2011年8月26日金曜日

サハラ・ソーラー・ブリーダー計画

サハラ砂漠の砂から太陽光発電用のシリコン(Si)太陽電池を作り超伝導送電技術を組み合わせて、世界中に電力供給を行うサハラ・ソーラー・ブリーダー計画を提唱している中部大学の山口教授らのグループは24日、名古屋市内で記者会見し、「2030年を目処に開発にこぎつけたい」と抱負を語った。
山口教授らの説明によると、太陽電池は無尽蔵のエネルギー源とし注目されているが、製造コストの高さから普及は遅れ、新技術開発が急務となっている。
そこで、同グループは砂漠の砂の主成分がSiの酸化物であることに着目、砂漠の砂を利用した低コストの太陽電池の製造を提唱している。
サハラ砂漠をはじめ、世界中の砂漠の近郊に太陽電池の製造工場を造り、強力な砂漠の日射エネルギーを電力に変換して、世界中の都市に供給する壮大な構想だ。
研究には、中部大のほか、東大や東工大も参加している。中部大では昨年、超伝導物質を使って電気抵抗を抑えたケーブルで、直流電流を200メートル送電する実験に世界で初めて成功。山口教授らは、「最も進んだ超伝導技術を持つ日本は積極的に共同開発を進めるべきだ」と強調している。砂漠は地球上でも大きな面積を占めていますから、そこに降り注ぐ太陽光を活用しない手はないでしょうね。低コストで、変換効率の良い太陽電池を製造し、現実味を帯びた計画にして欲しいですね。

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