2010年10月5日火曜日

亀麿(かめまろ)の足湯

「座敷わらしの宿」として知られる岩手県二戸市金田一温泉の旅館「緑風荘」が全焼した火災から、4日で1年を迎えた。
再建を願う全国のファンからの励ましの手紙や義援金は後を絶たず、7月には感謝の気持ちを示す足湯がオープンした。2012年の営業再開を目指し、五日市洋(しょう)さんら関係者は張り切っている。
更地になったままの旅館跡地の片隅に7月、源泉掛け流しの足湯が完成した。無料の足湯は、座敷わらしの名前にちなみ「亀麿(かめまろ)の足湯」と名付けた。火災後、北海道から沖縄まで全国から届いた励ましの手紙は1000通を超えた。また、緑風荘ファンの全国組織「亀麿会」が復興募金活動を始めてくれた。募金は、全国約430人から532万円に上っている。
火災から2か月余りたった昨年末、五日市さんは、父・和彦さんから27代目として後継を告げられた。そんな五日市さんを今年4月、新たな悲しみが襲った。和彦さんが74歳で亡くなったのだ。
緑風荘だけでなく父も失った五日市さんを支えたのが、励ましの声だった。
「結婚する事になりました。亀麿君のおかげです」
火災当日、カップルで泊まった県内に住む男性からの電話には、とりわけ勇気づけられた。
同じく宿泊していた横浜市南区の税関職員遠藤周作さんは、「助けてくれた岩手の人に恩返しがしたい」と9月下旬、県警の採用試験を受けた。2階に取り残された耳の不自由な女性を救助した遠藤さんは「合格したら二戸署で働きたい」と声を弾ませた。五日市さんは、「全国からこんなにたくさんの励ましをいただくとは思わなかった。ここからが本当のスタートと思って頑張りたい」と決意を新たにした。27代に渡って多くのお客さまの為に尽くして見返りでしょうかね。営業再開に向けて本当に頑張って欲しいですね。そして暖かい人の輪が大きく広がっていくと良いですね。

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