2010年10月20日水曜日

「NDM1」を持つ大腸菌の撮影に成功

新潟大大学院医歯学総合研究科の山本達男教授は20日までに、ほとんどの抗生物質が効かない多剤耐性遺伝子「NDM1」を持つ大腸菌を電子顕微鏡で撮影することに成功した。感染メカニズム解明につながると期待される。山本教授によると、撮影成功は世界初という。
山本教授によると、菌は通常の大腸菌と同じ約2マイクロメートルだが、べん毛が通常の菌より多く、素早く動き回れる。また通常の菌と違い、表面が膜で覆われているとみられる。これらの特徴から、「血液に侵入しても生存できる可能性があり、感染力が極めて高いことが分かる」という。
山本教授は「感染メカニズム解明には撮影が大切」と考え、NDM1遺伝子を持つ菌の提供を呼び掛けた。独協医科大病院(栃木県)が今月、男性患者から見つけた大腸菌を提供。約1週間で撮影に成功した。
23日午後、新潟大で開かれるシンポジウムで撮影について報告する。山本教授は「この分野で最先端の研究を行っているフランスの大学と共同研究したい」とし、11月に渡仏して協議する予定。感染メカニズム解明から治療法の開発へとつながっていくと良いですね。

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