2011年2月19日土曜日

100円英会話

高額チケットの事前購入や経営破綻をめぐるトラブルが絶えなかった英会話業界で、“価格破壊”が進行している。ネットの無料通話ソフトを活用した り、主婦や海外在住の講師陣を採用するといった工夫で講習1回100円前後の超低価格を実現したスクールが続々登場しているのだ。「ユニクロ」のファース トリテイリングや楽天など、社内公用語を英語にする企業も増える中、さらに勢力を拡大しそうだ。
都内で一人暮らしのIT系企業に務める30代の男性社員は早朝、自宅でパソコンに向かい英会話を学ぶのが日課になった。
「朝から夜まで仕事で、普通の英会話教室には通えなかったから助かる。何よりも講習料が安い」
安さの秘密は講師陣。夫の勤務などで海外に住んでいる主婦や海外生活の経験のある高齢者らを採用。専属講師に比べ、時給を格段に抑えた。さらに、インター ネットを活用し無料でテレビ電話通信ができるソフト「スカイプ」を活用することで、海外在住講師との通信コストがかからないようにした。
しかも講師のほとんどが日本人のため、外国人講師相手だと質問がしにくい初級者に好評を得ている。
筑波大学発のベンチャー企業「アイデアインターフェイス」(兵庫県明石市)も、海外在住とスカイプの組み合わせで1回100円前後の低価格を実現した。昨年7月に始めたオンライン英会話サービス「ラングリッチ」は、半年で約1600人の登録者を獲得するなど滑り出しは順調だ。
同社の場合は、英語を公用語として使うフィリピン人を現地で雇い、スカイプで日本の生徒に講習を行うスタイルをとっている。
講師陣に英語能力テスト「TOEIC」の高得点者を採用するなど、質にもこだわっている。
講師の自宅やカフェなどを教室にした初心者向けレッスンを受けられる英会話ビギン(東京都港区)も会員数を増やしている。
講習料は1回60分で2500円と、一般の英会話学校のマンツーマン・レッスンの相場の3分の1程度に抑えている。
ネットを利用した学習「eラーニング」市場は、通信料の値下がりもあり成長を続けている。矢野経済研究所によると、市場規模は、平成17年度の23億円から21年度には30億円まで拡大したという。多くの後発の企業も増えていきそうですが、何処まで満足を提供出来るのかが問われそうで様子ですね。

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