味で変え元気にする人材が育っていくと良いですね。

世界で初めて、人工的に正常な血管を作ることに成功

東京都医学研究機構は30日、都臨床医学総合研究所などが世界で初めて、人工的に正常な血管を作ることにマウス実験で成功したと発表した。皮膚の損傷や脳卒中、心筋梗塞(こうそく)などへの新たな治療法開発が期待されるという。研究成果は31日の循環器病分野の最高峰とされる米国学術専門誌「Circulation(サーキュレーション)」に掲載される。
研究は、都臨床医学総合研究所の柴崎太副参事研究員と都立駒込病院らの研究グループが実施。柴崎研究員らはこれまで乳がん抑制因子として知られていた遺伝子が、正常な血管の形成を妨げる「ストッパー」の役割を担っていることを突き止め、この遺伝子の作用を消すRNA(リボ核酸)分子を新たに作り出し、ストッパー機能を取り除くことに成功したという。
マウス実験では、マウスの皮下に正常で丈夫な動脈と静脈を同時に作ることに成功。さらに糖尿病のマウスの傷ついた皮膚に用いたところ、治癒を早めることができたという。
従来の研究でも、動物実験で人工的に血管を作ることができたが、ほとんど弱い動脈のみだった。
都医学研究機構は「サルを用いた動物実験で、この技術に毒性がないことを確認している。大手の製薬企業などの支援があれば、早ければ5年ほどで実用化できるのではないか」としている。これによって助かる命もたくさんあるように感じますね。早めの実用化を目指して欲しいですね。