世界最深の海底にも置ける地震観測装置を、海洋研究開発機構などが開発した。
太平洋のマリアナ海溝は最深部が水深1万920メートルで、水圧が1000気圧を超えるが、その圧力に耐える容器を作製した。巨大津波の発生源となる日本海溝などで、観測の空白域を解消できると期待される。
海底地震計は、常設されている一部海域を除き、観測後に船上から信号を出して重りを外し、海上に浮上させて回収する。そのため、耐圧容器は軽さと強さを両立させる必要があり、これまでは水深6000メートル(600気圧)が限界だった。
研究チームは、容器の素材を従来のガラスからセラミックスに変更。容器の重量は従来並みの約20キロ・グラムに保ちながら、約2倍の強度を得ることに成功した。
日本海溝は、三陸沖で太平洋側のプレート(板状の岩盤)が、陸側のプレートの下に沈みこんでいる場所で、深さは8058メートルに及ぶ。巨大津波を引き起こす地震が過去に発生しており、観測体制の強化が求められていた。1000気圧とは想像もできない世界ですね。それに耐える容器の作製によって観測体制の強化がなされる事には歓迎ですね。
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