海外から重い病気の患者を受け入れ、日本の医療を新たな成長分野にしようという取り組みが注目されるなか、大阪大学附属病院が開発した心臓の筋肉を再生する最先端の治療を受けるため、サウジアラビアなどから患者2人が初めて来日した。
来日したのは、拡張型心筋症など重い心臓病を患う、いずれも50代のサウジアラビア人とフランス人の男性患者2人です。大阪大学附属病院は、サウジアラビアの首都リヤドにある富裕層が多く利用する民間病院と提携を結ぶなど、海外から患者を受け入れる取り組みを進めている。2人は、太ももの筋肉を培養して作った薄い細胞のシートを病気の心臓の周りにはり付け機能を回復させる最先端の治療を受ける予定で、29日は心臓の働きを調べる検査や医師の説明を受けています。海外からの患者の受け入れをめぐっては、政府の新成長戦略で、経済成長に貢献度が高い施策としてあげられていて、経済産業省は、阪大病院での取り組みをモデルケースに、外国人患者の受け入れ態勢を強化したいとしている。サウジアラビアからの患者で、弁護士のサーレ・アルシェリーダさんは「サウジアラビアのテレビや新聞で、阪大病院が開発した技術が紹介され、私も受けたいと思って日本に来ました。治療がうまくいくと信じています」と話していました。治療を行う大阪大学医学部の澤芳樹教授は「日本の医療は高い水準にありながら、あまり世界に知られてこなかった。今回の受け入れをきっかけに、われわれが開発した治療法を世界で広く利用されるようにしたい」と話していました。最先端の治療法等をどんどん世界に向けて発信していくべきでしょうね。
0 件のコメント:
コメントを投稿