2011年8月28日日曜日

宇宙最大の爆発現象をとらえよ!!

宇宙最大の爆発現象で謎の多い「ガンマ線バースト」を観測しようと、広島大が、東京大など国内6大学、国立天文台(東京都三鷹市)と共同で天体現象の観察を続けている。短時間に巨大なエネルギーを放出するガンマ線バーストは、宇宙誕生の謎を解くカギとされる。各大学などが国内外に設置する10基の望遠鏡で突発的な爆発の瞬間をとらえ、その秘密に迫りたい考えだ。
残る5大学は、北海道大、東京工大、名古屋大、京都大、鹿児島大。6月から国立天文台を含む国内8か所の観測施設とチリ(東大)、南アフリカ(名古屋大)の海外2か所と連携する。共同観測は2017年3月末まで続ける予定。
広島大は、宇宙科学センター付属東広島天文台(東広島市西条町)にある国内4番目の大きさの「かなた望遠鏡」(口径1・5メートル)で研究を進めてきた。しかし、天候などに左右されるため、複数の地点で昼夜問わずに観測できる体制を整えようと各機関が共同して観測することになった。
ガンマ線バーストは、137億年前の宇宙誕生から数億年後に発生したものがあり、宇宙誕生初期の星や銀河形成の活動を探る手がかりとされる。さらに天文学最大の謎といわれ、宇宙空間を加速的に膨張させる未知の力「ダークエネルギー」の端緒をつかめるのでは、とも期待されている。
広島大の吉田・宇宙科学センター長は「予兆のない現象を単独で確実に捉えるには限界があった。共同研究で詳細に観測できる可能性が広がり、宇宙誕生の秘密に近づきたい」と話している。ぜひ、力を一つにして宇宙誕生の秘密に迫ってほしいですね。

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