クモの糸を大量に使ってバイオリンの弦を作ることに、奈良県立医大の大崎茂芳教授(生体高分子学)が世界で初めて成功し9日、発表した。
奏でると、通常より重みがあり柔らかい音が響く。北海道大で開催される高分子討論会で15日発表する。
バイオリンの弦4本のうち、3本をクモの糸で作製。研究室や自宅で育てた300匹以上のコガネグモとオオジョロウグモから、1本が約1メートルの糸を2年かけてたくさん集め、約1万本をまとめて1本の弦にした。強度は通常の弦の倍以上。
クモの糸は柔軟性や弾性、耐熱性に優れ、紫外線にも強いため、大崎教授らは「夢の繊維」として注目。機能性を確かめようと、弦にすることを思い付いた。
クモの糸は採取する際、途中で切れやすく、20センチの長さすら採るのが難しいが、大崎教授は採取や作製の秘密を明らかにしていない。
バイオリンを習い始めたという大崎教授は「いつかクモの糸を張った弦楽器を使い、オーケストラで演奏してみたい」と話している。
どんな音色なのか是非聞いてみたいですね。気の遠くなるような作業だったんでしょうね。さらに研究を進めて「夢の繊維」を作り出す道を切り拓いて欲しいですね。
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