2011年7月3日日曜日

「平泉の文化遺産」登録へ

パリで開かれている国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は現地時間の25日、日本が推薦した「平泉の文化遺産」(岩手県平泉町)について、中尊寺など6か所のうち、柳之御所遺跡を除く5か所を世界遺産に登録することを決めた。
国内の世界文化遺産としては、2007年の「石見銀山遺跡とその文化的景観」(島根県)に次いで12件目で、東北では初めて。自然遺産を含めると、24日に決まった小笠原諸島(東京都)を含め16件となる。
「平泉の文化遺産」は、東北地方に栄えた奥州藤原氏が12世紀に造営した寺院や庭園など。ユネスコの諮問機関「国際記念物遺跡会議」(ICOMOSイコモス)は5月の勧告で、奥州藤原氏の居館跡である柳之御所遺跡については、「浄土思想との直接的な関連性の点から、顕著な普遍的価値の一部をなすものとは認められない」などとして構成要素から除くべきだとしていた。また、「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群」の遺産名についても、考古学的遺跡群の部分を削除するよう求めていた。この日の世界遺産委員会では、勧告通り、柳之御所遺跡を除く5か所について、浄土世界を示す遺産としての普遍的価値を評価し、登録を認めた。
東北にも古代から多くの文化圏が形成されていたようですが、そのひとつの平泉が登録されることになって本当に良かったですね。復興へ向けて、弾みがつくといいですね。

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