両生類として初めて、カエルの遺伝情報の解読に、奈良の大学などの研究チームが成功しました。生物が水中から陸上に進出する過程を解明するうえで重要な手がかりになるものと注目されています。
奈良先端科学技術大学院大学などの国際研究チームは、アフリカ産のネッタイツメガエルの遺伝情報を7年がかりで調べました。その結果、遺伝情報は、対になった17億の塩基配列からなり、このうち、たんぱく質を作り出す、遺伝子として働く部分は、ヒトや魚とほぼ同じ2万か所余りであることを突き止めました。遺伝子の働きを活性化したり、止めたりする仕組みは魚とは異なる一方、ヒトとほぼ共通していたということです。両生類の遺伝情報の解読に成功したのは今回が初めてです。これを基に、水中で呼吸する「えら」が消えて肺が生じるまでの遺伝子の働きや魚や鳥、それにほ乳類との遺伝情報の違いを調べられるようになることから、研究グループは、生物が水中から陸上に進出する過程を解明するうえで重要な手がかりになると期待しています。研究に当たった奈良先端科学技術大学院大学の荻野肇特任准教授は「太古からの進化の過程のほか、種の多様性についても説明できるようになる」と話しています。今話題の奈良先端科学技術大学院大学ですね。是非画期的な仕事をどんどんして日本を元気にしてほしいですね。
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