2011年2月22日火曜日

あきらめなければ夢はかなう!!

 元東農大二高英語教諭の清水謙次さん(77)(群馬県高崎市石原町)が、外国人相手に観光ガイドなどを行える国家資格「通訳案内士」の今年度試験に最年長で合格した。
7・8倍の難関を6度目の挑戦で突破。「あきらめなければ夢はかなう」と受験生にエールを送るとともに、7〜9月の「群馬デスティネーションキャンペーン(DC)」で「群馬の良さを外国人に伝えたい」と、張り切っている。
合格通知は、77歳を迎えた2月3日の誕生日の翌々日、自宅に届いた。「ちょっと遅れた喜寿のプレゼントですね」と目尻を下げる。
通訳案内士は「民間の外交官」とも言われ、語学力だけでなく、幅広い知識が試される。試験科目は「外国語」のほか、「日本地理」「日本歴史」「一般常識」と幅広い。
試験に合格し、各都道府県に登録を済ませれば、報酬を得て観光案内をすることが認められる。県内には昨年10月末現在で、60人の登録がある。
通訳案内士を目指したのは、常に人生の目標を持ち続けるとともに、得意な英語を生かして日本の文化を外国人に伝えたいという思いがあったから。
試験には5度落ちたものの決して諦めなかった。恩師の声が今も頭の片隅に染みついていたからかもしれない。
中学時代は英語が苦手で勉強もほとんどしなかった。転機が訪れたのは高校1年の夏休み。英語の先生の補習授業が分かりやすく、真剣に取り組むようになった。すると最終日の試験では、100点満点。
「清水、お前できるぞ」。褒められた一言がうれしくて、「180度生き方が変わった」という。
少ない小遣いで参考書を次々と買い込んで読みあさり、英語のとりこになっていった。「先生のように、『本気になればできる』ということを動機付けしてやれるような人になりたい」。気付いたときには教師を目指していた。
これまでの通訳案内士の試験では、英語は合格点に達していたものの、日本史でつまずいていた。弱点を克服しての合格に、「喜びはひとしおです」。
群馬DCでは、多くの外国人が来ることが予想される。「日本を愛してもらうためにも、体が続けば登録したい」と意気込む。是非民間外交官として頑張ってください。

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