結びの一番。立ち合い後に一瞬崩した体勢をすぐに立て直した白鵬は、稀勢の里(24)を東土俵の外に押し出すと、笑みを浮かべた。
満員の館内は、大歓声と割れんばかりの拍手に包まれた。白鵬は勝ち名乗りを受ける直前にもホッとしたように笑顔を見せ、懸けられた懸賞計27本の束を握りしめた。ゆっくりと花道を引き揚げる横綱の背中に、再び観客から温かい拍手が送られた。記録を破られた九重親方(55)(元横綱千代の富士)は「横綱には死角がみえない」と偉業をたたえた。
支度部屋でマゲを結い直した白鵬は、東の花道奥で九重親方と対面した。「(記録を抜いて)すみません」と頭を下げる白鵬に、親方は笑顔を見せながら、「おめでとう。一番一番、頑張っていけよ」と激励し、2人はがっちりと握手を交わした。1位は69連勝の双葉山。このまま勝ち進めば、11月の九州場所7日目に並ぶ。ここまで来たら是非双葉山の記録も超えて欲しいですね。
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