2010年10月9日土曜日

高性能で小型のアクチュエーターを開発

福島大学は6日、手術用ロボットハンドなどに使う高性能で小型のアクチュエーター(駆動装置)を開発したと発表した。駆動時に発生する「がたつき」を抑え、直径は1.2センチメートルと市販品で最小クラスになるという。搭載する製品の操作性向上や小型化につながる。今後は精密機器メーカーの並木精密宝石とみ、2012年度に同装置を使ったロボットハンドの実用化を目指す。
福島大の高橋隆行教授(ロボット工学)が、医療機器などを製造するアトムの協力を受け試作品を製造した。駆動装置は通常、内部の歯車が動く際にバックラッシュと呼ばれるがたつきが発生する。開発装置は歯車を見直し、部品の接触部分がぶれない構造を採用した。ロボットハンドに搭載して使う場合、指の関節部分を曲げる動作などを制御しやすくなり、精密で細かい作業が可能になるという。
福島大はこのほど、並木精密宝石と技術移転に関する契約を締結した。実用化に向け精度向上や耐久性試験などを実施する。
同時に福島県立医科大学や会津大学、日本大学工学部など県内の3大学とともに部品素材や設計を改良し、3年後メドに直径0.5センチメートルまで小さくする計画だ。駆動装置の性能で手術の精度が決まってしまうような段階になっているんでしょうからより小型で精度の高い装置の開発を更に進めていって欲しいですね。

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