2010年10月9日土曜日

100%近い確率で鑑定ができる最新の解析システム本格稼働

近畿大学は7日、ごくわずかな量のDNA(デオキシリボ核酸)があれば、100%近い確率で本人や親子の鑑定ができる最新の解析システムを本格稼働させたと発表した。警察・司法当局と連携し、身元不明者や犯罪などの鑑定向けに年間100例程度を解析する方針。巽信二教授は「冤罪(えんざい)防止や未解決事件の捜査にも役立つはず」と期待している。
システムは米国製。日本でもがん研究などで一部使われているが、法医学分野に適用した例はなかった。米連邦捜査局(FBI)はDNA鑑定に利用している。
DNA配列には微妙な個人差であるSNP(一塩基多型)が多数存在。照合するSNP数が47個あれば、他人と誤認する確率が約5兆人に1人という高精度で、正確に個人を特定できる。
DNAの量は1ナノ(ナノは10億分の1)グラムあればよく、従来難しかった数十年間保管して劣化した遺留品からの鑑定もできるという。1日で解析でき費用は1回約5万円。4月から約10件の身元不明遺体の鑑定などに使い、効果も確認している。
現在のDNA鑑定は、配列の繰り返し数を調べる。ただ2人以上の体液があると正確に調べられないケースがあり、鑑定に約1週間かかっていたという。
実際に冤罪(えんざい)防止や未解決事件の捜査に展開できるようになると良いですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿