森鴎外と親交があった明治期の発明家・矢頭良一の親族、梅田利行さん=千葉県市原市=が18日、矢頭が発明した国内最古の機械式卓上計算機や鴎外直筆の書などを、鴎外が軍医時代に住んでいた北九州市に寄贈した。
市役所を訪れた梅田さんは「鴎外の旧居がある北九州は鴎外と切っても切れない町。寄贈するのに一番良いと思った。寄贈品は、ぜひ若い人に見てもらいたい」と話した。
市によると、矢頭良一は明治11(1878)年に現在の福岡県豊前市で生まれ、35年に機械式計算機を発明。北九州市にいた鴎外の紹介で上京し、大学で飛行機を研究したが、41年に30歳で亡くなった。
機械式計算機はハンドルを回して使う歯車式で、飛行機の研究資金を得るために販売。性能は当時の海外製計算機より優れており、陸軍省などが購入した。平成20年には日本機械学会の機械遺産にも選ばれた。
寄贈品は計47点で、時価総額は1億円に上るとみられる。貴重な資料ばかりなのでしょうから是非若い人の関心を引き付けるように工夫して展示して欲しいですね。
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