お祝いのお金を包む紙の金封。豪華なものだが、ほとんどが使い捨てだ。それではもったいないと、紙のまち愛媛県四国中央市の紙関連会社が、今治タオルなど使い、包みをハンドタオルとして再利用できる「タオル金封」を開発した。タオルは今治産、水引は四国中央産、お金を入れる中包みは西条産の周桑和紙 と県産品だけで作られている。
タオル金封を手掛けたのは四国中央市上柏町の紙製品卸売会社「石川商事」。同社の石川義章さんが、2年がかりで商品化し、「タオル金封」の商標登録を取った。包みをほどいた後のタオルは、一度洗濯しただけで手頃なサイズのハンドタオルになるのがポイントだ。
同社では、卸問屋として以前から一般的な金封は扱っていた。だが、石川さんは「どんな高級品でも一度使ったら捨てられてしまう。何とか再利用できる方法はないか」と思っていた。「紙の金封は差別化が難しいが、独自商品が開発できれば、うちの定番になるのでは」と発想転換。石川さんはかつて、今治市に住ん でいたことがあり、特産のタオルを使うことを思いついた。
金封の包みには市販のハンドタオル(縦34センチ、横38センチ)を採用したが、タオルは紙とは違い、折り目がつきにくく、ほどけやすい。紙と同じ折り 方ではうまくいかず、知り合いの水引職人と相談しながら、タオルの裏地をみせる全く違う折り方を考え出した。さらに、洗濯すると水に溶ける特殊なテープで 2カ所を仮止めすることで、形崩れを防ぐことに成功した。日本人のもったいないという発想が生み出した商品かもしれませんね。差別化がされるでしょうからヒット商品になる可能性が多いにありそうですね。
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