2010年8月2日月曜日

Meguru(めぐる=環)

大阪府守口市の金属加工業、淀川製作所などの中小企業4社が共同開発した和風の電気自動車(EV)が、来年3月末をめどに発売されることが31日、分かった。京都大学発のベンチャー企業も来春からのEV量産を目指しており、関西から相次いで大手自動車メーカー以外が初めてEVの量産・販売に乗り出す。
試作車の「Meguru(めぐる=環)」は、淀川製作所などの町工場や設計事務所でつくる「あっぱれEVプロジェクト」が今年3月に完成させた。全長約2・5メートル、幅1・15メートル、高さ1・6メートルと、軽自動車よりさらに小さい3人乗りの三輪車。リチウムイオン電池を搭載し、家庭用コンセントで1時間充電すれば約40キロの距離を走行でき、最高時速は40キロという。
最大の特徴は牛車をイメージした丸みを帯びた車体。朱色の漆塗りで、屋根の内側に和紙、床に竹を敷き詰めたほか、ドアを巨大な扇子にするなど「徹底して日本製と日本的なデザインにこだわった」(淀川製作所の小倉社長)という。道路運送車両法などでは「側車付軽二輪」などと定義され、車検は不要。大手自動車メーカーのEVとは一線を画した「手軽な乗り物」として売り出す。
試作費で約200万円もかかったが、小型のガソリン自動車に対抗するため市販車の価格は100万円未満を目指す。車台やモーター、電池はアジア各国のメーカーから安く調達し、漆塗りをオプション化することで価格を抑える。
エコカーとして自治体や企業に売り込むほか、京都などの観光地でタクシーとして使われることを想定しているという。小倉社長は「こういうプロジェクトは試作して花火を打ち上げるだけで終わってしまうケースが多いが、事業化につなげないと中小企業は元気にならない」と意気込む。用途を特化して売り込めば結構売れるかもしれませんね。地場産業としてEVが育っていくと良いですね。

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