日立造船は19日、京都市や熊本大学と共同で家庭や事業所から出る廃棄物からエタノールを製造する実証試験を始めると発表した。生ごみや紙類を発酵させバイオエタノールを製造する。自治体の既存の収集網を活用し、安価な原料調達やエタノールの安定製造につながるという。2012年度末までに効果を検証。13年度以降の事業化をめざす。
京都市内に試験設備を設置し、12年4月から本格的に始める。生ごみや紙くずにタンク内で酵母と水を加え発酵させ、高純度のエタノールを製造する。試験設備では1週間程度で廃棄物1トンから最大60リットルのエタノールの製造が可能という。
実証試験では京都市のごみ収集網を活用。日立造船が設備を製作し、熊本大学が発酵に必要な酵母を提供する。作ったエタノールは自動車や工場のボイラーの燃料などの利用を想定している。11年度の事業費は4億5800万円で、国が半分を補助する。
バイオエタノールはこれまでサトウキビなど食物を原料に主に製造してきた。ただ原料は海外からの輸入が多く、安定確保の点で問題があった。家庭や事業所から出る一般廃棄物を原料にする方法が普及すれば、再生可能エネルギーの有力候補になりそうだ。今でも、紙くずや生ごみは燃やして処理しているんでしょうから有効活用が出来るようになるといいですね。事業ベースに乗せられるよう頑張って欲しいですね。
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