定番文具の大学ノート市場で、新商品が続々登場している。点やけい線に工夫を凝らしていることから「機能性ノート」と呼ばれ、受験生のノートをヒントに開発された「東大ノート」は2千万冊を売り切った。情報技術(IT)化や少子化に伴って需要が曲がり角を迎える中、売り場は百花繚乱(りょうらん)の様相だ。
火付け役となったのは、2008年秋に出版された「東大合格生のノートはかならず美しい」という一冊。見やすく整理され、効率良く復習できるノートの取り方が話題になり、これをもとに出版元と文具メーカーが通称「東大ノート」を開発した。
けい線のすべてに等間隔で点を打つことで、文字のサイズがそろい、図表も書きやすく、自然に美しく書くことができる。通常で年間100万冊といわれる中、2千万冊を売る大ヒット商品となった。
昨秋には別のメーカーが、京大と大阪府立大出身のお笑いコンビ監修のいわゆる「京大ノート」を売り出した。1行に2本の横点線を入れて字の大小を使い分けやすくし、こちらも一時は在庫切れとなった。
このほか、板書を書き写しやすい横長タイプや、集中力を増すとされる薄い黄緑色を採用した受験勉強専用ノート、さらに端を斜めに裁断してめくりやすくしたものなど、ノート商戦は過熱する一方だ。
全日本紙製品工業組合(東京都)によると、ノート市場は横ばい状態が続いていたが、09年から増加に転じた。東大ノートで業界を引っ張る「コクヨS&T」(大阪市)は「ここ1~2年で市場が活性化しており、まだまだ伸びる余地はある」と強気だ。
様々な影響で需要は減少傾向なのかもしれませんが工夫一つで大きな需要を呼び起こすことが出来る可能性は大きいように思いますね。あっと驚くようなノートを期待しています。
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