肝臓などに含まれ、鉄を貯蔵するたんぱく質「フェリチン」を使い、半導体メモリーをナノ(10億分の1)メートルサイズまで超薄型化することに成功していた奈良先端科学技術大学院大学の浦岡教授(半導体工学)らの研究グループが、さらにフェリチンのナノ粒子を立体化して積み重ねることに世界で初めて成功したと発表した。
立体化することで密度が上がり、半導体メモリーの機能が飛躍的に向上。普及が進むスマートフォンなどへの応用が期待できるという。
研究グループは、フェリチンでサイズの均一なナノ粒子を作製。さらにアミノ酸分子「ペプチド」を使うことで、ナノ粒子を半導体メモリーのシリコン基板上に立体的に積み重ねることに成功した。
通常の半導体メモリーの製造工程では、約1千度の熱処理が必要だが、研究グループの開発したフェリチンを使用したバイオ技術では、室温程度の低温で製造することが可能。
熱に弱いプラスチック基板にも利用できるため、将来的にはスマートフォンなどへの応用が期待されるという。「世界で初めて」という語感は気持ちがいいですね。もっともっといい意味での「世界初」を様々な分野でも期待したいですね。
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