主翼に日本の最先端技術を乗せたボーイング787が、米西部シアトルのペインフィールド空港の滑走路を静かに飛び立った。
昨年末に行われた航空機大手、米ボーイングの次世代中型旅客機787の初試験飛行。青と白の機体が曇り空に消えると、集まった関係者から大きな歓声が上がった。
エンジンと並び、航空機の命である主翼。主翼と胴体は「アルミニウム合金」との常識を覆し、初めて炭素繊維が使われた。供給元は国内最大手の繊維メーカー、東レだ。
従来機よりも機体を1割近く軽くして燃費を2割改善した結果、787は航空燃料をたくさん積むジャンボ機並みの長距離飛行が可能になった。離着陸時の騒音も少なく、「夢の旅客機」といわれる。
軽量化を実現したのは、炭素繊維と樹脂(プラスチック)を混ぜて、衝撃吸収力を高めた炭素繊維複合材だ。尾翼での採用実績が買われ、表面積の9割超を覆う主要素材になった。
「航空機の素材革命だ」。炭素繊維複合材を開発し、787向けに独占供給する東レの小泉慎一副社長は、こう強調する。省エネ・軽量化等は日本のお家芸的な部分ですから世界に大きくアピール出来るポイントでしょうね。日本のものづくりの技術はやっぱり世界一ですね。
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