富山市呉羽町北の小竹(おだけ)貝塚で、縄文時代としては過去最大級の身長170センチ超と推測される男性人骨が見つかったことを、県文化振興財団と国立科学博物館(東京)が7日、明らかにした。
上腕骨などの大きさから判断した。これまでの発見では、縄文人男性の平均身長は150センチ台後半。同貝塚には、ほかにも大きな骨が多いとみられ、同財団と同博物館は、まだ謎が多い縄文人の姿を知るうえで貴重な史料になるとみて全容解明を進める。
同博物館人類研究部によると、男性人骨は、昨年見つかった縄文時代前期(約6000~5500年前)の人骨群の一つで、骨の状態などから20歳代とみられる。茨城県行方市の若海貝塚で1998年に推定身長170センチの縄文時代中期の人骨が見つかった例があるが、これを超える可能性もあるという。
人骨は10月以降、人類研究部が移転する予定の同県つくば市に運ばれ、復元作業が進められる。骨からはDNA分析のためのサンプルもすでに採取され、分析が進められている。
小竹貝塚では昨年9月までの発掘調査で、縄文時代前期では国内最多の計71体の人骨が出土。この時期の人骨が良好な保存状態で多く見つかることは珍しい。今月6日から、同博物館の専門家が同財団の埋蔵文化財調査事務所(富山市)を訪れ、人骨から土をブラシで除去するなどの洗浄作業に取り組んでいた。
同博物館の坂上和弘研究員は「これほど大きいとは驚きだ。縄文人がどういう集団だったのか知る手がかりになり、日本人の起源論に一石を投じるのは間違いない」としている。
かつて、日本に生きた身長170センチ超の方々とはどんな人種なんでしょうかね?
日本人のルーツを解明する上でも、綿密な調査をして欲しいですね。今でこそ日本人は単一民族として国家を形成していますが、その途上で、様々な血や民族風習・文明文化・宗教を取り込んで、調和させてきたんでしょうね。そんな日本人であればこそ、今の時代における使命も大きいと思いますね。
0 件のコメント:
コメントを投稿