2011年2月19日土曜日

湘南研究所

武田薬品工業が神奈川県藤沢市に建設していた湘南研究所が19日、完成した。投資総額は約1500億円。研究施設は延べ床面積約30万平方メートル で、製薬会社の医薬研究所としては国内最大という。がんや糖尿病など疾患領域ごとに百数十人規模の研究チームを編成し、新薬をより早く開発できる強力な研究体制で、欧米製薬会社に対抗する。
研究所は地上10階建ての研究棟5棟で、10月に本格稼働する。これまで大阪市と茨城県つくば市の2カ所に分散していた研究拠点を一元化し、研究員約 1200人を集める。人員規模でも国内最大だという。長谷川社長は「単一企業の研究所としては世界で最大と自覚をしている」と強調し た。
武田は2009年に主力医薬品の特許が米国で切れ、後発医薬品(ジェネリック)に押されて売り上げを大きく落としている。他の主力製品も1品目が今年1 月に特許切れとなり、来年6月にさらに1品目が切れる状況で、新しい薬の開発が急がれている。大川取締役(研究開発統括職)は「世界的にも研究は効率化する流れだが、人の連携を基本にしていい新薬を開発したい」と語った。
武田の研究所を巡っては2005年から06年にかけて、大阪府の太田房江知事(当時)がバイオ研究都市「彩都」(大阪府茨木市)への誘致を 働きかけ、総額200億円規模の支援策を提示。神奈川県と誘致合戦を展開した経緯がある。
本格的な稼動に向けて準備を怠りなく進めて欧米の製薬会社に勝る研究体制をを構築していって欲しいですね。

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