2010年4月28日水曜日

ハイテク人体模型の「イチロー」

京都の産業は、当然ながら歴史や伝統を誇るものばかりではない。医学・看護教育用の人体模型や模擬実験装置の分野で、国内シェアの約7割を占める京都科学。かつてその商品は、骨格や人体解剖などの「構造模型」が中心だったが、近年は医師や看護師が訓練に使う機能的なものに主力が移ってきた。日本の医学・看護教育の発展に、京都発のオンリーワン企業の存在は欠かせない。
京都科学で、主力商品内容の転換点になったのがハイテク人体模型の「イチロー」だ。国内で発売開始になったのは1997年だった。医師が心臓の音を耳で正確に聞き取ることができるようにするための訓練用で、パソコンと連動し、さまざまな心疾患を抱えた人たちの音と同じような音を発する。シアトル・マリナーズのイチロー選手(36)が活躍する米国では「シミュレーターK」の商品名で発売された。
これに続いたのが、「ラング」という商品。医師たちから心臓の音の次に、呼吸の音を聞き取る訓練できるものがほしいとの要望が数多く寄せられ、開発された。日本いや世界の医学界を支えている存在なんですね。多くの医師の要望に応えうる素晴らしい商品を今後も開発していってほしいですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿