2010年4月21日水曜日

ひみこ豆生(とうふ)

大豆を丸ごと使った豆腐が、より体にいいことは分かっていても製造過程が複雑になり面倒でもうからない。「それなら自分で」と摂津市にある自らの省エネ温水システム製造会社「アロマ」に、製造ラインを作ってしまったのが社長の水川 明さんです。
きっかけは、豆腐に付き物のおからの存在だった。通常の豆腐は、大豆を一晩程度水に漬けてふやかし、すりつぶす。これを煮て絞ってできた豆乳に、にがりを加え固める。絞った時にできるのがおからだ。「おからは健康食として人気がある。それなら、おからにしないで大豆を全部使った豆腐ができないか?」と考えた。
すぐに壁に当たった。すりつぶしただけの大豆では、にがりで固めてもザラザラして口当たりが悪い。限界のきな粉状まで粒を小さくしても結果は同じだった。
そこで大豆同士を衝突させて粉砕しきな粉の3分の1以下にする技術を開発。煮る工程でも活性石でろ過した浄化磁気水を使って濁りなどを取り除き、食べる普通の豆腐以上に口当たりがいい。「この豆腐は従来のものと異なり、おからになるはずの食物繊維やイソフラボンなど栄養がすべて生きたまま含まれている。そこで新たに“ひみこ豆生(とうふ)”と名付けました」と胸を張る水川さん。
販路開拓も一苦労だった。防腐剤など添加物を入れていないので、日持ちせずスーパーなどで大量販売に向かない。しかし、通信販売では1個125円と320円のパック入りひみこ豆生やひみこ豆乳(500ミリリットル入り400円)では、まとまった個数でないと送料が割高になってしまい売れない。この問題は今も解決できたわけではないようだ。
しかしひみこ豆生を食材として使ってくれる料理店が徐々に増え、「これどこで買えるの?」とホームページなどで引き合いがくるようになった。「ネット時代になって、PRにあまりお金を掛けられない中小企業でも自己主張できるようになった」と喜ぶ。工夫一つで今までになかったものが出来る時代ですし、またインターネットを利用すればお金を掛けずに情報を発信できる時代ですから良い発想を持てば十分やっていける時代だと思いますね。
関心のある方は是非ネットから購入して味わってみたらいかがですかね。サイトはhttp://www.tag-network.co.jp/item/food/himiko/です。

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