2011年2月20日日曜日

内なる時間

渡部昇一氏の「知的余生の方法」なる新書を愛犬「ハナ」の散歩させながら読んできました。余生と言うにはまだ早い気もしますが「知的生活の方法」を著した筆者ゆえに面白く読ませてもらっています。
文中に「時間」という概念について述べた部分があります。時間には「物理的時間」と「内なる時間」とがあって物理的時間については説明する必要もないでしょう。内なる時間は川辺を歩き続ける自分を想像してみてください。朝は元気に満ちていますから川の流れが遅く感じられ、夕方には歩き疲れて川の流れが早く感じられるといいます。子どもの頃、一日が長かったのではありませんか? しかし今は一日があっという間に過ぎ去ってしまいます。そして一ヶ月が一年が光陰矢のごとく過ぎ去っていきます。
物理的時間の流れは変わっていないのに「内なる時間」は年を重ねるほどに早くなっていくように感じます。老化は時間の流れを早く感じるようになることなんですね。20歳では時速20キロ、50歳では時速50キロといった感じでしょうかね。ですからボヤボヤしていると無為な時間を過ごしかねなくもなりますね。この「内なる時間」の変化の中にこそ、その先の人生を生きていく知恵が隠されていると筆者は述べています。 一度しかない人生(余生)ですからキラキラしたものにしたいですね。含蓄ある内容が満載の新書、あなたもゆっくりと読んでみませんか?!


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