2010年10月10日日曜日

カボス入りの餌でブリの養殖

大分県は、特産のカボス入りの餌を与えて養殖するブリの開発に取り組んでいる。
すでに最終段階を迎えており、10月中旬から、養殖場で2年物のブリにこの餌を与える実証実験に入る。これまでの実験では「鮮度が落ちにくい」との結果が出ており、県は「味も良いと評判。新たなブランドに育てたい」としている。
県は、養殖ブリに付加価値を付けて販売価格を押し上げる目的で、2007年度に農林水産研究指導センター水産研究部(佐伯市)で開発を始めた。カボスには抗酸化作用があるとされるポリフェノールが含まれており、研究部は果汁を粉状にして、餌に練り込んだ。
刺し身にした血合い部を5度で冷蔵する実験では、通常のブリは最長約36時間で赤から黒に変色し、商品価値が落ちた。しかし、カボス果汁入りの餌で育ったブリは最長で76時間まで色が変わらず、鮮度を保てることが分かった。
また、目隠しをした県職員16人が刺し身を食べ比べたところ、カボス入りの餌で育ったブリは、おいしさ、歯ごたえ、風味、脂ののり、後味の5項目の総合点で、通常のブリを上回ったという。
研究によって、ブリの出荷40日前からカボスを与えれば、効果が出ることが分かった。実証実験後には、県のアンテナショップ「坐来(ざらい)」(東京)で、市場などの関係者に試食してもらい、意見を商品化に生かす考えだ。
カボスを餌に取り込むとは考えましたね。通常にブリより鮮度が持ち味も良いとなるといいことばかりですね。価格も安く押さえられれば言う事なしですね。早く商品化して欲しいですね。

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