2010年8月10日火曜日

1年分の折り鶴を平和公園に!!

外国人旅行者が多く利用する長崎市の民間宿舎が9日、宿泊客の手で折られた1年分の折り鶴を平和公園の特設の場所に納めた。「長崎の平和の日にあたる今日、千羽鶴を平和公園に納めます。世界平和への気持ちを込めて鶴を折ってくれてありがとう」。協力してくれた人に電子メールで報告。この日が「8・9」であることを世界へ発信した。
この宿舎は、同市麹屋町のインターナショナルホステル「あかり」。2008年2月にオープンし、欧米中心に外国の宿泊客が8割以上を占め、若者に人気が高い。ほとんどの宿泊客が平和公園などを訪ねることから、「平和への思いを形にしよう」とラウンジの一角に折り鶴コーナーを同年末に設けた。
千羽鶴の由来や折り方を英語で紹介したボードと千代紙を置いた。興味を持った宿泊客がスタッフと交流しながら、折ってはつなげている。「それぞれが少しずつ、平和について思いをはせてくれることが大切だと思う」とオーナーの岸川信吾さん。
9日は午前10時ごろ、岸川さんとスタッフの田中さん、道口さんが約700羽を平和公園に持参。同日午後、その様子を撮影した写真を掲載してホームーページを更新、メールを送信した。今年は米国やドイツ、韓国などの約170人が対象。
岸川さんは「世界中のオフィスや家で、メールを見た人が『ああ、今日は忘れてはいけない日なんだ』と感じて家族や友人にも伝えてくれたら、温かい連鎖が生まれるはず」。小さな活動だが、思いは世界につながっている。小さな試みが世界を動かしていくのかもしれませんね。

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