2011年2月15日火曜日

夢の万能素材

「夢の万能素材」とも呼ばれ、軽量で鉄より丈夫なカーボンナノチューブ(CNT)を金属の表面に効率的にコーティングする技術を、大阪大の近藤勝義教授や 梅田純子助教らの研究グループが開発した。ベアリングなどの機械部品に使えば丈夫になり、摩耗を抑えることが可能。自動車や航空機、家電など各産業で実用化が期待される。
近藤教授によると、従来の方法に比べ量産が容易で環境に優しく、コストも安いという。イノアック技術研究所(神奈川県秦野市)との共同開発で、既に特許を出願。16日から東京で開かれる国際ナノテクノロジー総合展で発表する。
CNTは炭素原子のシートを筒状に丸めた形をしており、直径は数十ナノメートル(ナノは10億分の1)前後。構造が単層と多層とで異なり、単層は性能が 高いが、多層はコストが安く生産が容易という。いずれも熱や電気を通すため応用範囲が広く、多層を中心に世界で数百億円規模の市場に成長している。
研究グループは、CNTを水やエタノールに混ぜ、界面活性剤を加えて分散化。チタンやアルミ、鉄など、コーティングしたい素材を直接浸すかスプレーで吹き付け、乾燥させて数百度で加熱することで、CNTを網状に満遍なく定着させることに成功した。
車のエンジンや変速機、航空機や電車の部品に使えば強度が向上するほか、家電や携帯電話のベアリングなど、用途は幅広いという。 多方面に活用されていくといいですね。早く実用化に移して欲しいですね。

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