2011年7月18日月曜日

世界最高性能の精度を持つ光学顕微鏡

理化学研究所と名古屋大学の研究チームは、世界最高性能の精度を持つ光学顕微鏡の開発につながる技術を開発した。これまでに比べて1万倍近い0.054ナノ(ナノは10億分の1)メートルという細かさで物質を観察できた。物質を構成する原子の周りを回る電子の状態も分かる。超電導材料などの開発に役立つ。研究成果は英科学誌ネイチャー・フィジクス(電子版)に18日掲載される。
エックス線を物質に当てると、エックス線の光子が1000億分の1の確率で2つに分裂する現象に注目した。
大型放射光施設「SPring―8」の強力なエックス線を使い、ダイヤモンドに当たって分裂する光子を検出した。
0.054ナノメートルの分解能でダイヤモンドを観察できたという。
今回の手法は物質にあたった光を観察する従来の光学顕微鏡と原理は同じ。光学顕微鏡はこれまで0・数マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルを見るのが限界とされていた。光学顕微鏡で、電子の状態がわかるとは凄いことですね。

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