2010年10月3日日曜日

医学生理学賞山中伸弥・京都大教授が最有力

4日から始まるノーベル賞発表を前に、地元スウェーデンの主要日刊紙「ダーゲンス・ニュヘテル」の科学担当記者が毎日新聞の取材に応じ、医学生理学賞では人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作成した山中伸弥・京都大教授(48)を「最有力」と予測した。同紙は日常的な取材に基づく予測記事を毎年掲載しており、日本人では02年の小柴昌俊・東京大特別栄誉教授(84)の物理学賞受賞を的中させている。
同紙で科学記事の責任者を務めるカリン・ボイス記者は、あらゆる組織や臓器に分化する能力を持つiPS細胞を作った山中教授の功績を「本格的な応用はこれからだが、素晴らしい業績。今年でなくても数年以内に受賞する筆頭格だ」と評価した。
コレステロール低下薬「スタチン」を開発した遠藤章・東京農工大特別栄誉教授(76)にも注目していると話した。
ノーベル賞は徹底した秘密主義を貫き、選考過程も50年間公表されない。ボイス記者は「予測は学術誌など公開されている資料に基づいており、選考委員からの情報提供はない」と強調。日本人の自然科学系ノーベル賞への関心が高いことについて「スウェーデンではむしろ、文学賞や授賞式で王族が着るドレスが注目される。日本人の関心は我々にとって名誉なこと」と語った。
一方、スウェーデンの民放ラジオ局は2日、山中氏と、炭素の新素材を発見した飯島澄男・NEC特別主席研究員(71)を含めた受賞者予測を放送した。過去の受賞者の業績を展示するノーベル博物館のアメリン館長は「来週は日本人の名前が加わるかもしれませんね」と話す。
ノーベル賞は▽4日医学生理学▽5日物理学▽6日化学▽7日文学▽8日平和▽11日経済学−−の順に発表される。今年は日本から受賞者が出そうな雰囲気ですね。明日山中教授の受賞が吉報が飛び込んでくる事を期待しましょう!

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