塩分を取りすぎると高血圧になるといわれるが、血圧が上がりにくい人もいる。その違いは腎臓でのたんぱく質の働きの差で起こることが、東京大の藤田教授(腎臓内分泌内科)らによるネズミの実験でわかった。治療薬の開発に役立ちそうだ。
藤田さんらは、ネズミに塩分過多の食事(塩分8%)を与えて3週間観察。ネズミは最高血圧(収縮期血圧)が160に達した高血圧グループと正常値の120にとどまったグループに分かれ、前者では腎臓の細胞の形の維持などに必要なたんぱく質「Rac1」が活性化していた。このたんぱく質の働きを妨げる薬を高血圧ネズミに与えたところ、塩分過多の食事でも高血圧にならなかった。
藤田さんは「Rac1」の阻害薬は高血圧治療に使える可能性がある。どの程度の投与なら副作用が出ないかなどを調べたい」と話した。
西洋医学では、塩分は控えることが常識のようですが、東洋医学では、体を締め、温める重要なの食品です。
塩をローマに運ぶために建設された道路を「塩の道」と呼び、ピア・サラリアです。 ローマで最も古い道といわれている道路から、昔から塩の重要性が知られていたのがわかります。 ローマ帝国時代には、「塩の道」を警備したローマ兵士たちの給料は塩でも払われてい ました。
塩とうまく付き合いながらも、「Rac1」の阻害薬から高血圧の治療薬が開発されていくといいですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿