2010年10月20日水曜日

115年ぶりに襖絵戻る!

龍安寺(京都市右京区)が明治時代の廃仏棄釈で手放した狩野派絵師の作とみられる襖絵(ふすまえ)6面を、米ニューヨークの競売会社クリスティーズで落札し20日、報道陣に公開した。襖絵が同寺に戻るのは115年ぶり。
同寺によると、襖絵は慶長11(1606)年に織田信長の弟、信包(のぶかね)が建立した方丈(本堂)にあったもの。4面は中国の仙人が描かれた群仙図(ぐんせんず)、2面は琴や囲碁などが描かれた琴棋書画図(きんきしょがず)のそれぞれ一部という。
明治28(1895)年、廃仏棄釈により財政難に陥った同寺が他寺に売却し、その後散逸。先月ニューヨークで開かれたオークションで、手数料を含め8万6500ドル(約740万円)で落札したという。
同寺の岩田晃治(あきはる)学芸員は、「何とも言えないほど感無量。金箔(きんぱく)の質感もすばらしく、状態もかなりいい」と話している。襖絵は12月1日から来年3月まで、同寺で一般公開される。本来あるべき所に戻って本当に良かったですね。多くの方々が公開に合わせて訪ねると良いですね。

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