2010年9月25日土曜日

人と自然な対話ができる人工知能の研究開発

電通と日本ユニシスは、最先端の情報技術の研究に取り組む米マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボと組み、人と自然な対話ができる人工知能の研究開発に着手する。人の「常識」や日本人の一般的な「言葉の感覚」をコンピューターに組み込んで自然な対話を可能にする。コールセンターの応答システムや、あいまいな言葉で検索できる技術への応用を見込んでいる。
コンピューターに組み込むのは「夏=暑い」「蒸し暑い=寝苦しい」といった常識や感覚。100万通りを超える組み合わせを集めてデータベース化、人工知能と組み合わせる。2年後をメドに同データベースを構築し、実用試験に使う人工知能を開発する。
同データベースを学習機能を持つ人工知能が使えば、人の言葉の背景にある意図を補い理解できるようになる。例えば人が「夏は睡眠に気を使う」と話せば、人工知能が「睡眠に気を使うのは寝苦しいから」と意図を解釈するという。
データ収集のため、近くインターネット上に連想ゲームなどのサイトを開設。多くの人に利用してもらい、常識や感覚を集める。構築したデータベースは他の企業や研究者にも無償で公開、幅広い活用を促す。
MITのメディアラボは、英語やスペイン語など8つの言語で常識データベースを構築中で、日本語版の本格的な構築は初めて。電通は成果物をもとに新たな市場調査手法などの開発につなげるほか、日本ユニシスはコールセンターの応答システムなどへの応用をめざす。0か1のコンピュータの世界にとって曖昧なものは当然判断出来ない範疇にありましたが、これでそれさえ理解出来るようになれば凄い事ですね。人間に近い人工知能が様々な可能性の扉を開けてくれそうですね。

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